トレたび JRグループ協力

2021.07.08鉄道はまなす・ラベンダー編成―北の大地に咲く、2輪の特急形気動車。エクステリアや車内を画像付きでご紹介(THE列車)

観光列車や定期特急列車に使用する多目的車両

観光列車、イベント列車、臨時列車に定期特急列車。さまざまな用途に使用する多目的車両として登場したのが、261系5000代の「はまなす編成」と「ラベンダー編成」です。261系5000代はフリースペースのラウンジ車1両と普通車4両の5両編成を基本とする特急形気動車。はまなすの花をイメージしたピンク色のほうが「はまなす編成」、ラベンダーの花をイメージした紫色のほうが「ラベンダー編成」です。

先頭の1号車には大型テーブル付きボックス席や、窓側を向いたカウンター席にも座れるフリースペースが備え付けられています。販売カウンター、多目的室兼個室もあり、列車旅を満喫するには最適です。

2~5号車はテーブル付きのリクライニングシートを配置した普通車。各座席にはスマホやパソコンの充電に使用できる電源コンセントが設置されているほか、全車両に無料のWi-fiが完備されるなど快適な移動を楽しむためのアイテムが揃っています。さらに2号車は車いす用スペースや大型トイレを備え、バリアフリーにも対応しています。

落ち着いた雰囲気のラウンジやボックス席に乗って、ゆったりと流れる時間に身を任せてみましょう。車窓に流れる、広い広い北海道の風景を眺めれば、ご機嫌な旅気分を味わえるはずです。

鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報

はまなす編成


ピンク色の「はまなす編成」

両端の先頭部分に北海道を代表する花の「はまなす」をイメージしたピンク色を塗色したのが、2020年10月から営業運転を開始した「はまなす編成」です。ピンク色を基調とした濃淡のアクセントでデザインされ、車体側面の乗降口も同じ塗色がなされています。今年の7・8月は札幌駅~稚内駅間の特急「宗谷」と旭川駅~稚内駅間の特急「サロベツ1~4号」、9月は札幌駅~帯広駅間の特急「とかち9・4号」に使用されます。

ラベンダー編成


紫色の「ラベンダー編成」

先に登場した「はまなす編成」に続き、列車両端の先頭部分に北海道の夏を彩る花の「ラベンダー」をイメージした明るい紫色を塗色したのが、2021年5月から営業運転を開始した「ラベンダー編成」です。紫色を基調とした濃淡のアクセントでデザインされており、車体側面の乗降口も同じ塗色。今年の7~9月は札幌駅~富良野駅間の臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」を中心に使用されます。

1(増1)号車のフリースペース


定期特急列車での運用時、5両編成の先頭に連結される増1号車の車内は、大型テーブル付きの4人掛けボックス席×4と窓側を向いたカウンター席×10席の計26席が配置されたフリースペース。車窓に流れてゆく雄大な景色を眺めながら、落ち着いた雰囲気の空間でゆったりと過ごすことができます。
ツアーではダイニングカーとしても使用されることも。車内にいながらにして、北海道の味覚を楽しめます。

普通車指定席・自由席(1~4号車)


背面テーブル付きのリクライニングシートが配置されていますが、座席を向かい合わせにした時でもインアームテーブルが使用できる仕様となっています。
座席の腰当て部分はピンク、グリーン、オレンジ、紫の4色で彩られており、車内はどこか華やいだ雰囲気。旅のワクワク感を彩ってくれることでしょう。
1両当たり2箇所の大型荷物置き場が設置されており、大型のカバンなどがスムーズに収納できるのも嬉しいところ。

  • 定期特急列車に使用される場合は、フリースペースの1号車が増1号車、普通車の2~5号車は1~4号車となります。基本は1~3号車が普通車指定席、4号車は普通車自由席として使用されます。

富良野のラベンダー畑


ラベンダー畑。遠くに「富良野・美瑛ノロッコ号」が見える

夏の北海道を代表する風景のひとつが、富良野に広がるラベンダー畑
例年、夏になると富良野線の西中駅~中富良野駅にはラベンダー畑駅が開設され、トロッコ車両でおなじみの「富良野・美瑛ノロッコ号」が停車します。
札幌駅と富良野駅を結ぶ臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」も「ラベンダー編成」で運転されているため、「ラベンダー」の名を冠した編成で富良野駅まで行き、「富良野・美瑛ノロッコ号」に乗ってラベンダー畑駅まで……という「ラベンダーづくし」の旅行もおすすめです。

  • 2021年のラベンダー畑駅の営業は9月20日までとなります。

毎月の時刻表をチェックしよう

「はまなす編成」「ラベンダー編成」ともに定期運用はなく、季節の観光需要に合わせて宗谷本線や石北本線などの定期特急列車や観光列車、団体列車に運用されます。毎月発行される「JR時刻表」には1箇月以上先までの使用列車が掲載されているため、北海道の列車旅を計画するときにはこれを使ってあらかじめ調べておくとよいでしょう。


列車情報

運転日 不定期運行(定期特急列車の車両変更と臨時の観光列車で運行)
運転区間 宗谷本線、石北本線、函館本線、根室本線、室蘭本線、千歳線など
運転時刻 ★「ラベンダー編成」使用の特急「フラノラベンダーエクスプレス」
【下り】札幌駅7:53発→富良野駅9:49着
【上り】富良野駅16:51発→札幌駅18:50着

★「はまなす編成」使用の特急「宗谷」
【下り】札幌駅7:30発→稚内駅12:40着
【上り】稚内駅17:44発→札幌駅22:57着

※このほか、特急「サロベツ」「オホーツク」「大雪」「おおぞら」「とかち」「北斗」などに運転日限定で使用されます。

「はまなす・ラベンダー編成」公式サイト(JR北海道のホームページ)


著者紹介

ミスターK(結解喜幸)

1953年、東京都出身。出版社勤務を経て旅行写真作家に。鉄道や時刻表のたのしさを知り尽くした鉄道の達人。現在は地酒とつまみを追い求める「飲み鉄」にはまっている。

  • 文/ミスターK(結解喜幸)
  • 写真/北海道旅客鉄道株式会社、交通新聞クリエイト
  • 掲載されているデータは2021年7月現在のものです。
  • 運転日・運転区間等は変更となる場合があります。
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