トレたび JRグループ協力

2021.08.02鉄道【鉄道川柳】大賞作品には誰もが共感⁉ 6月のテーマ「鉄道と雨」結果発表

雨の日がちょっと楽しくなりそうな作品ばかりの6月でした

毎月実施中の「トレたび鉄道川柳」、6月のテーマ「鉄道と雨」の応募総数は291句。
今月もたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました!

雨の日ならではの「あるある」や、雨上がりの美しい風景……。「鉄道と雨」にまつわる思い出や出来事をたくさん送っていただきました。
編集部の厳正なる審査により入賞作品を決定いたしましたので発表します。大賞作品はこちら!

大賞


俺の傘きっと今頃ひとり旅(東京都・糖質無制限さま)

俺の傘きっと今頃ひとり旅(東京都・糖質無制限さま)
電車に乗り込んだときは雨が降っていたけれど、目的地に着いたら雨は止んでいて、「あっ!」と気づいたときには電車は走り去った後……。
これ、誰しもが一度は「やらかした」ことがあるのではないでしょうか。
電車内に忘れられ、そのまま終点まで運ばれていく傘を「ひとり旅」と表現するのも言い得て妙。
くすっと笑えてしまうこちらの1句が大賞に選ばれました。

優秀賞


傘持ちて君を迎えに最寄り駅(京都府・さくらくさま)

がたんがたんぷしゅーざあざあお迎えが(神奈川県・しげやんさま)

傘持ちて 君を迎えに 最寄り駅(京都府・さくらくさま)
傘を持たずに家を出た家族や恋人を、駅まで迎えに行っているようです。
雨の日はいつもより電車が混みがちですが、駅の改札前も雨の日の方が人が多い気がします。
何気ない日常生活の中にある大切な人への愛情を詠んだ、素敵な1句です。

がたんがたん ぷしゅーざあざあ お迎えが(神奈川県・しげやんさま)
擬音語がメインで、情景がよく浮かぶ1句。
目的地に着いて「ぷしゅー」とドアが開くと、「ざあざあ」と雨が降っていたのでしょう。
さあ、これからどうする……?と思わせて、最後の「お迎えが」でほっこり。
お隣の1句と対をなすような作品でした。


雨音と電車の揺れで夢の中(兵庫県・やすよさま)

どしゃ降りで別れの声が聞こえない(佐賀県・十音さま)

雨音と 電車の揺れで 夢の中(兵庫県・やすよさま)
動画投稿サイトにもBGM用としてアップされているのをよく見かけますが、雨の音ってなぜか心が落ち着きますよね。
電車の心地よい揺れと雨の静かな音でうっかりうたた寝。そのまま降りるタイミングも逃して、終点まで行ってしまった、なんてことも。
最寄り駅は寝過ごさないよう、気を付けたいです…!

どしゃ降りで別れの声が聞こえない(佐賀県・十音さま)
読んだ人によって、さまざまな受け取り方がありそうな作品。
別れの声は、本当に聞こえなかったのでしょうか。激しい雨の中では聞こえないと思い、言わなかったのかもしれません。
別れ際にただよう切なさを表現した、巧みな1句でした。

大賞・優秀賞に選ばれた5名の方には
月刊『旅の手帖』2021年8月号をお送りいたします。
おめでとうございます!


月刊『旅の手帖』2021年8月号

佳作

雨上がり 列車がくぐる 虹の橋(愛知県・さごじょうさま)
『降り立った 駅の時計も 空もニジ』(愛知県・九(いちじく)さま)
改札を出れば広がる傘の花(埼玉県・瀬戸からの嫁さま)
電車内雨が止んだら傘傘傘(福岡県・山登爺さま)
馴れ初めは 傘を忘れた 向い席(福岡県・ナフタリンさま)

  • 佳作には賞品はありません。

惜しくも入選を逃してしまった皆さまも、ぜひ次回の入選を目指してご応募ください!
なお、受賞作はTwitter(@toretabi_news)でも紹介しておりますので、ぜひフォローをお願いいたします!

  • 「鉄道川柳」(6月のテーマ:"鉄道と雨")の応募要項等は募集ページをご確認ください(募集締め切り済み)。
  • お問い合わせは、お問い合わせフォームよりお願いいたします。お電話でのお問合せ、受付はいたしかねますのでご了承ください。なお、審査選考に関するお問合せやご要望には応じかねます。
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