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2023.05.26鉄道JR盛岡支社など 「SL銀河」に「JALふるさと応援隊」 など【今週の交通新聞より】

2023年5月22日~5月26日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR北海道 この夏の旅行は富良野・美瑛へ! 国内外誘客へ各種施策
・JR盛岡支社など 「SL銀河」に「JALふるさと応援隊」
・JR四国 「しおかぜ」「いしづち」8000系リニューアル
・JRグループ旅客6社 7月から開催「兵庫DC」詳細発表
・JR東海・JR西日本 東海道・山陽新幹線で「特大荷物コーナーつき座席」サービスを開始

5月22日 月曜日

JR北海道 この夏の旅行は富良野・美瑛へ! 国内外誘客へ各種施策


交通新聞

訪日客向けレールパス プロモ強化
観光列車サービス充実

JR北海道は17日、「JRで行く 富良野・美瑛キャンペーン」を展開している富良野・美瑛エリアの夏の観光誘客を図る各種営業施策を発表した。回復基調にある旅行需要の取り込みへ、インバウンド向けプロモーションの強化や観光列車のサービス充実を図る。

インバウンド関連では、訪日客向けレールパス「北海道レールパス」「札幌―富良野エリアパス」の販売促進へプロモーションを展開する。両パスを含む訪日客向けきっぷの最近の発売実績は、昨年度上期が平年比(4~12月は2019年比、1~3月は18年比)2・4%の約800枚、下期が61・7%の約3万7900枚。下期からの回復傾向が顕著で、第3四半期が46・7%、第4四半期が71・7%となっており、さらに本年度4月実績は101・6%とコロナ禍前水準を超えた。

特に「同エリアパス」など有効エリアを限定したタイプの売り上げが好調で、回復が不透明な中国の取り込みも視野に、さらなる上積みも期待される。

プロモーションでは、繁体字オンライン旅行会社での商品紹介、韓国での現地セールス、台湾向けインフルエンサー招請事業で、「同エリアパス」のさらなる認知度向上を進める。受け入れ態勢整備の面では、同社グローバルサイトにおいて、需要が高いとされるモデルコースの内容を刷新した。

観光列車関係では、6月10日から多目的特急車両「ラベンダー編成」で運転するアクセス特急「フラノラベンダーエクスプレス」(札幌―富良野間)で、車内イベント「フラノトレインマルシェ」を今年も企画。「移動中の車内でも観光体験を」と、富良野美瑛広域観光推進協議会と連携する。1号車フリースペース「ラベンダーラウンジ」を活用する2日間の限定企画で、7月2日の上りに「ふらのワイン」試飲会、同3日の下りにラベンダー香り体験を用意する。

同列車では、9月23日までの毎土曜日(一部を除く)の上り富良野―滝川間で、鉄道グッズを中心に扱う車内販売「週末トレインマルシェ」を予定する。協力はふらの観光協会。

このほか、観光誘客に欠かせない二次交通の充実に向け、富良野、旭川駅を発着地とするエリア内観光周遊バス(ふらのバス)、美瑛エリアに的を絞った美瑛駅発着「美遊バス」(美瑛町観光協会)を地元と連携して設定している。


5月23日 火曜日

JR盛岡支社など 「SL銀河」に「JALふるさと応援隊」


交通新聞

JR東日本盛岡支社と日本航空岩手営業所は27、28日、6月にラストランを迎える釜 石線の「SL銀河」(花巻―釜石間)で、「JALふるさと応援隊」によるおもてなしを行う。

同応援隊は、全国各地域の活性化をきめ細やかに応援しようと、日航の社内公募で結成。地域産品の企画・PRなど地域の活性化活動を継続的に行っている。SL銀河には過去5回乗車している。

乗車区間は27日が下り花巻―釜石間、28日が上り釜石―花巻間。乗客の出迎えや車内でのアナウンスを実施するほか、今回は座席番号による抽選会も行い、両社から景品を進呈する。


5月24日 水曜日

JR四国 「しおかぜ」「いしづち」8000系リニューアル


交通新聞


交通新聞

初の車いすフリースペース 12月から順次使用開始

JR四国は22日、予讃線の特急「しおかぜ」(岡山―松山間)、「いしづち」(高松―松山間)で使用している8000系特急電車をリニューアルすると発表した。外観は車両コンセプト「瀬戸の疾風」を進化させ、よりスピード感やスマートさが感じられるものに変更。車内では客席コンセントを大幅に増やすほか、一部車両に同社初となる車いすフリースペースを設置。トイレは全て洋式化する。リニューアル車両は12月から使用を開始する予定。

8000系は、1993年3月の同線高松―伊予市間の電化完成に向けて製造された同社初の電車特急で、制御付き振り子車両。92年9月に臨時特急として運転を開始し、93年3月から本格投入された。2004年秋から全編成を対象に、指定席を中心としたリニューアルが行われており、今回は2回目となる。

今回のリニューアルでは、外観は流線形の先頭形状から上部に流れるオレンジ色のラインを車両の全長にあしらい、「しおかぜ」「いしづち」の併結で最大8両となる長い編成を際立たせる。オレンジ色は瀬戸内の温暖な気候や愛媛の柑橘(かんきつ)を表現。窓下には香川のオリーブをイメージしたグリーンの細帯が入る。

オレンジ、グリーンのカラーリングは、両特急で使用している8600系と共通で、岡山・高松から松山に向かう特急であることを明確化する。

車内では、従来一部の座席にしかなかった電源コンセントを、グリーン席と指定席の各座席、自由席の壁側に設置。グリーン席は、電動リクライニング、フットレスト、読書灯を備えたものに交換する。

車いす利用者のスペースは、従来は5号車に1席分であったものを同号車の8席分に拡大し、グループで快適に乗車できるようにする。

トイレは、現在和式となっている一部(3、6号車)を改良し、全て洋式に統一する。

インテリアは、室内灯をLED間接照明に変更。天井面に加えて荷物棚面も照射し、室内全体が明るく開放的に感じられるようにする。座席モケットは、グリーン席は「四国の芳醇なめぐみ」、指定席、自由席は「光きらめく『柑橘』と『瀬戸内の海』」をモチーフに、沿線の豊かで穏やかな自然を表現する。

リニューアル車両は、主に「いしづち」で使用される3両編成(S編成)が12月、「しおかぜ」の5両編成(L編成)が来年8月に登場予定。他の車両も定期検査に合わせて1年間に2、3編成の工事を行い、全体の完了は27年度を予定している。


5月25日 木曜日

JRグループ旅客6社 7月から開催「兵庫DC」詳細発表


交通新聞


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JRグループ旅客6社と兵庫デスティネーションキャンペーン推進協議会は23日、7月1日~9月30日に展開する「兵庫デスティネーションキャンペーン」(兵庫DC)の詳細を発表した。県内各地域の風土に育まれた「食」や、歴史、文化、産業に根差した体験コンテンツの情報発信、観光列車の運転などを行い、全国からの誘客促進を図る。

同県でのDC開催は2009年4~6月以来、14年ぶり2回目。キャッチフレーズは「兵庫テロワール旅 ―私の感動、その先へ。―」。実施主体は、県、観光関係団体、事業者などで構成する同協議会。展開エリアは兵庫県全域。

期間中、県内では、世界文化遺産・姫路城(姫路市)の「乾小天守」など普段は非公開のエリアの特別公開、神戸ジャズ100周年を記念したイベント、尼崎藩の人々が食したであろう料理を尼崎城御膳として提供するホテル宿泊プラン、丹波スイーツパティシエによる丹波大納言小豆を使ったお菓子作りのレクチャーなどの企画を実施する。

観光列車は、「WEST EXPRESS 銀河」を7月1日に姫路―城崎温泉間、同2日に城崎温泉―大阪間(いずれも福知山線・山陰線経由)、観光列車「うみやまむすび」を7~9月の土曜日・休日(一部を除く)に山陰線城崎温泉―餘部間、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」を7月29日に大阪―城崎温泉間(JR京都線〈東海道線〉・山陰線経由)、「サロンカーなにわ」を使用した「兵庫テロワール旅号」を9月28、29日に姫路―浜坂間(播但線・山陰線経由、2日で1往復)で走らせる。

DC初日の「銀河」往路はJR神戸線(山陽線)経由とし、これに合わせて神戸駅でDCのオープニングセレモニーが行われる。「銀河」の旅行商品は日本旅行があす26日から発売予定。「瑞風」の発売は既に終了している。

このほか、県内老舗弁当事業者が大学生と連携して開発した「兵庫DC特製テロワール弁当」の販売、JR西日本グループホテル各店舗での県産食材使用の限定メニュー提供、「兵庫テロワール旅×オニツカタイガー×JR西日本」タイアップによる新幹線(500系、N700S、923形ドクターイエロー)をモチーフにしたシューズの発売などでDCを盛り上げる。

企画乗車券は、県内のJR線自由周遊区間が連続3日間乗り降り自由の「ひょうご☆乗り放題パス」(大人8000円、子ども4000円、申し込みは2人以上)をJR西日本ネット予約「e5489」で、県南部のJR線連続2日間利用と、有名観光施設入場券をセットした「(ICOCAでGO)神戸・姫路デジタルパス」(大人3000円、子ども用の設定なし)をアプリ「tabiwa by WESTER」で発売する。

宣伝関係では、キャンペーンのガイドブックを全国のJR主要駅や旅行会社で配布するほか、同協議会、JRグループが製作したポスターの掲出、「兵庫テロワール旅」公式ウェブサイト、JR西日本「JRおでかけネット」のホームページ、雑誌などのメディアを活用した情報発信などに取り組む。

同日は、同協議会、同県、JR西日本主催の記者会見が神戸市の県庁で開かれ、齋藤元彦県知事、國弘正治JR西日本理事・近畿統括本部副本部長・兵庫支社長が出席。

齋藤知事は「DCを契機にコロナ禍からの本格的な回復を図り、兵庫ブランドの確立、本物志向の観光地づくりにつなげていきたい」、國弘支社長は「兵庫を周遊し、満喫していただき、全国にその魅力を発信していく。人々の日常として戻ってきている『鉄道で旅行する』『お出掛けする』という動きを、DCを通じて加速させていきたい」と述べた。


5月26日 金曜日

JR東海・JR西日本 東海道・山陽新幹線で「特大荷物コーナーつき座席」サービスを開始


交通新聞

JR東海とJR西日本は24日、東海道・山陽新幹線の16両編成の列車で「特大荷物コーナーつき座席」のサービスを開始した。

「特大荷物」は、3辺の合計が160㌢を超え250㌢以内の荷物。同コーナーは3、5、9、13、15号車のデッキ部計5カ所に設置し、上段と下段がある。利用できるのは3辺が80㌢×60㌢×40㌢(上段は50㌢)以内。利用方法は、バーにあるダイヤルを指定された番号に合わせて解錠し、備え付けのケーブルで荷物を固定。利用者の交通系ICカードなどをかざして施錠する。

同コーナーつき座席は、事前予約で最寄りのデッキ部の同コーナーを利用でき、他の指定席、グリーン席と同額で追加料金不要。事前予約をせずに特大荷物を持ち込むと、手数料1000円が必要となる。東海道新幹線では「のぞみ」10席、「ひかり」8席、「こだま」2席を設定する。このうち各2席はグリーン席。

予約は「エクスプレス予約」「スマートEX」「e5489」などのインターネット予約サービスやJR各社の指定席券売機のほか、JRのきっぷ売り場、主な旅行会社窓口で取り扱う。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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