歴史と伝統に触れられる観光列車で旅行を満喫したいと考えている方は多いでしょう。
本州最西端の山口県を走る観光列車「〇〇のはなし(まるまるのはなし)」。日本と西洋の文化が出会った歴史的な地を走るこの列車は、和風の車両と洋風の車両を同時に楽しめるのが魅力です。
「〇〇のはなし」は2両編成で全席指定席です。乗車日1ヶ月前の午前10時から予約システム「えきねっと」や「e5489」、主要駅のみどりの窓口、主な旅行会社で予約できます。
「〇〇のはなし」の車両ごとの特徴や、この列車ならではの楽しみ方について知った上で予約したいですよね。
この記事を読めば、「〇〇のはなし」の車両ごとの特徴や運転区間、料金体系、予約方法、楽しみ方について知って、「〇〇のはなし」での列車旅を思う存分、満喫できます。
なお、運転区間が一部不通となっているため、2024年5月現在「〇〇のはなし」は運休しています。また、山口線で臨時列車として運行することもあります。再開時期等のくわしい情報については公式サイトをご確認ください。
1.「〇〇のはなし」は2両編成!和洋折衷の面白いコンセプトの観光列車
「〇〇のはなし」は、山口県の萩や下関、長門などをめぐり、山陰の美しい海と山の景色を楽しめる観光列車です。2両編成で、車両ごとに和風・洋風の異なるインテリアを楽しめる珍しいコンセプトの列車となっています。
この章では、各車両の特徴と魅力についてチェックしてみましょう。
1-1.1両目が和風で2両目が洋風のつくり
「〇〇のはなし」は2両編成で、全席指定席です。
ここでは、それぞれの車両の特徴についてご紹介します。
1-1-1.1号車は明るく見通しの良い和風の車両
1号車は明るい雰囲気で和風の造りになっています。海側には4人がけのボックス席が3つ、2人がけのテーブル席が3つあり、海の景色をたっぷりと堪能できるでしょう。山側の座席は2人がけのボックス席のみで、2人だけで車窓からの景色を堪能したい方におすすめです。
1-1-2.2号車はシックでおしゃれな洋風の車両
2号車はシックで落ち着いた雰囲気が味わえる洋風の車両です。全席が海側に向いているテーブル席で、海岸線や海の展望を楽しむのにぴったりの車両だといえます。また、販売カウンターもあるので、軽食やドリンク、限定グッズなどを購入するのにも便利ですね。
2.「〇〇のはなし」の予約に必要な4つの情報
「〇〇のはなし」を予約するためには、以下の情報を確認しておく必要があります。
この章では、「〇〇のはなし」の予約に必要な基本情報を見ていきましょう。
- ※2023年に定期運行していた期間の情報を参考
2-1.主な運転区間
「〇〇のはなし」の運転区間は新下関駅〜東萩駅です。上りと下りで停車駅は一部異なります。ただし、2024年5月現在は運休中。直近では2024年1月〜3月の期間限定で新山口駅〜津和野駅で運行していました。
2-2.運転日・時刻表
2024年1月〜3月に山口線で運行した「〇〇のはなし」の運転日・時刻表は以下のとおりです。
運転月 | 運転日 |
---|---|
1月 | 13,14,20,21,27,28日 |
2月 | 10,11,12,23,24,25日 |
3月 | 2,3日 |
往路(下り) | 運転時刻 |
---|---|
新山口駅 | 10:50発 |
湯田温泉駅 | 11:05発 |
山口駅 | 11:12発 |
津和野駅 | 12:58着 |
復路(上り) | 到着時間 |
---|---|
津和野駅 | 15:54発 |
山口駅 | 17:17発 |
湯田温泉駅 | 17:22発 |
新山口駅 | 17:38着 |
最新の運行状況については、JR西日本の公式サイトをチェックしてみましょう。
2-3.料金体系
東萩駅から新下関駅までの乗車券代が1980円、座席指定券が530円の合計2,510円。また、新山口駅から津和野駅までの乗車券代が1,170円、座席指定券が530円の合計1,700円です。子どもの場合は大人料金の半額となっています。
2-4.予約方法
「〇〇のはなし」の座席は、インターネット予約システム「えきねっと」や「e5489」、みどりの窓口、指定席券売機、主な旅行会社などで乗車日1ヶ月前の午前10時から予約できます。最新の予約状況は「e5489」でチェックしましょう。
また、乗車時には四季で変わる記念乗車証をゲットできますよ。
3.「〇〇のはなし」の3つの楽しみ方
「〇〇のはなし」には、次に挙げるような3つの楽しみ方があります。
この章では、「〇〇のはなし」をもっと楽しむためのポイントをチェックしましょう。
3-1.運行中にフルーツがふわっと香る! 風光明媚な風景を楽しめる
「〇〇のはなし」が運行している山陰線沿いには、日本海や砂浜、漁港、山々の景観に加え、柑橘類やツバキなどの果樹や花々が植えられています。車内ではアロマディフューザーでご当地の果樹や花々の香りが散布され、ふだんとは一味違う列車旅を楽しめるでしょう。
たとえば、過去にはゆずきちやツバキなどの香りを散布していた期間があります。
3-2.予約限定!こだわりの駅弁を食べられる
「〇〇のはなし」で例年販売する予約限定の弁当は以下の4種類です。
- 夢のはなし弁当・・・老舗料亭の古串屋がつくる鯨やうにの詰まったお弁当
- みすゞのふるさと弁当・・・焼き鳥や鯨、ウナギ、わかめむすびなど
- 萩のおつまみセット・・・萩で最も古い割烹料理店の千代がつくるお弁当
- 萩のスイーツセット・・・シュークリームや酒粕マドレーヌなど
乗車日の3日前までに予約する必要があり、当日は販売カウンターで受け取れます。
3-3.文化や歴史、グルメなどにまつわるはなしが聞ける
「〇〇のはなし」では、さまざまなコンセプトの車内イベントが開催されます。
山口線で運行した際には、以下のようなイベントがありました。
- 温泉のはなし・・・湯田温泉の成り立ちや歴史、おすすめスポットを紹介
- 歴史のはなし・・・山口線の魅力を観光ガイドが紹介
- 幸福(ふく)のはなし・・・福おみくじを実施
- グルメのはなし・・・魚介グルメや日本酒をテイスティング
- おみやげのはなし・・・山口のお土産にまつわる講演会
- 山口・津和野のはなし・・・山口と津和野の魅力を発信
これは直近に山口線で運行した際のイベントの例なので、実際に運行する「〇〇のはなし」で体験できるイベントは異なる可能性もあります。
4.まとめ
この記事では、「〇〇のはなし」の車両ごとの特徴や設備、予約に必要な4つの情報、3つの楽しみ方についてご紹介しました。
「〇〇のはなし」は、山陰の美しい海と山の景色を楽しめる観光列車です。1両目が和風で、2両目が洋風の内装になっており、座席によっても異なる見方で景色を楽しめます。
座席はインターネット予約システム「えきねっと」や「e5489」、みどりの窓口、指定席券売機、主な旅行会社などで乗車日1ヶ月前の午前10時から予約できます。
「〇〇のはなし」に乗車して、山口ならではの果樹や花々の香りを感じながら絶品のお弁当を堪能して、歴史や伝統にまつわる車内イベントにも参加してみてはいかがでしょうか?