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2022.12.23鉄道JR盛岡支社 「POKÉMON with YOUトレイン」運転開始10周年祝う など【今週の交通新聞より】

2022年12月19日~12月23日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東海 東海道新幹線「貸切車両パッケージ」を販売開始
・JR盛岡支社 「POKÉMON with YOUトレイン」運転開始10周年祝う
・JR四国 高松、徳島駅にシンビジウム展示
・JR東海・長野県 飯田線車内に情報コーナーを開設 リニアへの期待感醸成と同線沿線の魅力発信
・JR西日本 大阪駅 うめきた地下口に「顔認証改札機」3月18日から実証実験

12月19日 月曜日

JR東海 東海道新幹線「貸切車両パッケージ」を販売開始


交通新聞

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JR東海の金子慎社長は15日の定例会見(東京)で、東海道新幹線を号車単位で貸し切り、車内でオリジナルイベントなどを実施できる「貸切車両パッケージ」の販売を開始したと発表した。東京―新大阪間で運行を完結する「のぞみ」が対象。企業の報奨旅行や社員研修から個人の結婚式や誕生日会といったイベントまで幅広い利用を想定する。車内や駅での特別な体験、演出を可能とするため、各種オプションメニューを用意。販売はジェイアール東海ツアーズ、JTBが行う。

サービスを行うのは、東京―新大阪間で運行を完結する「のぞみ」のうち、東京・品川・新横浜―名古屋間、同―京都間、同―新大阪間。普通車の13~16号車、グリーン車の8、9号車を1両単位で乗車人数にかかわらず貸し切ることができる。最大で16両の1編成全ての場合も可能。

オプションメニューは、特別感を演出できる機材やアイテムだけでなく、ソフト面にも対応。車内では、利用者がデザインしたオリジナルヘッドカバーを設置できるほか、通路にはレッドカーペットを敷設して華やかな空間をつくることができる。液晶モニターやスピーカーなどの音響機器を搭載して、映像や音楽による演出も可能。さらに、車内広告枠を使った写真装飾、座席の網袋へのオリジナルパンフレットやノベルティーの配置などに対応する。

また、専属の乗務員、車内販売を行うパーサーの手配をはじめ、制服を貸し出すことで利用客の着用が可能。利用する駅では出発、到着の際に、駅係員によるグリーティング、オリジナル横断幕を掲げた見送りや出迎え、新幹線改札付近のサイネージに特別なメッセージの掲出といったおもてなしにも応える。

JTBなどによると、利用金額は1両貸し切りの場合、全座席の通常運賃と特急料金を合計した金額よりも割安に設定。オプションメニューは別料金で、相談の上で総額を算出する。申し込みは乗車日の2カ月前まで。

金子社長は「2020年3月に実現した『のぞみ12本ダイヤ』で輸送力を高めたことで、多様なサービスが可能になった。貸切車両で、お客さまのご要望に沿った新しい新幹線の使い方を楽しんでいただきたい。目的地に向かうまでの段階でイベントがスタートして盛り上がるわけで、旅の価値全体を上げることができればと思う」と述べた。


12月20日 火曜日

JR盛岡支社 「POKÉMON with YOUトレイン」運転開始10周年祝う


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JR東日本盛岡支社の〝のってたのしい列車〟「POKÉMON with YOU(ポケモン ウィズ ユー)トレイン」(キハ100系2両編成、全車指定席)は22日、運転開始10周年を迎える。これに合わせて、発着駅の大船渡線一ノ関と気仙沼の両駅で18日、利用者や地域の子どもたちに感謝を伝える記念のおもてなしが行われた。

同列車は、東日本大震災発生後の観光面からの東北復興支援や地域活性化を目的に、2012年12月22日にデビュー。通常、週末を中心に同線一ノ関―気仙沼間を1日1往復走り、「親子でピカチュウと楽しむ列車」というデザインコンセプトの車両は、家族連れを中心に好評を博している。

同日は一ノ関、気仙沼の両駅で、同支社社員や「駅長ピカチュウ」が発車時に横断幕を掲示して見送りを実施。乗客には地元銘菓を配布した。運転開始10周年を記念して同日から約1年間、特製ヘッドマークを掲出して走るほか、車内で配る「おもいでノート」を記念デザインのものに変更する。

このほか、来年3月31日まで、一ノ関駅構内こ線橋と1番線ホームでは、デビューからこれまでの走行写真と過去に使用したヘッドマークを展示している。同支社の小坂一将営業部観光推進室長は「この列車が走ることで地域ににぎわいが出ることを感じる。今後もさまざまな形で沿岸部への送客拡大に携わっていきたい」と話している。


12月21日 水曜日

JR四国 高松、徳島駅にシンビジウム展示


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JR高松、徳島両駅のコンコースにシンビジウム(洋ラン)の鉢植えが飾られ、行き交う人の目を楽しませている。ランのコンテストで世界的な評価を受けている河野メリクロン(徳島県美馬市)が協力し、同社直営「あんみつ館」が提供。

高松駅では薄桃色の「マリーローランサン」、白い「夢咲きあんない」、黄、白、赤の「チャペルの鐘」、緑、白、深紅の「ショパンの調べ」、各種を寄せ植えした「デラックス」などが色鮮やか。

毎年この時期に行われ、高松は4回目、徳島は20回目。色とりどりの花の〝共演〟で、駅構内が華やいでいる。いずれも来年1月9日まで。


12月22日 木曜日

JR東海・長野県 飯田線車内に情報コーナーを開設 リニアへの期待感醸成と同線沿線の魅力発信


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JR東海と長野県は13日、飯田線213系車両の車内広告枠を活用した「リニア中央新幹線×飯田線沿線 情報コーナー」を開設した。同新幹線への期待を高めるとともに、飯田線沿線の魅力を発信する。

コーナーには両者が作製したポスターを掲出。同社はリニア中央新幹線の意義や計画概要、同県内の工事進捗(しんちょく)状況、同県は飯田線沿線で開催されたフォトコンテスト受賞作品のうち美しい風景や名所を撮影した作品を掲載する。


12月23日 金曜日

JR西日本 大阪駅 うめきた地下口に「顔認証改札機」3月18日から実証実験


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JR西日本の長谷川一明社長は21日の定例会見で、来年3月18日に開業する「大阪駅(うめきたエリア)」の改札口(うめきた地下口)に「顔認証改札機」を設置して、大阪―新大阪間でICOCA定期券の所持者を対象とした顔認証の実証実験を実施すると発表した。「大阪駅(うめきたエリア)」に登場する顔認証改札機はゲートがなく、同時に入出場が可能なウオークスルー型改札機で、シームレスな移動を提供する。実証実験期間は当面の間。

同改札機は、顔をキーとする新たな「チケットレス認証手法」の検証や、デジタルとリアルを組み合わせた次世代のシームレスな移動サービス構築への挑戦として開発した。

新大阪駅東口改札には簡易的な顔認証改札機を設置し、大阪―新大阪間を往来する日常の中で顔認証による入場・出場する移動を体験してもらう。

利用できるのは、大阪―新大阪間を含むICOCA定期券を所持するモニター参加者で、募集方法は来年2月ごろ案内する予定。

「大阪駅(うめきたエリア)」に登場する顔認証改札機は、間口を1・6㍍と広く取ったゲートレス・ウオークスルー型改札機で、鉄道事業者による駅への実装は初めてとなる。デザインは近未来を感じさせるものとし、ディスプレーの映像や音声を用いて、進行方向や通過の可否の分かりやすい案内も行う。

利用に当たっては、スマートフォンなどからICOCA定期券の情報と顔の画像を登録する。顔認証改札のシステムは、改札機を通過する際に認証用のカメラが人を検知し、顔の特徴点を事前登録した顔画像の特徴点データと即時に照合・確認し、個人を識別する。

事前登録した顔画像などのデータは厳正に管理。改札通過時に検知する顔の特徴点データは録画することなく、照合・確認の完了とともに即時に削除する。

会見で長谷川社長は顔認証技術について、「将来的には改札機以外でも認証・決済手段の選択肢の一つとして、MaaS(マース)との連携も検討していく。例えばホテルでのスムーズなチェックインや部屋の開錠、駅ナカショップでの決済など、さまざまな場面での活用も想定している」と述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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