2025.05.28旅行 特急「あそぼーい!」に乗って、もっと、もーっと熊本・阿蘇で遊ぼう!
熊本デスティネーションキャンペーン2026・プレキャンペーンも開催中
2026年7月から9月にかけて開催される「熊本デスティネーションキャンペーン」に先駆けて、2025年4月から9月までプレキャンペーン(熊本プレDC)を開催中。
期間中はさまざまな宣伝プロモーションの展開に加え、熊本県内を周遊できる便利でお得なきっぷも販売されます。
キャンペーンのキャッチコピーは、~アツい、ワクワク、新体験 ~「もっと、もーっと!くまもっと。」
多種多様な熊本の観光スポットの中から、今回はトレたび編集室が特急「あそぼーい!」に乗って、「もっと」深く、「もっと」先のエリアまで体験したくなるような阿蘇エリアの魅力と楽しみ方をご紹介します!
熊本駅から特急「あそぼーい!」に乗って出発!
特急「あそぼーい!」は、豊肥本線熊本駅~阿蘇駅・宮地駅間を走るJR九州のD&S(観光)列車です。車体は黒と白のツートンカラーで、キャラクター「くろちゃん」が至るところにちりばめられています。このとっても愛らしい「くろちゃん」は車内も合わせて、なんと101匹も描かれているそう!
あくびをしたり、お散歩をしたり、笑ったり……さまざまな表情を見せてくれる「くろちゃん」の中から、お気に入りの“相棒”を見つけてみるのもいいですね。
車体には「くろちゃん」がいっぱい!
「あそぼーい!」は4両編成で、車両ごとに異なる特徴があります。注目なのは、3号車のファミリー向け車両。
子ども目線で車窓を思いっきり楽しむことができるよう、車両の床は25cm嵩上げされています。座席は、「白いくろちゃんシート」になっていて、大人用の大きなシートは通路側、子ども用の小さなシートは窓側に設置されています。子どもは車窓からの景色を楽しめて、保護者は子どもが楽しんでいる様子をすぐそばで見守ることができるのが魅力です。
さらに、子ども専用のフリースペース「くろクラブ」には、木のおもちゃや絵本が用意されています。木のプール、楽しそう! 家族連れなら、盛り上がること間違いなしです。
白いくろちゃんシート(写真=交通新聞クリエイト)
子ども専用のフリースペース「くろクラブ」(写真=交通新聞クリエイト)
「KURO CAFE」でフード・ドリンクをGET!
3号車にはオリジナル記念乗車証もある
同じく3号車には、「KURO CAFE」が設置されていて、フード・ドリンクのほか、くろちゃんグッズをはじめとしたお土産が豊富にそろっています。
気になるものがたくさんありますが、阿蘇の湧き水を使った爽やかな味わいの「阿蘇人サイダー」と、ピュアな子ども心を大切に、車内限定販売の「こどもプリン」をチョイス。ちなみに、「大人プリン」もちゃんとあって、こちらは口に入れた瞬間、ラム酒がふわっと香る大人の味わいになっています。
サイダーとプリンをお供に、阿蘇の雄大な自然を車窓から余すことなく堪能できるのが最高!
車内でしっかり食事をとりたい方には、あか牛キーマカレーの「くろちゃん弁当」や、2種のあか牛料理が味わえる「あそぼーい!弁当」もおすすめです。どちらも事前予約限定で、予約は乗車する1カ月前~3営業日前までにWEBでの予約が必要です。次回乗車時には、沿線ならではの素材にこだわったお弁当を味わってみたいです。
阿蘇駅にある「くろ駅長室」
車内にはほかにも180度前面展望のパノラマシートや、カウンターベンチなどさまざまな見どころがあり、大人も子どもも“ワクワク”が尽きません。
熊本駅から今回の目的地である阿蘇駅までの乗車時間は、約1時間30分。車内で過ごす楽しい時間はあっという間に感じます。そして、せっかく出会った「くろちゃん」とのお別れが寂しい方に朗報です。
阿蘇駅の1番ホームには、「くろ駅長室」があります! 降車した後もお見逃しなく、記念撮影してみてくださいね。
もっと阿蘇が好きになる! 厳選観光スポットを紹介
世界有数のカルデラを誇る阿蘇山があることから、「火の国」と呼ばれている熊本県。その一方で、阿蘇山の噴火によって形成された地層から清らかな水が湧き出ることで、「水の国」としても知られています。
ここからは、「火の国」と「水の国」の二面性をもつ阿蘇エリアにある魅力的な観光スポットを見ていきましょう。湧水にまつわるスポットがたくさんありますよ。
喫茶 竹の熊
一面に広がる田園をのぞむ建築と水庭
美しい里山に囲まれた南小国にある、「喫茶 竹の熊」。訪れた人はまず、湧水が流れる水庭と、開放感あふれる建築に心を奪われることでしょう! こちらの建物は、約6万6000枚もの小国杉(おぐにすぎ)の板を使用し、地元の職人さんたちの手でつくられました。実際に足を踏み入れてみると、なんとも心やすらぐ佇まい。ここで、田んぼから吹き抜ける風を感じながら、おこわなどの軽食や、豆乳と季節の果物を使ったのど越しの良い甘味を味わうことができます。
オリジナルのフレグランスなどが並ぶ、「FIL」のプロダクト
小国杉の葉を蒸留してエッセンシャルオイルを抽出する
「喫茶 竹の熊」を手掛けているのは、林業会社の三代目で林業をベースにプロダクトを展開する株式会社Foreque代表の穴井俊輔さん・里奈さんご夫妻です。南小国の良質な国産材である小国杉を使った家具やオイルなどのインテリア・ライフスタイルブランド「FIL」も運営しています。地域資源を活用し「自然と人・人と人」の繋がりを深めるため尽力されていることが評価され、2024年度の「九州観光まちづくりAWARD」において大賞を受賞しました。
阿蘇神社
阿蘇神社の楼門
2500余年の歴史をもつ、全国に約500社ある「阿蘇神社」の総本社。2016年の熊本地震で甚大な被害を受けましたが、2024年12月、8年がかりで進められてきたすべての復旧工事が完了しました。
神殿や楼門などの6棟は国の重要文化財に指定されていて、中でも楼門は「日本三大楼門」の一つに数えられています。近づいてみると、繊細な彫刻や荘厳な雰囲気を損なわぬよう、耐震補強が施された形跡を確認することができます。神社のシンボル的な存在ともいえる楼門をモチーフにしたお守りも授与しているので、参拝の際にはぜひチェックしてみてください。
水基の一つ、「猿田彦の水」
商店街では猫ものんびり
また、阿蘇神社に連なる一の宮門前商店街には、「水基(みずき)」と呼ばれる水飲み場が36カ所もあります。地元の人々は湧水を生活飲料水として利用していましたが、多くの人に飲んでもらいたいという思いから、木や石で造られた水基を整備しました。「金運の水」「縁結びの水」「猿田彦の水」といったご利益のありそうなものから、「下町元気水」「阿吽の水」など一風変わった名を持つものまでさまざま。
商店街には阿蘇の素材を活かした飲食店や土産屋が軒を並べ、どこか懐かしい風情を感じることができます。水基の冷たい水でのどを潤しながら、のんびりと散策してみるのもおすすめです。
草千里ヶ浜
草千里ヶ浜での乗馬体験(写真=阿蘇市経済部観光課)
阿蘇を代表する観光地の一つ、「草千里ヶ浜」。標高約1,100mの高さにあり、放牧された馬が悠々と歩く姿や、噴煙を上げるダイナミックな阿蘇中岳火口を見渡すことができます。草木が芽吹き、いきいきとした生命力を感じるグリーンシーズンは特におすすめです。
この絶好のロケーションで、観光乗馬体験もできます。馬の歩くリズムに揺られながらの草千里ヶ浜は、格別! 乗馬の経験がない方も、ガイドさんの手引きでゆっくりと進むのでご安心ください。
コーヒーのテイクアウトもOK
草千里正面にある駐車場エリアには、阿蘇火山博物館やカフェ、レストランなどが並んでいます。ここでぜひ立ち寄りたいのが、「草千里珈琲焙煎所」。
熊本市新町にある人気店・珈琲回廊がプロデュースしています。白を基調とした店内には、カウンターやテーブル席はもちろん、縁側のようなテラス席もあり、どこに座っても草千里ヶ浜の美しい景色が楽します。きりっと冷えたアイスコーヒーを片手に、雄大な眺望と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。
白川水源
透明度がピカイチの白川水源
「日本名水百選」にも選ばれている白川水源は、なんといっても水の透明度がピカイチ! あまりに透明なので、水の底から湧水がポコポコと湧き上がる様子が見えるほどです。四季を通じ、水温14度の水が毎分60tも湧き出ており、熊本市内の中央を流れる「白川」の源となっています。空気もどこか凛と澄んだ場所で、光を反射して青緑色にきらきらと輝く水面を見つめているだけも癒されます。
湧水はその場で飲んだり、水筒などに入れて持ち帰ってもOK。近くの売店で空のボトルも販売されています。
白川水源の中には白川吉見神社があり、水源の水神様が祀られています。地域の暮らしの一部となっている水源とともに人々に大切にされています神社です。ぜひ参りしてみてください。
熊本でアツい、ワクワク体験が待っている!
2025年4月から9月まで熊本プレDCが開催され、ますます注目が集まる熊本・阿蘇エリアの魅力的な観光スポットをご紹介しました。熊本駅から阿蘇駅へのアクセスは、移動時間中も楽しめる特急「あそぼーい!」がおすすめです。
今回は阿蘇エリアを中心に見てきましたが、もっと熊本県内を周遊するなら、熊本プレDC期間中に発売される便利でおトクなフリーきっぷを利用してみるのも一つの手です。
「くまもっと JR 周遊きっぷ」なら、熊本県内のJR在来線の乗り降り自由、さらに「あそぼーい!」などのD&S列車を含む特急列車の普通車指定席に乗車可能です(2日間用は2回、3日間用は3回まで)。
この機会に熊本へもっと、もーっと!おでかけしてみてくださいね。
- ※トレたび編集室/編
- ※掲載されているデータは2025年5月現在のものです。