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2023.04.14鉄道JR四国 瀬戸大橋線開業35周年 マリンライナーにヘッドマーク、リバイバルうずしお号出発式 など【今週の交通新聞より】

2023年4月10日~4月14日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 「ちょこっと関西歴史たび『お茶のまち 宇治』」キャンペーン
・JR九州 「SL人吉」ラストシーズンの運転開始
・JR四国 瀬戸大橋線開業35周年 マリンライナーにヘッドマーク、リバイバルうずしお号出発式
・JR東日本「STATION WORK」 「勉強カフェ」と提携
・JR西日本 ロケット「カイロス」ラッピング 特急「くろしお」で

4月10日 月曜日

JR西日本 「ちょこっと関西歴史たび『お茶のまち 宇治』」キャンペーン


交通新聞 朝日焼 shop & Gallery

「お茶のまち宇治」展開 6月30日まで

JR西日本は、6月30日まで「ちょこっと関西歴史たび『お茶のまち 宇治』」キャンペーンを展開している。「ちょこっと関西歴史たび」は、〝歴史を知ると、散策がさらに楽しくなる〟をテーマに期間限定の特別公開、特別講座などを紹介するもので、2013年春から四季ごとに実施。今春は、3月18日の奈良線第2期複線化事業開業を踏まえ、同線沿線の宇治を舞台とした。

宇治は、平安貴族のリゾート地として栄え、世界遺産・平等院を擁し、豊かな文化が息づくとともに、日本有数のお茶どころとして知られる。そうした中、キャンペーンでは、通常非公開の平等院・養林庵書院の特別公開(今月22日、5月20日、6月24日・要予約)、窯元・朝日焼の歴代作品展示会(26日~5月14日)、お茶と宇治のまち歴史公園「お茶と宇治のまち交流館『茶づな』」での茶摘み体験(15日~5月末予定、茶園の生育状況による・予約制)などの企画を情報発信し、旅にいざなっている。いずれのイベントも有料。

平等院・養林庵書院は、塔頭浄土院内にある伏見城の遺構を移築したと伝えられる書院。その障壁画は宇治市指定文化財で、床の間には「雪景山水図」、襖(ふすま)には「籬(まがき)に梅図」、天袋には「花卉(かき)図」が描かれている。

朝日焼は、朝日山のふもとにある窯元。約400年前に小堀遠州の指導で始まり「遠州七窯」の一つとされる。現在は、初代が始めた茶の湯の器と、八世が完成させた煎茶文化の器を中心に作陶。「朝日焼 Shop&Gallery」に立ち寄れば、作品を見学することができる。

歴代作品展示会は、興聖寺大書院で、初公開となる初代の茶碗(ちゃわん)を含め当代・十六世までの作品を一堂に展示。僧堂では、VR(仮想現実)による朝日焼の歴史や作陶風景の体験を楽しめる。

お茶と宇治のまち交流館「茶づな」は、2021年にオープンした2階建ての施設で、JR宇治駅から徒歩12分。宇治茶や宇治の歴史を学べるミュージアム、レストランなどが設けられているほか、お茶などに関するさまざまな体験プログラムを提供している。

茶摘み体験は、公園内の茶園で実施。ミュージアムの見学チケット付きで、土・日曜日には茶摘み衣装を貸し出しするプランも用意している。またJR線を交通系ICカードを利用して訪れ、参加する人は料金割引が受けられる。

このほか連動企画として、京阪神エリアの主な駅発着の旅行プラン「駅長おすすめ駅プラン『宇治さんぽ』」(6月30日まで)を発売、日本旅行の予約ダイヤル、ウェブサイトで申し込みを受け付けている。

コースは、厳選抹茶をふんだんに使用した料理をセットした「京・宇治 抹茶料理辰巳屋」、精進料理を楽しむ「黄檗宗大本山 萬福寺」がある。大人1人・大阪発着の場合の値段はそれぞれ1万200円、6600円。1人利用可。


4月11日 火曜日

JR九州 「SL人吉」ラストシーズンの運転開始


交通新聞

熊本、鳥栖駅で出発式 利用者と共に盛り上げ 多彩な企画を展開

来年3月の引退が決まっているJR九州のD&S(観光)列車「SL人吉」が8日、鹿児島線熊本―鳥栖間でラストシーズンの運転を開始した。この日は熊本、鳥栖の各駅で出発式が行われ、多くの鉄道ファンらが詰め掛けた。

列車は、けん引する58654号機の老朽化や部品調達、技術者確保が難しくなっていることを理由に、本年度を最後に運転を終了する。小倉総合車両センターで定期検査を終え、今月1日にベースとなる熊本車両センターに帰還した。

本来は熊 本―肥薩線人吉間を運転していたが、2020年7月の豪雨災害の影響で肥薩線八代―吉松間が不通のため、21年5月から熊本―鳥栖間に変更。昨年11月には同号機の「百歳」記念イベントも開かれた。今季は土曜日・休日を中心に1日1往復する。

同社は、ラストシーズンを利用者と一緒に盛り上げるため、「ありがとう!SL人吉」キャンペーンを実施。運転最終日まで専用ウェブサイトの開設や「お絵かきコンテスト」、インスタグラムの「卒業アルバム」製作など多彩な企画を展開する。

熊本駅の出発式では、中野幹子執行役員・熊本支社長が「キャンペーンの『ありがとう』には、SL人吉とお客さまの両方からの気持ちを込めた。一人でも多くの方に乗車していただき、100年間の歴史に思いを寄せる一年にしたい」とあいさつ。

続いて、佐藤和幸機関士が「残り1年を無事に完走できるよう安全運行に努めるので、応援よろしくお願いします」と述べた後、川底正剛駅長と肥薩線沿線のPRキャラクターによる出発合図で、「SL人吉」が汽笛一声、鳥栖に向けてゆっくりと動き出した。


4月12日 水曜日

JR四国 瀬戸大橋線開業35周年 マリンライナーにヘッドマーク、リバイバルうずしお号出発式



交通新聞

JR四国は9日から、「瀬戸大橋線開業35周年記念キャンペーン」第4弾として、同線の快速「マリンライナー」に記念ヘッドマーク、特急「しおかぜ」に「開業35周年ロゴ」を掲出している。特急「南風」は16日から掲出。いずれも12月ごろまで。9日は「瀬戸大橋線開業35周年スペシャルツアー」も催行され、高松駅では団体臨時列車「キハ185系リバイバルうずしお号」への出発合図が行われた。

同線は1988年4月10日に開業。記念ヘッドマークは「マリンライナー」(5000系)の5101号前面、ロゴは「しおかぜ」(8000系、8600系)の8001号と8701号、「南風」(2700系)の2801号の側面で、いずれもグリーン席設置車両のうち最若番車。

ツアーは同キャンペーンの第1弾で、四国色のキハ185系特急気動車(3両)を使用した「キハ185系リバイバルうずしお号の旅」「瀬戸大橋管理用通路から列車撮影体験ツアー」(撮影時間帯別に2本)の計3本を企画した。

「うずしお号の旅」は高松―岡山間を同列車で往復。「撮影体験ツアー」は同社と本州四国連絡高速道路(JB本四高速)の連携事業で、普段は立ち入ることができない瀬戸大橋の管理用通路からの同列車などの撮影と、同列車乗車(高松―児島間の上下いずれか片道)を楽しめるようにした。

高松駅の出発合図は、瀬戸大橋線が本州―四国間の架け橋となっていることにちなみ、日本と世界の交流が深まることへの願いを込め、佐々木龍次駅長と台湾からの実習生・郭芝羽さん、涂琇婷さんが行った。佐々木駅長は「開業35周年でいろいろなイベントが予定されており、大いに盛り上げていきたい」と話した。

なお、同日は同駅コンコースで、同社とJR四国ステーション開発による同線開業35周年記念の「四国の駅弁まつり」も開催され、高松、松山、徳島、高知、岡山の各駅弁が販売され、盛況だった。


4月13日 木曜日

JR東日本「STATION WORK」 「勉強カフェ」と提携


交通新聞

JR東日本はきょう13日から、シェアオフィス事業「STATION WORK」で、ブックマークス(東京都港区)が展開する「勉強カフェ」22店舗との提携を開始した。

勉強カフェは会員制ラーニングスペースで、全国30カ所以上のスタジオを展開(今月現在)。高機能チェアなどがあるワークスペースは程よいクローズ感で、ラウンジはカフェのような雰囲気でBGMが流れ、フリードリンクやシェアライブラリーを備えている。

同WORK会員は、新宿BP、渋谷、名古屋GG、大阪うめだ、札幌大通、博多など22店舗を利用できる。料金は各スタジオで異なり、30分330円(渋谷)、12~16時2640円(名古屋)など。

今回の提携に伴い、同WORKのネットワークは全国約800カ所となる。今後も拡大を図り、本年度末までに1000カ所の展開を目指す。


4月14日 金曜日

JR西日本 ロケット「カイロス」ラッピング 特急「くろしお」で


JR西日本は、ロケット「カイロス」の打ち上げ応援を目的に、特急「くろしお」(287系1編成)の最前部と最後部2両の前頭部と側面に、同ロケットのマークなどをラッピングして運転している。

カイロスは、和歌山県串本町と那智勝浦町にある日本初の民間ロケット射場「スペースポート紀伊」から、今年 打ち上げを予定しているロケット。

ラッピングは、同社和歌山支社、県、両町が連携した取り組み。列車は、京都線(東海道線)新大阪―きのくに線(紀勢線)新宮間で走り、打ち上げに向けた機運の盛り上げに一役買っている。車内では「カイロス」を紹介する車内放送も行われている。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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