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2023.02.10鉄道鉄道博物館 企画展「鉄道と制服~ともに歩んだ150年~」開催へ など【今週の交通新聞より】

2023年2月6日~2月10日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 新型車両「227系500番代」を報道公開
・JR東海エージェンシーなど ウェブサイト「やまとえまき」を有料配信
・JR首都圏本部 「しんおおくぼ Kitchen&Bar チカバ」オープン
・JR西日本 「湖西線アートプロジェクト」の第2弾 おごと温泉駅で展開
・鉄道博物館 企画展「鉄道と制服~ともに歩んだ150年~」開催へ

2月6日 月曜日

JR西日本 新型車両「227系500番代」を報道公開


交通新聞

穏やかさ表現「Urara」

23年度導入へ ドア付近広げ、乗降しやすく

JR西日本は2日、大阪府東大阪市の近畿車輛で、2023年度から岡山・備後エリアの山陽線などに導入する新型車両「227系500番代」を報道公開した。広島、和歌山の両エリアに投入している227系と同型だが、乗降ドア付近のスペースを拡大し、よりスムーズな乗り降りを可能にしている。岡山・備後エリアには2両編成×13本、3両編成×25本の計101両を順次導入する。愛称は「Urara(うらら)」。

デザインコンセプトは「豊 穏の彩」(ほうおんのいろどり)。豊 穏は、豊饒(ほうじょう)と穏和の二つの言葉から成る造語で、岡 山・備後エリアの豊かで穏やかな気候・風土を表現した。

車体外装では、岡山の桃、福山のバラ、尾道の桜など、沿線を象徴する豊穏のピンクをシンボルカラーに、太陽の恵みや穏やかさを淡い暖色のグラデーションで表している。

安全性の向上では、衝撃吸収構造、先頭車間の転落防止ほろ、戸挟み検知装置、運転士異常時列車停止装置(EB―N)を採用。いずれも岡山・備後エリアでは初めての装備となる。

デザインコンセプトについては、鉄道本部車両部、地元の中国統括本部岡山支社の社員、デザイン会社の関係者が参加し、意見を出し合うワークショップで設 定した。

報道関係者からのインタビューに対し、高田尚紀車両部車両課担当課長は「優しく穏やかなピンク色の演出に心を砕いた。末永く愛していただきたい」、川田由夏岡山支社(地域共生)社員は「沿線の皆さまにも、(自分たちが暮らす地 域は)穏やかで豊かなエリアなんだということを認 識していただければうれしい」などと話した。


2月7日 火曜日

JR東海エージェンシーなど ウェブサイト「やまとえまき」を有料配信


交通新聞

ジェイアール東海エージェンシー京都支社と、寺院の拝観企画を手掛ける京都コネクト(京都市山科区)は、日本文化を動画で学ぶウェブサイト「やまとえまき」を開設し、有料配信を実施している。日本語版のほか、英語とフランス語の字幕版を用意。売り上げの一部は文化財の維持、発展のために寄付する。

動画の一部は点群データによる3D映像を活用。3Dスキャニングした点群データは実物との誤差がわずかで精密なため、文化財の保存活動に貢献している。

コンテンツの第1回は、世界文化遺産の醍醐寺(京都市伏見区)のデジタルツアーと、無形文化遺産の能楽の講座。醍醐寺(47分)では三宝院の庭園の美しさや歴史を僧侶が解説し、音楽とともに魅力を伝える。能楽(66分)は河村能舞台の河村純子氏が解説し、能について楽しく学べる。

配信料(ダウンロード)は各300円。英語、フランス語版各5ドル。


2月8日 水曜日

JR首都圏本部 「しんおおくぼ Kitchen&Bar チカバ」オープン


交通新聞

JR山手線新大久保駅直上のフードラボ「Kimchi,Durian,Cardamom,,,」(キムチ,ドリアン,カルダモン,,,)3階に10日、食堂と食関連イベントスペース機能を併せ持つ「しんおおくぼ Kitchen&Bar チカバ」がオープンする。3~5日にはプレオープンイベントとして、宮城県石巻市雄勝町で学び場を運営する「MORIUMIUS(モリウミアス)」が出店し、海の幸を生かした料理を提供した。

フードラボは新大久保駅ビルの3、4階に位置し、2021年3月に開業。3階がシェアダイニング、4階がコワーキングスペースとファクトリーキッチンで構成され、食に関する人々が集い、「新しい食文化」の実験場の役割を担う。事業主体はJR東日本、運営は同社グループのオレンジページと、CO&CO(札幌市)。今回新たにFoodnia Japan(東京都中央区)が参画した。

チカバは、①飲食店として常時運営②目の前のターゲットにカジュアルなものを提供③一般飲食とPR店舗という顔を持ち合わせて地方創生を図る――が特徴。イベントスペースの色合いが強かった場所を常時営業することで、1日の乗降客数7万~8万人に上る同駅利用者をつなぐとともに、これからの食のビジネスモデルを構築していく。

名称の「チカバ」には、食べる行為を通じて「食の未来」と「自らの近い未来」をつくる、日常に寄り添う「近場」の食堂であり、非日常を「近場」にすることで、飲食イベントをサポートする場でもあるとの思いを込めた。Foodnia Japanは飲食の企画がメイン、運営は関連会社のufu。30席。営業時間11~23時(3月26日までは20時まで)、月曜日定休(祝日の場合は火曜日)。

プレオープンイベントでは、モリウミアスの地元の旬の食材を使い、3日は創作中華(ディナー)、4日はモリウミアス料理(同)、5日はモリウミアス料理(ランチ)とモダンオーストラリア料理(ディナー)を提供。1人や2人、ファミリーでの利用など、幅広い世代が楽しい時間を過ごしていた。このうちモリウミアス料理は、ツブ貝やホタテ、カキなどのアラカルトやコース料理だった。

JR東日本首都圏本部の村林慶一マーケティング部マーケット創造ユニット(東京感動線)チーフは「これからは常設店舗が営業しつつ、イベントも企画できるので、より新しいことに取り組むことができる。常設店のシェフもいるので、メニュー連携などもやりやすくなったと思う」と話している。


2月9日 木曜日

JR西日本 「湖西線アートプロジェクト」の第2弾 おごと温泉駅で展開


交通新聞

小学生描くペナントなど

JR湖西線おごと温泉駅構内に4日、温泉の街の最寄り駅にぴったりの駅となるよう、のれんやペナントなどのアート作品がお目見えし、利用者の目を楽しませている。JR西日本近畿統括本部と、成安造形大学(大津市)が連携して取り組む「湖西線アートプロジェクト」の第2弾。

今回は、同駅改札内の階段の壁に、昨年11月のワークショップに参加した小学生の絵のペナント60枚が登場。また、同大学の学生が制作したのれんが駅構内各所に取り付けられたほか、棚田、一本桜、琵琶湖など地域を象徴する風景をあしらった大きなペナントが改札外コンコースの壁に設置された。

この日は改札外コンコースで「温泉アートおひろめ会」が開かれ、財剛啓JR西日本理事・近畿統括本部副本部長・京滋支社長、堀川毅堅田駅長、小嵜善通同大学学長、来賓の佐藤祐子おごと温泉観光協会会長らが出席。

冒頭、あいさつに立った財支社長は、アート作品の制作に尽力した大学生ら関係者に対し謝意を表すとともに、「湖西線は来年、開業50周年を迎える。その節目を盛り上げるべく、このアートプロジェクトもしっかりと取り組んでいきたい」と述べた。

続いて小嵜学長が「アートの装飾により、温泉に来られた方の気持ちが高まることになれば」とあいさつした後、代表者によるテープカットと大きなペナントの除幕を行った。


2月10日 金曜日

鉄道博物館 企画展「鉄道と制服~ともに歩んだ150年~」開催へ


交通新聞

実物と貴重な資料で 23日から5月22日まで

学芸員の解説イベントや子ども制服撮影会も実施

さいたま市の鉄道博物館は23日から、本館2階のスペシャルギャラリー1で、企画展「鉄道と制服~ともに歩んだ150年~」を開催する。1872年の鉄道開業時はわずか6種だった制服が、その後の鉄道の発達や世相を反映しながら度重なる改定を繰り返し今日に至った道のりを、国鉄やJR東日本の制服を中心に振り返る。JR東日本、さいたま市の後援。5月22日まで。

新橋―横浜間に鉄道が開業した当時は、制服も英国からデザインや生地を輸入して仕立てられていた。その後、鉄道員の職種が増えるとともに制服の種類も増加。営業分野(駅員など)と輸送分野(車掌、運転士など)に従事する職員の制服のほか、技術分野では保線作業時の制服や大宮工場を中心とした鉄道工場の制服の変遷をたどる。

会場では「鉄道制服のはじまり」から「資料編」まで4章に分けて紹介。写真パネルや実物の制服、制服の詳細なディテール(仕様)を記した文書など、計約40点の貴重な資料を展示する。

関連イベントとして、担当学芸員が一緒に会場を回りながらの解説(3月25、26日)や、展示車両をバックにした子ども向け制服撮影会(4月4、5日)なども予定している。

同展は入館料のみで鑑賞可能。入館は指定コンビニエンスストアでの時間指定入館券の事前購入制。

来館者数1300万人

鉄道博物館の来館者数が5日、2007年10月の開館以来、1300万人を達成した。これを記念して3月31日までの期間限定で、本館1階車両ステーションのC57形と転車台に、記念のヘッドマークと横断幕を掲出している。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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