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2026.09.08旅行1泊2日モデルコース|JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ。JR東海エリアの私鉄もOKな壮大すぎるお得きっぷを徹底紹介!

沿線私鉄乗りつぶし旅の強い味方!普通列車乗り放題の「JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」とは?

暑さも幾分かやわらぎ、「攻めた旅」に出かけたくなる今日この頃。

この文脈で「攻める」と言えば、選択肢はただ一つ「乗りつぶし」です。

JR東海エリアでは、在来線に加えて沿線の私鉄や第三セクター(三セク)にも乗車でき、特急券を購入すれば新幹線にも乗車できる至れり尽くせりきっぷ「JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」が通年で販売されています。まもなく訪れるシルバーウィークは、乗って乗って乗りまくる旅などいかがでしょう。

きっぷ片手に己と戦うもよし、のんびり車窓を眺めるもよし。今回は東京から西へ向かい、東海道本線沿いの私鉄・三セクを次々と乗りつぶしながら、最後は新幹線で一気に東京へ帰ってくる、欲ばり乗り鉄プランをご紹介します。

「JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」の発売・利用期間と買い方

「JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」は、JR東海の在来線全線と隣接する17の私鉄・三セクの普通・快速列車普通車自由席が2日間乗り放題になるフリータイプのお得なきっぷです。
特急券を別途購入することで、フリー区間内の特急列車、および東海道新幹線の熱海~米原間の「ひかり」「こだま」に乗車もできます。

発売期間・利用期間

発売期間と利用期間は下記のとおりです。


〇発売期間:
通年(発売は利用開始の1ヶ月前から利用期間の初日まで)

〇利用期間: 
土休日を利用開始日として連続する2日間
GWやお盆、年末年始期間も発売条件に該当する日であれば利用可能
(例)土曜日と日曜日/日曜日と月曜日/祝日とその翌日(平日・休日)の2日間

ねだん・買えるところ

大人9,200円、こども4,330円です。

下記の場所で購入できます。
〇フリー区間内のJR東海「きっぷうりば」、またはサポートつき指定席券売機
※熱海駅は東海道新幹線乗換口のみ発売。
※甲府、国府津、辰野、塩尻、猪谷、新宮駅では発売していません。
※私鉄17路線のきっぷうりばでは発売していません。
〇フリー区間内駅周辺の主な旅行会社の支店・営業所
〇JR西日本ネット予約「e5489


対象となる私鉄・三セク

〇伊豆箱根鉄道(駿豆線)/三島~修善寺
〇岳南電車/吉原~岳南江尾
〇静岡鉄道/新静岡~新清水
〇大井川鐵道(大井川本線)/金谷~川根温泉笹間渡
〇天竜浜名湖鉄道/掛川~新所原
〇遠州鉄道/新浜松~西鹿島
〇豊橋鉄道/新豊橋~三河田原、駅前~赤岩口・運動公園前
〇愛知環状鉄道/岡崎~高蔵寺
〇JR東海交通事業(城北線)/枇杷島~勝川
〇名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)/名古屋~金城ふ頭
〇明知鉄道/恵那~明智
〇長良川鉄道/美濃太田~北濃
〇養老鉄道/揖斐~桑名
〇樽見鉄道/大垣~樽見
〇伊勢鉄道/河原田~津
〇三岐鉄道(北勢線)/西桑名~阿下喜(近鉄富田~西藤原は不可)
〇近江鉄道/米原~貴生川・近江八幡・多賀大社前

※大井川鐵道のEL急行を利用する場合は、別途EL急行料金が必要です(きかんしゃトーマス号等は利用不可)。
※別に料金が必要な、観光列車・イベント列車は利用いただけません。

JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷのモデルコースを紹介!

1日目 静岡鉄道・天竜浜名湖鉄道・豊橋鉄道を乗り継ぎ、転車台ツアーも体験

  • 地図内の路線は、実際の線路ではなく下車や乗り継ぎのポイントをつないでいます。
  • モデルコースに記載の時刻・料金は記事作成時点のものです。ご利用の際は最新情報をご確認ください。

1日目【平日】
06:05発

東京駅 東海道本線 普通 熱海行き

07:59着

熱海駅 乗り換え

  • ※区間外のため乗車券が必要。ここでJR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷを購入。
08:23発

熱海駅 東海道本線(東海) 普通 沼津行き

08:41着

沼津駅 乗り換え

08:44発

沼津駅 東海道本線(東海) 普通 浜松行き

09:28着

清水駅 乗り換え

  • ポイント① 静岡鉄道を乗りつぶし。東海道線の清水駅~静岡駅と並行して走る私鉄です
09:52発

新清水駅 静岡鉄道 普通 新静岡行き

10:15着

新静岡駅 乗り換え

10:54発

静岡駅 東海道本線(東海) 普通 浜松行き

11:38着

掛川駅 乗り換え

  • ポイント② 天竜浜名湖鉄道を乗りつぶし。天竜二俣駅で転車台・車庫見学ツアーにも参加
11:57発

掛川駅 天竜浜名湖鉄道 普通 天竜二俣行き

12:45着

天竜二俣駅

14:42発

天竜二俣駅 天竜浜名湖鉄道 普通 新所原(しんじょはら)行き

16:02着

新所原駅 乗り換え

16:09発

新所原駅 東海道本線(東海) 普通 豊橋行き

16:18着

豊橋駅

  • ポイント③ 豊橋鉄道渥美線を乗りつぶし。安藤忠雄デザインの駅へ
16:40発

新豊橋駅 豊橋鉄道渥美線 普通 三河田原行き

17:16着

三河田原駅 下車

17:32発

三河田原駅 豊橋鉄道渥美線 普通 新豊橋行き

18:07着

新豊橋駅 乗り換え

18:31発

豊橋駅 東海道本線(東海) 新快速 大垣行き

18:54着

岡崎駅 乗り換え

  • ポイント④ 愛知環状鉄道乗りつぶし
19:03発

岡崎駅 愛知環状鉄道 普通 高蔵寺行き

19:33着

新豊田駅

東京駅を起点に始まる今回の「JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」1泊2日の旅。まずは東海道新幹線に乗り、JR東日本とJR東海の境界駅となる熱海駅でいったん下車して肝心のきっぷを購入します。

注意点としては、熱海駅の改札を出たところではなく、新幹線との乗り換え口の「きっぷうりば」のみの販売であること!

無事に入手したら静岡県内を東海道本線で西へと向かい、清水駅で下車します。

ポイント① 静岡県のカラフル私鉄・静岡鉄道を乗りつぶし。

運行区間:新静岡~新清水


清水駅から南へ10分ほど歩くと、静岡鉄道の新清水駅に到着します。ルートはいくつかありますが、個人的にはアーケード商店街「清水駅前銀座」経由が一押しコースです。ただ両側にお店が連なり、目移りしているうちに時間が過ぎてしまうので、乗り換え時間には余裕を持っておきましょう。


赤は「いちご」、ピンクは「桜エビ」、黄色は「みかん」……静岡の一番をモチーフにしたカラーリングだ 赤は「いちご」、ピンクは「桜エビ」、黄色は「みかん」……静岡の一番をモチーフにしたカラーリングだ

静岡鉄道は、新清水駅~新静岡駅のおよそ11キロを結ぶ路線です。

現在走っているA3000形のうち、7編成は静岡県にちなんだ7色にそれぞれ彩られ、「shizuoka rainbow trains」の愛称がついています。ぜひお気に入りの色を見つけてください。

日中は8分間隔という驚異の高頻度運転を行っているので、途中駅でふらっと下車してみるのもおすすめです。沿線には起終点を含めて15の駅があり、筆者が過去に訪れた際には、「1区間歩いてみる」という変な楽しみ方も満喫しました。静岡らしく、車窓に富士山が見えるのもポイントです。

ポイント② 天竜浜名湖鉄道を乗りつぶし。車窓を眺めて、転車台・車庫見学ツアーにも参加

運行区間:掛川~新所原


さて、もう一つ、静岡県で乗っておきたいのが天竜浜名湖鉄道です。もとをたどると国鉄二俣線が1987年に第三セクターとして引き継がれた路線にあたり、「天浜線」の愛称でも親しまれています。

会社名が示すとおり、運行区間の掛川~新所原の間には、天竜川、それに浜名湖も控えていて、さわやかな水の車窓が随所に楽しめます。

浜名湖の湖畔に位置する浜名湖佐久米(さくめ)駅は、冬になるとユリカモメが飛来する駅として知られていて、「ユリカモメと列車」の写真を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。


尾奈駅~知波田(ちばた)駅にかけてはミカン畑も車窓から堪能できます。

全長およそ68キロにおよぶ天浜線のうち、ぜひ下車したいのが運行上の拠点ともなる天竜二俣駅です。

1940年(昭和15年)に遠江二俣駅として開業して以来の木造駅舎が今も残るほか、ホームの裏側には、今も現役の「転車台」と木造の「扇形車庫」が位置しています。これらは国の登録有形文化財にも指定されています。

嬉しいことに、これらに加えて、機関車時代の浴場や、車庫併設の鉄道歴史館などをガイドの方と見学できる「転車台&鉄道歴史館見学ツアー」が、毎日、しかも予約不要で行なわれているのです。余談ですが、せっかく天竜二俣駅まで来たのなら……の気持ちから、筆者はこれまでに3回ツアーに参加しています。


現役の転車台 現役の転車台

浜名湖三ヶ日付近の景色 浜名湖三ヶ日付近の景色


転車台&鉄道歴史館見学ツアー

住所 静岡県浜松市天竜区二俣町阿蔵
問い合わせ先 053-925-2276
時間 13:50~(土休日は10:50~、13:50~)※各回約40分
交通アクセス 天竜二俣駅すぐ
値段 中学生以上600円、1歳~小学生300円
URL https://www.tenhama.co.jp/events/9349/

ポイント③ 豊橋鉄道渥美線を乗りつぶし。渥美半島をのんびり走り、安藤忠雄デザインの終着駅へ

運行区間:新豊橋~三河田原駅


東海道本線を軸に、西へと乗りつぶしを進める旅も、愛知編に突入です。まずは豊橋駅で下車し、改札を出てペデストリアンデッキを進み、豊橋鉄道新豊橋駅へ。ここから渥美線の乗りつぶしに出かけます。

渥美線は豊橋市の新豊橋駅から、田原市の三河田原駅までを結ぶ全長18キロの路線です。

新豊橋駅を発車した後は、東海道本線の上を越え、今度は東海道新幹線の下をくぐるなど、迫力ある景色が続いていきます。芦原駅を過ぎ、植田川を渡ったあたりからは渥美半島に入り、この路線の見どころともいえる、穏やかな田園風景が広がり始めます。

豊橋鉄道では車両のラッピングやヘッドマークも見どころです。バラや菊、菜の花など渥美半島の花々をデザインした列車「渥美線カラフルトレイン」が運行しています。
そして終着駅の三河田原駅は、建築家・安藤忠雄氏が設計した駅舎で、扇形平面の2階建て、黒の格子に囲まれたシックなデザインとなっています。


ポイント④ 国鉄未成線をつないだ高架鉄道、愛知環状鉄道を乗りつぶし

運行区間:岡崎~高蔵寺


初日の最後、そして2日目にかけて乗車するのは、岡崎~高蔵寺を結ぶ全長およそ45キロの愛知環状鉄道です。「環状」とついているのは、東海道本線、中央線と合わさって名古屋圏の環状線を形成することに由来します。前身をたどると、「岡崎」と「多治見」を結ぶ路線として計画された国鉄岡多線(岡崎~新豊田間)や、建設途中だった国鉄瀬戸線(瀬戸市~高蔵寺)などに行き着きます。

沿線にはトヨタ自動車の工場などが位置し、多くの区間が橋梁(りょう)となっているのが特徴です。もっとも工業都市を走ることから「いかつい景色」が主役なのかと思いきや、おだやかな住宅街や田園景色も広がり、のんびりとした乗りつぶし旅が楽しめます。

2005年に開催された「愛知万博」(愛・地球博)長久手会場の跡地に開設された公園「愛・地球博記念公園」(モリコロパーク)へのアクセス路線であることから、開園20周年企画として2027年3月までは「モリゾー」「キッコロ」のあしらわれた「モリコロパーク開園20周年記念ロゴ車両」が運行しています。愛・地球博に行かれた方ならば、懐かしさに震えてしまうのではないでしょうか(筆者もその一人です)。

さらに、モリコロパーク内にジブリパークがあることから、ジブリパークをイメージしたラッピング車両も1編成が運行しています。


2日目 長良川鉄道の盲腸線を踏破し、近江鉄道全線乗りつぶしを経て新幹線で東京へ

  • 地図内の路線は、実際の線路ではなく下車や乗り継ぎのポイントをつないでいます。
  • モデルコースに記載の時刻・料金は記事作成時点のものです。ご利用の際は最新情報をご確認ください。

2日目【平日】
06:05発

新豊田駅 愛知環状鉄道 普通 高蔵寺行き

06:39着

高蔵寺駅 乗り換え

06:52発

高蔵寺駅 中央本線 普通 多治見行き

07:05着

多治見駅 乗り換え

07:17発

多治見駅 太多線 普通 岐阜行き

07:55着

美濃太田駅 乗り換え

08:12発

美濃太田駅 長良川鉄道 普通 北濃行き

10:22着

北濃駅 乗り換え

  • ポイント⑤ 長良川鉄道を乗りつぶし。終点まで行って折り返す盲腸線攻略を味わいます
10:28発

北濃駅 長良川鉄道 普通 美濃太田行き

12:41着

美濃太田駅 乗り換え

12:51発

美濃太田駅 高山本線 普通 岐阜行き

13:33着

岐阜駅 乗り換え

13:50発

岐阜駅 東海道本線(東海) 快速 大垣行き

14:02着

大垣駅 乗り換え

14:10発

大垣駅 東海道本線(東海) 普通 米原行き

14:45着

米原駅 乗り換え

14:50発

米原駅 琵琶湖線 新快速 姫路行き

15:09着

近江八幡駅 乗り換え

  • ポイント⑥ 近江鉄道を全線乗りつぶし
15:26発

近江八幡駅 近江鉄道八日市線 普通 彦根行き

15:45着

八日市駅 乗り換え

16:12発

八日市駅 近江鉄道本線 普通 貴生川行き

16:56着

貴生川駅 下車

17:39発

貴生川駅 近江鉄道本線 普通 近江八幡行き

18:29着

八日市駅 乗り換え

18:41発

八日市駅 近江鉄道本線 普通 米原行き

19:06着

高宮駅 乗り換え

19:12発

高宮駅 近江鉄道多賀線 普通 多賀大社前行き

19:18着

多賀大社前駅 下車

19:23発

多賀大社前駅 近江鉄道多賀線 普通 高宮行き

19:28着

高宮駅 乗り換え

19:34発

高宮駅 近江鉄道本線 普通 彦根行き

19:43着

彦根駅 乗り換え

20:28発

彦根駅 近江鉄道本線 普通 米原行き

20:39着

米原駅 乗り換え

21:00発

米原駅 ひかり666号 東京行き

23:06着

東京駅

  • ※熱海~東京は別途乗車券と新幹線特急券が必要。下車時に精算。

ポイント⑤ 清流長良川を見ながら、盲腸線の終点を目指す長良川鉄道

運行区間:美濃太田~北濃


乗りつぶしの醍醐味の一つには「長い盲腸線」の乗りつぶしがあります。今回でいえば、美濃太田~北濃を結ぶ全長およそ72キロの第三セクター長良川鉄道です。もともとは「越前」と「美濃」を結ぶ路線として計画されたうちの南側、国鉄越美南線がその前身です。

列車は美濃太田駅から刃物の街、関市の玄関口であり、本社も位置する関駅を過ぎ、美濃市駅を発車したあたりから会社名にもなっている長良川に沿って走り始めます。清流と呼ばれるにふさわしい澄んだ流れを横目に、途中にはいくつも橋梁もあり、豪快に川を渡っていきます。車窓の左右に長良川が入れ替わりながら付かず離れず続く区間も多く、まさに川と一体になったような乗り鉄旅が味わえます。


なお、普通列車にはお手洗い設備がないものの、今回乗車する8時12分発の列車であれば、関駅や郡上八幡駅で数分の停車時間が設けられているのでご安心を。ちなみに、郡上八幡駅は1929年開業以来の木造駅舎で、国の登録有形文化財建造物に登録されています。2017年のリニューアルにより、開業時の雰囲気を復元した点もポイントです。

静かな山間の無人駅である北濃駅は、線路の先に蒸気機関車時代の転車台が残されているのでぜひ見つけてください。

車両も彩り豊かで、国鉄時代の急行列車を再現した「おくみの号」から、沿線郡上市の産業であり名物の食品サンプルが満載の「食品サンプル列車」、アマゴやオオサンショウウオなど長良川の生き物の模型で彩られた「長良川わくわくたんけん号」など、ラインアップが豊かな点も楽しみのポイントです。

ポイント⑥ 乗り鉄旅のラストを飾る、近江鉄道全線完乗

運行区間:米原~貴生川(本線)、近江八幡~八日市(八日市線)、高宮~多賀大社前(多賀線)


さて、JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷを活用し、東海道本線沿いの私鉄・三セクを乗りつぶす旅も、きっぷの西の端である米原に到着しました。ここから少しだけエリア外にはみ出して、近江八幡に向かい、最後の乗りつぶし路線「近江鉄道」へと向かいます。

近江鉄道は、米原~貴生川を結ぶおよそ48キロの本線、それに高宮駅~多賀大社前駅およそ2.5キロの多賀線、近江八幡駅~八日市駅およそ9キロの八日市線の3路線で構成されています。
このうちまず乗車するのが八日市線。乗車中、沿線のお店や神社などの案内が流れ、なんとなく路面電車やバスのような印象を受けたのが筆者の個人的な思いです。

終点の八日市駅に到着したら、ぜひ立ち寄ってもらいたいのが駅2階にある「近江鉄道ミュージアム」です。見学は無料で、近江鉄道の歴史にまつわる資料や、沿線の魅力を楽しめるジオラマが展示されています。


続いて本線に乗り換えて終点の貴生川まで、田園景色の中を抜けていきます。貴生川は、信楽方面に向かう信楽高原鐵道の乗り換え駅でもあることから、駅の中には信楽焼のたぬきも隠れています。

ここからいっきに米原方面に向かってゴールと言いたいところですが、途中の高宮駅で多賀大社前行きに乗り換えて、多賀線もきれいに乗りつぶしていきます。高宮駅の多賀線ホームは扇形に開かれた島式ホームなのが特徴です。

多賀線は途中駅がただひとつ「スクリーン駅」のみとなっています。これは、SCREENホールディングスに通勤する人向けの駅で、こうした企業名を冠した駅が近江鉄道ではこのほかに京セラ前駅や、フジテック前駅があります。多賀線の終点、多賀大社前は徒歩およそ10分の場所に多賀大社が位置していることから、神社をモチーフにした駅舎が特徴です。また、駅を出てすぐのところには多賀大社の大鳥居が立っています。


最後に米原まで本線を乗りとおし、近江鉄道も完乗です。

すでに時刻は20時半を回っていますが、JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷのうれしいところは、別途特急券を購入すれば東海道新幹線「ひかり」「こだま」の米原~熱海に乗車できる点です。

ということで新幹線の接続駅でもある米原からは、ひかり号で一気に東京まで帰宅します。

なお区間外の熱海~東京に関しては別途当該区間の特急券と乗車券が必要になるのでご注意ください。

まとめ

今回は、「JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」の概要と、東京発着で東海道本線沿いを乗りつぶす2日間のモデルコースを紹介しました。
別途特急券を購入すれば東海道新幹線にも乗車でき、最後は米原からひかり号で一気に帰ってこられるのもうれしいポイント。
通年発売・当日購入も可能なきっぷですので、思い立ったらすぐに出かけられるのもおすすめのポイントです。ぜひ皆さんも、東海道本線沿いの乗りつぶし旅に挑戦してみてください。


運賃料金参考

1日目:
熱海→清水:1,170円
新清水→新静岡:350円
静岡→掛川:860円
掛川→天竜二俣:770円
天竜二俣→新所原:1,110円
新所原→豊橋:240円
新豊橋→三河田原:550円
三河田原→新豊橋:550円
新豊橋→岡崎:590円
岡崎→新豊田:590円
小計6,780円
※東京~熱海は区間外のため計算から除外しています

2日目
新豊田→高蔵寺:720円
高蔵寺→美濃太田:590円
美濃太田→北濃:1,720円
北濃→美濃太田:1,720円
美濃太田→米原:1,340円
近江八幡→八日市:460円
八日市→貴生川:800円
貴生川→多賀大社前:1,010円
多賀大社前→米原:530円
米原→熱海:6,050円

小計14,940円
※米原~近江八幡、熱海~東京は区間外なので計算から除外しています。米原~熱海の特急券はどのみち必要なので除外しています
合計21,720円

JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ(9,200円)なら12,520円お得!


著者紹介

蜂谷あす美

旅の文筆家。福井県福井市出身。慶應義塾大学卒業後、出版社勤務を経て、現在に至る。「旅は再訪のための下見」をモットーに、2015年1月にJR全線完乗。鉄道と旅を中心としたエッセイや紀行文などを数多く執筆しているほか、ご当地牛乳にほれ込み牛乳の連載も経験あり。最近はラジオをはじめ、トークでも活躍。著書『女性のための安心鉄道旅行術』(イカロス出版)他。

オフィシャルHP
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  • 写真協力:静岡鉄道株式会社、 天竜浜名湖鉄道株式会社、豊橋鉄道株式会社、愛知環状鉄道株式会社、長良川鉄道株式会社、近江鉄道株式会社
  • 文:蜂谷あす美
  • 掲載されているデータは2026年9月現在のものです。
  • 乗車日によっては発着時刻が異なる場合があります。事前にご確認の上、お出かけください。
  • 写真はイメージです。モデルプランの行程中に撮影したものではありません。
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