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2022.06.09鉄道特急「とかち」―夕張川の流れと十勝平野の景観を楽しめる特急列車。グレードアップした座席など、快適な車内設備も詳しく解説!(THE列車)

石勝線経由で札幌と帯広を結ぶ特急列車

道都札幌と十勝支庁の中心地となる帯広を石勝線経由で結ぶのが、261系1000代を使用した特急「とかち」です。
基本編成はグリーン車1両+普通車指定席2両+普通車自由席1両の4両で、多客時には普通車指定席を2両増結して6両編成で運転されています。

特急「とかち」で見られる風景


札幌駅を発車した特急「とかち」は、函館本線の線路と並走して走ります。平和駅を通過後に高架橋で右手に分岐し、新札幌駅に停車します。次の南千歳駅までは、緑の木々が多い札幌市郊外の風景を車窓に走ります。

南千歳駅から石勝線に入り、牧草地や丘陵地の風景を車窓に映して走ると、室蘭本線が接続する追分駅に到着です。この先は牧場を抜けると夕張川の流れが車窓を飾るようになり、竜仙峡の名で親しまれている景勝地が見えてきます。

新夕張駅から新得駅の手前までは、1981(昭和56)年10月1日に開業した新線区間となり、全長5000mクラスの長大トンネルなどで山を突き抜けて走ります。雪対策用のスノーシェルターを装備した信号場(7か所)もあり、人里離れた北海道らしいダイナミックな風景が連続します。途中駅は占冠(しむかっぷ)とトマムの2駅で、いずれもスキーリゾート地の玄関口となっています。

新狩勝トンネルに入るとポイントを渡る音が響き、滝川方面からの根室本線の線路が合流します。根室本線に入った列車は大きなS字カーブを描きながら勾配を下り、次の新得駅に到着します。新得駅からは左手奥に大雪山系の山並みを望みながら、麦やジャガイモ、トウモロコシ、ビートなどの畑が広がる十勝平野へと進み、やがて工場や倉庫群、そして市街地の風景が車窓に広がると、終着の帯広駅に到着します。

鉄道コンシェルジュ・ミスターKの車両解説

261系特急形気動車


特急「おおぞら」「とかち」「北斗」など北海道を代表する列車に使用されているのが、261系特急形気動車です。
車体は先頭部と出入口付近を北国に積もる雪、清らかさ、誠実さをイメージした白色、前面から側面にかけては北海道を代表する「ラベンダー」や「ライラック」の花の色をイメージした紫色、前面中央は警戒色として菜の花をイメージした黄色でデザインされています。

帯広方の1号車「グリーン車」


特急とかち グリーン車

帯広方の先頭1号車はグリーン車。普通車よりも座席幅や間隔が広く、長距離の移動にぴったりなリクライニングシートを装備しています。座席配置は2席+1席で、1車両24席のゆったりとした空間となっています。
座席には上下に調節できる可動式ヘッドレストやフットレスト、夜間やトンネル内でも読書が楽しめる読書灯パソコン用コンセントが装備されていますので、快適に過ごすことができます。

札幌方の2~4号車「普通車指定席・自由席」


特急とかち 普通車指定席 普通車指定席

4両編成の2・3号車が普通車指定席、札幌方の4号車は普通車自由席となります。
普通車指定席は従来の普通車よりも座席幅を広げ背もたれを高くし上下可動式枕ドリンクホルダーチケットホルダーを装備したリクライニングシートを装備しています。普通車自由席よりもグレードアップした座席の装備により、指定席の利用がより快適なものとなっています。

4両編成の列車の車内設備

4両編成の列車には、1号車に赤ちゃんの授乳時などで利用できる多目的室、2号車に車いす対応座席と大型トイレ、3号車に洋式トイレ、2・3号車に男子トイレ、1・3号車のデッキに荷物室、2~4号車の客室内に荷物置場が配置されています。
また、2号車のデッキには充電コーナーがあり、スマートフォンなどの充電に利用できます。

珍しいモール泉の十勝川温泉


道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉 道の駅 ガーデンスパ十勝川温泉

十勝平野の地中深くに眠る太古の植物がつくり出した温泉が、日本でも珍しい植物性温泉のモール温泉です。葦などの植物が長い時間かけて堆積してできた亜炭層を通って湧き出る温泉で、植物性の有機物が多く含まれています。
泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)で、旅の疲れを癒す疲労回復健康増進などにも効果が期待できます。
十勝川温泉には温泉旅館やホテルが建ち並び、ゆっくりと滞在して植物性のモール温泉を満喫することができます。

えきねっと会員限定「お先にトクだ値」(乗車券つき)を発売中


インターネットサイト「えきねっと」申込限定の列車・席数・区間限定の割引きっぷが、さらにおトクなお値段で期間限定発売されるのが「お先にトクだ値」です。

例えば、札幌(市内)~帯広間で特急「とかち」利用の場合、おとな片道(乗車券+指定席特急券)が通常価格7,790円の55%OFFの3,490円となります。また、グリーン車指定席も通常価格11,450円の25%OFFの8,580円とおトクな料金設定です。
設定期間が限定されているほか、申込期間は乗車日の1か月前の午前10時から乗車日13日前の午前1時50分までとなります。

なお、「えきねっと」の会員登録は無料です。
詳しくは「えきねっと」内の「お先にトクだ値」の案内をご覧ください。


列車情報

運転日 毎日(1日5往復)
運転区間 函館本線・千歳線・石勝線・根室本線 札幌駅~帯広駅間
運転時刻 下り【1号】札幌駅7:58発→帯広駅10:39着
  【9号】札幌駅21:10発→帯広駅23:48着
上り【2号】帯広駅6:45発→札幌駅9:34着
  【10号】帯広駅19:22発→札幌駅22:15着
※初列車と終列車のみ記載

特急「とかち」の詳細はこちら(JR北海道ホームページ)


著者紹介

ミスターK(結解喜幸)

1953年、東京都出身。出版社勤務を経て旅行写真作家に。鉄道や時刻表のたのしさを知り尽くした鉄道の達人。現在は地酒とつまみを追い求める「飲み鉄」にはまっている。

  • 文/ミスターK(結解喜幸)
  • 写真/北海道旅客鉄道株式会社、北海道音更町十勝川温泉観光協会
  • 掲載されているデータは2022年6月1日現在のものです。
  • 運転日・運転区間等は変更となる場合があります。
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