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2025.08.01鉄道JR北海道 宗谷線で新観光列車 急行「秋たび そうや」号 10月に運転 など【今週の交通新聞より】

2025年7月28日~8月1日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR九州 HKT48と「九州の元気を、世界へ」プロジェクト始動
・JR東海 山梨リニア実験線 新中間車「M10」走行試験開始
・JR高崎支社・秩父鉄道 「もっと・渋い鉄道スタンプラリー」を開催
・JR北海道 宗谷線で新観光列車 急行「秋たび そうや」号 10月に運転
・JR西日本 山陽新幹線全19駅に「ONE PIECE新幹線 スペシャルゾーン」登場

7月28日 月曜日

JR九州 HKT48と「九州の元気を、世界へ」プロジェクト始動


交通新聞

26年3月31日まで イベントなど展開

メンバーが7県に分かれ宣伝担当


交通新聞

JR九州の古宮洋二社長は24日の定例会見で、九州の魅力を発信するキャンペーン「『私たちも九州の元気を、世界へ』プロジェクト」を同日からスタートすると発表した。福岡を拠点に活躍するアイドルグループ・HKT48のメンバーを〝宣伝担当社員〟に迎え、九州7県に分かれて各県の魅力やD&S(観光)列車などに関する情報発信やイベント展開を計画する。来年3月31日まで。

HKT48をパートナーに迎える魅力発信キャンペーンは、コロナ禍からの復活への元気づくりを図った2021年12月~22年3月の「さぁ!元気に みんなの九州プロジェクト」や、西九州新幹線開業半年を盛り上げる23年3~6月の「私たちも、かもめ。プロジェクト」などに続いて通算5回目。

今回はメンバー42人を5~7人ずつの九州各県の7グループに分けて、それぞれ宣伝担当に任命。ポスターや車内中づり、駅サイネージなどを通したビジュアル展開のほか、今後企画する各県イベントへの参加などを通して、九州内を盛り上げていく。

県別担当メンバーは出身地を基本に振り分け、福岡が豊永阿紀さんら7人、佐賀が井澤美優さんら7人、長崎が江口心々華さんら5人、大分が栗山梨奈さんら6人、熊本が田中伊桜莉さんら6人、鹿児島が竹本くるみさんら5人、宮崎が地頭江音々さんら6人。

専用特設ウェブサイトも合わせて開設。メンバーそれぞれの九州の行ってみたいスポット、好きな(気になっている)JR九州の車両などの情報を掲載し、今後の活動予定なども随時発信していく。

この日の会見は、メンバーの豊永さん、江口さん、栗山さん、地頭江さんも出席して行われ、豊永さんは「JR九州を使って巡れる福岡の新しい魅力を一緒に見つけていきたい」、江口さんは「地元長崎にたくさんある素敵な観光スポットの魅力を伝えられるように精一杯がんばりたい」などとそれぞれ抱負を語った。

古宮社長は「コロナ禍から立ち直った世の中でもっと九州の元気を世界に発信していこう、という当社の理念とHKT48の考えが重なって、今回のコラボレーションに至った。今までの連携とは1ステップ、2ステップ上の『元気さ』を発信したい」と意気込みを語った。


7月29日 火曜日

JR東海 山梨リニア実験線 新中間車「M10」走行試験開始


交通新聞

環境負荷 低減技術 耐久性、保守性を検証

JR東海は25日、超電導リニアの新しいL0系改良型試験車「M10」の投入と走行試験開始に合わせ、山梨県都留市の山梨リニア実験線都留保守基地で出発式を開催した。超電導リニアの新型車両の投入は、2020年8月に走行試験を開始したL0系改良型試験車の先頭車、中間車各1両以来5年ぶり。M10は中間車1両で、従来のL0系改良型試験車をさらにブラッシュアップし、環境負荷低減などを図る技術開発成果を反映。今後の走行試験の中で、それらの耐久性や保守性を検証していく。

M10は5両編成の4号車で、品川方から2両目。既存のL0系を1、2号車、改良型試験車を3、5号車として組成し、24日に調整試験を始め、25日から最高時速500㌔の本格的な走行試験に入った。

車体には、サメの肌を模倣した微細な溝構造の「リブレットフィルム」を採用。屋根部や側面窓を挟んだ上下部分に適用するとともに、台車周辺の車体形状を滑らかにして最適化した。16両換算で空気抵抗を約1%削減することに成功し、消費電力の低減を図る。

また、高温超電導磁石専用の車両設計により、車両機器構成を最適化し、低コスト化を実現。同磁石は、冷凍機で直接磁石を冷却するため、従来の超電導磁石で用いた液体ヘリウムや磁石内配管が不要になり、構造を簡素化できた。従来の磁石に比べて高い温度域で使用することで、消費電力も削減する。

車両デザインは、アルミニウム合金製の車体を無塗装のシルバーとして、側面上部にゴールドのラインを配した。試験車の無塗装化は初めてで、製造時の塗装の乾燥に使用するエネルギーとして、二酸化炭素(CO2)約9㌧の削減効果がある。また、廃車時のアルミのリサイクルでは、活用性が向上する。

客室内は白を基調とし、膜素材で車内の反射音を低減する「膜内装」を適用。その平滑面を生かし、天井全面に投影できるプロジェクションで旅客案内を行う。貫通扉や窓枠には、リサイクル性に優れ、デザイン性に配慮した無塗装アルミの意匠金属板を使用。床面は黒色で、リニア車両の使用済みタイヤを再利用したゴムマットを素材の一部に採用した。


交通新聞

座席はオレンジ色をベースに、背もたれの上部を黒色として、落ち着いた色味でまとめた。素材は環境に配慮し、リサイクルポリエステル糸と、サトウキビの搾りかすを原料の一部に使用したバイオポリエステル糸を採用。整備作業の省力化を視野に、小型で軽量な装置による自動転回機能を追加した。

出発式には、丹羽俊介社長と、車両を製造した日立製作所の長谷川雅彦代表執行役・執行役専務・CMO兼営業統括本部長、来賓の長崎幸太郎山梨県知事らが出席。冒頭のあいさつで丹羽社長は「M10は環境負荷低減を目的とした車両。本格的な走行試験を開始するに当たり、試験の安全、地域の皆さまとの連携を重視しながら、技術開発の多くの成果が得られるように取り組んでいきたい」と述べた。

続いて、同市内の幼稚園児26人が「リニア」と大きな声で呼びかけると、トンネルからM10を組み込んだ編成が登場し、会場の前で停車。丹羽社長ら3人がテープカットを行った後、園児が手を振って新編成を送り出した。


7月30日 水曜日

JR高崎支社・秩父鉄道 「もっと・渋い鉄道スタンプラリー」を開催


交通新聞

エリア拡大、10駅に

JR東日本高崎支社と秩父鉄道は8月1日から、両社の〝渋い〟車両などをモチーフにした限定スタンプを集めて楽しむ「もっと・渋い鉄道スタンプラリー」を開催する。昨年好評だった「渋い鉄道スタンプラリー」の第2弾で、秩父エリアや埼玉県北部を含め、前回より多くの地域を巡ることができる内容となっている。同31日まで。

EF81形、ヲキ100形などスタンプのイラストに

今回の設置駅はJRの上野、浦和、鴻巣、熊谷、本庄と、両社が乗り入れる寄居、秩父鉄道のふかや花園、長瀞、秩父、宝登山ロープウェイの宝登山頂の計10駅。このうち、新たに設置駅となったのは、上野、鴻巣、寄居、宝登山頂の4駅。

スタンプデザインは、第1弾から継続の6駅も内容を一新。寝台特急「鳥海」をけん引したEF81形電気機関車(鴻巣駅)やホッパ車(砕石用貨車)ヲキ100形(秩父駅)など、渋さを増したスタンプが登場する。押印可能時間は、JRが初電―終電、寄居・秩父6~21時、ふかや花園8時30分~19時30分、長瀞8~18時、宝登山頂は9時40分~16時30分。

設置駅で配布するパンフレットを入手してスタンプを集め、引き換え場所で1会計500円以上購入すると、両社の鉄道車両があしらわれたオリジナルグッズを進呈。6駅でクリアファイル、全て集めるとアクリルキーホルダーがもらえる。

引き換え場所と時間は、6駅が熊谷駅ビル「アズ熊谷」(11~16時)と同駅近くの「そば処 木村屋」(11~15時)、全駅が「ニューデイズ 熊谷」(6~23時)。定休日や一部時間の変更がある。なくなり次第終了。


7月31日 木曜日

JR北海道 宗谷線で新観光列車 急行「秋たび そうや」号 10月に運転


交通新聞

JR北海道は宗谷線の新たな観光列車として、10月4、5日に急行「秋たび そうや」号を運転する。4日は旭川発稚内行き、5日は稚内発旭川行きとし、車内や停車駅での「4つの秋」にちなんだ沿線地域のおもてなしを交え、最長片道259・4㌔、7時間弱の宗谷線の秋の旅を楽しんでもらう。ツアーのほか、乗車券と急行券・座席指定券の購入でも乗車できる。

初設定の「秋たび そうや」号は、毎年春に同線で運転している観光列車「花たび そうや」号を、沿線の協力を得て秋にも走らせる企画。車両は今春と同じキハ40形「道北 流氷の恵み車両」、キハ54形「旧急行礼文用転換クロスシート車両」2両、キハ40形「キハ400宗谷線急行気動車風車両」の4両を使用する。全車指定席で定員128人。

停車駅は上下で異なり、4日の旭川発10時13分の下りが比布、士別、美深、天塩中川、幌延で稚内着16時41分。日曜日の稚内発9時30分の上りが豊富、音威子府、名寄、剣淵、和寒、塩狩、旭川着16時17分。途中駅の停車時間は17~32分間。

おもてなしは、「食欲」「芸術」「読書」「スポーツ」の4つの秋をテーマに行い、駅では特産品の販売や工芸作品の展示販売、演奏会、地元発祥のスポーツの模擬体験などを予定。車内では沿線ゆかりの本の紹介や車内放送での文学案内のほか、実際に本を手に取れる「秋たび文庫」を設置する。

減速区間は、名寄駅付近のSL排雪列車「キマロキ編成」展示場所(4日のみ)、筬島―佐久間で天塩川対岸の「北海道命名之地」碑が見える場所(両日)、勇知―南稚内間の利尻富士が見える場所(同)。

関連ツアーはクラブツーリズム、読売旅行、JR東日本びゅうツーリズム&セールス(VTS)で設定。「ANAきた北海道フリーパス」「ANA道北フリーパス」で乗車した人には、ANA(全日本空輸)オリジナルグッズをプレゼントする。


8月1日 金曜日

JR西日本 山陽新幹線全19駅に「ONE PIECE新幹線 スペシャルゾーン」登場


交通新聞 Ⓒ尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

JR西日本は、7月に第3編成「モンキー・D・ルフィ号」がデビューして全編成がそろった「ONE PIECE新幹線」の世界観を駅でも楽しんでもらおうと、山陽新幹線全19駅に「ONE PIECE新幹線スペシャルゾーン」を設置した。新たに描き下ろした「ウェルカムアート」や、駅ごとに異なる「コラボビジュアル」などを用意し、同新幹線を使った冒険の旅を盛り上げる。

現在展開中の「ONE PIECE新幹線 夏の大冒険‼キャンペーン」の一環。新大阪から博多までの各駅をアニメ「ONE PIECE」各編の舞台になぞらえた「偉大なる線路(グランドトレイル)駅」に設定。

スペシャルゾーンでは、ウェルカムアートで主人公のルフィら麦わらの一味が山陽新幹線沿線を旅する様子を表現。それぞれ地元のグルメや観光地、絶景スポットなども紹介する。

さらに、各駅を物語の舞台に見立て、物語のワンシーンと名セリフで表現したコラボレーションビジュアル、駅周辺のおすすめ観光地を紹介する「オリジナル観光マップ」なども登場。新大阪から博多までの駅ごとに、訪れるたびに、新たな発見がある仕掛けとなっている。

スペシャルゾーン以外にもさまざまな企画を展開予定。詳細はスペシャルサイトで順次公開。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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