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2022.10.21鉄道京都鉄道博物館 マイテ49形収蔵記念セレモニー など【今週の交通新聞より】

2022年10月17日~10月21日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 新たな観光列車 24年秋導入 北陸DCに合わせ
・JR九州 「ななつ星」第2章がスタート 一部車両とコースをリニューアル
・JR高崎支社 鉄道開業150年 「夜汽車鉄道百五十年号」150人で出発式
・JR四国 「『しおかぜ』『南風』50周年・鉄道開業150周年」記念、高松運転所撮影ツアー開催
・京都鉄道博物館 マイテ49形収蔵記念セレモニー

10月17日 月曜日

JR西日本 新たな観光列車 24年秋導入 北陸DCに合わせ


交通新聞

季節ごとに運行エリア変更

JR西日本の長谷川一明社長は12日の定例会見で、地域のにぎわい創出に向けて2024年秋に新たな観光列車を導入すると発表した。特急「はまかぜ」として運用しているキハ189系を改造した3両編成。季節ごとに運行エリアを変えて利用者と各地域を結び、地域のとっておきを発信。交流人口の拡大や地域振興につなげていく。運行第1弾は、北陸新幹線の敦賀延伸開業後の24年10~12月に開催される「北陸デスティネーションキャンペーン」(北陸DC)に合わせて、敦賀から若狭・京都府北部を通り、城崎温泉までを結ぶルートで走らせる。

新たな観光列車のコンセプトは「地域の華(はな)を列車に集めて、お客様と地域の縁を結ぶ列車」。車内はゆったりと過ごせる空間で、定員54席。インテリアはハイグレードな仕様とする。計画によると、価格帯はグリーン車以上の料金。車内には、乗客が歓談や地域の人によるイベントを楽しめるフリースペースを設ける。

デザインは、JR西日本グループと瀬戸内海汽船グループが開発・導入した観光船「シースピカ」(20年9月デビュー)、JR西日本の観光列車「WEST EXPRESS 銀河」(同)のデザインなどを手掛けたイチバンセン代表取締役・川西康之氏が監修する。

運行第1弾では、24年10~12月にJRグループと北陸3県が共同で開催する北陸DCに合わせて、小浜線・舞鶴線・京都丹後鉄道線・山陰線を経由するルートで走らせ、北陸新幹線の敦賀開業効果を広く波及させる取り組みの一つにもする。

運行開始に向けては、車内や途中駅などでの地域と協働した「おもてなし」の検討、準備も進めていく。第2弾以降のルートは未定。列車名、運行の詳細などは改めて発表する。

会見で長谷川社長は「魅力的な旅を創る観光列車は、地域の皆さまと連携してリアルな体験・出会いの価値を提供できる、鉄道会社ならではのものと考えている。お客さまがリピーターとなって、再びその地域を訪問し、各地でにぎわい創出の好循環を生む流れをつくっていきたい」と述べた。


10月18日 火曜日

JR九州 「ななつ星」第2章がスタート 一部車両とコースをリニューアル


交通新聞

専用バスに新型車導入

JR九州は15日から、クルーズトレイン「ななつ星in九州」(7両編成)の一部車両とコースをリニューアルした。デビュー以来初めてとなった車両リニューアルでは、乗車定員を従来の最大14室30人から同10室20人に変更。2号車にサロンと茶室、3号車にギャラリーショップとバーラウンジを新設した。観光地などで活躍する「ななつ星」専用バスにも新型車を導入。今月でデビューから10年目を迎えた「ななつ星」の〝第2章〟がスタートした。

リニューアルのコンセプトは「100年をこえる物語をつなぐ。」。車内で過ごす時間をさらに豊かにする優雅な空間を創出し、乗客一人一人に寄り添ったサービスの提供につなげるのが狙い。

ダイニングカーとして使用してきた2号車は、ゲスト同士の出会いや語らいの場となるサロンに一新。1畳半の茶室を設け、クルーがたてたお茶を味わえる。また、食事の場に統一する1号車ラウンジカーにテーブル席を2席分追加した。

3号車は、従来のスイート3室のうち2室をそれぞれバーラウンジとギャラリーショップに新装。バーは専属のバーテンダークルーと語らう、より上質な時間を過ごせる。ギャラリーショップでは九州各地の銘品や「ななつ星」オリジナルグッズをそろえ、ゆっくり商品選びができるようにした。

一方、「新ななつ星バス」は高級感あふれる内外装を踏襲しつつ、従来から4席少ない定員28席に。座席のシートピッチを広げて90㌢~115㌢を確保し、よりゆったりと座れるようにした。

内装は西九州新幹線「かもめ」1号車のデザインを参考に、唐草模様のシート柄、木製ロールカーテンなどを採用。天井中央には「ななつ星」の白のレリーフを設け、最後部には業務用のサービスコーナーを新設している。

新コースは、3泊4日の霧島コース(10~12月)、雲仙コース(来年1~3月)、1泊2日の九州周遊コース(10~3月)を設定。旅行代金(2人1室、1人当たり)は霧島コースがスイート125万円、DXスイートB160万円、DXスイートA170万円、雲仙コースは同115万円、150万円、160万円、九州周遊コースは65万円、80万円、90万円。

リニューアル後、初のツアーとなった15日出発の九州周遊コースには9組16人が参加。博多駅3階コンコースでは、古宮洋二社長、福永嘉之取締役・常務執行役員・鉄道事業本部長、松尾英典執行役員・クルーズトレイン本部長、水戸岡鋭治ドーンデザイン研究所代表、ツアー参加者らが出席して記念式典が開かれた。

冒頭、古宮社長は「これまでの9年間で707回の旅に1万7662人のお客さまにご乗車いただいた。車両に新たな命が吹き込まれ、おもてなしにさらに磨きをかけて10年目に入る。お客さまに何度も乗りたいと思っていただける列車を目指したい」とあいさつ。

続いて、水戸岡氏が「9年間丁寧に使ったものをブラッシュアップすると、経年変化した価値ある歴史が見えてくる。お客さまにはぜひ車内を歩いていただき、随所に光る職人の技を見て楽しんでほしい」と述べた。

この後、「ななつ星」が待つ6番線ホームに移動して出発式を実施。関係者が見守る中、鐘ケ江理恵駅長と〝お客さま代表〟としてこれまで最も多く「ななつ星」に乗車した青森県在住の川村美月さんが右手を上げて合図を送り、「ななつ星」が熊本方面に向けて動き出した。


10月19日 水曜日

JR高崎支社 鉄道開業150年 「夜汽車鉄道百五十年号」150人で出発式


交通新聞

JR東日本高崎支社は14日、SL列車「夜汽車鉄道百五十年号」(上越線高崎―水上間)の出発式を高崎駅で開催した。鉄道開業150年にちなんで総勢150人が一斉に出発合図を行い、記念の日を祝った。

列車はD51498号機が旧型客車6両をけん引。往路は高崎発15時34分、復路は水上発20時22分。出発式には、抽選で選ばれた100人のほか、「ぐんま特使」の清水麻璃亜さん(AKB48チーム8)、高崎観光特使のタレント・JOYさん、南沢千春執行役員・高崎支社長、長谷川秀治駅長、古口直史同支社営業部長、東日本鉄道OB会高崎地方本部、群馬県の関係者らが参加した。

清水さんは「皆さんと一緒に出発の合図ができるのが楽しみです」、JOYさんも「大好きな地元高崎で素晴らしいイベントに呼んでいただき、とてもうれしく思う」とあいさつ。その後、長谷川駅長の「出発進行」の掛け声に合わせて参加者は一斉に手を挙げ、D51は盛大に汽笛を鳴らして発車した。


10月20日 木曜日

JR四国 「『しおかぜ』『南風』50周年・鉄道開業150周年」記念、高松運転所撮影ツアー開催


交通新聞

JR四国は15日、高知発着で高松運転所を訪ねるツアー「共演!四国を彩る特急列車 2000系団体専用列車で行く高松運転所日帰りの旅」を催行した。鉄道開業150年と、3月から展開中の「『しおかぜ』『南風』運行開始50周年記念キャンペーン」第6弾のコラボレーション企画。

ツアーには約50人が参加。列車は、通常は高知―高松間の営業運転に使用されない2000系特急用気動車(2両編成)を使用し、高松到着後に方向転換。参加者を乗せたまま同運転所に入線した。

構内には特急用電車8000系、8600系、同気動車2000系、キハ185系、2700系、2600系が並べられ、参加者が撮影を楽しんだ。途中で一部車両のヘッドマーク交換(表示変更)も行われた。


10月21日 金曜日

京都鉄道博物館 マイテ49形収蔵記念セレモニー


交通新聞

京都鉄道博物館は15日、マイテ49形2号車の収蔵と、保存・展示車両のSL・C621号機の塗装修繕完了を記念したセレモニーを扇形車庫エリアで開催した。

マイテ49形2号車は、「鉄道の日」の14日に、同館の収蔵車両として新たに加わった。1938年製造当時、展望デッキを備えた最上級ランクの客車で、特急「富士」「つばめ」で活躍したことで知られる。一方、C621号機の塗装修繕作業は、同車庫で約40日間かけて実施した。

この日のセレモニーでは、前田昌裕館長、同館保存のSLの検査・修繕を担当しているJR西日本梅小路運転区の平上善雄区長によるあいさつのほか、サプライズ演出としてマイテ49形2号車への特急「つばめ」テールマークの取り付けが行われた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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