2026.06.19鉄道JR九州 あそぼーい!デビュー15周年 出発式や車内見学会で節目を盛り上げ など 【今週の交通新聞より】

2026年6月15日~6月19日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JR東日本 山手線でヘラルボニーのアートアワード ラッピングトレインを運行
・JR九州 あそぼーい!デビュー15周年 出発式や車内見学会で節目を盛り上げ
・JR北海道 JRタワーで「赤い星 青い星 完成予想デザイン展」
・JR西日本 ハイブリッド新型事業用車を報道公開 27年春以降導入
・JR東海、JR西日本 東海道・山陽新幹線の上級クラス座席 名称は「スプリームクラス」
6月15日 月曜日
JR東日本 山手線でヘラルボニーのアートアワード ラッピングトレインを運行
JR東日本はあす16日から、ヘラルボニー(盛岡市)による国際アートアワード「HERALBONY Art Prize 2026」開催に合わせ、共生社会への理解を深める機会の提供を目的として、山手線でラッピングトレイン1編成を運行する。27日まで。
ヘラルボニーは、障がいのある作家が描く2000点以上のアート作品をIPライセンスとして管理し、正当なロイヤリティーを支払うことで持続可能なビジネスモデルを構築。両社はこれまで、 障がいのあるアーティストの活躍の場を広げることを目的に、駅や鉄道車両を活用した展示や商品化を実現している。
今年で3回目となる同プライズには77の国・地域の1342人から2943点の作品が寄せられた。グランプリ作品など各賞のほか、企業賞として「JR東日本賞」にKIYOさんの三角や丸をモチーフにしたカラフルな作品「希望」が選ばれている。
ラッピングトレインの車体には「世界はまだその『異彩』を知らない。」と書かれた同プライズのポスターをデザイン。車内には受賞者の名前を大きく書いた中づりポスターなどを掲出している。
なお、同プライズの受賞者とファイナリストの作品が一堂に会する展覧会が27日まで、東京・丸の内の三井住友銀行東館1階アース・ガーデンで開催中。入場無料。10~18時。
6月16日 火曜日
JR九州 あそぼーい!デビュー15周年 出発式や車内見学会で節目を盛り上げ
JR九州のD&S(観光)列車「あそぼーい!」(豊肥線熊本―宮地間)の運転開始15周年を記念した出発式が13日、熊本駅3番線ホームで行われた。
同列車はキハ183系4両編成を改造し、2011年6月4日にデビュー。黒と白を基調色に犬のキャラクター「くろちゃん」を随所に配した外観で、車内には親子で楽しめるシートや遊び場などを設置。雄大な阿蘇の車窓を満喫しつつ、移動そのものを楽しめる列車として人気が高く、最近では訪日客の利用も増加し続けている。
式典では、矢野慎一郎熊本駅長が「これからも乗った瞬間からワクワクを感じてもらい、思い出に残るような観光列車として安全第一に運行していきたい」とあいさつした。
続いて熊本県PRキャラクター「くまモン」と共に出発合図を送り、阿蘇方面に向かう「あそぼーい!1号」を9時57分の定刻に送り出した。
この日は出発式に先立って車内見学会を開催。駅のにぎわいづくりで連携する熊本県八代市の八代白百合学園幼稚園の園児・保護者ら約60人が招かれ、親子席や木の玉プールなどの設備や、客室乗務員によるクイズ大会などの企画を楽しんだ。
また、車内では今月6日から1年間、15周年仕様の乗車記念スタンプを設置。8月からは車内販売で新商品の立体シール(650円)の販売を予定する。
6月17日 水曜日
JR北海道 JRタワーで「赤い星 青い星 完成予想デザイン展」
JR北海道・ドーンデザイン研究所提供
JR北海道はきょう17日から23日までの7日間、札幌駅東口のJRタワー1階東コンコースに特設ギャラリーを設け、同社が整備を進めている新観光列車「赤い星」「青い星」の世界観を紹介する「赤い星 青い星 完成予想デザイン展」を開催する。鑑賞無料。
会場では、両列車のデザインを手がけるインダストリアルデザイナー・水戸岡鋭治氏によるパース画や図面、パース画を基に制作した大型タペストリー、ロゴ、サイン類など、多様なビジュアル資料を展示する。
来年2月に運転開始予定の「赤い星」、同年6月デビュー予定の「青い星」が目指す〝北海道の新しい旅のかたち〟を、車両完成に先立って体感できる内容。総合デザイン制作は水戸岡氏とドーンデザイン研究所が担当した。
開催時間は10~18時。初日の17日には9時45分から10分間、簡単なオープニングセレモニーも予定されている。
6月18月 木曜日
JR西日本 ハイブリッド新型事業用車を報道公開 27年春以降導入
JR西日本は16日、大阪府東大阪市の近畿車輛で、2027年春以降に導入する新型事業用車「DEC743」を報道公開した。同社の事業用車としては初のハイブリッド方式の電気式気動車。
JR西日本では、国鉄時代に製造された既存の機関車の更新を図るとともに、鉄道をより安全、良質でサステナブルなモビリティーに変革する取り組みを進めていく観点から、今回の新型事業用車を導入する。
新型事業用車は8両を新造。車両重量は約55㌧、最高時速75㌔。運用は、中間に新型バラスト散布車4両を組み込んだ6両編成を基本としつつ、車両の入れ換え作業、回送車両のけん引などにも使用する予定。また一部車両は嵯峨野観光鉄道の予備機となる。
安全面の機能として、運転士が意識を失うなど万一、運転操作を継続できなくなった場合に備え、自動で列車を停止させるEB-N装置や、前面衝突の事故発生時に車体への衝撃を吸収する構造を採用。
環境面では、ディーゼルエンジンと発電機で発電した電力、バッテリーアシストによってモーターを駆動させて走行するハイブリッド方式のため、従来の機関車と比較して燃費が向上。電車・気動車のシステムの統合によるメンテナンスの省力化、けん引方式の変更による運用効率改善などで生産性が高まることも期待される。
嵯峨野観光鉄道
新トロッコ列車は来春
同日はJR西日本グループの嵯峨野観光鉄道も、来年春のデビューを予定する新たなトロッコ列車のけん引車を近畿車輛で報道公開した。けん引車は、JR西日本の新型事業用車と同形式で、外観は黒と赤系で塗り分けられたシックな装い。従来のエンブレムのデザインを継承しつつ、「紅葉」「桜」「清流」「土木遺産のトンネル」「笹の円環(竹林)」など沿線の魅力をモチーフに取り入れたマークもあしらわれている。
JR西日本の伊藤陽一鉄道本部車両部車両設計室課長は「電車のシステムに近づけることでメンテナンスの軽減が図られる。燃費向上の効果は、今後の試験でしっかりと確認したい」、嵯峨野観光鉄道の中村哲也鉄道部担当部長は「いよいよデビューが近づいてきた。多くの方に嵯峨嵐山にお越しいただき、新しいトロッコ列車を楽しんでもらいたい」とそれぞれ話した。
6月19日 金曜日
JR東海、JR西日本 東海道・山陽新幹線の上級クラス座席 名称は「スプリームクラス」
個室は「キャビン」、半個室は「シート」
JR東海とJR西日本は17日、東海道・山陽新幹線東京―博多間の「のぞみ」「ひかり」「こだま」(N700S車両16両編成)に導入する、グリーン車よりもさらに上質な設備・サービスを備えた上級クラス座席の名称を「Supreme Class(スプリームクラス)」に決定したと発表した。個室タイプの「Cabin(キャビン)」は10月1日から、半個室タイプの「Seat(シート)」は2027年度中にサービスを開始する。生活様式や働き方の変化に伴って多様化する顧客ニーズに応え、さまざまなシーンで利用できる空間を提供する。
設備名称は、グリーン車を超える最上位クラスであり、最高の品質やサービスを提供するという思いを「Supreme(最高の)」に込めた。ロゴマークは、中央の曲線で頭文字の「S」を表現し、車窓をイメージした枠の中に沿線の特徴的な風景として富士山や海原をあしらった。色彩は日本の伝統工芸である黒漆や金蒔絵をイメージした。
設備の特長としては、レッグレスト付きリクライニングシートや専用Wi―Fi、シートスピーカーを設置するほか、専用タブレット端末で照明、空調の個別調整が可能。座席の出入り口には、乗車時に利用する交通系ICカードやQRコードで解錠する扉を設け、プライベート感とセキュリティーを確保する。
「のぞみ」「ひかり」では、ウエルカムサービスとしてアルコール類を含む飲み物と沿線ゆかりの菓子を無料で提供。専用タブレットからモバイルオーダーサービスで飲み物や軽食が注文できるほか、沿線地域の特産品などの限定商品を販売する。
Cabinは、2人利用も可能な7号車デッキ部と1人用の10号車の計2室を設置。体格の違いに合わせて背もたれ腰部の形状調整が可能な電動ランバーサポートを備えた座席の横には、スーツケースを収納する荷物置き場を確保した。フレーム部には、JR東海編成に岐阜県の美濃焼、JR西日本編成に福岡県の博多織といった沿線の伝統的な工芸品を組み込んだオーナメントを設置する。
Seatは、10号車東京寄りのグリーン車座席5列分のスペースに6席を設ける。座席は周囲からの視線が気にならない大型バックシェルタイプを採用し、転換すれば前後での対面利用も可能。
スプリームクラスの設置編成数は、10月1日時点でJR東海保有が6編成、JR西日本保有が2編成。その後は本年度末時点でそれぞれ15編成、5編成、27年度末時点で31編成、10編成、28年度末時点で38編成、14編成とする計画。
1日上下計の運転本数は10月1日時点で12本程度、本年度末時点で30本程度。設置編成の増備に伴って順次増やす。
発売はネット予約&チケットレス乗車サービス「エクスプレス予約」「スマートEX」限定。Cabinは9月15日5時30分から発売する。
Cabinの大人1人の発売額は「のぞみ」通常期利用で、東京―新大阪間の場合、7号車がエクスプレス予約で6万500円、スマートEXで6万790円、10号車が4万2100円、4万2390円。新大阪―博多間の場合、7号車が7万2510円、7万2690円、10号車が4万9910円、5万90円。7号車の予約者に同行する人は、当該列車の乗車券と普通車自由席などの特急券があれば利用できる。
JR東海の丹羽俊介社長は17日の定例会見(東京)で「多様な移動ニーズに対応することで新たな顧客層を開拓し、新幹線のさらなる競争力の強化につながるものと考えている。これまでの新幹線では実現できなかったプライベート感と上質感を兼ね備えた座席をぜひ利用して、移動の時間を快適に過ごしていただきたい」と述べた。
7月の体験乗車に招待
JR東海とJR西日本は、東海道・山陽新幹線の上級クラス座席「Supreme Class Cabin」のサービス開始に先立ち、7月25、26日に実施する体験乗車の参加者を募集している。30日まで。
募集人員は、東京発新大阪行き、 新大阪発東京行きを各日1回6人、計24人。 体験は交代制で1人1回約30分。 参加無料。東京駅または新大阪駅の集合場所までと、復路の交通費は自己負担。
応募は専用フォームで受け付ける。抽選の上、当選者には7月上旬にメールで通知する。
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