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2025.06.13鉄道JR東日本 新たな夜行特急列車 27年春に導入 など 【今週の交通新聞より】

2025年6月9日~6月13日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR高崎支社 「SLぐんま」新けん引機に「GV―E197系」 信越 両毛線で7月から
・JR東海 リニア中央新幹線 神奈川県駅(仮称)/第二首都圏トンネル 工事現場を公開
・京都鉄道博物館 JR西日本「227系電車」 16日から特別展示
・JR東日本 新たな夜行特急列車 27年春に導入
・JR北海道 都内で25年度秋・冬「JR北海道商品説明会」

6月9日 月曜日

JR高崎支社 「SLぐんま」新けん引機に「GV―E197系」 信越 両毛線で7月から


交通新聞

沿線手旗、撮影会…多彩なイベント企画

JR東日本高崎支社は4日、新たなけん引機「GV―E197系」を連結した「SLぐんま」(D51、C61)の営業運転を7月19日から信越線高崎―横川間、同21日から両毛線高崎―桐生間で開始すると発表した。昨年11月に旅客列車としての運転を終了した電気機関車(EL)、ディーゼル機関車(DL)の後継機。デビューに合わせ、沿線住民を巻き込んだ企画や撮影会、グッズ販売など多彩なイベントを行い、SLの新たな〝相棒〟の誕生を盛り上げる。

GV―E197系は現在、主に砕石輸送や砕石散布作業、回送車両のけん引などに使われる工事車両として活躍中。SLけん引機として導入するのは2両で、今回の運用にあたり、SLと連動して動くことができるブレーキへの調整など、特別な改造を行った。

運転区間は、信越線高崎―横川間と両毛線高崎―桐生間。SL+客車3両+GV2両の形で運用し、GVが先頭の場合は「GV・SLぐんま」、SLが先頭の場合は「SL・GVぐんま」として運転する。新たに装着するヘッドマークは、GVの持つ先進性や近未来感を表すとともに、地域のシンボルとして、信越線を走る「SLぐんま横川」は妙義山、両毛線の「SLぐんま桐生」は赤城山をあしらった。


交通新聞記事

交通新聞記事

イベント関連では、両線沿線6駅(高崎、安中、横川、前橋、伊勢崎、桐生)で7月9日から、計2万本のオリジナル手旗を配布。同19日の「GV・SLぐんま横川」(高崎発9時47分、横川着10時49分)、同21日の「同桐生」(桐生発14時7分、高崎着16時4分)の運転時に活用してもらう。

7月1日から9月13日までは「ウェルカムGVキャンペーン」を実施。「JRE POINT」キャンペーンサイトからエントリーの上、えきねっとで「GV・SLぐんま」「SL・GVぐんま」の乗車券を購入し、対象店舗でSuicaを使って500円以上の買い物をすると、GVに関連した体験イベントや同ポイントが当たるほか、GVに関連したSNS投稿でヘッドマークシールがもらえる(先着3000人)。

鉄道体験イベントは、高崎保線設備技術センター敷地内でのGV・SLぐんま横川撮影会(7月20日、8月11日、各日定員20人、3000円)や、ぐんま車両センターでのGV車両見学会(9月23日、午前・午後各15人、3000円)などを販売。参加商品は「JRE MALL チケット」同支社店で取り扱う。

オリジナルグッズ

さらに、高崎駅のニューデイズ、HANAGATAYA、銘品館では7月19日から、GVのオリジナルグッズを販売。ステッカー(385円)、3連アクリルキーホルダー(1300円)、クリアファイル(450円)の3種類を取り扱う。


6月10日 火曜日

JR東海 リニア中央新幹線 神奈川県駅(仮称)/第二首都圏トンネル 工事現場を公開


交通新聞


交通新聞

ホーム位置など分かるように

クレーンに恐竜柄、圧迫感低減

JR東海のリニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)と第二首都圏トンネルの新設工事現場(相模原市)が5日、報道公開された。2面4線ホームなどの位置関係が分かるほど着々と工事が進んでいる。同日は、恐竜のラッピングを施したシールド機組み立て工事用クレーンもお目見え。クレーンの圧迫感を低減し、地域住民に親しみを持ってもらう。

同駅は、建設を進めている同新幹線品川―名古屋間(約286㌔)の中間駅4駅のうち、唯一の地下駅で、2019年11月に着工した。

現場はJR横浜線・相模線・京王電鉄相模原線橋本駅前。駅部は延長約680㍍、最大幅約50㍍、深さ約30㍍に2面4線を設ける。東端部の品川方は第一首都圏トンネル、西端部の名古屋方は第二首都圏トンネルに接続する。

このうち約70㍍は国道16号との交差部で、分岐設置のため非開削のURT工法で大断面トンネルを構築。残る約610㍍は開削工法で駅函体(かんたい)を構築する。

同日は、クレーンによる機材運搬作業をはじめ、位置関係が分かるようになってきた駅の本線、副本線、ホームの工事状況などが公開された。

また、クレーンのラッピングは、同駅西端で接する同トンネルを名古屋方面に掘削するシールド機の組み立て工事を開始するのに合わせ、資材を運搬する超大型クレーン2機に恐竜のイラストを描いた。

恐竜の名前は、750㌧クレーンがお母さんの「リーニアス」、350㌧クレーンが子どもの「ハシロン」。地元の橋本小学校の児童と周辺住民から募集し、児童が名付け親となった。

この日は同校の児童が招かれ、クレーンをはじめ、着々と進む工事現場を見学。7日には住民向けにクレーンの内覧イベントを開いた。


6月11日 水曜日

京都鉄道博物館 JR西日本「227系電車」 16日から特別展示


交通新聞

京都市の京都鉄道博物館は19~22日、JR西日本の227系電車0番台(2両編成)を本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリアで特別展示する。JR西日本の営業路線とつながった引き込み線を活用した取り組み。

227系電車は、広島エリアで活躍する近郊型車両で、今年でデビュー10周年を迎える。これを記念し、同電車S10編成(クモハ227形74号車、同226形74号車)に記念ラッピングを施した車両を展示する。展示終了後は来年2月ごろまで広島エリアで運行される予定。

展示期間中は、車内公開や運転台見学付き入館券(一般3300円、クリアファイル付き)の販売、「『地域ブランディングとしての Red Wing』~広島の広島による車両デザイン~」と題した車両デザイン講演会(21、22日)、検修社員による解説ツアー(同)など関連イベントも多数開催される。一部有料で予約サイト「アソビュー!」で販売。

また、今年3月に開業した広島駅の新駅ビル「minamoa(ミナモア)」のPRブースなども設置される。

特別展示を記念して、ミュージアムショップでは、227系電車のアクリルキーホルダー(770円)、A4クリアファイル(440円)を19日から先行販売する。購入は1人2個まで。27日からはJR西日本広島エリアの駅ナカ店舗で一般販売する。


6月12日 木曜日

JR東日本 新たな夜行特急列車 27年春に導入


交通新聞

観光需要創出や地域活性化 全席グリーン車個室

JR東日本の喜㔟陽一社長は10日の定例会見で、常磐線特急「ひたち」などで使用されているE657系を改造した新たな夜行特急列車(10両1編成)を2027年春に導入すると発表した。長時間の移動も快適に過ごせる全席グリーン車個室タイプの座席とし、夜行列車ならではの非日常やワクワクを感じられる新しい鉄道旅の楽しみ方を提供。東日本エリアの豊かな自然や文化の国内外への発信を通じて、観光需要の創出や地域活性化につなげる。

デザインは、過去に「SLばんえつ物語」など〝のってたのしい列車〟のデザインにも携わったJR東日本建築設計が担当。個室の定員は1~4人で、全体の定員は120人程度。主に首都圏エリアから北東北エリアまでを結ぶ夜行列車として不定期で運行するが、時期や観光ニーズに合わせ、その他の運行形態も検討する。

外観は、1号車側のブルートレインの記憶を受け継ぐ明るい青「メモリアルブルー」と、10号車側の真夜中から夜明けへと向かう時の流れを象徴する濃紺「ミッドナイトホライズン」の2色を基調に、編成全体でこれらをつなぐ白いラインをデザイン。かつての夜行列車旅の楽しさを受け継ぎながら、地域と共に新しい未来を切り開いていくという意志を込め、夜明け前の一瞬の輝き「ブルーモーメント」を表現した。


交通新聞記事

車内は「シンプルでありながら上質な移動空間」をコンセプトに、プライベートスペースが確保された全席個室タイプに。一人旅から家族旅までさまざまなシーンに対応する「グリーン個室」と、より上質で快適な空間を備えた「プレミアムグリーン個室」があり、座席はフルフラットにも変更できる。

プレミアムグリーン個室(1、10号車)は、シンプルな形状と配色で広々とした最上級のくつろぎ空間を演出。室内では靴を脱いで過ごすことができるほか、玄関や荷物置きとして使用可能なスペースもある。フルフラット面の大きさは2人用で幅190㌢×長さ200㌢程度となる。

グリーン個室(2~4、6~9号車)は、1人用、2人用、4人用の3種類を用意。1人用はゆったりくつろげるよう落ち着いた色味の紺色を、2人、4人用は家族や友人との時間を彩る華やかなオレンジ色を採用する。フルフラット面の大きさは1人用が幅90㌢×長さ195㌢程度、2人用が幅185㌢×長さ200㌢程度、4人用は常時フルフラット仕様で、幅325㌢×長さ195㌢程度。

また、5号車には車内唯一のオープンスペースとして、ラウンジと販売スペースを設置。定員は26人程度で、飲み物やスナックなどの自動販売機の設置を予定している。このほか、バリアフリーへの取り組みとして車いす対応グリーン個室(1人用、2人用各1室)を6号車に設置。運行ダイヤや価格、列車名称などの詳細は今後改めて発表する。


6月13日 金曜日

JR北海道 都内で25年度秋・冬「JR北海道商品説明会」


交通新聞

JR北海道は5日、東京都内のホテルで2025年度秋・冬「JR北海道商品説明会」を開催した。同社の列車や沿線の観光素材を紹介し、首都圏の旅行各社の旅行商品造成に役立ててもらう目的。旅行会社の関係者ら約100人が参加した。

開会に当たり、森下昌鉄道事業本部営業部長は「12月に東北新幹線の新青森開業15周年、来年3月には北海道幹線の新函館北斗開業10周年の節目を迎える。ぜひ青函エリアを一緒に巡る商品造成をお願いしたい」とあいさつした。

プレゼンテーションでは、各エリアの担当者が新たな観光列車「赤い星」「青い星」をはじめ、「HOKKAIDO LOVE! ひとめぐり号」「SL冬の湿原号」などを紹介。北海道新幹線や在来線特急を交え、団体ツアーの都市間移動での鉄道利用などをPRした。

続いて開かれた意見交換会であいさつに立った綿貫泰之社長は、新青森開業15周年と新函館北斗開業10周年を挙げ、「地元はもちろんJR東日本とも連携し、12月から来年3月にかけてキャンペーンを展開する予定。お客さまの良いお出迎えができるようにしていきたいので、よろしくお願いしたい」と述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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