2021.10.12鉄道【鉄道川柳】大賞作品は車内販売で“超”有名なアレ…！ 8月のテーマ「新幹線」結果発表
車窓に名物、席のこだわり…新幹線に乗りたくなる8月テーマでした
毎月実施中の「トレたび鉄道川柳」、8月のテーマ「新幹線」の応募総数は519句。
今月もたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました！
やはり？というべきなのか、車窓から楽しむ富士山についての作品がたくさんあったことが今月は印象的でした。東海道新幹線から見える富士山のなだらかな裾野は、何度見てもちょっと感動してしまいますよね。
他にも、景色を楽しみたい窓際派、車内販売を楽しむ通路側派、のびのびと席をリクライニングしたい最後列派など、皆さんの色々なこだわりや思い出がたくさん寄せられた8月テーマでした。
編集部の厳正なる審査により入賞作品を決定いたしましたので発表します。大賞作品はこちら！
大賞
『 かちかちは山ではなくてアイスです 』（愛知県・九（いちじく）さま）
車内販売で購入できる、通称「シンカンセンスゴイカタイアイス」。
車内販売のため、家庭で使われる冷凍庫ではなくドライアイスで低温を保っており、買った直後はスプーンが刺さらないほどカッチカチなことから、こんなあだ名がついたのだそう。
童話では火打ち石を「カチカチ」でしたが、新幹線では「カチカチ」アイスをスプーンで「カチカチ」。
“超”有名アイスを、こちらも“超”有名な童話とミックスしてほっこり仕上げた1句が、大賞に選ばれました。
優秀賞
降りる駅寝過ごし見れば県を超え（神奈川県・ツノツノ鉄男さま）
これは新幹線だから起こり得てしまう1句かもしれません。路線によっては県を超えるどころか、海を渡ってしまうことも。
お仕事や旅行の帰りなんかだと、つい疲れが出てしまってウトウトしてしまうこと、やっぱりありますよね。
そんなときにこんな経験をしたら、一気に目が覚めそうです…！
遠距離の 恋が集まる 東京駅（神奈川県・ごん太さま）
離れた場所同士を数時間で行き来できるようにしているのが新幹線ですが、様々な路線の発着地である東京駅は、それだけたくさんの出会いと別れの場所になっているはず。
遠距離恋愛のエピソードは他にもたくさんいただいていましたが、色々な情景が浮かんでくるロマンティックな1句です。
見つけたよ 奇跡に近い 黄色だよ（三重県・顕微鏡さま）
運行時刻は非公開となっているので狙って見に行くことは出来ず、見かけることが出来たらそれはまさに「奇跡」。車体の鮮やかな黄色も相まって「見ると幸せになれる」とも言われている車両、ドクターイエローに出会った気持ちをあらわした1句。
こちらの作者は運良く見つけられたようですが……皆さんはドクターイエロー、見かけたことはありますか？
いつまでも君はあこがれ新幹線（神奈川県・オカユカリさま）
新幹線といえば、車両が変型して活躍するアニメが一躍話題となりましたが、そのスマートなフォルムや色とりどりの車体は、デビューから50年以上経った今でも、大人から子どもまで多くのファンを魅了してやみません。
子どもの頃から好きで、大人になってもやっぱり好きだった新幹線への、心惹かれる気持ちが表れた作品でした。
大賞・優秀賞に選ばれた5名の方には、
交通新聞社新書『ブルートレインはなぜ愛されたのか？』をお送りいたします。
おめでとうございます！
交通新聞社新書『ブルートレインはなぜ愛されたのか？』
「寝台列車」は世代を問わず人気のコンテンツですが、その人気の創始となり、かつて多くの少年たちが夢中になった「ブルートレイン」の魅力に迫る一冊です。
佳作
お隣の お弁当見て お腹鳴る（長野県・キリマンジャロ さま）
肉まんの 匂いを乗せて 東へと（東京都・カジ さま）
在来線 追い抜く時の 勝った感（神奈川県・篠栗線 さま）
「また来るね」 窓越しに揺れる もみじの手（兵庫県・やすよ さま）
窓越しに 流れていく街 鳥気分（愛知県・ゆん さま）
- ※佳作作品には賞品はありません。
惜しくも入選を逃してしまった皆さまも、ぜひ次回の入選を目指してご応募ください！
なお、受賞作はTwitter（@toretabi_news）でも紹介しておりますので、ぜひフォローをお願いいたします！
- ※「鉄道川柳」（8月のテーマ："新幹線"）の応募要項等は募集ページをご確認ください（募集締め切り済み）。
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