2025.08.08鉄道JR北海道 新観光列車「赤い星」27年2月運転開始へ 「青い星」は27年6月に など【今週の交通新聞より】
2025年8月4日~8月8日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 草津列車区で小学生向けのお仕事体験イベント
・JR東海「推し旅」 新日本プロレスなどとコラボ第2弾
・JR北海道 新観光列車「赤い星」27年2月運転開始へ 「青い星」は27年6月に
・ジェイアール東日本企画 「【エキタグ西園寺&ZAKI WORLD】台帳 江ノ電などでパズルラリー
・JRグループ7社のキャラクター ミャクミャクが〝共演〟 コラボ商品を順次発売
8月4日 月曜日
JR西日本 草津列車区で小学生向けのお仕事体験イベント
JR西日本近畿統括本部草津列車区は7月27日、小学生向け仕事体験イベント「電車だいすき!電車のお仕事チャレンジプラン」を開催した。夏休みの自由研究テーマやファンづくりを目的に企画され、「tabiwaトラベル」で販売した定員いっぱいの30人が参加した。
イベントでは、運転士、車掌が実際に使用する訓練用シミュレーターを使い、子どもたちは制服、制帽を着用して本物の運転士になった気分を満喫。現役の運転士によるマンツーマンのサポートを受けながら、加速やブレーキ操作、安全確認を体感した。
また、車掌シミュレーターでは、ドア開閉や車内放送にチャレンジ。さらに普段は見ることのできない乗務員のカバンの中身が特別に公開され、時刻表や懐中時計などを目にした子どもたちから歓声が上がった。
このほか、起床装置の体験や列車区構内の見学を楽しんだ後、踏切やホームの非常ボタンの使い方や乗車マナーなどを学んだ。最後に点呼体験で子どもたち一人一人に修了証が贈られた。
今回の企画に携わった運転士の長尾祥司さんは「電車を好きになってもらい、将来、JR西日本を支えてくれる子どもたちが増えてほしいという思いを込めて企画しました。子どもたちみんなが運転士や車掌になりたいと話してくれましたので、今後も鉄道ファンづくりにつながる企画にチャレンジしたいと思います」と話した。
8月5日 火曜日
JR東海「推し旅」 新日本プロレスなどとコラボ第2弾
キャンペーンのメインビジュアル(イメージ)=STARDOM=
棚橋社長〝相席〟企画も
JR東海が展開する「推し旅」では、新日本プロレス、女子プロレス団体のSTARDOMとのコラボレーションキャンペーン第2弾「Rail to PRO-WRESTLING2」を展開している。開催中の新日本プロレス「G1 CLIMAX」とSTARDOM「5★STAR GP」の両リーグ戦を盛り上げる企画を用意し、東海道新幹線に乗車してキャンペーンウェブサイトから楽しむことができる。9月30日まで。
新日本プロレスのコンテンツは3件。対話形式のビジュアルノベル「相席エース」では、来年1月にプロレスラーを引退する同団体の棚橋弘至社長が新幹線で偶然、隣の席に座って話しかけてくるシチュエーションを再現。棚橋社長との〝プロレス旅〟が楽しめる。
ヒールユニット「HOUSE OF TORTURE」のオリジナル音声コンテンツ「TRAIN OF TORTURE」は、実況・解説者の村田晴郎さんと元井美貴さん(15日から)が語る恐怖体験を空間音響技術で臨場感たっぷりに追体験できる。このほか、高橋ヒロム、鷹木信悟両選手によるクロストークコンテンツでは「今だからこそ話せる」話題を繰り広げる。
STARDOMのコンテンツは2件。人気ユニット「COSMIC ANGELS」のなつぽい選手、安納サオリ選手(15日から)と一緒に旅をしている気分を味わえるトークゲームでは、音声とクイズが楽しめる。このほか、ヒールユニット「H.A.T.E.」の上谷沙弥、刀羅ナツコ、渡辺桃3選手によるスペシャルト―クプログラムを用意した。
両団体共通のプレゼント企画として、期間中に東海道新幹線車内でキャンペーンサイトの「乗車証明」を取得し、指定の試合会場で提示すると、JR東海の制服を着用した選手のオリジナルアクリルスタンド(全6種)を1種進呈。オリジナルTシャツが当たる抽選企画や、選手のサイン入りTシャツが抽選で当たる推し旅公式X(旧ツイッター)のフォロー、リポストキャンペーンも実施している。
8月6日 水曜日
JR北海道 新観光列車「赤い星」27年2月運転開始へ 「青い星」は27年6月に
ゆったり、ぜいたくな空間 デザイン発表
JR北海道は4日、新たな観光列車「赤い星」「青い星」の運行開始時期と車両デザインについて発表した。開始時期は「赤い星」が2027年2月から札幌―網走間(函館線・石北線)、「青い星」が同年6月から旭川・美瑛―富良野間(富良野線)を予定。車内は木材をふんだんに使用し、「赤い星」は個室主体のラグジュアリーな雰囲気に、「青い星」は各車両に4人掛けボックス席と展望室を設けてプレミアム感が漂う内装に。いずれもゆったりとぜいたくに過ごせる空間を創出し、「生涯心に残る鉄道の旅」を提供するのにふさわしい車両に仕上げる。
「赤い星」「青い星」は、沿線とともに北海道を活性化する「スタートレイン計画」の軸となる新たな観光列車として計画。どちらもキハ143形(各4両)を改造する。当初は運行開始時期を26年度(4~6月)としていたが、補修に時間を要するとして、今年3月に延期を発表した。
今回、苗穂工場で改造中の「赤い星」用車両の修繕などに一定のめどが立ったことから時期を決定。「この列車でしか体験できないコト」などのビジョンに沿って検討していたデザイン(完成予想図)についても公表した。
いずれも車両外形はそのまま生かし、一部のドアを撤去して床近くまである大きめの窓として活用。星形のエンブレムやマークを前面、側面にあしらう。
「赤い星」は北海道開拓使のシンボルの「赤星」をイメージし、外装は深みを感じさせる赤色がベース。定員を80人弱に抑え、サロン(1号車)や厨房(ちゅうぼう)のあるカウンターとラウンジ(2号車)、セミコンパートメント(半個室席、3号車)などを設ける。4号車は畳敷きで靴を脱いで車内に入るスタイルとし、茶室や5、6人用客室、車端部には車両全幅を使った広い個室を設ける。
「青い星」はラベンダーや美瑛の青い池などをイメージした青色の外装で、定員200人弱。各号車に4人掛けボックス席と展望室を設置する。ボックス席のモケットの柄は各号車で異なる。
27年度にかけての運行計画は、「赤い星」が27年2~3月に札幌―網走間、4~7月に釧路―知床斜里間(釧網線)、7~11月に旅行会社主催の貸切の道内クルーズ、28年1月から再び札幌―網走間を予定。「青い星」は27年6~9月に旭川・美瑛―富良野間、28年1~3月に網走―知床斜里間(釧網線)。
料金(クルーズ除く)は「赤い星」が特急グリーン車より高め、「青い星」が普通列車グリーン車より高めを想定。車内では沿線地域による特産品やスイーツなどの販売、沿線の見どころ案内なども検討する。
同日に本社で会見した川戸俊美取締役・鉄道事業本部副本部長は「走行時に映える色の列車で、車内で座っているだけでもワクワクするような列車になる。沿線地域の魅力の発信にもつなげ、お客さまと地域の皆さま、当社それぞれが、走らせることでメリットを享受し、元気になれる列車、〝三方よし〟の列車にしていきたい」と語った。
改造費は当初予定の18億円より増える想定。車内サービスや料金体系、販売方法などは、今後検討を重ねていく。
8月7日 木曜日
ジェイアール東日本企画 「【エキタグ西園寺&ZAKI WORLD】台帳 江ノ電などでパズルラリー
ジェイアール東日本企画(jeki)はあす8日から、駅のデジタルスタンプ収集アプリ「エキタグ」で、鉄道系ユーチューバーの西園寺さん、ZAKIさんとのコラボレーション企画を開始する。ユーチューブ「西園寺チャンネル」の人気動画シリーズ「日本全国で鬼ごっこ」の完結を記念したプレミアムイベント「【エキタグ西園寺&ZAKI WORLD】台帳」をリリース。9月7日までの第1弾では江ノ島電鉄とJR東日本東海道線の沿線を舞台にしたパズルラリーを開催する。
エキタグアプリ内に新設された「プレミアムイベント台帳」から対象の台帳を購入して参加。江ノ電では9駅に設置されたNFCタグを読み取って9種類のスタンプ(パズルピース)を全て集めると、「旅する西園寺くん」の画像が完成する。東海道線でも14駅で9種類のパズルピース(残り5駅は「東海道線食べ歩きZAKIスタンプ」)を集めると、「旅するZAKIくん」の画像が完成する。課金は路線ごとに980円。
パズルピースを取得すると自動的に「日本全国で鬼ごっこ THE FINAL」の動画内から厳選した全18種類の名(迷)シーンスタンプが自動で獲得できるほか、期間中は江ノ電グッズ店3店舗でコラボステッカー(2種類各660円)=イメージ=を限定販売する。
8月8日 金曜日
JRグループ7社のキャラクター ミャクミャクが〝共演〟 コラボ商品を順次発売
JR駅ナカ、オンラインなどで 多彩な12種類
万博会場内店舗限定品も
JRグループ7社のキャラクターとミャクミャクが夢の共演――。JR東日本の「Suicaのペンギン」、JR西日本のICOCAキャラ「カモノハシのイコちゃん」などJRグループ7社のキャラと、大阪・関西万博の公式キャラ「ミャクミャク」とのコラボレーション商品が15日から、JRグループの駅ナカ店舗やオンラインショップなどで順次発売される。一部商品は万博会場内の店舗で既に発売されている。
北海道ジェイ・アール商事、JR東日本商事、ジェイアール東海商事、ジェイアール西日本商事、JR九州商事、ジェイアールエフ商事、JR北海道、JR西日本、JR四国、ジェイアール西日本デイリーサービスネット、四国キヨスクの計11社の共同企画。
JRのキャラは、Suicaのペンギン、カモノハシのイコちゃんのほか、JR北海道の「Kitacaのエゾモモンガ」、JR東海の「TOICAのひよこ」、JR四国の「すまいるえきちゃん・れっちゃくん」、JR九州の「SUGOCAのカエルくん」、JR貨物(ジェイアールエフ商事)の「かもまるくん」。
商品は「EXPO2025 ミャクミャク JR7Character All Stars」と題して、ピンバッジセットやアクリルキーホルダー、マスキングテープなど12種類。このうち一部は、万博会場内の「2025大阪・関西万博 会場内オフィシャルストア西ゲート店 JR西日本グループ」でしか買えない限定商品となっている。
ピンバッジセットは、万博のロゴマークと、ミャクミャク、JRキャラ計8体のピンバッジを特製ケースに収めたもので、万博会場内販売と一般販売でパッケージが異なるスリーブデザインを採用。1万5400円。
アクリルキーホルダーはキャラが輪になったデザイン(990円)と横一列に並んだワイドタイプ(1210円)の一般販売2種。クリアファイルは、大屋根リングの前で記念撮影するキャラがあしらわれ、昼バージョン(会場内)と夜バージョン(一般)の2種、各550円。
このほか、マスキングテープ(会場内3種、一般1種、各605円)など普段使いにも適したアイテムをラインアップした。
販売は、万博会場内のオフィシャルストア西ゲート店のほか、全国のJRグループ各社の駅ナカ店舗(九州を除く)、鉄道博物館(さいたま市)、京都鉄道博物館(京都市)、ハンズ名古屋店(名古屋市)、JR東日本クロスステーション(JR―Cross)リテールカンパニーのオンラインショップ「NewDays JRE MALL」、ジェイアール西日本商事通販サイト「トレインボックス」、JR九州商事オンラインショップ「九州の旅とお取り寄せ」などで取り扱う予定。
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