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2024.11.01鉄道四国まんなか千年ものがたりの予約方法は? 運転区間や料金体系、特徴を紹介

四国でゆったりと列車旅を満喫したい方におすすめの観光列車「四国まんなか千年ものがたり」。列車ごとの特徴や運転区間、料金体系や予約方法について知りたいという方も多いのではないでしょうか?

四国まんなか千年ものがたりは、乗車日1ヶ月前の午前10時からJRのみどりの窓口や主な旅行会社で予約できます。食事券を購入するにあたっては、旅先のお役立ち情報やグルメチケット、乗り放題チケットを購入できる観光ナビ「tabiwa」も利用可能です。

車両によって座席の種類や予約できる人数には違いがあり、利用する座席や車両についてよく検討してから予約する必要があります。

また、運転日や時刻表、料金体系、予約方法など、予約に必要な情報についてさらに詳しく知りたいという方もいるでしょう。

この記事を読めば、四国まんなか千年ものがたりの車両ごとの特徴や時刻表、料金体系、予約方法といった予約に必要な基本情報を知った上で、列車を予約することができます。

1.四国まんなか千年ものがたりの車両ごとの特徴

2024年7月に10周年をむかえた四国まんなか千年ものがたりは、日常の喧騒から離れてゆったりとした電車旅をしたい方にぴったりな観光列車で、以下の3つの車両があります。

この章では、四国まんなかものがたりの車両ごとの特徴について見ていきましょう。

1-1.1号車:春萌(はるあかり)の章


1号車は春萌(はるあかり)と呼ばれる車両で、春に芽吹く若葉の色をイメージした若草色のソファやシックなデザイン、両サイドから風景を楽しめる車窓の配置が特徴です。

1人がけの肘掛けカウンター席は、1人でゆっくりと景色を楽しみたい方におすすめです。

春萌(はるあかり)の名前は、春の色彩や光の波長に合い、若葉の芽吹く色がまるであかりのように感じられることから命名されました。

座席は1名から予約できるので、お一人で観光列車に揺られながら、四国の四季折々の風景を楽しみたいという方におすすめの車両です。

1-2.2号車:夏清(なつすがし)・冬清(ふゆすがし)の章


2号車は夏清(なつすがし)の章と冬清(ふゆすがし)の章と呼ばれる車両で、夏の時期の川の清々しさと、冬の時期の空気の清らかさをあらわした車両が特徴です。

2号車にあるギャラリーでは、日本古来から受け継がれてきた「香川漆芸」や、徳島県を代表する陶器「大谷焼」や「阿波正藍しじら織」などの伝統工芸品が展示されています。

藍染めがカラーモチーフとなった床フローリングや、囲炉裏を囲んだ団らんの風景をイメージしたベンチソファ(7メートル)が特徴だといえます。

長さ7メートルのベンチソファ席は3名からの利用なので、6名以上の大人数で、場合によっては全席を予約して、車両を丸ごと貸し切りにして列車旅を満喫してみるのもおすすめです。ただし、車両の貸し切り(3両)は、平日のみの限定オプションとなっているので注意しましょう。

1-3.3号車:秋彩(あきみのり)の章


3号車は秋彩(あきみのり)と呼ばれる車両で、紅葉に色づく山々や熟した果実をイメージした色味が特徴の車両です。稲穂の黄金色や紅葉色のソファ、徳島県産の杉材を使用した落ち着きのある車内で、リラックスした列車旅を満喫できます。

「彩」の漢字は、木の上で木の実をとっている人を表した象形文字から来ているとされ、そこから「みのり」という読み方をあてたネーミングとなっています。

4名向けボックスシートは、3名からの予約のみを受け付けている点が特徴です。

2.四国まんなか千年ものがたりの予約に必要な4つの情報


四国まんなか千年ものがたりを予約するためには、知っておきたい情報が4つあります。

この章では、四国まんなか千年ものがたりの予約に必要な情報を見ていきましょう。

2-1.運転区間と食事

四国まんなか千年ものがたりの運転区間は、下記の通りです。1日1往復で、それぞれ約2時間半の旅程となっています。

また、四国まんなか千年ものがたりは上り・下りで2種類の食事があるのが特徴です。tabiwaなどで事前に予約することで、地元食材を使用した食事を楽しめます。ただし、乗車券を購入していないと予約できない点に注意が必要です。

ここでは、列車で楽しめる食事について見ていきましょう。

2-1-1.多度津駅→大歩危駅「そらの郷紀行」

多度津駅発、大歩危駅行きの車両は「そらの郷紀行」と呼ばれ、さぬきこだわり食材の洋風料理が楽しめます。具体的には、以下のようなメニューを食べられるのが特徴です。

  • 讃岐オリーブ地鶏のコンフィと根菜のバルサミコ和え(冷製)
  • 鮮魚のポワレブイヤベース仕立て(冷製)
  • 讃岐オリーブ牛のローストビーフ 瀬戸内レモンソース(冷製)
  • イクラとズワイガニのクラブサラダ(冷製)
  • オリーブポークと白いんげんのトマト煮込み(温製)
  • 香川県産コシヒカリのピラフ(温製)

讃岐オリーブ牛などの厳選された香川県産の食材を洋食ならではの技法で調理してくれるので、食材の強みを余すところなく満喫できますよ。また、食後のコーヒーとデザート(讃岐と阿波の和三盆)が提供されるのが魅力だといえます。

  • 仕入れによって内容が変更される場合があります。

2-1-2.大歩危駅→多度津駅「しあわせの郷紀行」

大歩危駅発、多度津駅行きの車両は「しあわせの郷紀行」と呼ばれています。日本料理を3段の重箱で楽しめる「おとなの遊山箱」は以下のようなメニューが特徴です。

  • 蟹蒸し玉子(一の重)
  • 鰤の幽庵焼き(一の重)
  • 海老艶煮(一の重)
  • 胡麻むすび御飯(二の重)
  • 海苔ツナマヨ御飯(二の重)
  • 京柴漬け御飯(二の重)
  • 里芋唐揚げ甘酢餡(二の重)
  • 国産豚塩だれ焼き(三の重)
  • フルーツコンポート(三の重)
  • 野菜サラダ(三の重)
  • そば米と祖谷豆腐のお吸い物(椀物)

地元産の食材をふんだんに使用した、こだわりの日本食を車内で楽しめるのが魅力です。また、食後にコーヒーと和菓子が提供されます。

  • 仕入れによって内容が変更される場合があります。

2-2.運転日・時刻表

2024年12月〜2025年3月の四国まんなか千年ものがたりの運転日は、以下の通りです。

月別 運転スケジュール
12月 1,2,6,7,8,13,14,15,20,21,22日
1月 18,19,25,26日
2月 1,2,8,9,11,15,16,22,23,24日
3月 1,2,3,7,8,9,10,14,15,16,17,20,22,23,24,28,29,30,31日

また、ルート別の時刻表は以下の通りとなっています。

【そらの郷紀行】

停車駅 時刻
多度津(たどつ)駅 10:19発
善通寺(ぜんつうじ)駅 10:26発
琴平(ことひら)駅 10:48発
大歩危(おおぼけ)駅 12:47着

【しあわせの郷紀行】

停車駅 時刻
大歩危(おおぼけ)駅 14:21発
琴平(ことひら)駅 16:31発
善通寺(ぜんつうじ)駅 16:58発
多度津(たどつ)駅 17:14着

運転日や発車時刻について、事前に確認してから予約しましょう。

2-3.料金体系

四国まんなか千年ものがたりに乗車するためには、乗車券と特急券、グリーン券を購入しなければなりません。具体的な料金体系は以下の通りです。

区間 運賃 特急料金 グリーン料金 合計料金
善通寺・琴平〜大歩危 1,240円 最繁忙期:1,600円
繁忙期:1,400円
通常期:1,200円
閑散期:1,000円
1,700円

最繁忙期:4,540円
繁忙期:4,340円
通常期:4,140円
閑散期:3,940円

多度津〜大歩危 1,430円 最繁忙期:1,600円
繁忙期:1,400円
通常期:1,200円
閑散期:1,000円
1,700円

最繁忙期:4,730円
繁忙期:4,530円
通常期:4,300円
閑散期:4,130円

注意すべきは、乗車券の料金は乗車する日程によって変化し、特急料金も通常期・繁忙期・最繁忙期によって変わる点。また、食事を利用する方は、下記の料金がかかります。

  • 「そらの郷紀行」:さぬきこだわり食材の洋風料理(5,600円)
  • 「しあわせの郷紀行」:おとなの遊山箱(5,600円)

予約する際は、乗車日がどの料金体系に該当するのか、利用する食事メニューの料金はいくらかを確認して、旅行プランを立てるようにしましょう。

2-4.予約方法

四国まんなか千年ものがたりを予約するためには、乗車券と特急券、グリーン券をJRの駅のみどりの窓口や主な旅行会社で、乗車日1ヶ月前の午前10時以降に購入しましょう。

なお、四国まんなか千年ものがたりはツアーでも予約できる点もポイントです。観光列車での旅をツアーで堪能したい方は、公式サイトも参考にしてみてください。

食事予約券はJRのみどりの窓口やJR四国旅の予約センター、JR四国ツアー(WEB申し込み)、tabiwaで予約可能。中でもtabiwaは、スマホのアプリでらくらくクレジット決済できて、デジタルチケットでスムーズに乗車できるのでおすすめです。

JRのみどりの窓口とtabiwaは乗車日1ヶ月前から4日前まで、JR四国旅の予約センター、JR四国ツアー(WEB申し込み)は乗車日1ヶ月前から10日前まで、食事予約券の購入を受け付けています。

3.四国まんなか千年ものがたりの魅力

四国まんなか千年ものがたりの魅力には、以下のような点が挙げられます。

この章では、四国まんなか千年ものがたりの具体的な魅力について見ていきましょう。

3-1.お出迎えとお見送りなどのサービス

四国まんなか千年ものがたりには、乗務員によるおもてなしはもちろんのこと、各停車駅で現地の方からの温かいお出迎えとお見送りのサービスがあります。各停車駅のスタッフ一同が、お客様の訪問を温かく歓迎してくれますよ。

また、大切な人に花束を贈られる特別オーダーサービスはメール・ファックスで予約可能。乗務員がメッセージカードを添えた花束を届けてくれます。

3-2.車内販売品が豊富

四国まんなか千年ものがたりは、車内販売品も豊富です。以下のような食べ物やグッズを販売しており、列車旅を彩ってくれるでしょう。

【飲み物・食べ物】

  • 小花紅早生みかんジュース(450円)
  • すだちサイダー(450円)
  • 阿波麦酒 ペールエール(800円)
  • さぬきビール ケルシュ(700円)
  • 徳島名物 フィッシュバーガー(700円)
  • 讃岐のおつまみ3種盛り合わせ(600円)
  • 酒粕アイス(チェコチップ)(500円)

【グッズ】

  • オリジナルボールペン(1,200円)
  • クリアファイル(350円)
  • 千年ものがたりオリジナル橋(2,000円)
  • 遊山箱(25,000円)

3-3.沿線の見どころもたくさん

四国まんなか千年ものがたりは、沿線の見どころが多彩です。1,000年を超える歴史的な景観を車窓から堪能できるのが魅力。主に以下のような見どころがあります。

  • 讃岐富士(さぬきふじ):新日本百名山の一つ。春には桃の花が一面に広がる
  • 金刀比羅宮(ことひらぐう):琴平山の中腹に位置する。奥社まで1,368段の石段
  • 吉野川:全長194キロメートルで四国第二位の長さをほこる風光明媚な一級河川
  • 大歩危峡(おおぼけきょう):2億年間の吉野川の激流によって形成された渓谷

列車の車窓からは、悠久の歴史を感じられる風景や重要文化財などを満喫できるので、時間を忘れて自然や文化遺産を観光したいという方におすすめの列車です。


琴平駅~大歩危駅間の車窓からの風景

4.まとめ

この記事では、四国まんなか千年ものがたりの車両ごとの特徴や予約に必要な情報、乗車するべき3つの魅力について紹介しました。

1号車・3号車の座席は1名から、2号車の座席・3号車のボックスシートの座席は3名から予約を受け付けています。

四国まんなか千年ものがたりに乗車するためは、乗車券と特急券、グリーン券をJRのみどりの窓口や主な旅行代理店で購入しなければなりません。ちなみに、食事予約券は観光ナビ「tabiwa」などで、乗車券の購入後に買うことができます。

また、ツアーの予約で乗車券や特急券、グリーン券を購入することも可能です。

列車の運転日や発車時刻、座席の配置を確認して、自分自身が列車旅を最大限に満喫できるように、座席や食事を予約しましょう。


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