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2021.06.15旅行<二人旅>いつか行きたい「北陸乗り放題きっぷ」でめぐるおトクな北陸エリア1泊2日の鉄道旅行

特急列車に新幹線、ローカル線まで北陸乗りつくし

関西から気軽に遊びに行けるエリアといえば北陸。列車に乗れば海に山にと絶景が広がります。今回ご紹介するのは「北陸乗り放題きっぷ」を使いこなし、ローカル線まで含めた1泊2日の北陸乗りつくし旅です。ぜひ、落ち着いたらお出かけください!

  • 新型コロナウイルス感染症の影響により、列車の運休や変更、施設の営業変更等が発生することがあります。JRニュースや運行会社、および各施設のHP等をご確認ください。

JR全線完乗した蜂谷あす美の「北陸乗り放題きっぷ」注目ポイント


金沢駅 鼓門 金沢駅 鼓門

「北陸乗り放題きっぷ」の魅力はなんといってもその自由度の高さにあります。北陸エリアのJR線であれば普通列車はもちろん、特急、新幹線まで追加料金不要で乗り放題。第三セクターである、あいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道もフリーエリアの対象となっている点もおいしいです。一口に「北陸エリア」といってもそのフィールドはあまりに広大。北陸本線や北陸新幹線を軸とし、各主要駅からローカル線が延びているのです。北陸初心者の方は、主要観光地を中心にめぐるコース、玄人の方は、地域別にローカル線をじっくり攻めていくなど、使いこなし方がいくらでも思い浮かんできます。

なお、このきっぷは2人以上で旅行するときに使えるタイプ。大切な人を思い浮かべながら「一緒に旅するなら」と今のうちに行程を考えておくのがおススメです。

1日目 特急と新幹線で一気に高岡へ!海と山が一体で織りなす絶景が目的地


モデルルート
7:00発

大阪駅

  • サンダーバード3号 金沢行:湖西線の琵琶湖絶景が続く
9:38着

金沢駅 ※乗り換え

9:49発

金沢駅

  • つるぎ704号 富山行
10:03着

新高岡駅 ※乗り換え

10:56発

新高岡駅

  • 城端線 高岡行
10:59着

高岡駅 ※乗り換え

11:12発

高岡駅

  • 氷見線 氷見行:ローカル線の旅へ ハットリくん列車に乗れたらラッキー
11:32着

雨晴(あまはらし)駅

  • 雨晴海岸の大パノラマ
12:52発

雨晴駅

  • 氷見線 高岡行
13:15着

高岡駅 ※乗り換え

13:34発

高岡駅

  • あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道 金沢行
14:16着

金沢駅

  • 金沢城公園で加賀百万石を体感。金沢の新たな名所「国立工芸館」も
17:05発

金沢駅

  • 七尾線 七尾行:能登半島のローカル線
18:35着

七尾駅 ※乗り換え

18:39発

七尾駅

  • のと鉄道七尾線 穴水行
18:44着

和倉温泉駅

宿泊

和倉温泉

  • 乗車日によっては発着時刻が異なる場合があります。事前にご確認の上、お出かけください。

湖西線ビュートレイン!特急サンダーバード


JR西日本の特急車両サンダーバード

サンダーバード

運行区間:東海道本線、湖西線、北陸本線 大阪駅~金沢駅(または和倉温泉駅)

関西から北陸を結ぶ特急列車といえば「サンダーバード」。国鉄時代からの名門特急、雷鳥の後継として1995年に登場し、1997年にこの名称になりました。当時関西圏にお住まいだった方なら、人形劇「サンダーバード」のCMを覚えている方もおられるのではないでしょうか。白地に黒と青のカラーリングが施されたスマートな車両が、大阪駅11番乗り場から北陸路へといざないます。

列車は京都駅を発車後、高架線である湖西線へと入り、琵琶湖西岸を快走。沿線には踏切が一切なく、穏やかな琵琶湖の絶景が続きます。車窓をしっかり押さえたい人は、進行方向右側の座席を確保しましょう。山間をトンネルで抜ければ、そこは北陸、福井県。断続的にトンネルが続きます。さらに石川県に突入すると、今度は田園地帯の平野部が広がり、右手には白山連峰が見えてきます。車内メロディ「北陸ロマン」が流れ始めれば、まもなく終点、金沢駅です。

「和の未来」を体感!北陸新幹線

北陸新幹線


北陸新幹線E7系

運行区間:東京駅~金沢駅

2015年に長野駅~金沢駅間が延伸開業した北陸新幹線。これに伴い、関西圏から富山方面に向かうときは、金沢駅で新幹線に乗り換えることとなりました。北陸新幹線のうち金沢~富山を運行しているのは全部で3種類。1つ目は、速達タイプの「かがやき」で、東海道新幹線や山陽新幹線でいうところの「のぞみ」に該当します。2つ目は、各駅停車タイプの「はくたか」。そして3つ目は金沢駅~富山駅のみで運行している「つるぎ」です。

今回利用している「北陸乗り放題きっぷ」で乗車できるのは、「はくたか」「つるぎ」に限られていますが、北陸新幹線はすべての列車がE7系、W7系で統一されているため、停車駅に違いがあれども、車両的な観点からはどれに乗っても魅力的です。デザインコンセプト「和の未来」にふさわしく、北陸の青い空、九谷焼の白、象嵌細工の銅色をイメージした外観が目を引きます。また、普通車車内は「彩りの和」をコンセプトとし、座席部分に赤を基調とした格子柄があしらわれています。すべての座席にコンセントが設置されている点は高ポイントです!

海と山がセットの絶景!氷見線


氷見線

運行区間:高岡駅~氷見駅

北陸エリアの鉄道といえば、各地域の主要駅を発着するローカル線も見逃せません。富山県の高岡では海のほうへ氷見線が、砺波平野に向かって城端線が続いています。在来線は高岡駅、新幹線は新高岡駅が、それぞれの玄関口になります。

今回乗車するのは氷見線です。列車は高岡駅を発車後、工場地帯の伏木駅界隈を抜けると、海に沿いながら北西へと進んでいき、シャッターチャンスが始まります。眼前に富山湾が広がり、その向こうには大きくそびえる立山連峰が広がっているのです。海の絶景、山の絶景で名高い路線は数あれども、海と山がセットで織りなす絶景を楽しめるのは、ここだけと言っても過言ではありません。車両はキハ40系という国鉄時代の気動車で、向かい合わせのボックスシートが旅情を誘います。


また、氷見は漫画家、藤子不二雄A氏の出身地であることから「忍者ハットリくん列車」も運行中。車内外がキャラクターで彩られているだけではなく、ハットリくんがアナウンスまでこなし楽しさ満点。運行時刻は日によって異なるため、出会えたら強運です!
(C)藤子スタジオ

スポット1:<雨晴海岸>義経伝説が残る絶景のビューポイントを堪能


雨晴海岸

列車から見えた絶景をもっと近くから心行くまで眺められる場所、それが雨晴海岸です。海岸の向こうに高さ2,000~3,000mの立山連峰がそびえる様子は「日本の渚百選」にも選ばれています。雨晴海岸という名称は、源義経がここを通りかかった時、にわか雨にあい、海岸沿いの岩で雨宿りをしたことに由来するとされています。海岸近くには由来にちなむ義経岩や義経社、それに男岩、女岩など岩礁も多く存在し、より一層景色を引き立てます。
また、海岸近くには「道の駅 雨晴」が位置しており、オーシャンビューのカフェで一休みするのもおすすめです。


国定公園 雨晴海岸

住所 富山県高岡市太田雨晴
問い合わせ先 0766-20-1547(高岡市観光協会)
交通アクセス JR雨晴駅から徒歩約5分
URL https://www.takaoka.or.jp/viewpoint/archives/524

スポット2:<鼠多門・鼠多門橋>2020年に復元されたばかり!金沢城内最大規模の木橋


金沢の新名所「鼠多門・鼠多門橋」

今なおその名を轟かせる「加賀百万石」の象徴と言えば藩主、前田家の居城だった金沢城ではないでしょうか。現在は金沢城公園として整備され、当時の古絵図や古文書などをもとに再現された建物が見学できます。このうち2020年に復元されたばかりなのが、西側に位置する黒い海鼠(なまこ)漆喰の「鼠多門」、そして金沢城内最大規模の木橋「鼠多門橋」で、城内の玉泉院丸庭園と尾山神社とを結んでいます。金沢城公園の新たなスポットとして一見の価値ありです!


鼠多門・鼠多門橋

住所 石川県金沢市丸の内1-1
問い合わせ先 076-234-3800(石川県金沢城・兼六園管理事務所)
時間 9:00~16:30(最終入館16:00)、公園は7:00~18:00(3月1日~10月15日)
定休日 なし
交通アクセス JR金沢駅からバス約15分
値段 入園無料。菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓、橋爪門/入館:320円(大人)、100円(6歳~18歳未満)
URL http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/

スポット3<国立工芸館>2020年に東京から移転 歴史的建築物で工芸作品に触れる


2020年10月に東京から金沢へ移転した、北陸初の国立美術館「国立工芸館」 (c)太田拓実

2020年10月、東京国立近代美術館工芸館が金沢市に移転し「国立工芸館」として開館しました。日本海側では唯一の国立美術館にあたります。国指定登録有形文化財の「旧陸軍第九師団司令部庁舎」および「金沢偕行社」を用いた施設は、明治期の華やかな雰囲気を今に残しており、レトロな建物好きの方にはたまらないスポットです。
また兼六園や金沢城公園からも近く、さまざまな時代の歴史的建築物が集積した一帯に位置していることから、周辺の文化施設と一緒に回るのがおすすめ! 


国立工芸館

住所 石川県金沢市出羽町3-2
問い合わせ先 050-5541-8600(ハローダイヤル)
時間 9:30~17:30(入館は17:00まで)
定休日 月曜(祝日の場合は開館、翌休)、年末年始、展示替期間
交通アクセス JR金沢駅からバス12分
値段 【所蔵作品展】一般300円、大学生150円(いずれも税込)※特別展は別料金
URL https://www.momat.go.jp/cg/

能登半島の南部を縦断、七尾線


七尾線

運行区間:津幡駅~和倉温泉駅

今回の旅で乗車するローカル線2本目は七尾線です。金沢駅~津幡駅間はIRいしかわ鉄道と直通します。金沢駅を発車後、能登半島の南部を縦断していきます。普通列車は少し前まで国鉄然とした車両で運行していましたが、2021年春にすべて新造の521系に置き換えられました。なお、座席は転換クロスシートなので旅情はまったく損なわれていません。

列車は最初、日本海側を北上。海は見えないものの、車窓右手に宝達山の雄大な山並みが見えます。さらに進んでいくと、石川県に分布する活断層帯、邑知潟地溝帯(おうちがたちこうたい)に入り、右手には碁石ヶ峰、左手には眉丈山が楽しめます。

普通列車の場合は、七尾駅が終着駅です。ホーム端で待ち構えている「のと鉄道」の列車に一区間だけ乗り、和倉温泉駅を目指します。特急列車の場合は、金沢駅から和倉温泉駅まで直通運転がなされているので乗り換え不要です!今回は往路を普通列車、復路を特急列車にしてみました。乗り心地が変われば見える景色も変わってくるかもしれませんね。

また、七尾線に乗車したら注意して聞いてもらいたいのが、列車の「接近メロディ」です。主要駅では中能登町ゆかりの歌手、一青窈さんの「ハナミズキ」が、それ以外の駅では季節に合ったメロディが流れます。反対列車と行き違いになる場面が、聞けるチャンスです!

<和倉温泉>1200年の歴史を誇る、由緒ある温泉地


和倉温泉

北陸エリアの特徴といえば、温泉地の多さ。せっかくなら温泉に宿泊したいですね。今回はこのうち、能登半島の和倉温泉を選んでみました。開湯1200年とされ、江戸時代には加賀藩二代目藩主、前田利長が湯を取り寄せ治療したことでその評判が高まりました。海の温泉らしく、ナトリウム・カルシウム塩化物泉の湯は無色透明で強い塩分が特徴。殺菌効果、保湿効果、美肌効果といった効能が期待できます。
和倉温泉には名だたる温泉旅館も多く、おもてなしも最上級。癒しのひとときが過ごせます。


和倉温泉

【泉質】ナトリウム・カルシウム塩化物泉
【電話番号】0767-62-1555(和倉温泉観光協会•和倉温泉旅館協同組合)
【交通アクセス】JR和倉温泉駅から北鉄能登バス「和倉温泉行き」で約5分、バス停「和倉温泉お祭り会館前」下車
【URL】https://www.wakura.or.jp/

宿泊情報


和倉温泉の宿泊情報はこちら

2日目 北陸に来たなら海鮮グルメをいただきたい!旅のラストは戦国ロマン


モデルルート
10:14発

和倉温泉駅

  • サンダーバード20号 大阪行
11:18着

金沢駅

  • 北陸の海鮮を回転寿司で味わう
13:48発

金沢駅

  • しらさぎ10号 名古屋行
14:34着

福井駅 ※乗り換え

14:54発

福井駅

  • 越美北線 越前大野行 小さなキハ120系気動車でローカル風情満点
15:10着

一乗谷駅

  • 一乗谷遺跡
17:45発

一乗谷駅

  • 越美北線 福井行
18:03着

福井駅 ※乗り換え

18:15発

福井駅

  • サンダーバード40号 大阪行
20:09着

大阪駅

  • 乗車日によっては発着時刻が異なる場合があります。事前にご確認の上、お出かけください。

金沢グルメ:<金沢回転寿司 輝らり>回転寿司のレベルが高すぎる


北陸に来たなら、絶対食べたいのが、海鮮!新鮮な魚介類を手軽に楽しみたいのなら、回転寿司がおススメ。実は北陸の回転寿司は全国的にも「レベルが高い」と評判なのです。こだわりと特徴あるお店が数多くあるなか、今回ご紹介する「金沢回転寿司 輝らり」は金沢駅からすぐに位置しており、アクセス抜群! のどぐろ、甘えび、ふぐなど季節の旬に合ったネタに出会えます。「金箔」で知られる金沢らしく、目でも味わえる豪華絢爛な「のどぐろ金箔寿司」もありますよ。


金沢回転寿司 輝らり

住所 石川県金沢市広岡1-9-16マストスクエア金沢1F
問い合わせ先 076-223-5551
時間 11:30〜15:00(ラストオーダー14:30)、17:00〜22:30(ラストオーダー22:00)
定休日 なし
交通アクセス JR金沢駅から徒歩1分
値段 1皿120円~、のどぐろ金箔寿司1,408円(税込)
URL http://kanazawa-kirari.com/

小さな非電化ローカル線、越美北線


越美北線

運行区間:福井駅~九頭竜湖駅

北陸エリアで最後に乗るローカル線は、福井駅から出ている越美北線(愛称:九頭竜線)です。福井駅は一見すると2面4線の島式ホームですが、うち1面の端に「切欠きホーム」という構造で、越美北線の乗り場が設けられています。1両ないし2両編成の気動車は、小さめの120系です。車内も少しこじんまりした印象を受けるものの、お手洗い設備は完備なのでご安心を。

列車は福井駅を発車すると、隣の越前花堂駅手前で北陸本線と分岐し、単線を歩み出します。車窓は右も左も、ほぼ水田。のびのびとした景色が続きます。

今回は途中の一乗谷駅で下車しますが、越美北線が絶景の本領を発揮するのはこの先です。線路に沿って流れる足羽川を合計7回、橋で渡っていくさまは圧巻。北陸の小京都、越前大野へと線路は続いていきます。ぜひ、次回の訪問では終着駅を目指してみてください!

スポット:<一乗谷朝倉氏遺跡>戦国時代にタイムスリップ


一乗谷朝倉氏遺跡

福井市の一乗谷に位置する朝倉氏遺跡は、戦国時代に朝倉氏が5代103年にわたって統治した城下町跡です。1967(昭和42)年から行われている発掘調査で町並がほぼ完全な姿で発掘されました。当時の様子がリアルに再現された「復原町並」を歩けばまるで戦国時代にタイムスリップしたかのよう。

復原町並のほかにも遺跡から発掘された貴重な史料や道具などが展示された一乗谷朝倉氏遺跡資料館、義景館跡、さらに「道の駅 一乗谷あさくら水の駅」など見どころは広範囲かつ盛り沢山。資料館で借りられる無料のレンタサイクル、土日祝日に運行している無料シャトルバス「朝倉ゆめまる号」を上手に活用しましょう。


一乗谷朝倉氏遺跡

住所 福井市城戸ノ内町
問い合わせ先 0776-41-2330(朝倉氏遺跡保存協会)
時間 復原町並は09:00~17:00(入場は16:30まで)
定休日 年末年始
交通アクセス JR一乗谷駅から徒歩15分
値段 大人210円、中学生以下、身体障害者、満70才以上は無料
URL http://www3.fctv.ne.jp/~asakura/

運賃料金参考(通常期の料金をもとにしています)

合計21670円:
乗車券:大阪駅→雨晴駅(5720円)、雨晴駅→金沢駅(1080円)、金沢駅→和倉温泉駅(1410円)、和倉温泉駅→一乗谷駅(2910円)、一乗谷駅→大阪駅(3410円)
特急券:大阪駅→新高岡駅(2350円)、和倉温泉駅→金沢駅(860円※自由席利用)、金沢駅→福井駅(1200円※自由席利用)、福井駅→大阪駅(2730円)

北陸乗り放題きっぷ(大阪市内発:15850円)なら、5820円もおトク!

JRのおトクなきっぷ「北陸乗り放題きっぷ」

京阪神から北陸フリーエリアまでの往復特急「サンダーバード」普通車指定席と、北陸フリーエリア内のJR線(新幹線・特急・普通)やIRいしかわ鉄道線・あいの風とやま鉄道線の普通車自由席3日間乗り放題がセットになったきっぷです。2名以上で利用できます。また、サンダーバードでグリーン車が利用できるタイプもあります。

【料金】(普通車用、おとな)
京都市内:14540円
大阪市内:15850円
神戸市内:16950円


「北陸乗り放題きっぷ」発売期間・利用期間・うりば

発売期間:通年

利用期間:通年の連続する3日間

うりば:JR西日本ネット予約「e5849」(インターネット予約限定)

  • 利用開始日の1カ月前から前日まで発売。
  • e5489の利用には、別途J-WESTネット会員登録(無料)が必要です。
  • コンビニ・金融機関・駅支払いの場合、発売期間とは別に定める支払い期限があります。

詳細はこちら

北陸ならではの鉄道旅行体験、列車旅の面白さとは?


特急「しらさぎ」 特急「しらさぎ」

北陸の鉄道の魅力は、まずなんといっても北陸本線における特急列車の運行頻度。今は新型コロナウイルスの影響を受け、控えめの本数となっていますが、通常時であれば特に時刻を確認せずとも主要駅に行けばサンダーバード、しらさぎに待たずに乗車できます。また、北陸新幹線においても、金沢駅~東京駅の「かがやき」、「はくたか」に加えて、金沢駅~富山駅だけで運行している「つるぎ」があるため、待ち時間レスで移動できます。こうした優等列車の停車駅を起点に枝を伸ばしているのが各ローカル線。今回の旅で乗車した以外にも、高山本線、城端線、小浜線など沿線に魅惑的観光地を有する路線が存在します。

また、富山の「ますのすし」や敦賀の「極上さばずし」など名物駅弁が存在し、その共通点は、上品ぶっていない点だと思っています。各地の名産が、これでもか!というくらいどっさりの
っていて食いしん坊の方にも必ず満足してもらえるはずです。


著者紹介

蜂谷あす美

旅の文筆家。福井県福井市出身。慶應義塾大学卒業後、出版社勤務を経て、現在に至る。「旅は再訪のための下見」をモットーに、2015年1月にJR全線完乗。鉄道と旅を中心としたエッセイや紀行文などを数多く執筆しているほか、ご当地牛乳にほれ込み牛乳の連載も経験あり。最近はラジオをはじめ、トークでも活躍。著書『女性のための鉄道旅行入門』『もっとお得にきっぷを買うアドバイス50』(ともに天夢人)

オフィシャルHP
Twitter

  • 写真協力:蜂谷あす美(七尾線)、石川県観光連盟、JR西日本、高岡市、金沢市、一般社団法人ななお・なかのとDMO、アイエムエムフードサービス株式会社、PIXTA
  • 掲載されているデータは2021年6月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。
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