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2023.01.20鉄道JR北海道 ストーブカーをお披露目 「SL冬の湿原号」 など【今週の交通新聞より】

2023年1月16日~1月20日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」第19期 瑞風ラウンジ再開、新たな立ち寄り観光地
・JR東海 「まるで桃鉄」30日開始
・JR四国 マリンライナー車体広告販売開始
・JR横浜支社・大宮支社 「駅カード」6ヵ所で配布
・JR北海道 ストーブカーをお披露目 「SL冬の湿原号」

1月16日 月曜日

JR西日本 「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」第19期 瑞風ラウンジ再開、新たな立ち寄り観光地


交通新聞

8~9月山陰コース

JR西日本は12日、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」第19期(8~9月出発分)の旅行商品から、「瑞風ラウンジ」(ホテルグランヴィア京都15階)でのサービスを再開するとともに、山陰コース(下り)の新たな立ち寄り観光地として、城崎温泉の「高野山真言宗 末代山 温泉寺」(兵庫県豊岡市)を設定すると発表した。同ラウンジの再開に合わせて、瑞風各コースの「下り」出発、「上り」到着、「周遊」の出発・到着はいずれも京都駅とする。

同ラウンジは、京都駅に直結しているホテルグランヴィア京都15階の専用ラウンジで、瑞風の乗客のため、さまざまなおもてなしを提供する。コロナ禍でサービス提供を取りやめていた。

瑞風の各コースで1日1回用意している立ち寄り観光では、山陰コース(下り)の1日目の立ち寄り観 光地を城崎温泉の「温泉寺」に変更する。

同寺は、聖武天皇から「城崎温泉の守護寺」として賜わった山号・寺号を冠し、開創以来1300年にわたり同温泉と入湯客を見守ってきた名刹(めいさつ)。奈良県桜井市の長谷寺の観音と同木同作の由 緒正しい十一面観音像を本尊とする。

立ち寄り観光の際は、同寺の住職が本尊にまつわる「温泉寺縁起図(海北友竹筆)」を絵解き形式で解説。その後は、新旧の魅力が共存する街並みの自由散策を楽しんでもらう。

なお、同コース(下り)1日目の立ち寄り観光地は、期によって城崎温泉または香住と異なり、第20期は香住を予定する。

きょう10時から販売

同社はきょう16日10時から、「瑞風」第19期の旅行商品をホームページで販売する。締め切りは3月28日17時30分。

設定本数は、山陰コース(1泊2日)が上り5本・下り3本、山陽コース(同)が上り1本・下り2本、山陽・山陰コース(2泊3日・周遊)が4本。旅行代金は、1泊2日コースの8月出発、ロイヤルツイン2人利用で1人当たり35万5000円など。

募集人員は各出発日とも最大34人。郵送申し込みも2月2日から開始する。3月28日必着。抽選は5月中旬ごろ行う予定。9月27日出発「山陽・山陰」(周遊)のツアーは主な旅行会社で取り扱う。


1月17日 火曜日

JR東海 「まるで桃鉄」30日開始


交通新聞

69駅41スポット対象に

JR東海は30日から、コナミデジタルエンタテインメントのニンテンドースイッチ用ゲームソフト「桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!~」とのコラボレーション企画「まるで桃鉄 by JR東海 ~乗って、回して、億万長者!~」を開始する。参加は特設ウェブサイトから無料。3月31日まで。

「まるで桃鉄」は、スマートフォンの位置情報機能を活用したウェブ上のオリジナルゲーム。JR東海の駅や駅周辺スポットを実際に巡り、位置情報からゲーム上のルーレットを回すことで「資産」や「お役立ちカード」を得て、カードを駆使しながら稼いだ資産額を競う。友達登録で仲間とも楽しめる。

対象となる位置情報チェックイン箇所は、リニア・鉄道館(名古屋市)や東海交通事業城北線味美駅を含む69駅と周辺スポット41カ所の合計110カ所。東海道新幹線全駅と在来線全線区の広範囲に及ぶ。

賞品は、参加賞として先着49万人にゲームソフトの「桃太郎電鉄」で使えるアイテム「オリジナルSLマドゥ新幹線」をプレゼントするほか、各賞を用意。資産3億円到達(先着6000人)でサントリーグループ提供の飲料1本、「目的地ミッション(上級)」達成(同300人)でJR東海の通販ウェブサイト「いいもの探訪」のクーポン3000円分と引き換えできる。

さらに期間終了時の総資産上位10人にジェイアール東海ホテルズギフトカード6万円分、特定順位の100人にオリジナルギフトセットを進呈する。

また、リニア・鉄道館では今月25日から、ゲームソフトの目的地到着シーンを再現したフォトスポットを設け、展示しているC62形SLに桃鉄仕様のヘッドマークを掲出する。


1月18日 水曜日

JR四国 マリンライナー車体広告販売開始


交通新聞

一般向け 第1号は徳島文理大学

JR四国とジェイアール四国企画は今月から、広告事業の新たな媒体として、快速「マリンライナー」(高松―岡山間)のうち、JR四国が所有する5000系電車で車体広告の販売を開始した。掲出箇所は車両側面のドア横。広告第1号は徳島文理大学(徳島市)で、2025年4月にJR高松駅隣接地でオープン予定の「高松駅キャンパス」をアピール。掲出車両は13日から営業運転している。JR四国では今回の取り組みの検証を経て、今後、特急を含む他の列車への拡大を検討していく。

車体広告は広告収入の増加が狙い。従来、他の列車で自治体とのタイアップによる車体ラッピングはあったが、一般向け販売は初。実施に当たってはJR西日本の協力を得た。

対象車両は、通常5両編成(JR四国5000系3両+JR西日本223系2両)で運転される「マリンライナー」のうち、5000系普通車2両。各乗降ドア横の片側にステッカー計12枚を掲出する。ステッカーの大きさは縦93㌢×横62㌢(ドア開閉ボタン脇の1枚のみ縦約71㌢×横約48㌢)。対象編成は6編成。

掲出期間と販売標準価格(税別、製作費・掲出撤去作業費を含む)は、3カ月95万円、6カ月120万円、1年間(6カ月で貼り替えあり)180万円。問い合わせはジェイアール四国企画=電話087(851)6885=へ。

徳島文理大学は、徳島市に「徳島キャンパス」、香川県さぬき市に「香川キャンパス」があり、このうち香川キャンパスが「高松駅キャンパス」として同駅横に全面移転することから、市民への認知度向上、岡山方面からの受験生・通学生獲得を狙いに広告出稿を決めた。契約期間は1年間。図柄は、新キャンパス開校後の同駅周辺俯瞰(ふかん)イメージと、同大短期大学に在籍する学生をモデルに起用した2種類の合計3種類。

営業運転開始前日の12日には高松運転所構内で報道公開が行われ、鎌田瑞樹JR四国事業開発本部担当課長は「看板列車のマリンライナーを広告媒体に活用することで、企業のプロモーションや地域の情報発信などにご利用いただき、列車のお客さまにも愛される媒体として成長させたい」とあいさつ。同大学の戸川友美広報企画官は「広告主第1号として参画できることをうれしく思う。ぜひ多くの方に徳島文理大を知っていただきたい」と述べた。


1月19日 木曜日

JR横浜支社・大宮支社 「駅カード」6ヵ所で配布


交通新聞

交通新聞

JR東日本横浜支社と大宮支社はあす20日から、表面に列車のイラスト、裏面に駅舎の写真を入れた「駅カード」を計6カ所で配布する。駅カードの配布は、横浜支社が3回目、大宮支社は初めて。3月31日までだが、なくなり次第終了。

カードデザインは、日光線(配布箇所・宇都宮市観光案内所、最寄りは宇都宮駅)、東北新幹線(おやま本場結城紬クラフト館、小山駅)、1号機関車(浦和観光案内所、浦和駅)、110形SL(桜木町駅観光案内所、桜木町駅)、横須賀線(よこすか近代遺産ミュージアム・ティボディエ邸、横須賀駅)、東海道線(平塚市観光協会、平塚駅)の6種類。鉄道開業150年を記念して、最寄り駅を発着していた車両をデザインした。

主要駅などで駅カードのパンフレットを入手し、各配布箇所でパンフレットにスタンプを押印してもらい、カードを受け取る。さらに全6種類を集め、横浜または大宮駅の「駅たびコンシェルジュ」でパンフレットを提示すると、先着2000人にカードが収納できるオリジナルコレクション台紙を進呈する。


1月20日 金曜日

JR北海道 ストーブカーをお披露目 「SL冬の湿原号」


交通新聞

JR北海道は、2021年度から段階的に進めてきた、釧網線観光列車「SL冬の湿原号」(釧路―標茶間)の客車リニューアルの全工程を完了し、あす21日からの本年度運転開始を前にした18日、地元、報道関係者向けに試乗会を行った。人気の高かったダルマストーブを生かした郷愁を感じる空間に刷新し、新たに「ストーブカー」と命名した2~4号車(カフェカーを含む)が初披露された。

経年劣化が著しかった客車5両の刷新は、けん引するC11171号機の全般検査と併せて実施を決めた。SLは高いコストがかかり、13年度以来約8年ぶりの全検は存廃判断の時期だったが、地元の声に応えるとともに、全体としての増収に寄与できればとして継続を選んだ。

客車更新費は、老朽機器の取り換え約1億円、車内工事約2億円。昨冬は、眺望に特化した座席レイアウトの1、5号車「たんちょうカー」(スハフ14形)を先行デビューしている。

ストーブカーは、外観については従来と同じ配色(ぶどう色2号)を採用。内装に従来レイアウトを基本として改修を加えた。オハ14形の3、4号車は、各64人定員の4人ボックスシートを中心とした構成。座席モケットは紺色とした。

えんじ色を用いた1、5号車シートの色違いで、鶴やエゾシカのシルエット意匠は同じ。ひじ掛けやテーブル、手すりには道産タモ材を使った。金色の荷棚はエゾシカの角、蛍光灯カバーは鶴など、エアコンカバーは雪をそれぞれモチーフにした。

カフェカーでスハシ44形の2号車は、4人ボックス席、売店カウンターなどで構成する40人定員。従来のイメージを踏襲したリフレッシュとし、無地だったシートモケットを他号車と同じシルエット柄の緑色に変更。売店もあり乗客が密集しやすい車両であることから、感染症対策に空気清浄機を入れた。2~4号車共通では、カーテンやストーブ煙突を新調している。

本年度工事ではこのほか、トイレの洋式化、大型荷物置き場の設置を完了した。

湿原号の今冬の運転計画は、3月21日までの金・土曜日・休日を中心に全32日間。1日1往復、全車指定席。指定席の売れ行きは好調で、あすの初日はほぼ満席という。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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