2023.11.21ジパング俱楽部そうめん発祥の地も!日本最古と伝わる「大神神社」の三輪山登拝|モデルコース
今までの感謝を伝えたり、御利益を願ったり。年末年始や節目の時には、今まで多くの人たちが祈りを捧げてきた神社を訪れてみるのはいかがでしょう。
ここでは数ある神社のうち、日本神話にゆかりのある、はるばる行きたい神社を紹介します。
『古事記』や『日本書紀』に記され、日本最古の神社といわれる大神(おおみわ)神社。拝殿の背後にそびえる三輪山(みわやま)が御神体として敬われ、登拝(とはい)もできます。酒造りの神やそうめんの発祥地としても名高い聖地をめぐり、その恵みを味わいましょう。
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名古屋駅→京都駅=東海道新幹線「ひかり」で約43分、
京都駅→奈良駅=奈良線快速で約44分、奈良駅→三輪駅=桜井線で約24分
通常=
- ※金額は一例です。前後の行程等により金額が異なる場合があります。
- ※通常期の普通車指定席利用の場合です。
- ※入会して最初のご利用から3回目までは運賃・料金は2割引、4回目からは3割引となります。
モデルコース概要
桜井線三輪駅からスタート!
↓ 徒歩約5分
大神神社
三輪山を御神体とし、原初の信仰形態を伝承
奈良盆地を取り巻く山々のなかでも、均整の取れた円すい形の姿が美しい三輪山。『古事記』や『日本書紀』によると、オオモノヌシノオオカミ(大物主大神)が鎮まるとされ、その山全体を御神体としてきたのが大神神社です。
創建当初から本殿を設けず、拝殿や三ツ鳥居を通して拝する原初の神祀りの様式を伝え、日本最古の神社といわれています。
御祭神のオオモノヌシノオオカミは酒造りの神としても敬われ、酒蔵の軒先などで見られる杉玉もここが発祥。
奈良時代に大神神社の宮司の子息が飢饉(ききん)対策として原型をつくったとされるそうめんは、のちに手延べの三輪そうめんとして名を馳(は)せ、各地に製法が伝えられました。
1664(寛文4)年に再建された拝殿。通常はここで御神体の三輪山に礼拝します
夫婦岩
巳(み)の神杉(かみすぎ)
なでうさぎ
拝殿へ通じる石段の脇に鎮座する通称「夫婦岩」は、神宿る磐座(いわくら)のひとつ。
巳の神杉。オオモノヌシノオオカミの化身である蛇が棲(す)むとされ、卵やお酒が供えられています。
祈祷殿の前では「なでうさぎ」が迎えてくれます。なでると御利益があると人気。
広大な境内には数多くの参拝スポットがあるので、時間にゆとりをもってじっくりとめぐりましょう。
大神神社
問い合わせ先 | 0744-42-6633 |
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時間 | 境内自由 |
交通アクセス | 桜井線三輪駅から徒歩約5分(二の鳥居) |
URL | https://oomiwa.or.jp/ |
↓ 徒歩約5分
三輪山登拝
聖なる山に分け入って祈りを捧げる
三輪山は神聖な場所としてかつて入山が厳しく制限されましたが、近年は注意事項を厳守のうえで登拝ができるようになりました。
大神神社の摂社である狭井(さい)神社で申し込み手続きをしたのち、参拝証(たすき)を受け取り、登拝口で身を清めて入山します。
三輪山登拝口がある狭井神社は、病気平癒や健康の神として信仰されます
狭井神社の脇にある薬井戸。三輪山を水源とする御神水(ごこうずい)が飲めます
斜面の登り階段へと続く三輪山登拝口。竹の杖の貸し出しも
あくまでも参拝が目的のため、余計な私語、水分補給以外の飲食、撮影やスケッチ、火気の使用、植物や石の採取などは厳禁です。
所要時間の目安は往復2時間ほど。標高約467メートルとはいえ、山頂の奥津(おきつ)磐座を目指す往復約4キロの道のりは、急坂や足場が悪い場所もあり、歩き慣れない人には注意が必要でしょう。
登頂自体が本来の目的ではなく、深く敬う心を持って歩くことこそ大切です。
三輪山登拝
問い合わせ先 | 0744-42-6633 |
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時間 | 受付9~12時(15時までに下山報告) |
定休日 | 登拝禁止日/正月三が日、大祭日、荒天時などは入山禁止 |
交通アクセス | 桜井線三輪駅から徒歩約15分(狭井神社) |
値段 | 登拝料 300円 |
URL | https://oomiwa.or.jp/jinja/miwayama/tohai/ |
↓ 徒歩約15分
三輪そうめん流し 乾(いぬい)製麺所
そうめん流し用に開発したオリジナル麺が自慢
「そうめん流し」780円。コシのある麺はシイタケ風味が濃いめのつゆと好相性
三輪駅から近い参道沿い。店頭には自家製クレープの自販機も
各テーブルに回転式そうめん流し器を設置。店内では乾製麺所の商品も販売
そうめん流しが盛んな鹿児島県を訪れた店主が、そのおいしさと楽しさに魅了され、2017年にオープンしました。
使用している麺は、三輪でも製造技術の高さで一目置かれる、1753(宝暦3)年創業の乾製麺所のもの。細さはそのままに、そうめん流しにしても伸びにくく、コシとのど越しのよさを兼ね備えたオリジナル麺を作ってもらっているそう。
そうめん流しは年間を通して食べられますが、「にゅうめん」も選択可能。寒い日には釜飯とのセットで温まるのもおすすめです。
三輪そうめん流し 乾製麺所
問い合わせ先 | 080-3037-3838 |
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時間 | 10時30分~16時 |
定休日 | 木曜(祝日の場合は翌日。神社祭礼時などは変更あり) |
交通アクセス | 桜井線三輪駅から徒歩約2分 |
↓ 徒歩約2分
今西酒造 参道店
三輪山の伏流水で仕込んだ銘酒をおみやげに
「三諸杉 特別純米酒 山乃かみ」720ミリリットル1790円と、「三諸杉 純米吟醸」720ミリリットル1790円
1660(万治3)年創業の今西酒造は、酒造りの聖地である三輪に残る唯一の酒蔵です。奈良県産の米と三輪山の伏流水で仕込み、醸造哲学「清く、正しい、酒造り」をもとに銘酒「三諸杉(みむろすぎ)」などを醸(かも)しています。
参道で目を引く外観。参拝時の献酒用に卵をセットにした「お神酒セット」は380円
こぢんまりとした店内。2~3種類なら試飲して選ぶこともできます
参道店では、本店にはない手軽な300ミリリットルの小瓶を扱っているのが特徴です。また、「三諸杉 特別純米酒 山乃かみ」は、周囲にある直営店のなかでもこの店限定の人気商品。大神神社の神域にあるササユリから採取された「山乃かみ酵母」が使われ、古くから「味酒(うまさけ)」の枕詞で知られる銘酒の里、三輪の歴史が垣間見られます。
今西酒造 参道店
問い合わせ先 | 0744-42-6022(本店) |
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時間 | 10~17時(土・日曜・祝日は9時~) |
定休日 | 無休 |
交通アクセス | 桜井線三輪駅から徒歩約5分 |
↓ 徒歩約5分
三輪駅ゴール!
ひと足延ばして 大和の山々の展望スポット「久延彦神社」へ
紹介スポット一覧マップ
文・撮影/笹木博幸
- ※記事中の情報は2023年11月時点のものです。
- ※列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
- ※花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
- ※店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
- ※同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
- ※新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。