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2020.12.23旅行寝台特急・サンライズ出雲で行く! 伝統も地元グルメも満喫、大満足な島根女子旅<安来編>

寝台特急を使って金曜夜から週末旅を満喫

ごろんと横になりながら、夜間のうちに移動ができる寝台特急。

夜遅い時間に出発し、翌朝に到着するので、金曜に仕事を終えてそのまま旅先に向かい、土曜朝から日曜夜までめいっぱい旅を楽しみ、月曜の朝に帰る、なんてこともできてしまいます。そして“夜の闇の中、列車に揺られながら眠りにつく”という非日常の体験は、旅気分を盛り上げてくれること間違いなし。

東京~島根県出雲市間を走る「サンライズ出雲」を往復で使い、現地で1泊する島根県・安来(やすぎ)市の旅の体験レポートをご紹介します。

今では貴重な存在! 平日も定時運行する寝台特急


寝台特急・サンライズ出雲

寝台特急といえば、かつては「北斗星」(東京駅~札幌駅間)や「トワイライトエクスプレス」(大阪駅~札幌駅間)などが人気を博しました。しかしほとんどの寝台特急が姿を消し、現在では毎日運行しているのは東京駅~出雲駅を結ぶ「サンライズ出雲」、東京駅~高松駅を結ぶ「サンライズ瀬戸」のみ。

宿泊代込みで新幹線・特急の指定席にプラスして3000円くらいの金額で乗車でき、時間を有効に使えて便利であるのはもちろんですが、レアな存在だからこそ「一度乗ってみたい!」と憧れる列車でもあります。

21:50頃、東京駅の9番線ホームに静かに滑り込んできた「サンライズ出雲」。重厚な外観と、窓からちらりと見える客室に、気持ちが徐々に高まりつつ乗車。今回乗るのは「ソロ」です。


寝台特急・サンライズ出雲

筆者は個室では最も安い「ソロ」を利用。車内は落ち着きのある暖色系の照明に、木の温もりを感じる内装、カーペット敷きの床、と高級感あり。個室の多くは、中央の通路を挟んで両サイドに設けられています。22:00になると、列車はゆっくりと動き出しました。


寝台特急・サンライズ出雲の車内

サンライズ出雲には、5種類の個室と仕切り付きの指定席がありますが、グレードの高い「シングルデラックス」や「サンライズツイン」は人気で、すぐにきっぷが売り切れてしまうので、乗車したいときはお早めに。個室にこだわらなければ、小さな仕切りやカーテンで、隣席や通路と仕切られた「ノビノビ座席」が最安です。


【運賃料金参考】

乗車区間 東京駅~安来駅
ノビノビ座席:15710円(乗車券11880円+特急券3830円)
ソロ:21780円(乗車券11880円+特急券3300円+寝台券6600円)
シングルデラックス:29160円(乗車券11880円+特急券3300円+寝台券13980円)


サンライズ出雲ソロ車内

こちらがソロの室内。足を伸ばせるサイズのベッドと、キャリーケースが置けるくらいのスペースがあります。ハンガーや浴衣、スリッパ、コンセント、ゴミ袋完備。一見カプセルホテル風ですが、天井の高さは倍近くあり、窓も大きく開放感はまるで別モノ。

車内には、全乗客が利用できるラウンジ、シャワールームも備えています。シャワーの湯が出る時間が限られており、1回6分間。少しドキドキしながら臨みましたが、意外にも2分半ほど時間が余りました。水圧も十分、湯温も程よく快適でした。

シャワーを済ませ、さっぱりした気分で部屋のベッドに横になり電気を消すと、窓の外には夜空が流れてゆきます。時折、木々の黒い影が通り過ぎたり、トンネルに飛び込んだり。心地よい揺れを感じつつ、まどろみながら窓の外の移りゆく夜景をぼんやり眺める。これこそ寝台特急の醍醐味。


寝台特急・サンライズ出雲から見る翌朝の車窓。新見駅~米子駅間の大山

翌朝目を覚ますと、緑がまぶしい山の中を走っていました。そして新見駅~米子駅間では、中国地方を代表する名峰・大山(だいせん)も望めました。青空をバックに、威風堂々とそびえる姿は圧巻。大山を見送り、米子駅を過ぎたら、次はいよいよ今回の旅の目的地・安来です。

安来に来たらまずはここ! 「日本庭園ランキング」1位の庭を持つ足立美術館

島根といえば出雲大社や松江城が有名ですが、安来市にも世界に名を轟かせるスポットがあります。それがミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星を獲得した「足立美術館」。地元出身の実業家・足立全康(あだちぜんこう)が設立した美術館で、日本画を中心に陶芸、童画、漆芸など様々な日本美術を展示しています。

見どころはなんといっても日本庭園。アメリカの日本庭園専門誌『Sukiya Living Magazine: The Journal of Japanese Gardening(数寄屋リビングマガジン/ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)』の「日本庭園ランキング」では、17年連続で日本一に選ばれています。


安来の観光スポット足立美術館

足立美術館には趣の異なる多様な日本庭園があります。もっとも広く、美術館の主庭といえるのが枯山水庭です。水を用いずに山水(山と水のある自然の景色)を表現しているそうで、中央に築かれた石組みは滝口のある連山、白砂は水を表しているのだとか。確かに、山から流れた水が渓流となり、大河となり、最後は海になっているなあ、と実感。

遠くに見える「勝山」を、庭の一部であるように見せているのが大きな特徴ですが、庭と山が一続きに見える秘密は、庭の地形と松にあるのだとか。庭のある場所は元々平地でしたが、中景が小高く丘のように盛り上げられています。これは遠景から中景、近景と、徐々に低くなるよう意図されているのだそうです。

また、庭と遠景の境には松が植えられ、まるで森のよう。この松は、遠景が透けないよう葉の密度が濃くなるよう管理されていて、遠景と中景の間には実際には道路が通っているのですが、松が上手く隠し、どこまでも庭が続いているように見えます。

日本画をこよなく愛した全康ですが、「庭園もまた一幅の絵画である」という言葉を遺しており、館内には庭をまるで“絵のように”鑑賞できるポイントがあるのも、足立美術館の面白いところ。


安来の観光スポット足立美術館の日本庭園

こちらは本館通路から見た「生の額絵」。窓から少し距離をとってみると、窓枠が額縁、庭が絵画に見えてきます。手前の太い楠が気になりましたが、これも絵画を意識して“あえて”の配置なのだとか。手前に大きなものを配し、奥行きをもたせるという絵画独特の手法とのこと。納得です。

足立美術館での楽しみは庭園鑑賞だけではありません。横山大観の日本画、北大路魯山人の陶芸作品など、美術品のラインナップもじっくり見たいものばかり。

特別展も魅力的。2021年3月1日~5月31日は榊原紫峰の没後50年回顧展、6月1日~8月30日は「日本画のいろは」展など、近代日本画だけで年4回の特別展が予定されています。


足立美術館

住所 島根県安来市古川町320
問い合わせ先 0854-28-7111
時間 4~9月 9:00~17:30/10~3月 9:00~17:00
定休日 新館のみ/2021年2月10日、5月11日、8月19日~20日、9月6日、 10月7日~8日、11月1日~2日 2022年2月中旬(展示替えのため)
交通アクセス JR安来駅から無料シャトルバスで約20分
値段 大人2300円(税込)
URL https://www.adachi-museum.or.jp

安来名物・どじょうは踊りも丼も味わい深い

足立美術館を堪能したあとは、近くの「安来節演芸館」へ。ここで体験できるのは、どじょうにまつわるアレコレ。

まずは、豆絞りの手ぬぐいを被り、一文銭の鼻当てをして、竹ザルを持ち、ひょうきんな身ぶりで見る人を笑わせる「どじょうすくい踊り」。実はこの踊りの発祥の地は安来なのです。

三味線と鼓に合わせて唄われる「安来節」に合わせて踊られ、ユーモラスな「男踊り」と、所作が美しい「女踊り」があります。いずれもどじょうをすくう動作が軸で、その昔、安来周辺に住んでいた若者たちが踊っていたものが起源といわれています。


安来名物のどじょうすくい踊り

実際に目の前で見てみると、想像以上に独特な動き、表情にびっくり。ひょこひょことした歩き方や、逃げ出したどじょうを捕まえる仕草、足に吸い付いたヒルを払う仕草など、細かな表現がくすりと笑えます。

とぼけているような動きですが、実はこれをマスターするのは非常に難しく、例えばぬかるみに入っていく歩き方を完璧にこなすには、10年ほどかかるといわれています。

お昼は併設の食事処「どじょう亭」で。目で見た後は、舌で味わってと、安来に来たからにはどじょう三昧です。


あつあつのご飯に、あんかけがたっぷり乗った「まるごと安来丼」1080円(税込)。醤油仕立ての優しい味わいのあんにも、もちろんどじょう入り。串に刺さったどじょうの唐揚げもついていて、一つの丼でふた通りのどじょう料理が楽しめて大満足。

どじょうの唐揚げは単品もあり。まずはそのまま食べて香ばしさと食感、どじょうの風味をストレートに。続いてカレー塩、味噌マヨをつけて。味の変化も堪能できました。


安来節演芸館

住所 島根県安来市古川町534
時間 安来節演芸館/10:00~17:00(公演は1日4回。10:30~、11:40~、13:30~、15:00~)、お食事処「どじょう亭」/11:00~14:30
定休日 水曜
交通アクセス JR安来駅からイエローバスで約50分、「安来節演芸館」下車すぐ
値段 公演鑑賞:大人800円(税込)
URL http://www.y-engeikan.com

伝統工芸品のお土産を作ろう 天然素材の神秘を感じる藍染め体験

どじょうすくい「女踊り」では演者さんが「絣(かすり)」という織物を着て踊ります。絣は山陰など各地に伝わっていますが、安来市広瀬町のものは「広瀬絣(ひろせがすり)」と呼ばれ、江戸時代後期から生産されています。

広瀬絣は幾何学模様と絵模様が組み合わせられた精巧な柄が特徴。かつて広瀬藩にいた堀江友声(ほりえゆうせい)というお抱え絵師が図案を描いていたためと言われています。

午後は「広瀬絣センター」に足を運び、藍染め体験にチャレンジしてみました。まずは白い布に輪ゴムを巻きつけていきます。ゴムの締め付け部分が白い模様になるので、完成図をイメージしながらくくっていきますが、これが意外と想像通りにいかないのが面白いところ。輪ゴムだらけの布が出来上がったら藍がめの中へ。


サンライズ出雲で行く安来の広瀬絣センターで藍染め体験

かめの中には、藍の液が入っています。藍の葉を発酵させた「すくも(原料)」を藍がめの中に入れ、さらに発酵させたものです。藍がめは全部で4つありますが、「それぞれ藍建て(藍がめで新しい藍を発酵させること)の時期が違うので、藍の色も違うんです」と、体験の講師をしてくださった染織作家の永田さん。なるほど、たしかに色が違う…。

この中に布を浸し、よーく絞ったら、布を広げ空気に触れさせます。すると茶色っぽかった布が綺麗な青に変化! これは藍が空気中の酸素と触れ合うことで酸化し、発色したから。ジワジワ変わっていく様子に思わず「おおお~」と声を上げました。


サンライズ出雲で行く安来の広瀬絣センターで藍染め体験

左が絞った直後、右が絞ってから空気に触れさせた布。違いが一目瞭然です。藍に浸し、絞り、空気に触れさせる作業は、実際の広瀬絣制作では20~30回以上繰り返すそうですが、体験では3~4回ほどでOK。最後に水洗いをしてよく絞ったら完成。とっておきの旅のお土産ができました。


広瀬絣センター

住所 島根県安来市広瀬町町帳775-1
問い合わせ先 0854-32-2575
時間 10:00~17:00
定休日 水曜、年末年始
交通アクセス JR安来駅からイエローバスで約40分「月山入口」下車すぐ。または約30分「ピュアレ前」下車徒歩10分
値段 藍染体験/ハンカチ1枚800円(税込、1週間前までに要予約)
URL http://furusato.sanin.jp/p/area/yasugi/9/

古刹の境内に建つ老舗宿で精進料理に舌鼓

安来には「さぎの湯温泉」や「広瀬温泉」などの温泉もあるのですが、お寺の境内に建つ一風変わった宿へ。泊まったのは、587年開山の古刹・瑞光山清水寺の境内に建つ「松琴舘(しょうきんかん)」。1869(明治2)年創業の老舗です。


松琴舘

駐車場から宿に向かって参道の石段を上ってゆくと…。雰囲気のある建物が姿を現しました。引き戸を開け、古い建物ならではの懐かしい匂いを感じた瞬間、早くも「来てよかった……」という気持ちに。女将さんに挨拶すると、純和風の広々とした離れの部屋に案内してくれました。

部屋で一息ついた後はお楽しみの夕食。お寺の境内にあるだけあって、松琴舘は精進料理が自慢の宿。この日のメニューは“うなぎもどき”の蒲焼き、“いかもどき”の刺身、お麩の白和え、こんにゃく田楽、出雲そばなど。


松琴舘の夕食・精進料理

うなぎもどきは、豆腐、やまといもなどを使ってうなぎに見立てたもの。食感は少し弾力があり、甘辛いたれとよく合います。いかもどきは、わらび粉とくず粉などでできていて、もちもち食感。わさび醤油でいただききます。つるんとのど越しも良くクセになりそう。

精進料理はランチでだけも楽しめます(5名以上の場合は要問い合わせ)。


松琴舘

住所 島根県安来市清水町527
問い合わせ先 0854-22-2002
時間 チェックイン/15:00~、チェックアウト/~10:00、ランチタイム/11:00~14:00
定休日 不定休
交通アクセス JR安来駅からイエローバスで約15分「清水寺」下車、徒歩5分 ※JR安来駅、足立美術館から送迎可(要予約)
値段 1泊2日2食付9900円(税込、2名1室利用1人あたり)~、精進料理2200円(税込)~
URL http://www.syoukinkan.com

旅の朝は森林浴と清水寺参拝から

翌朝、松琴舘をチェックアウトしたらそのまま歩いて、清水寺へお参りに。清水寺は参道も本堂も、豊かな自然に囲まれています。参道はゆるい登り坂になっており、朝の運動にもぴったり。森林の空気を吸いながら石段を登ると、体の中まで浄化されていくような気がします。



清水寺は587年、尊隆上人という人物によって開かれました。その頃は一滴も水が出ない山だったそうですが、7日間祈祷したところ水が湧き出し、しかもその水は雨期でも濁らず、常に清いままだったといいます。このことから「清水寺」と名付けられました。

ご本尊は、厄払いの観音様と伝わる十一面観音様。境内の宝蔵(宝物館)に安置されている木造の「十一面観音立像」は、国の重要文化財に指定されています。宝蔵(宝物館)の中は、基本的に公開されていませんが、事前予約で拝観できます。

季節ごとに趣を変える名刹、特に春の桜と秋の紅葉は見事だそう。また、座禅・写経などの「ミニ修行」も体験可能。また別の季節に再訪してみたくなりました。


瑞光山 清水寺

住所 島根県安来市清水町528
問い合わせ先 0854-22-2151
時間 6:00~17:30(4~10月)、7:00~17:00(11~3月)
交通アクセス JR安来駅からイエローバスで約15分「清水寺」下車、徒歩5分
値段 宝蔵拝観 大人500円/三重塔登閣(工事中のため2021年4月1日まで入れません) 大人500円/ミニ修行体験1000円(いずれも1週間前までに要予約)
URL http://www.kiyomizudera.jp

サイクリングで出合った絶景と地元ソウルフード

午後は安来駅方面へ戻り、街中を自転車で巡ってみました。安来駅前の「サイクルステーション」では、普通自転車と電動アシスト付自転車が借りられます。徒歩よりもスイスイ進めて、全身で感じる風が気持ちいい。

まずはランチのお店へ。駅から自転車で10分ほどで、シックな外観が印象的な「INDIGO COFFEE」に到着。地元の人に人気のカフェでカレーランチ。


エビのココナッツカレーのランチセット1045円(税込)は、エビの香りがしっかりで、コクのあるココナッツミルクともマッチ。お米は鳥取県の五分玄米。セットのサラダは自家製のドレッシングと一緒にいただきます。すりおろしたニンジンの甘みが野菜を引き立てています。

ドリンクメニューも種類豊富。どれにしようか迷ってしまいましたが、華やかな香りのハーブティー・フィールリラックス748円(税込)をチョイス。ゆったりと心地いいランチタイムが過ごせました。

ランチのあとは、安来市のシンボル・十神山の裾に整備された「十神山なぎさ公園」へ。それにしても天気がいい。


安来サイクリング


十神山なぎさ公園から望む島根県の中海

十神山なぎさ公園付近では、真っ青な中海(なかうみ)を一望。島根県の松江市と安来市、鳥取県の境港市と米子市にまたがる巨大な湾です。日本海とつながる湾の入り口がとても狭いため、中“海”なのに波がなく穏やか。公園周辺には遊歩道も整備されていて、散歩をしても気持ちよさそう。

しばし休憩したのち、再び自転車を走らせて昔の街並みが残るエリアへ。

安来は江戸時代から明治時代にかけて、鉄の積出港として栄えた町です。駅の北西部、西灘・西小路地区にはかつて、鉄問屋や商家などが並び、賑わっていたそう。そうした往時の雰囲気を残す場所が、街中に残っているのです。


こちらは江戸時代に財をなした商家「並河家」の母屋。「勝鎧」という名前のお酒の蔵元でした。母屋と蔵、離れなどが島根県の文化財に指定されています。

さて、ビュースポットを巡ったあとはおやつ巡り。地元のソウルフードのお店をハシゴすることに。行き先は、自転車を借りる時、駅の「観光交流プラザ」で情報収集済。


佐川末廣堂アイスキャンディー

まず、1918(大正7)年創業の和菓子屋「佐川末廣堂」のアイスキャンディーです。持ち手の棒が斜めに刺さっており、原料もシンプルな昔ながらのアイスです。1本95円~でバラ売りされていますが、お店で会った地元の方々は大量に購入していました。5月~9月末の期間限定で販売しています。

筆者は安来産いちごと抹茶を購入。いちごは甘酸っぱく爽やか。抹茶は中に小豆が入っており、コクがあります。食感はどちらも、シャクシャク食感のやや固め。


くまプー大判焼き

こちらは「くまプー」の真っ白な大判焼き。小麦粉の代わりにデンプン粉を使っていて、モチモチ食感。冷めても硬くならず、柔らかいのが特徴です。購入したては熱々だったので、しばらく経ってから半分に割ってみましたが、噂通り柔らかく、生地がお餅のようによく伸びました。つぶあん、カスタード、チョコレートの3種類があり、1個100円(税込)です。
 
その後は安来港周辺や木戸川沿いを走り、17:00に自転車を返却。安来の旅もいよいよ終わりに近づいてきました。帰りもサンライズ出雲に乗って東京まで戻りますが、出発時刻の19:46までまだ時間があります。散歩がてら、安来駅から歩いて20分ほどの「みさき親水公園」まで行ってみました。

歩いている途中、徐々に日が傾いてきて辺り一帯がオレンジ色に。街の景色が美しく、カメラのシャッターを切りながら歩きます。そして公園に到着。その頃には日が沈んでいたのですが、空には太陽が残していったオレンジ色と、深い青が広がっていました。まるで一日の終わりを惜しむかのような見事な夕景。波がない中海の湖面が、空の繊細なグラデーションを鏡のように映し出しています。その美しさにしばらく見入ってしまいました。


サンライズ出雲から夜景

すっかり暗くなった頃に安来駅に戻り、再びサンライズ出雲に乗車。帰りもまた、車窓の夜景を眺めながら。夜汽車の旅はやっぱりいいな、と実感しながら眠りにつきました。

東京駅には翌朝7:08に到着。まだ駅は静かで人影もまばらな時間帯です。都会の喧騒に邪魔されず、旅の余韻にひたりながら帰路につきました。

旅の風情を楽しみながら時間も有効に使えたので、伝統もグルメも盛りだくさん。中海の夕陽という思わぬ絶景にも出合えた安来の旅。サンライズ出雲に乗ってまた訪れてみたいと思いました。


レンタサイクルステーション

問い合わせ先 0854-23-7667
時間 4~8月/8:30~18:00、9~3月/8:30~17:00
定休日 12月31日、1月1日
値段 普通自転車 4時間500円(税込)~/電動アシスト自転車 2時間500円(税込)~
URL https://yasugi-kankou.com/information-center/レンタサイクルサイクルステーション/

INDIGO COFFEE

住所 島根県安来市汐手が丘13-18
問い合わせ先 0854-27-7817
時間 10:00~18:00(17:00L.O.)
定休日 日・月曜
交通アクセス JR安来駅からイエローバスで約7分、「汐彩団地」下車すぐ。JR安来駅から徒歩約20分
URL https://tabelog.com/shimane/A3201/A320102/32005675/

佐川末廣堂

住所 島根県安来市安来町1195-1
問い合わせ先 0854-22-2569
時間 8:00~18:00
定休日 日曜
交通アクセス JR安来駅から徒歩約15分
URL http://www.sagawasuehirodo.com/index.html

くまプー

住所 島根県安来市安来町1657-1
問い合わせ先 0854-22-2162
時間 10:00~18:00
定休日 日曜、祝日
交通アクセス JR安来駅から徒歩約10分

まだある、安来の観光イチオシ情報


CAFE ROSSO beans store + cafe(カフェロッソ ビーンスストア)

CAFE ROSSO beans store + cafe(カフェロッソ ビーンズストア)は、2005年のワールドバリスタチャンピオンシップで準優勝した門脇洋之氏のビーンズショップ兼カフェ。カフェではロッソブレンド500円(税込)やカプチーノ560円(税込)のほか、ティラミスなどのスイーツも楽しめます。


吉田酒造

吉田酒造は、地元契約農家の米を自家精米し、仕込水は超軟水、5~6種類の酵母で醸す銘酒「月山」の蔵元。爽やかでキレが抜群で、燗でも後味さっぱり。安来市内の飲食店や土産店で(写真は足立美術館売店の限定セット)。


両國鮨は、足立美術館そばに立つ人気の寿司店。シャリは仁多米、ネタは中海や日本海など旬の地物をふんだんに。素材の良さはもちろん、下ごしらえの丁寧さが光る本格派の寿司が味わえる。ランチ10貫2000円(税込)。


雲樹寺は、1322(元亨2)年に開山された、後醍醐天皇ゆかりの禅寺。境内は木立に包まれ森閑とした雰囲気。見上げるような木造山門の佇まいには思わず息をのむ。仏殿、方丈と一直線の伽藍に相対すると、凛とした気持ちに。階段を少し上った先の「令和の庭園」は自由に立ち入り可。また、1人500円で、ガイドによる解説を聞きながら回廊を巡ることもできる。


CAFE ROSSO beans store + cafe(カフェロッソ ビーンズストア)

住所 島根県安来市門生町4-3
問い合わせ先 0854-22-1177
時間 10:00~17:00
定休日 日曜
交通アクセス JR安来駅からイエローバスで約10分、「清水入口」下車すぐ
URL http://www.caferosso.net

吉田酒造

住所 島根県安来市広瀬町広瀬1216
問い合わせ先 0854-32-2258
URL https://www.e-gassan.co.jp

両國鮨

住所 島根県安来市植田町1072-1
問い合わせ先 0854-28-9015
時間 11:00~15:00(シャリ、ネタが無くなり次第終了)
定休日 不定休
交通アクセス JR安来駅から無料シャトルバスで約20分

雲樹寺

住所 島根県安来市清井町281
問い合わせ先 0854-22-2875
時間 参拝自由(職員対応は8:30~17:00)
定休日 無休
交通アクセス JR安来駅からイエローバスで約15分、「雲樹寺入口」下車、徒歩10分
URL https://shinbutsu.jp/shrines-temples/unjuji/
  • 写真/株式会社風来堂、くまプー
  • 文/株式会社風来堂
  • 掲載されているデータは2020年12月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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