トレたび JRグループ協力

2023.04.21鉄道JR四国 「らんまん」ラッピング列車の出発式 など【今週の交通新聞より】

2023年4月17日~4月21日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR北海道 5月20日室蘭線ダイヤ変更の詳細 737系投入で最大17分短縮
・JR秋田支社 札幌駅で「ツガルツナガル」の観光PR
・JR四国 「らんまん」ラッピング列車の出発式
・JR東海・JR西日本 東海道・山陽新幹線車内ビジネス環境を拡充 10月に「Pシート」導入へ
・JR首都圏本部 上野駅開業140周年 駅社員が謝恩企画

4月17日 月曜日

JR北海道 5月20日室蘭線ダイヤ変更の詳細 737系投入で最大17分短縮


交通新聞

JR北海道は13日、通勤用でワンマン対応の新型電車737系投入に伴い、室蘭線苫小牧―室蘭間の普通列車を対象に実施する5月20日ダイヤ変更の詳細を発表した。キハ143形気動車全車両とH100形(一部を除く)を置き換えることで、同区間の普通列車(特急「すずらん」の直通を除く)の8割に当たる42本の電車運転を実現。走行性能の向上による輸送改善を図る。同―東室蘭間では所要時間を現行より平均9分、最大17分短縮する。

ダイヤ変更では、朝の通勤通学時間帯を含めて、多くの列車の時刻や行き先を変更する。苫小牧―東室蘭間では平均所要1時間10分を9分短縮。最速は8分短縮の55分となる。短縮効果は3~17分。東室蘭や苫小牧での接続も増やす。運転本数は減って見えるが、接続列車の一本化によるもので、実質は修正前とほぼ同様の輸送力を確保した。

このほか、1日2本ある札幌方面直通列車は、変更に合わせて札幌―苫小牧間の一部時刻を変更する。特急と、苫小牧―岩見沢間、東室蘭―長万部間の普通、日高線に時刻変更はない。

投入する737系は2両編成で、座席は93席を提供する。現行のキハ143形2両編成の96席とほぼ同数だが、ロングシートの採用で広い通路を確保し、通勤通学時間帯の混雑緩和を図る。運用に際しては、苫小牧―室蘭間では利用者がボタンを押してドア開閉する方式を採用する。


4月18日 火曜日

JR秋田支社 札幌駅で「ツガルツナガル」の観光PR


交通新聞

JR札幌駅で14日、JR東日本秋田支社が青森県の地域連携DMO「Clan PEONY 津軽」(津軽圏域14市町村で構成)と今月から共同展開している津軽観光キャンペーン「ツガル ツナガル」の観光キャラバンが行われた。

キャラバン隊には、同支社の吉田由喜子営業部長、DMOの笹田哲文事務局長、各自治体のほか、JR北海道の加藤維大駅長が参加。西改札付近で観光リーフレットを配布して津軽エリアの魅力を道民に届けた。

「岩木山」「花巡り」「白神山地」「五能線」「津軽14の物語」といったテーマでエリアの魅力発信を行う同キャンペーンは6月30日まで。期間いっぱい、観光PRを各地で予定し、6月19~25日には大宮駅で、特産品販売も組み合わせた産直市の開催を計画している。


4月19日 水曜日

JR四国 「らんまん」ラッピング列車の出発式


交通新聞

交通新聞

槙野万太郎で高知観光PR 土讃線佐川駅 特別ラッピング駅名標

JR四国は14日から、NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」の主人公・槙野万太郎(主演・神木隆之介さん)のメインビジュアル、番組タイトルなどをデザインしたラッピング列車(2000系特急気動車2両編成)を運転している。同列車は9月末ごろまで、土讃線高知―土佐くろしお鉄道中村間などを結ぶ特急「あしずり」で運転され、高知県西部方面の観光の盛り上げを図る。同線佐川駅では同日、特別ラッピングの駅名標がお目見えした。

「らんまん」は、同県佐川町出身の植物学者・牧野富太郎博士をモデルに、オリジナルストーリーを描く。同社では、連続テレビ小説をきっかけに、多くの人に高知を鉄道で周遊してもらおうと、ラッピング列車と駅名標を企画した。

ラッピング列車は、車両側面を黄色ベースとし、主人公のメインビジュアル、番組タイトル、ロゴ、植物などをあしらった。運転スケジュールは同社ホームページの特設ページで案内する。

佐川駅の駅名標は、「ハナサクサカワ」の文字とともに、蝶ネクタイに丸眼鏡姿の牧野博士のキービジュアルと、植物採取に用いる胴乱から佐川に咲くバイカオウレン、ワカキノサクラなどの草花が飛び出すロゴをデザインした。実施期間は来年3月31日まで。

同日は高知駅1番・2番線ホームで出発式が開催され、西牧世博社長、太田正駅長、来賓の濵田省司高知県知事、岡﨑誠也高知市長、岡林秀典高知県観光コンベンション協会専務理事、川原信夫同県立牧野植物園長が出席。

西牧社長は「『らんまん』の放送をきっかけに高知県に多くの方が来ていただくことを祈念する」、濵田知事は「ラッピング列車の運転は(観光の)機運盛り上げや県西部の観光地周遊に力を貸していただけると期待している」、岡﨑市長は「『らんまん』が落ち込んだ高知経済を盛り返していくけん引役となることを期待し、観光の活性化を図っていきたい」、川原園長は「牧野植物園にも全国からたくさんの方に来ていただき、高知県全体を盛り上げていければ」とあいさつした。

また、主演の神木さんからは「小さい頃から鉄道が大好きだったので、自分の顔と作品がラッピングされるのはこの上ない幸せ。とてもご縁を感じる」とのメッセージが披露された。

この後、関係者によるテープカット、出発合図でラッピング列車使用の初列車「あしずり5号」を送り出した。

佐川駅では同列車到着に合わせて駅名標のお披露目式が行われ、藤本聡常務・鉄道事業本部副本部長兼営業部長、上田純子営業部担当部長兼誘客戦略室長、来賓の片岡雄司高知県佐川町長らが除幕。高知―佐川間で同列車に乗車した「高知花めぐりツアー牧野植物園&牧野公園」の参加者を歓迎した。


4月20日 木曜日

JR東海・JR西日本 東海道・山陽新幹線車内ビジネス環境を拡充 10月に「Pシート」導入へ


交通新聞


交通新聞

ビジネスブース N700S全編成に整備

JR東海とJR西日本は19日、主に10月から東海道・山陽新幹線車内のビジネス環境、ワークプレイスを拡充すると発表した。「のぞみ」7号車のビジネスパーソン向け車両「S Work車両」をリニューアルし、一部の3人掛け席中央(B席)にパーティションを設置して、A席とC席を「S WorkPシート」とするほか、同車両を16両編成の「ひかり」「こだま」にも拡大。試験導入中の「ビジネスブース」は、改良を加えてN700S全編成に整備し、有料化する。さらに来年春ごろには、「S Work車両」の指定席をJR西日本のネット予約「e5489」や駅窓口、券売機でも購入できるようにする。

両社は2021年10月から、東海道・山陽新幹線「のぞみ」7号車に「S Work車両」を設定。モバイル端末を気兼ねなく使用して仕事ができる環境を提供している。両新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービス「EXサービス」(エクスプレス予約、スマートEX)の専用商品。

新たに導入する「S WorkPシート」は、同車両の3人掛け席中央のB席5席分にパーティションやドリンクホルダーを設置し、両隣のA席とC席計10席に設定。スペースが広がるほか、前面のテーブルを改良して手元にスライドさせると傾くようにし、作業しやすくする。

10月18日から予約を受け付け、同20日からサービスを始める。利用には当面、EXサービスの普通車指定席に1200円を追加する。

また、同20日から「S Work車両」とPシートを16両編成の「ひかり」「こだま」にも拡大。併せてロゴマークを一新し、7号車の車両側面と客室・デッキ間の扉に掲出して分かりやすくする。

このほか、同車両では7月以降、前席の背もたれとの空間を確保するため、全座席のリクライニング角度を従来よりも小さくして、作業しやすい環境を整備する。一部で実施しているビジネスサポートツールの貸し出しは、10月19日で終了する。

さらに来年春ごろには、同車両の指定席を「e5489」や駅窓口、券売機などで購入できるようにする。その場合は通常の普通車指定席を駅窓口などで購入する際と同額。

一方、試験導入中の「ビジネスブース」は、改良を加えた上でN700S全編成に整備し、有料化して本格導入する。10月1日から順次利用できるようにし、24年度中に整備を完了する予定。

ブースの改良では、スマートフォンの急速充電が可能なUSBポートを追加。予約システムと連動した電気錠を新設して、利用や予約の有無を出入り口に表示する。

料金は30分まで10分ごとに200円、30分超60分まで同300円。1回の予約上限は60分。


4月21日 金曜日

JR首都圏本部 上野駅開業140周年 駅社員が謝恩企画


交通新聞

多彩なイベント 同日開業6駅コラボなど 7月28日に

JR東日本首都圏本部は、7月28日に上野駅が開業140周年を迎えることから、これまでの利用に感謝を込めて、多彩な記念企画を展開する。セレモニーや写真展の開催、記念弁当などの販売をはじめ、同駅と同時に開業した王子、浦和、上尾、鴻巣、熊谷駅とのコラボレーション企画も用意し、魅力を発信する。

上野駅は1883年7月28日、当時の日本鉄道上野―熊谷間の開業とともに誕生し、北の玄関口として発展を遂げてきた。今回、同駅社員が所属する上野営業統括センターでは、約20人からなる「140周年プロジェクト」を結成し、イベントを企画した。

開業140周年記念セレモニーは同日、中央改札外グランドコンコースで開催。7月1~31日には入谷改札外で、駅の歴史を感じられる写真展を開催する。また、沿線にちなんだ具材や掛け紙デザインまで駅社員が考案したオリジナル記念弁当を、7月1日から同駅と東京駅で販売する。

同日開業6駅のコラボレーション企画では、共通ロゴを作成。上野駅社員が鉄道の歴史をイメージしてデザインし、開業当初運転されていた蒸気機関車のモチーフや6駅名を入れ、高崎線のテーマカラーであるオレンジと、京浜東北線の水色を使用した。

共通ロゴのエンブレムを6駅で働く同社グループの社員が着用し、開業140周年を盛り上げる。着用期間は5月1日~12月31日。

このほか、「昭和レトロ」をコンセプトとした団体専用臨時列車などの記念旅行商品や、オリジナルグッズ、6駅限定カプセルトイの販売などが予定されており、詳細は決まり次第発表する。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

さらに外出先や出張先でも読める『交通新聞電子版』も配信中。
記事写真もカラーで掲載。いつでもどこでも読めて、PDFでの閲覧も可能。多彩な検索方法で最新情報から過去記事の検索もできます。

発売日/日刊(土・日・祝日休刊)


詳細・購読のお申込みはこちらから

  • 画像の改変・複製利用等を禁じます
トレたび公式SNS
  • X
  • Fasebook