2023.05.12鉄道ＪＲ東日本　「JAPAN ART BRIDGE」プロジェクトをスタート　など【今週の交通新聞より】

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5月8日　月曜日

ＪＲ北海道 「くしろ湿原ノロッコ」運転開始 ２３年は１０月９日まで１３９日間

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ＪＲ北海道の釧網線「くしろ湿原ノロッコ」（釧路―塘路間）の運転が４月２９日から始まった。３４周年を迎える季節恒例の観光列車で、今年は１０月９日までに計１３９日間設定する。

運転日は、大型連休の４月２９日～５月７日の後、今月２７日～１０月９日の毎日（６月１９～２１日、９月１１～１３日を除く）。１日１往復を基本に、夏休み時期は１日２往復に増便する。６月１０日、１０月７日は川湯温泉まで延長。９月２０～２２日は夕日鑑賞用の「夕陽ノロッコ」として走る。

乗客全員にプレゼントする好評の乗車証明書は上下列車で異なるデザインを用意。ノロッコ号プリン（４００円）が人気の車内販売はメニューの一部を刷新。「しべちゃミルククラフトビール」（９００円、標茶町）、「昆布森産のさおまえ昆布」（４００円、釧路町）など、沿線特産品の取り扱いを開始した。グッズ類もオリジナルステッカー（２５０円）などの新アイテムをそろえている。

初日は釧路駅で出発式が開催され、戸川達雄ＪＲ北海道執行役員・釧路支社長が「観光のお客さまはもちろん、釧路在住の方など多くの方にご利用いただきたい。ノロッコ号は行き帰り、春夏秋、時間帯によって見える景色、美しさが変わる。自分なりの楽しさを見つけてほしい」とあいさつした。

その後、テープに地元特産のコンブを用いた「コンブカット」を実施して、沿線自治体、観光関係者らと共に運転開始を祝福。五十嵐直人駅長の出発合図で初列車を送り出した。

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5月9日　火曜日

ＪＲ東日本 「JAPAN ART BRIDGE」プロジェクトをスタート

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マーチエキュートに体験スペース

ＪＲ東日本と、同社グループのルミネグループのルミネアソシエーツ（東京都新宿区）、ＪＲ東日本クロスステーション（ＪＲ―Ｃｒｏｓｓ）デベロップメントカンパニー（同渋谷区）、ＩＮＥＲＴＩＡ（同）は１６日、日常生活の中のアート体験を媒介に社会をつなぐ「ＪＡＰＡＮ　ＡＲＴ　ＢＲＩＤＧＥ（ジャパンアートブリッジ）」プロジェクトをスタートする。ＪＲ東日本のアセットを活用してアート体験の場を提供し、リアル拠点でアート作品の展示やグッズなどを販売。オンラインショップでもアート作品などを取り扱い、アート市場の裾野の拡大とアート活動の活性化を目指す。

ＪＲ東日本がプロジェクト全体を推進するとともにアセットを提供。ＩＮＥＲＴＩＡが総合ディレクションを担い、同社の吉井仁実代表取締役が総合ディレクターに就任してアーティストやクリエイターとのコラボレーションを順次進める。ルミネアソシエーツは店舗とオンラインショップの運営を担う。

将来的に駅などの空間を中心としたさまざまな場を活用し、アート事業の成長とアセットの価値向上につなげる。

リアル拠点は、東京・神田の商業施設「マーチエキュート神田万世橋」内にアート体験を提供するスペース（約５８０平方㍍）を開設。現代美術やクラフトを中心に作品展示やグッズ販売を実施。展示スペースは６エリアに分け、作品のほかアート関連書籍やフレームの展示、ワークショップ、トークショーなどのアート活動を展開する。

エリアの一つ「Ａｒｔ　Ｃｏｌｕｍｎ」では、７月ごろから建築家の永山祐子さん設計の器具を使った展示を行う。

今月１６日からは、植物屋「叢　―　Ｑｕｓａｍｕｒａ」店主の小田康平さんが選んだサボテンや多肉植物と陶芸家制作の鉢とのコラボ展示イベントを開催。１１日には小田さんによる接ぎ木のワークショップも行う。

ＪＲ東日本グループの通販ウェブサイト「ＪＲＥ　ＭＡＬＬ」内には、陶芸や版画といった作品などを購入できる専用オンラインショップも開設する。

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5月10日　水曜日

ＪＲ四国 「すまいるえきちゃん・れっちゃくん」７周年グッズ販売

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ＪＲ四国は、同社おもてなしキャラクター「すまいるえきちゃん・れっちゃくん」の７周年記念グッズを同社オンラインショップ「産直ステーション夢四国」で販売している。

すまいるえきちゃん・れっちゃくんは２０１６年５月１１日に、同社初の統一イメージキャラクターとしてデビュー。駅に現れるほほ笑みの妖精「すまいるえきちゃん」が、魔法で駅や列車を笑顔に変えてしまうという設定で、「れっちゃくん」は笑顔に変えられた列車。

えきちゃんは白とピンク色。れっちゃくんは当初からの白とライトブルーのほか、現在はブルーの「とくしまれっちゃくん」、ライトグリーンの「かがわれっちゃくん」、オレンジの「えひめれっちゃくん」、レッドの「こうちれっちゃくん」、グリーンの「よどせんれっちゃくん」の合計６種類いる。

記念グッズは、うちわ（４５０円）、タオルハンカチ（８５０円）、ステッカー（４００円）の３種類。うちわとタオルハンカチは、７周年を祝う王冠と赤いマントを着けたえきちゃんと、６種類のれっちゃくんをあしらった。ステッカーは、ほほ笑むえきちゃんとれっちゃくんの上に王冠をデザインしている。イベント会場などで販売する場合もある。

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5月11日　木曜日

ＪＲ九州小倉駅 ベビーケアルーム開設

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ＪＲ九州の鹿児島線小倉駅とＪＲ九州エンジニアリングは、同駅３階みどりの窓口内にベビーケアルーム「ＢＡＢＹ　ＳＴＡＴＩＯＮ（ベイビーステーション）」を開設した。

子育て世代に安心して駅を利用してもらおうと、同駅の〝パパ・ママ社員〟がプロデュース。オフィスブース設置のノウハウを持つＪＲ九州エンジニアリングが設置工事を手掛けた。

出入り口を広くしてベビーカーのまま入れるようにし、室内には授乳時に使えるソファやおむつ交換台を備える。開設時間は７～２１時。

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5月12日　金曜日

ＪＲ東海 キハ85系特別編成で〝最後〟の旅へ

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６月２４、２５日　紀勢線「ありがとう」臨、７月８、９日　高山線「さよなら」団臨

ＪＲ東海は、６月末で営業運転を終了するキハ８５系特急気動車について、感謝の気持ちを込めて〝最後の旅〟を楽しんでもらおうと、６月２４、２５日に臨時列車、７月８、９日に団体専用列車を運転する。車内では乗務員によるおもてなしや同車両の思い出を振り返るイベント、「ワイドビューチャイム」と呼ばれる車内チャイムの放送などを行う。旅行商品はジェイアール東海ツアーズが今月１７日以降に発売する。

１９８９年にデビューしたキハ８５系は、特急「ひだ」「南紀」で活躍。今年７月１日に、同車両で運転していた全ての列車を新型車両ＨＣ８５系に統一する。

６月２４、２５日に運転するのは特急「ありがとうキハ８５系南紀」号（関西線名古屋―紀勢線新宮間、６両編成）。南紀用に製造された３次車を使い、両先頭車とも非貫通車両で組成する。両日とも下り名古屋発８時５１分、新宮着１２時４４分、上り新宮発１３時５５分、名古屋着１７時４４分。途中駅での乗降はできない。

１、２、６号車は、ジェイアール東海ツアーズのツアー商品として１７日１５時から発売。このうち１、６号車のグリーン車では運転台のすぐ後ろの座席を確約する「展望席プラン」を設定し、１４日まで抽選申し込みを受け付け中。３～５号車は全車指定席で、乗車日１カ月前の１０時から全国のＪＲ主要駅で発売。

同車両最後の営業運転となるのは、７月８、９日の特急「さよならキハ８５系」号（東海道線名古屋―高山線高山間）。先頭車を多用して組成する。８日は５両編成、下り名古屋発８時５７分、高山着１１時４８分のみ。９日は１往復運転で、下りは８日と同時刻の５両編成、上りは１０両編成（うち８両が先頭車）で高山発１４時、名古屋着１６時３４分。いずれも途中駅での乗降はできない。

旅行商品はジェイアール東海ツアーズが６月２日１４時から、日帰りまたは宿泊の各プランを発売。展望席乗車プランは今月２４日１４時～２７日に抽選申し込みを受け付ける。７月８日出発の宿泊プランのうち一部は、ホテルアソシア高山リゾートでＪＲ東海の社員とキハ８５系の思い出を振り返るファンミーティングを開催する。

このほか、通販ショッピングサイト「ＪＲ東海ＭＡＲＫＥＴ」内の「ここ鉄」では、キハ８５系関連グッズの発売を始めた。「クリック！キヨスク」でも６月２０日１０時から別商品を発売する。

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