トレたび JRグループ協力

2020.07.22旅行<一人旅>JRのおトクなきっぷ「飛騨路フリーきっぷ」を駆使して出合う、 美しい里山風景とガチ山風景の旅

飛騨の山あいに残る、懐かしい日本の山岳風景を訪ねて

今年もいよいよ夏本番。猛暑でげんなりしてしまう前に、飛騨の山里へ涼みにひとりで出かけませんか?
飛騨路フリーきっぷを使えば、ひとり旅でも車の旅よりコスパが高く、高山本線の駅からもバス、またはタクシーで足を延ばせるので秘境との遭遇率もUP!
山の中の巨瀑や林の中のキャンプ場、そして雲の上のパノラマ風景に、川の真横の露天風呂まで、
絶景の待つ飛騨の大自然の奥の奥へ――。

  • 新型コロナウイルス感染症の影響により、列車の運休や変更、施設の営業変更等が発生することがあります。JRニュースや運行会社、および各施設のHP等をご確認ください。

名古屋から飛騨へ! 秘境感満載の特急「ひだ」


飛騨路フリーきっぷおススメ列車JR東海ひだ

特急「ひだ」注目ポイント

運行区間:東海道本線・高山本線 大阪駅・名古屋駅~岐阜駅~高山駅・飛騨古川駅・富山駅

車窓の風景をより楽しめるよう、座席の位置を高くして窓の天地を広げたワイドビュー車両を使用するのが、高山本線の特急「ひだ」です。高山本線沿線の四季折々の美しい風景や渓谷などを楽しむことができます。また、沿線には天下の名湯「下呂温泉」があり、高山駅からバスに乗り換えれば、奥飛騨温泉郷や世界遺産「白川郷・五箇山(しらかわごう・ごかやま)の合掌造り集落」をめぐることもできます。


ひだの詳細はこちら

1日目 清流グルメと秘境の滝めぐりの後は、古民家泊でしっとりとした夜を

2020年7月某日 名古屋駅から飛騨方面へ向かう


モデルルート
7:45発

名古屋駅

  • JR特急ひだ1号・高山行に乗車
10:16着

高山駅

  • 乗り換え時間で飛騨牛ローストビーフ寿司を買ってもOK
10:28発

高山駅

  • JR高山本線 飛騨古川行
10:44着

飛彈古川駅

  • 瀬戸川と白壁土蔵街散策や朝市など覗き、秘境グルメが川辺で味わえる飛騨古川観光ヤナへ
12:12発

飛彈古川駅

  • JR高山本線 高山行
12:16着

飛彈国府駅

12:38発

飛彈国府駅前

  • 遊湯館行き定期運行バス(無料・木曜休)
12:53着

バス停 遊湯館

  • 宇津江四十八滝へ。急峻な谷あいに数々の伝説を秘めた大小無数の滝が!
16:25発

バス停 遊湯館

  • 定期運行バス(別料金)
16:40着

飛彈国府駅前

17:12発

飛彈国府駅

  • JR高山本線 高山行
17:29着

高山駅

  • 送迎車(路線バス(別料金)もあり)で、築100年を超える古民家を再生した「飛騨高山SOY」で一泊
  • 乗車日によっては発着時刻が異なる場合があります。事前にご確認の上、お出かけください。

秘境グルメ:<飛騨古川観光ヤナ>清流が育むアユをよりおいしくするタテ串とは?


飛騨路フリーきっぷおススメ飛騨古川観光ヤナの鮎

飛騨古川に着いたら、瀬戸川と白壁土蔵街の古い町並み三寺めぐり朝市で旅情にふれ、その後は飛騨古川観光ヤナへ。今年、アユを獲るヤナは設置されないが8月1日~11月中旬まで宮川沿いに食事処はオープン予定。常に新しいコケを育む急流・宮川のコケを食べて育ったアユは白子や内臓、骨までうまいと評判です。特にタテ串で焼き、余計な脂を落とした塩焼きは絶品!


飛騨古川観光ヤナ

住所 岐阜県飛騨市古川町高野朝開118-1
問い合わせ先 0577-73-3187
時間 10:00~21:00(夜は要予約)
定休日 なし
交通アクセス JR高山本線飛騨古川駅から徒歩15分
URL https://www.hida-kankou.jp/spot/3815/

スポット1:<宇津江四十八滝>渓谷に連なる13の滝のしぶきで涼をとる


飛騨路フリーきっぷおススメ宇津江四十八滝

一駅戻り、飛騨国府駅からは宇津江四十八滝を観に行きましょう。木々が日陰を落とす遊歩道を歩けば、涼しげな13の滝が待っています。特に、落差18.8メートル、幅7メートルの王滝はこの滝群のなかで最大で、迫力あり!


宇津江四十八滝

住所 岐阜県高山市国府町宇津江3235-86
問い合わせ先 0577-72-3948(宇津江四十八滝総合案内所)
時間 見学自由
定休日 12月1日~3月31日
交通アクセス JR高山本線飛騨国府駅からバス15分のしぶきの湯 遊湯館下車、徒歩で各滝へ(所要時間約1時間)
値段 清掃協力金200円
URL https://48taki.com/waterfall/

スポット2:<飛騨高山SOY>黒光りする梁の下でぼーっと過ごす飛騨路の夜


飛騨路フリーきっぷおススメ宿泊先ゲストハウス&カフェSOY

築100年を超える飛騨高山の古民家を全室個室のゲストハウスに改修。2階は宿泊場所、1階はカフェとして利用できます。豪華な温泉宿もいいけれど、太い梁や柱の美しいカフェスペースで、まったりと過ごすのも飛騨路の旅の「キブン」です。家族経営ならではの温かな雰囲気も魅力。


飛騨高山SOY

住所 岐阜県高山市上切町365
問い合わせ先 0577-62-9005
時間 カフェ 11:30〜18:30
定休日 カフェ 水~土曜休
交通アクセス JR高山本線高山駅から送迎車10分(前日までに要予約。宿泊客のみ)
値段 1泊1名朝食付き8800円(税込)〜
URL https://www.hidatakayama-soy.com/

2日目 巨瀑を見たら標高1300メートルでWILDキャンプ、奥飛騨の大自然の懐へ


モデルルート

宿泊先

  • 送迎車かバスで高山駅に戻る
8:45頃着

高山駅

9:00発

バス停 高山濃飛バスセンター

  • 濃飛バス さるぼぼバス・匠バス飛騨の里線(別料金)
9:09着

バス停 飛騨の里

  • 美しき飛騨の里へ。合掌造りの民家、水車小屋や田んぼ、池などの昔懐かしい風景に癒される
10:29発

バス停 飛騨の里

  • 濃飛バス さるぼぼバス・匠バス飛騨の里線(別料金)
10:44着

高山濃飛バスセンター

11:40発

高山濃飛バスセンター

  • レール&バスコース(高山&新穂高バスフリー)のきっぷを発動し、新穂高ロープウェイ行きのバスに乗車
12:38着

平湯温泉

  • 落差64、幅6メートルの平湯大滝を観賞。森に囲まれたワイルドな平湯キャンプ場で一泊! 温泉は、徒歩5分のひらゆの森へ
  • 乗車日によっては発着時刻が異なる場合があります。事前にご確認の上、お出かけください。

スポット1:<飛騨民俗村・飛騨の里>初めて来たのに、つい「ただいま」


飛騨路フリーきっぷおススメ飛騨民俗村・飛騨の里

合掌造りなど、飛騨の代表的な民家30数棟が立ち並び、日本の原風景を感じさせてくれます。各民家では、農村・山里の生活用具などを展示するほか、さしこ細工・機織りなどの実演も。個人客であれば、予約なしで実演者たちの指導を受けながら各体験もできます。


飛騨民俗村・飛騨の里

住所 岐阜県高山市上岡本町1-590
問い合わせ先 0577-34-4711
時間 8:30~17:00
定休日 なし
交通アクセス JR高山本線高山駅から「さるぼぼバス・匠バス飛騨の里線」9分の飛騨の里下車、徒歩すぐ
値段 700円(税込)
URL http://www.hidanosato-tpo.jp/

スポット2:<平湯大滝>秘境に巨瀑発見。滝つぼに上がる水煙は大きな落差の証


飛騨路フリーきっぷおススメ秘境・平湯大滝

高山駅前に戻ったら、飛騨路フリーきっぷのレール&バスコースの高山&新穂高フリー乗車券を発動! 新穂高ロープウェイ行きのバスに乗り、途中下車したら、落差64メートル、幅6メートルを誇る平湯大滝を観瀑しましょう。岩壁をドドッと落ちる滝の迫力は、飛騨三大名瀑の名に偽りなし。


平湯大滝

住所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯768-47
問い合わせ先 0578-89-2614(奥飛騨温泉郷観光協会)
時間 見学自由
交通アクセス JR高山本線高山駅からバス52分の大滝口・キャンプ場前下車、徒歩15分
URL https://www.okuhida.or.jp/archives/1804

スポット2:<平湯キャンプ場>下界の猛暑を忘れ、林間の別天地でキャンプ&温泉!


飛騨路フリーきっぷおススメ平湯キャンプ場

標高1300メートルにあり、奥飛騨の大自然に囲まれたキャンプ場。常設テントやバンガローもあり(ともに調理用具は無し)、毛布などが借りられるので、食料を自分で用意するか外食で済ませれば気軽に宿泊できます。徒歩7分の場所には食事処併設の温どころ「ひらゆの森」があるので、野趣あふれる露天風呂で疲れを癒してみては。

  • 営業期間:4月中旬~11月中旬(期間内無休)

平湯キャンプ場

住所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯768-36
問い合わせ先 0578-89-2610(ひらゆの森)
時間 バンガロー/チェックイン:14:00~、チェックアウト:10:00
交通アクセス JR高山本線高山駅から濃飛バス52分の大滝口・キャンプ場前下車、徒歩3分
値段 バンガロー5800円~、常設テント2500円~(別途入場料1人700円)いずれも税込
URL https://www.hirayu-camp.com/

3日目 秘境旅もいよいよ佳境、ついに北アルプスの雲上へ


モデルルート
8:40発

バス停 平湯温泉

  • 濃飛バス 新穂高ロープウェイ行
9:16着

バス停 新穂高ロープウェイ

  • 7月にリニューアル予定の新穂高ロープウェイで天空の世界へ。山頂展望台からは北アルプスの秀峰を一望!
12:55発

バス停 新穂高ロープウェイ

  • 濃飛バス 高山濃飛バスセンター行
14:31着

バス停 高山濃飛バスセンター

  • 古い町並みなどを散策し、高山本線上りに乗車。
16:42発

高山駅

  • 高山本線 美濃太田行
17:45着

下呂駅

  • 野趣があふれまくっている「噴泉池」で源泉かけ流しの湯を堪能し、疲れを癒す。
19:29発

下呂駅

  • 特急ひだ20号 名古屋行
21:03着

名古屋駅

  • 乗車日によっては発着時刻が異なる場合があります。事前にご確認の上、お出かけください。

スポット1:<新穂高ロープウェイ>広々とした窓の新型ゴンドラから北アルプスの峰々を見晴らす


飛騨路フリーきっぷおススメ新穂高ロープウェイ


飛騨路フリーきっぷおススメ新穂高ロープウェイ

第1・第2を合わせ全長3200メートルのロープウェイを乗り継げば、標高2156メートルの山上の世界に到達。西穂高口駅屋上にある山頂展望台からは、西穂高岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳など北アルプスの秀峰たちを一望できます。2020年7月にゴンドラがリニューアル予定。窓の面積を広くしたうえ、曇りにくいガラスを採用しており、乗車中の風景がよりワイドでクリアに!


新穂高ロープウェイ

住所 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷新穂高温泉
問い合わせ先 0578-89-2252
時間 8:30~16:00(季節により変動あり)
定休日 荒天時・メンテナンス時
交通アクセス JR高山本線高山駅からバス1時間36分の新穂高ロープウェイ下車、徒歩すぐ
値段 第1・第2ロープウェイ連絡往復 3000円(税込)
URL https://shinhotaka-ropeway.jp/

スポット2:<噴泉池>遮るものはなし、開放的過ぎる温泉で川のせせらぎに和む


飛騨路フリーきっぷおススメ噴泉池(ふんせんち)

飛騨川の河畔、下呂大橋の下あたりに湧き出る温泉。囲いは一切ないので川や温泉街を一望でき、湯に浸かりながら心底羽を伸ばせてプチ秘湯気分を味わえます。入浴客は水着着用が必須なので、男女問わずに気兼ねなく湯あみできるのも魅力。ただし、令和2年7月豪雨による被害で、同年7月現在は休業中です。


噴泉池(ふんせんち)

住所 岐阜県下呂市幸田
問い合わせ先 0576-24-2222(下呂市観光課)
時間 24時間(清掃時、河川増水時は入浴不可)
定休日 なし
交通アクセス JR高山本線下呂駅から徒歩3分
値段 無料
URL https://www.gero-spa.com/spot/detail.php?id=2&category=1&area=

JRのおトクなきっぷ「飛騨路フリーきっぷ」


飛騨路フリーきっぷJR線フリー区間路線図

名古屋・豊橋・岐阜・四日市など東海の主要9駅と、飛騨地区との往復に、特急列車の普通車指定席が利用可能。JR線フリー区間内(飛彈金山~飛彈古川間)は特急列車または快速・普通列車の自由席を利用できるうえ、有効期間は3日間なので、東海方面から2泊3日で飛騨地区を旅する際にとても便利です。セットのオプションで今回紹介のレール&バスコースと、6000円分のタクシー乗車引換券が付くレール&タクシーコースを選べます。さらに観光施設割引も付いてきておトクに観光スポットをめぐることができます。

  • JRフリー区間以外では途中下車できません。

「飛騨路フリーきっぷ」発売期間・有効期間・うりば

発売期間:通年
有効期間:3日間
うりば:このきっぷの出発駅および周辺の〈JR東海の主な駅および主な旅行会社〉


詳細はこちら


著者紹介

鈴木健太

交通新聞社「旅の手帖」、舵社「カヌーワールド」などで連載を執筆する、旅・アウトドアライター。ソロトレッキングや青春18きっぷでの貧乏旅行など、独身時代は自意識を持て余し「ひとり旅」を謳歌。結婚後は、どちらかというと食い倒れ・飲み倒れの「ふとり旅」にシフト。

  • 写真/飛騨市、飛騨国府観光、飛騨高山SOY、高山市、平湯キャンプ場、新穂高ロープウェイ、(一社)下呂温泉観光協会
  • 掲載されているデータは2020年7月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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