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2023.09.29鉄道鉄道・運輸機構・JR西日本 北陸新幹線金沢―敦賀間 試験走行を開始 など【今週の交通新聞より】

2023年9月25日~9月29日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR四国・とさでん交通 「牧野博士のふるさと高知を鉄道で遊び尽くそう」キャンペーン
・鉄道・運輸機構・JR西日本 北陸新幹線金沢―敦賀間 試験走行を開始
・JR東海 「いざいざ奈良」キャンペーン 第4弾は西ノ京・平城宮跡編
・JR首都圏本部・水戸支社・千葉支社 「いばらきの鉄分大集合!スタンプラリー」 
・JR九州グループ 高級温泉宿「嬉野 八十八」10月1日開業

9月25日 月曜日

JR四国・とさでん交通 「牧野博士のふるさと高知を鉄道で遊び尽くそう」キャンペーン


交通新聞

JR四国ととさでん交通は10月15日まで、「牧野博士のふるさと高知を鉄道で遊び尽くそう!」キャンペーンを展開している。X(旧ツイッター)での写真投稿キャンペーンを行っているほか、特設ウェブサイトを開設。今月16~18日には高知駅(とさでん交通は高知駅前)で「『らんまん』ラッピング列車・電車が高知駅に大集合」企画を行った。

「遊び尽くそう!」キャンペーンは、NHKの朝の連続テレビ小説「らんまん」のメインビジュアルを車体にラッピングした車両が、JR四国はきょう25日、とさでん交通は30日にラストランを迎えることから、ドラマのモデルとなった牧野富太郎博士ゆかりの地を鉄道で巡ってもらうとともに、高知県の鉄道風景などを広く発信してもらい、引き続き全国から多くの人に同県に来てもらうのが狙い。

写真投稿キャンペーンは、高知の鉄道風景や鉄道車両(ラッピング車を含む)に関する写真を、牧野博士への思いや鉄道に関するエピソードを添えてXに投稿する。参加方法は、JR四国営業部ととさでん交通の公式Xアカウント両方をフォローし、「#巡ろう聖地」「#巡ろう高知」を付けて写真を添付。優秀作品(数点)は、高知駅、とさでん交通待合所に展示する。

特設サイトは、両社の列車・路面電車でアクセスできる沿線のイベントなどを紹介している。

「大集合」は、JR四国の特急「あしずり」(高知―中村・宿毛間)に使用されるラッピング車両(2000系気動車)が、とさでん交通高知駅前電停側の高知駅1番線ホームに停車中、路面電車のラッピング車両が同電停に発着する企画。各日1回行われ、多くの市民、観光客らがカメラを向けていた。


9月26日 火曜日

鉄道・運輸機構・JR西日本 北陸新幹線金沢―敦賀間 試験走行を開始


交通新聞

きょうW7系初入線

来年3月16日に延伸開業する北陸新幹線金沢―敦賀間(線路延長約125㌔)で23日、鉄道建設・運輸施設整備支援機構による試験走行が始まった。本線上で実車を走らせ、土木構造物、軌道、電車線、信号設備などの機能に問題がないか確認する「総合監査・検査」を、開業後の営業主体のJR西日本と共に12月9日まで行う。

同日は、JR東日本の新幹線電気・軌道総合検測車「East i(イーストアイ)」が同区間の駅構内を時速30㌔、駅間を同45㌔で走行。きょう26日には、営業運転で使うJR西日本のW7系新幹線車両が初入線する。福井県内で新幹線車両が走るのはこれが初めて。

期間中の列車走行は延べ40日程度で、新幹線の営業運転が終わった後の夜間を中心に、1日1往復程度を予定している。

段階的に速度を上げて機能や安全性の確認を進め、最終的にはW7系が営業運転時の最高時速260㌔で走行。その後、国土交通省がJR西日本に対して完成検査を行い、年明けから同社が乗務員の習熟のための訓練運転に入る。

23日は芦原温泉駅で、「北陸新幹線金沢・敦賀間しゅん功開業式等福井県実行委員会」主催の初入線歓迎記念式典が行われ、杉本達治会長(福井県知事)、漆原健副会長(JR西日本常務理事・金沢支社長)のほか、江口秀二鉄道・運輸機構理事、村田茂樹国土交通省鉄道局長、沿線自治体の関係者ら約80人が出席。くす玉開披などを行い、試験走行の開始を祝った。


9月27日 水曜日

JR東海 「いざいざ奈良」キャンペーン 第4弾は西ノ京・平城宮跡編


交通新聞

国宝「鑑真和上坐像」特別公開

JR東海は、奈良の観光キャンペーン「いざいざ奈良」で、第4弾となる西ノ京・平城宮跡編を展開している。対象エリアには、「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されている唐招提寺や平城宮跡があり、国宝「鑑真和上坐像」の特別公開や奈良文化財研究所の研究者による解説付き散策ツアーなどを実施。シルクロードの終着点としての栄華や、歴史を彩った人物たちの軌跡が感じられるさまざまな連動企画を用意して、秋を迎えたエリアの魅力を伝える。

宣伝展開では、俳優の鈴木亮平さんをイメージキャラクターとして引き続き起用し、唐招提寺や平城宮跡を巡る様子が描かれている。メーキングを含むCM動画は特設ウェブサイトなどで公開中。22日に開始したテレビCMは首都圏と静岡地区を中心に10月6日まで放映。ポスターも22日から主な駅や東海道新幹線車内に掲出している。

また、キャンペーン公式X(旧ツイッター)では29日から10日間、JWマリオット・ホテル奈良の宿泊券やアフタヌーンティーなどが抽選で当たるキャンペーンを展開する。

西ノ京エリアにある唐招提寺では、鑑真和上来日1270年を記念して、鑑真和上坐像を安置する御影堂を特別公開する。実施日は10月8、9、13日と11月23~25日。特別拝観料1000円。併せて10月14、15日と11月18日には、東海道・山陽・九州新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービス「EXサービス」会員限定の観光プラン「EX旅先予約」として、オリジナル切り絵御朱印を授与する特別拝観を実施する。旅行商品「ずらし旅」の「選べる体験」でも選択できる。

「EX旅先予約」では10月1日以降に、さまざまな特別プランを発売する。11月23~25日は、唐招提寺の金堂内部を僧侶による解説付きで特別拝観し、千手観音菩薩立像の立体切り絵御朱印が授与されるプランを設定。奈良文化財研究所の研究員による解説付きの平城京跡散策ツアー(12月8、17日)、薬師寺東塔・西塔の特別拝観とドクターイエローコラボレーションお守りの授与(11月以降発売、来年1月15日まで)などを用意した。

このほか、唐招提寺の参拝者先着5000人に、同寺の金堂を支える「隅鬼」をデザインしたキャンペーンオリジナルステッカーを配布中(12月31日まで)。JWマリオット・ホテル奈良ではコラボアフタヌーンティーの提供(12月17日まで)、奈良交通ではEXサービスでの東海道新幹線またはジェイアール東海ツアーズの旅行商品利用で、法隆寺、薬師寺、唐招提寺を巡る定期観光バスの運賃10%引きを実施(来年3月31日まで)している。


9月28日 木曜日

JR首都圏本部・水戸支社・千葉支社 「いばらきの鉄分大集合!スタンプラリー」


交通新聞

JR東日本首都圏本部と水戸支社、千葉支社は10月1日から、茨城県に路線を持つ鉄道6社が集結したデジタルスタンプラリー「いばらきの鉄分大集結!スタンプラリー」を実施する。12月31日まで。

JRグループ旅客6社などが10~12月に展開する「茨城デスティネーションキャンペーン」(茨城DC)の特別企画。鹿島臨海鉄道、関東鉄道、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス運営)、ひたちなか海浜鉄道、真岡鐵道の協力。

駅のデジタルスタンプ収集アプリ「エキタグ」を使用し、首都圏のスタート駅と同県内を中心としたゴール駅でスタンプを各1個取得すると、全9種類のキャンペーン限定記念スタンプのうち、ゴール駅の線区用のスタンプが1個もらえる。また、抽選で計90人にオリジナルNFT(非代替性トークン)が当たる。

スタート駅は、品川、東京、上野、新宿、船橋、千葉。ゴール駅は、常磐線4駅(石岡、水戸、日立、高萩)、水戸線2駅(下館、笠間)、水郡線2駅(常陸大子、常陸太田)、鹿島線2駅(潮来、鹿島神宮)、鹿島臨海鉄道2駅(大洗、新鉾田)、関東鉄道2駅(下妻、竜ケ崎)、つくばエクスプレス2駅(守谷、つくば)、ひたちなか海浜鉄道2駅(那珂湊、阿字ケ浦)、真岡鐵道1駅(真岡)。

記念スタンプ全9種類をコンプリートすると、「コンプリート記念スタンプ」を入手できるほか、抽選で計20人にE657系など3種類のスペシャルNFTが贈られる。


9月29日 金曜日

JR九州グループ 高級温泉宿「嬉野 八十八」10月1日開業


交通新聞

交通新聞

ぜいたくなプライベートスパ エリアのさらなる活性化期待

日本三大美肌の湯の一つとされる佐賀県嬉野市の嬉野温泉エリアに、JR九州ホテルマネジメントが運営する高級温泉宿「嬉野 八十八(やどや)」が10月1日に開業する。JR九州グループで3施設目となる温泉宿で、源泉100%かけ流しの「温泉」と嬉野特産の「お茶」にこだわり、嬉野を中心に西九州(佐賀・長崎)エリアの地元食材を使った料理が特徴。昨年9月の西九州新幹線開業でにぎわいが戻りつつある同エリアのさらなる活性化が期待される。

「嬉野 八十八」は、JR九州が旧宿泊施設「神泉閣」跡地を取得し、9565平方㍍の敷地に4階建ての建物を建設。施設名称は茶葉が最もおいしくなる八十八夜に由来し、「うれし、うるわし、茶とかけ流しの湯宿」をコンセプトとする。西九州新幹線嬉野温泉駅から車で約7分。

2カ所の源泉

客室は、母屋棟24室と離れ棟12室の計36室。敷地内2カ所の源泉から湧き出る毎分約700㍑の湯により、全室に源泉100%かけ流しの温泉風呂を実現。1階にある露天風呂の大浴場には、男女それぞれに茶アロマのロウリュウサウナとドライサウナを備える。

客室タイプは、母屋棟がジュニアデラックス14室(広さ約45平方㍍、定員3人)、コンフォートデラックス10室(約70平方㍍、4人)、離れ棟がプレミアムスイート8室(約80平方㍍、4人)でうち2室はペット犬同伴可、ラグジュアリースイート4室(約100平方㍍、4人)。

最上級のラグジュアリースイートは、広々とした空間にソファセットとダブルサイズ並みのツインベッドが置かれ、専用の庭を眺めるためのシングルソファ2台も。半露天の風呂はサウナと水風呂付きのぜいたくなプライベートスパが楽しめる。

こだわりの茶

お茶へのこだわりとして、ティーセレモニールーム「嬉野茶会 十徳」で宿泊者に嬉野茶農家の専属茶師による「うれしの茶」のサービスを提供。館内各所にお茶を味わえる給茶スポットがあり、客室に置く「Myタンブラー」に入れて周辺散策などに持ち歩くことができる。

厳選旬の食材

料理は、嬉野から半径88㌔エリア内で料理長が厳選した旬の食材を使い、夕食は温泉宿では珍しい一部メニューが選択できるプリフィックススタイルを採用。館内にはお茶のカクテルが味わえるバー「茶壷」などもあり、ラグジュアリースイート利用はオールインクルーシブで存分にうれしの茶の魅力を体感できる。宿泊料金は1室2人利用(夕・朝食付き)で1人4万~12万円程度。

また、地域との共存共栄を目指し、客室内の専用茶器や湯飲みは嬉野市の肥前吉田焼「224porcelain」製、インバスアメニティーにはRetocos(佐賀県唐津市)のオーガニック原料製品を使用している。

このほか、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みとして、全室のベッドに生分解性素材の「エアウィーヴマットレス」を採用。今後、温泉の熱を活用したバイナリー発電のほか、エビの養殖事業も計画している。

JR九州は、施設のオープンに先駆けて、25日に現地で開業式典を開催。古宮洋二社長、森亨弘取締役・専務執行役員・事業開発本部長、浜田真知子JR九州ホテルマネジメント社長(JR九州執行役員)、来賓の南里隆佐賀県副知事、村上大祐嬉野市長、施設の企画・デザイン、施工会社の代表らが出席した。

古宮社長は「当社グループでは西九州新幹線を軸に、沿線の佐賀、長崎を元気にするための取り組みを行っており、嬉野地区では『嬉野 八十八』が中心となる。新幹線効果が本州方面にも広がり、より多くの方が施設を利用され、嬉野のまちの元気につながることを願う」とあいさつ。

続いて、村上市長が「新幹線は地域にさまざまなインパクトをもたらしている。嬉野の極上のお茶、日本三大美肌の湯、それを彩る地域資源を生かしたサービスを提供していただけることに感謝申し上げる」と述べた。この後、古宮社長をはじめ関係者が、お茶色の風呂敷の結び目をほどく「サスティナブルテープカット」を行い、施設の開業を祝った。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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