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2023.07.07鉄道JRグループ旅客6社 「兵庫DC」スタート など【今週の交通新聞より】

2023年7月3日~7月7日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東日本クロスステーション 「魅力かがやくプロジェクト」スタート
・JRグループ旅客6社 「兵庫DC」スタート
・JR東海 新サイト「コノミチ」を開設 関係人口創出へ
・JR貨物・JA全農・全農物流 農産品輸送専用列車の第3回試験運行
・JR九州 日田彦山線BRTひこぼしライン 専用道を歩くウオーキングイベント

7月3日 月曜日

JR東日本クロスステーション 「魅力かがやくプロジェクト」スタート


交通新聞

地域産品を活用した商品開発・販売
ご当地フェアを深度化

JR東日本クロスステーション(JR―Cross)リテールカンパニーは、全国の自治体や企業との連携により、ニューデイズやニューデイズキオスクで展開する地域産品を活用した商品の開発・販売や、「ご当地フェア」開催といった取り組みを「魅力かがやくプロジェクト」と命名し、あす4日からスタートする。

同社の強みである首都圏の販路とものづくりネットワークを生かし、地域 産品を活用した商品を展開。地域の魅力を発信しながら、新たな雇用創出や移動の促進を通して地域創生を後押しする。

具体的には、地域ブランド米を使ったおにぎりの販売のように、地域産品の商品開発・販売を行う。また、集中的な地域連携によるご当地フェアの開催や、特定のテーマや課題に基づいた継続的・長期的な連携も展開する。

プロジェクト第1弾として、同日から「北海道フェア」を開催する。函館にスポットを当て、地元有名店監修の弁当や「セイコーマート」オリジナル商品、定番銘菓など200品以上の商品をそろえる。


7月4日 火曜日

JRグループ旅客6社 「兵庫DC」スタート


交通新聞

多彩な魅力発信し誘客
9月末まで 土地に根差したコンテンツ

JRグループ旅客6社と兵庫デスティネーションキャンペーン推進協議会が開催する「兵庫デスティネーションキャンペーン」(兵庫DC)が1日からスタートした。9月30日までの期間中、「兵庫テロワール旅 ―私の感動、その先へ。―」をキャッチフレーズに、兵庫の多彩な魅力を発信し、全国からの誘客を図る。同県でのDC開催は、2009年4~6月以来14年ぶり2回目。

兵庫DCの実施主体は、県、観光関係団体、事業者などで構成する同協議会。展開エリアは同県全域。キャッチフレーズにある「テロワール」とは、フランス語で「土地の個性」を意味する言葉で、兵庫の地に根差した観光コンテンツの用意などに取り組んできた。

期間中は、観光列車の運転や、世界文化遺産・姫路城(姫路市)の非公開エリアの特別公開をはじめとしたさまざまな企画を実施する。周遊旅行の促進に向けては、県内のJR線自由周遊区間が3日間乗り降り自由の「ひょうご☆乗り放題パス」、県南部のJR線連続2日間利用と有名観光施設入場券などをセットした「(ICOCAでGO)神戸・姫路デジタルパス」を用意した。

このほか、県内老舗弁当事業者が大学生と連携して開発した「兵庫DC特製テロワール弁当」の販売、JR西日本グループホテル各店舗での県産食材使用の限定メニュー提供なども行われる。

この日は、JR神戸線(東海道線・山陽線)神戸駅1番線ホームで、姫路から福知山線経由で山陰線城崎温泉へ向かう観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の停車に合わせてオープニングセレモニーが行われ、齋藤元彦同県知事、高士薫ひょうご観光本部理事長、JR西日本の國弘正治理事・近畿統括本部副本部長・兵庫支社長、岩城弘明理事・鉄道本部営業本部長、松井聡明駅長らが出席。

冒頭、齋藤知事は「見て楽しむことに加えて、なぜこういったものがあるのかという歴史や文化、営んできた人たちの努力を知っていただくことが、これからの観光の姿だと思う。DCを兵庫の観光のさらなる発展への大きなきっかけにしたい」とあいさつ。

國弘支社長は「さまざまな人たちがつくり込んできたコンテンツが満載で、どこに行っても新しい感動、発見がある。豊かな自然、おいしい食材があり、文化・歴史が刻まれてきた兵庫で、テロワールの旅を存分に楽しんでいただきたい」と述べた。

この後、神戸ジャズ100周年を記念してジャズの生演奏が行われる中、齋藤知事と松井駅長が出発合図を送り、「銀河」を送り出した。


7月5日 水曜日

JR東海 新サイト「コノミチ」を開設 関係人口創出へ


交通新聞

JR東海とジェイアール東海エージェンシーは6月28日、地域と連携して関係人口を創出するための新たなウェブサイト「conomichi(コノミチ)」を開設した。地域が抱える社会課題を地域の個性と捉え直し、住民らと共に楽しく課題解決に取り組める魅力的な企画を練り、参画者を募ることで関係人口創出への貢献を目指す。沿線外の地域を含めて、思いに共感してもらえる連携パートナーを増やしていく考え。

関係人口は、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々のことを指す。一般的には、人口減少や高齢化という課題に直面する地域では、関係人口が地域づくりの担い手として期待されている一方、地域の人々との接点や継続した関係構築に課題を抱えているといわれている。

そこで両社では昨年、関係人口創出を目指した実証実験を岐阜県美濃市、飛騨市などで実施した。

新サイトの名称は、「共に」を意味する接頭辞「co」と、「未知」「道」の音につながる「michi」を組み合わせた。訪れる人と地域が未知なる道を一緒に歩んで元気になっていく、「この道」の先の未知なる価値を共につくり、地域に新たな人や思いを運ぶといった取り組み姿勢を表現した。

開設に合わせて、リニア中央新幹線の沿線地域に当たる岐阜県中津川市と長野県飯田市が参画し、同新幹線の開業を見据えて地域をより魅力的にするためのコンテンツを用意。中津川市では9月に、生産が盛んな栗の栽培農家で栗を拾い集め、皮むきまでの作業を手伝う人を募集している。栗を使ったランチや土産付きで、参加費は3300円。

飯田市では今月と8月に、全国的に課題となっている放置竹林で竹の伐採を行い、竹灯籠のワークショップや、製作した竹網で肉を焼くバーベキューを開催する。募集はきょう5日から。

オープン記念キャンペーンとして、各コンテンツへの申し込み者全員に、JR東海の通販ウェブサイト「いいもの探訪」「JR東海MARKET」で使えるポイントを1000ポイント進呈する。31日まで。


7月6日 木曜日

JR貨物・JA全農・全農物流 農産品輸送専用列車の第3回試験運行


交通新聞

10月にも定期運転開始へ

JR貨物は2、3日、全国農業協同組合連合会(JA全農)、全農物流との連携で、米などの農産品を専用に輸送する列車「全農号(仮称)」の3回目となる試験輸送を、青い森鉄道八戸貨物―関西線百済貨物ターミナル間(日本海縦貫線経由)で行った。トラック輸送からのモーダルシフトを図ることで、トラックドライバーの労働時間に上限が設定されることに伴う「2024年問題」やカーボンニュートラルなど諸課題の解決を図り、米をはじめとした農産品の安定的な輸送力確保につなげる。

試験輸送は2、3月に続く3回目。1、2回目は、毎週月―土曜日に運転している4077~4076列車(八戸貨物発18時7分、百済貨タ着翌日17時22分)の日曜日出発の復活運転を行い、玄米の専用列車として実施した。東北、新潟、北陸地方で収穫された米を予定通り西日本方面の各消費地へ届けた。

今回は同じ列車で、通常タイプの12㌳コンテナに加えて、通風コンテナとUR(冷蔵)コンテナの3種類を使用して実施。夏場の高温下での輸送品質を調べ、米の品質劣化を防ぐための温度管理の在り方を検証。輸送品目も玄米(コンテナ87個)のほか、精米(3個)と大豆(10個)に拡大し、計100個を輸送した。

試験輸送では、東北線水沢駅などから八戸貨物に集めたコンテナ17個を全農号に積載し、18時7分に出発。途中、青い森鉄道東青森(19時20分着・20時17分発)で8個、奥羽線秋田貨物(23時37分着・翌日0時52分発)で40個、白新線新潟貨物ターミナル(5時54分着・6時37分発)で20個、IRいしかわ鉄道金沢貨物ターミナル(11時7分着・12時20分発)で15個を積み込んだ。途中駅の積載分も近くの貨物駅から鉄道輸送したコンテナを含む。

百済貨タでは関係者が見守る中、全農号が到着。フォークリフトによる荷役作業が行われ、同駅への到着貨物のほか、一部のコンテナは別の列車に積み替え、東海、関西、中国、四国、九州方面の倉庫や精米工場などへ輸送された。

JR貨物の和氣総一朗執行役員・関西支社長は「品質維持が実現すれば、本年度下期以降の定期運転を目指して調整を進めたい。年間を通じた運転と利用に向けて最大限取り組んでいく」と述べた。

検証の結果に問題がなければ、3者は10月から月に1、2回、来年4月からは毎週末の定期運転を目指したい考えだ。


7月7日 金曜日

JR九州 日田彦山線BRTひこぼしライン 専用道を歩くウオーキングイベント


交通新聞

JR九州初のBRT(バス高速輸送システム)となる8月28日開業予定の日田彦山線BRTひこぼしライン(添田―日田間)で2日、専用道区間の宝珠山―筑前岩屋間を歩くウオーキングイベントが行われた。

イベントには事前公募や地元住民ら約350人が参加。宝珠山駅から線路跡を舗装した専用道路を出発し、大行司駅を経由して筑前岩屋駅まで、山間部のトンネルや橋りょうがある約6㌔のコースを楽しんだ。

トンネル入り口では、名称や延長が記された標識と記念撮影する姿も。〝めがね橋〟と呼ばれる多連アーチ橋の上からは、山並みの美しい稜線(りょうせん)や棚田の絶景が広がり、足を止めて眺めを堪能する人もいた。

ゴール地点の筑前岩屋駅では地元の人々が特産品を販売。地産米の炊きたてご飯と豚汁が参加者に振る舞われた。また、宝珠山駅ではBRT車両2台(電動バス、ディーゼルバス)が一般に初公開された。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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