トレたび JRグループ協力

2024.10.24ジパング俱楽部北陸新幹線と観光列車「はなあかり」で福井~敦賀~小浜の“美食”をめぐる|モデルコース

2024年3月16日に北陸新幹線の金沢駅(石川県)~敦賀(つるが)駅(福井県)が延伸開業してから約半年。2024年10~12月は、大型観光キャンペーン・デスティネーションキャンペーン(DC)が北陸で開催中です。「Japanese Beauty Hokuriku~日本の美は、北陸にあり。~」をキャッチフレーズに、「北陸デスティネーションキャンペーン(北陸DC)」で盛り上がる北陸3県を、北陸新幹線や観光列車、バスでめぐりました。

福井では、モダン割烹に汐うに、鯖へしこやなれずし、浜焼き鯖、昆布に寿司と“美食”をテーマにした旅へ出発。敦賀駅から小浜駅までは、JR西日本の観光列車「はなあかり」にも乗車します。


★おでかけ特典★ オリジナルバッグをプレゼント

この記事で紹介する敦賀の奥井海生堂 神楽本店で3000円以上お買い上げの方に、保冷バッグとしても使えるオリジナルバッグをプレゼントします。

11月1日から先着50名様。ジパング倶楽部会員手帳を提示してください(1人1回限り)。



「ジパング倶楽部」会員募集中

「ジパング倶楽部」は、全国のJR線きっぷの割引、JRホテルグループのホテルを優待料金で利用できるなど、魅力的なサービスが満載です。

さらに、「ジパング倶楽部WEB」では、会員限定のプレゼント企画や会員誌の特集が読めるデジタルブックを公開、旅に役立つ路線図も閲覧できます。会員誌で人気の会員コーナー「今月のテーマ」「思い出写真館」の拡大版も!

  モデルコース概要  

〈1日目〉北陸新幹線福井駅からスタート!


福井駅西口広場の大型恐竜ロボット 福井駅西口広場の大型恐竜ロボット

福井駅へは、東京駅から北陸新幹線「かがやき」で最速2時間51分。駅前には恐竜モニュメントがたくさん。写真のロボットは、9~21時の間ときどき、おたけびをあげ、尻尾を振ります。



 

徒歩約15分

 

名勝 養浩館(ようこうかん)庭園

福井藩主の別邸で素晴らしい庭園を望む


紅葉の見頃は11月上旬から12月上旬まで 紅葉の見頃は11月上旬から12月上旬まで

福井藩主松平家の別邸跡で、江戸時代の平面図をもとに1993年に復元されました。数寄屋(すきや)造りの建物と回遊式林泉庭園との一体感がみごとで、江戸時代初期から中期を代表する名園のひとつです。お殿様気分で座敷から庭園を眺められます。


名勝 養浩館庭園

問い合わせ先 0776-20-5367(福井市文化振興課)
時間 9時~18時30分(11月6日~2月28日は~16時30分)
定休日 年末年始
交通アクセス 北陸新幹線福井駅から京福バス・すまいるバス(北ルート)約4分の養浩館口江戸上町下車、徒歩約3分、または福井駅から徒歩約15分
値段 220円
URL http://www.fukuisan.jp/ja/yokokan/index.html

 

 徒歩約22分

 

開花亭sou-an(ソウアン)

本格的な懐石料理をカジュアルに楽しむ


右手前より時計回りで、「鰤(ぶり)の杉板焼き」「柿白和えの柿釜」「蟹湯葉巻きの蟹あん」(写真はランチコースの一例) 右手前より時計回りで、「鰤(ぶり)の杉板焼き」「柿白和えの柿釜」「蟹湯葉巻きの蟹あん」(写真はランチコースの一例)


建物は建築家・隈研吾氏による設計 建物は建築家・隈研吾氏による設計

左奥は国の登録有形文化財の本館 左奥は国の登録有形文化財の本館

1890(明治23)年創業の料亭「開花亭」五代目で、福井の食をリードする開発毅(かいほつたけし)さんが、滋味豊かな福井の味を新スタイルで提供すべく2008年に開業したモダン割烹。


開花亭sou-an

問い合わせ先 0776-50-1070
時間 11時30分~13時・17時30分~21時
定休日 日曜・祝日・年末年始
交通アクセス 北陸新幹線福井駅から徒歩約15分
値段 昼5445円~、夜は季節の懐石コース1万2100円~(いずれも要予約)
URL https://www.kaikatei.biz/souan

 

徒歩約6分

 

天たつ 福井片町本店

「干うに」「粉うに」など応用製品も多数


 ウニの卵巣・精巣を塩で加工して熟成し、練り上げます。「越前仕立て汐うに 桐箱入」44グラム1万800円 ウニの卵巣・精巣を塩で加工して熟成し、練り上げます。「越前仕立て汐うに 桐箱入」44グラム1万800円


試食ができ、スタッフのていねいな商品説明を受けられます 試食ができ、スタッフのていねいな商品説明を受けられます

「越前仕立て汐うに 焼物容器入」10グラム3564円 「越前仕立て汐うに 焼物容器入」10グラム3564円

江戸時代創業。三代目が時の藩主から日もちするウニを所望され、「汐うに」が誕生しました。ウニ製品のほか、「もみわかめ」など福井の珍味も充実しています。


天たつ 福井片町本店

問い合わせ先 0776-22-1679
時間 9~18時
定休日 不定休
交通アクセス 北陸新幹線福井駅から徒歩約10分
URL https://www.tentatu.com/

 

徒歩約10分の福井駅から北陸新幹線「つるぎ」約21分またはハピラインふくい約51分

 

北陸新幹線敦賀駅


敦賀駅へは東京駅から北陸新幹線「かがやき」で最速3時間8分 敦賀駅へは東京駅から北陸新幹線「かがやき」で最速3時間8分

2024年10月現在、北陸新幹線の終着駅。駅前観光施設「otta(オッタ)」には、「奥井海生堂」の支店も入っています。



 

ぐるっと敦賀周遊バス観光ルート約3分の氣比(けひ)神宮下車、徒歩約3分

 

奥井海生堂 神楽本店

昆布蔵で寝かされた熟成した旨みを味わう


昆布製品が揃い、名蔵「黒龍酒造」の酒も購入できる 昆布製品が揃い、名蔵「黒龍酒造」の酒も購入できる


「蔵囲(くらがこい)利尻昆布」80グラム1620円、「おぼろ昆布」50グラム648円 「蔵囲(くらがこい)利尻昆布」80グラム1620円、「おぼろ昆布」50グラム648円

明治時代から大本山永平寺の御用達 明治時代から大本山永平寺の御用達

1871(明治4)年創業。四代目の奥井隆社長は和食の骨格を成す昆布の伝道師。良質な昆布の仕入れに毎夏、利尻など昆布の産地へ通っています。秘蔵昆布が熟成される本社の昆布蔵はワインセラーならぬ昆布セラーの趣(見学は応相談)。


奥井海生堂 神楽本店

問い合わせ先 0770-22-0493
時間 9~18時(日曜・祝日は~17時)
定休日 火曜・年末年始
交通アクセス 北陸新幹線敦賀駅からぐるっと敦賀周遊バス観光ルート約3分の氣比神宮下車、徒歩約3分
URL https://www.konbu.co.jp/

 


徒歩約7分
 

 

 

寿し丸勘

店主の熟練の技をカウンター席で眺める


「おまかせにぎりコース」は、テーブル席5500円~、カウンター席7700円~(要予約) 「おまかせにぎりコース」は、テーブル席5500円~、カウンター席7700円~(要予約)


二代目・池田幸巨(ゆきお)さんが地物をにぎる 二代目・池田幸巨(ゆきお)さんが地物をにぎる

「昆布巻き」2切れ880円 「昆布巻き」2切れ880円

地魚を昆布締めなどの下処理をていねいにしてからにぎる“敦賀前”の寿司。きっぷのいい店主の解説も楽しい。ワサビも福井産で、福井の魅力を寿司で発信しています。


寿し丸勘

問い合わせ先 0770-22-1044
時間 12時~13時30分・18~20時(日曜は昼のみ)
定休日 月曜・年末年始
交通アクセス 北陸新幹線敦賀駅から徒歩約13分
URL https://www.facebook.com/turuga.marukan/?locale=ja_JP

~敦賀宿泊~

〈2日目〉人道の港 敦賀ムゼウム

命の大切さと平和の尊さを発信


外観は大正から昭和初期に実際に敦賀港にあった4棟の建物を復元したもの 外観は大正から昭和初期に実際に敦賀港にあった4棟の建物を復元したもの


2つの史実について、パネルや映像で紹介する展示室 2つの史実について、パネルや映像で紹介する展示室

1920年代にはロシア革命の動乱により親をなくしたポーランド孤児が、1940年代には「命のビザ」を手にしたユダヤ難民が上陸した、日本で唯一の港・敦賀港。その2つの史実や、いまも続く関係者との交流などを紹介し、平和の大切さを伝えています。近くには「敦賀赤レンガ倉庫」もあります。


人道の港 敦賀ムゼウム

問い合わせ先 0770-37-1035
時間 9時~16時30分
定休日 水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
交通アクセス 北陸新幹線敦賀駅からぐるっと敦賀周遊バス約10分の金ヶ崎緑地(敦賀ムゼウム)下車、徒歩約3分
値段 500円
URL https://tsuruga-museum.jp/

 

金ヶ崎緑地(敦賀ムゼウム)バス停10時発のぐるっと敦賀周遊バス約8分、または徒歩約26分の敦賀駅10時40分発(土曜のみ)

 

観光列車「はなあかり」

新たな観光列車で優雅な旅を楽しもう


車体カラーは、紋付き染めで最高級とされる檳榔子染(びんろうじぞめ)の色がベース 車体カラーは、紋付き染めで最高級とされる檳榔子染(びんろうじぞめ)の色がベース


広々としてゆったり感がある「スーペリアグリーン車」  ※車内の調度品は、運行方面に合わせて変更する予定です 広々としてゆったり感がある「スーペリアグリーン車」  ※車内の調度品は、運行方面に合わせて変更する予定です

2・3号車グリーン車には4名用ボックス席と2名用ボックス席と1名用席が 2・3号車グリーン車には4名用ボックス席と2名用ボックス席と1名用席が

北陸DCに合わせて登場するJRの新たな観光列車「はなあかり」。季節ごとに運行エリアが変わり、2024年12月22日までの第1弾として、福井県の敦賀駅から兵庫県の城崎温泉駅までを運行しています。3両編成のうち1両は、JR西日本が初めて導入したグリーン車よりもグレードの高い「スーペリアグリーン車」。2人用の半個室が10室のみというぜいたくな空間を楽しみましょう。列車名は、地域が華やぐイメージと地域のとっておきに「あかりを灯す」列車であることを表現しています。

運行情報

運転日

~2024年12月22日の土・日曜(土曜/下り〈城崎温泉行き〉、日曜/上り〈敦賀行き〉)

運転区間・
停車駅・時刻
https://www.jr-odekake.net/railroad/hanaakari/operation/#page02
はなあかり
公式サイト

https://www.jr-odekake.net/railroad/hanaakari/

 

「はなあかり」約1時間4分の小浜駅下車(土曜のみ)

 

小浜線小浜駅


小浜市の中心部にある小浜駅 小浜市の中心部にある小浜駅

小浜駅には北陸新幹線敦賀駅から小浜線で約1時間で到着。小浜線ではサバをイメージしたラッピング列車も運転しています。


 

徒歩約7分

 

田村長本店

約200年続く伝統の味を堪能


「浜焼き鯖」は生姜醤油が合い、野菜や豆腐と煮ても美味 「浜焼き鯖」は生姜醤油が合い、野菜や豆腐と煮ても美味


サバ加工品のほか「小鯛ささ漬け」「若狭がれい」「若狭ぐじ」も逸品 サバ加工品のほか「小鯛ささ漬け」「若狭がれい」「若狭ぐじ」も逸品

江戸時代創業。かつて鮮魚店が連なった「いづみ町通り」で暖簾(のれん)を上げ、本物の味を伝えています。六代目の田村均さんは食の職人としてのセンスと才覚を兼備。独自の“若狭もの”の味には多くのファンが。


田村長本店

問い合わせ先 0770-52-0310
時間 9~17時(日曜・祝日は~16時)
定休日 水曜(祝日の場合は営業)・年末年始
交通アクセス 小浜線小浜駅から徒歩約7分
URL https://www.tamuracho.co.jp/

 

徒歩約15分

 

御食国(みけつくに)若狭おばま食文化館

サバを中心とした小浜の食文化を発信


若狭の漁村の風景を再現したジオラマでは若狭がれい作りが分かります 若狭の漁村の風景を再現したジオラマでは若狭がれい作りが分かります


展示は料理のレプリカが豊富。寿司の歴史や全国の雑煮のコーナーも 展示は料理のレプリカが豊富。寿司の歴史や全国の雑煮のコーナーも

食で地域おこしを図る小浜市が2003年に開館。日本初の公立食文化館で若狭の食の全容が分かりやすく展示され、郷土愛に富む学芸員の説明も受けられます。


御食国若狭おばま食文化館

問い合わせ先 0770-53-1000
時間 9~18時(11~2月は~17時)
定休日 水曜(祝日の場合は開館)・年末年始
交通アクセス 小浜線小浜駅から泊行きあいあいバス(日曜運休)約3分の乗船場口下車、徒歩約14分
値段 無料
URL https://www1.city.obama.fukui.jp/obm/mermaid/

 

徒歩約14分の乗船場口バス停から須ノ浦行きあいあいバス約25分の田烏(たがらす)漁協前下車、徒歩約2分

 

民宿佐助

田烏海水浴場近くに佇(たたず)む昔ながらの民宿


鯖へしこの「なれずし」(写真中央)。「へしこ」(写真上・下)はあぶったり大根を挟んだりすると美味 鯖へしこの「なれずし」(写真中央)。「へしこ」(写真上・下)はあぶったり大根を挟んだりすると美味


塩サバをぬか漬けして作る「へしこ」。「佐助」では約2年漬けます 塩サバをぬか漬けして作る「へしこ」。「佐助」では約2年漬けます

料理自慢の「民宿佐助」。冬はフグやカニも食べられます 料理自慢の「民宿佐助」。冬はフグやカニも食べられます

食事のみの利用もできる、田烏の民宿の古参。寒い季節、浜風のうなりを耳にしながら冷たい「なれずし」を地酒で味わうのは最高。「なれずし」「へしこ」は一年中提供していて、発送も可能です。


民宿佐助

問い合わせ先 0770-54-3407
交通アクセス 小浜線小浜駅から須ノ浦行きあいあいバス(日曜運休)約28分の田烏漁協前下車、徒歩約2分
値段 鯖のコース5000円~(2名~、要予約)、1泊2食9350円~
URL https://minsyukusasuke.com/

 

徒歩約2分の田烏漁協前バス停から小浜駅行きあいあいバス(日曜運休)約33分

 

小浜駅ゴール!


ひと足延ばして 熊川宿(くまがわじゅく)

若狭街道(鯖街道)の重要な拠点として発展した宿場町。重要伝統的建造物群保存地区に選定されていて、用水が流れ、古い家並みが続く道の広さは往時のまま。道幅からたくさんの人や荷車などが行き交ったことが偲(しの)ばれます。
2024年7月、「御食国若狭と鯖街道」が「日本遺産プレミアム」に選定されました。

小浜線上中駅からJRバス若江線約9分の若狭熊川下車。
問い合わせは、若狭三方五湖観光協会(0770-45-0113)。
URL  https://kumagawa-juku.com/


紹介スポット一覧マップ

文/向笠千恵子、速志淳(名勝 養貢館庭園、はなあかり)、若井憲(人道の港 敦賀ムゼウム、熊川宿) 写真/若井憲

  • 記事中の情報は2024年10月時点のものです。
  • 列車やバスなどの所要時間は目安となる平均時間を表記しています。バスの運行本数が少ない場合がございますので、事前にご確認ください。
  • 花や紅葉など季節の景観は、その年の天候などにより変動しますので、現地へご確認ください。
  • 店や施設のデータは、原則として一般料金(税込)、定休日、最終受付時間・ラストオーダーを、宿泊施設の料金は平日に2名で宿泊した場合の1名分の料金(1泊2食・税・サービス料込み)を記載しています。
  • 同一商品で軽減税率により料金の変わるものは、軽減税率が適用されない料金を記載。臨時休業などは省略しています。また、振替休日なども祝日として表記しています。
  • 新型コロナウイルス感染症等の影響により、掲載している内容が変更となる可能性があります。お出かけの際は事前にご確認ください。