列車全体がレストラン空間になっている点が特徴の「TOHOKU EMOTION」。車両の特徴や予約方法、食事メニューについて知った上で、間違いなく予約したいと考えている方は少なくないでしょう。
TOHOKU EMOTIONは、3両編成で1両目がコンパートメント個室車両、2両目がライブキッチンスペース車両、3両目がオープンダイニング車両で、東北の伝統工芸品をイメージした車両で美味しい食事を楽しめます。JR東日本の「のってたのしい列車予約サイト」か、主な旅行会社でツアーを予約することで列車を利用可能です。
また、TOHOKU EMOTIONをさらに楽しむためには、車内で提供される料理をチェックしておくのがおすすめです。
この記事を読めば、TOHOKU EMOTIONの特徴や運転区間、料金体系、予約方法、絶品料理のメニューを確認した上で、充実した列車旅ができます。
1.TOHOKU EMOTIONは列車全体がレストランの観光列車!
TOHOKU EMOTIONは、列車全体がレストラン空間になっている「東北レストラン鉄道」がコンセプト。車窓からの景色を眺めながら東北グルメを楽しめる観光列車です。
担当シェフは年2回、メニューは年4回季節によって変わり、乗る度にまた違った東北グルメの魅力を発見できます。ライブキッチンスペース車両で調理の様子も鑑賞できますよ。
1-1.特徴の異なる3つの車両がある
TOHOKU EMOTIONには、特徴の異なる3つの車両があります。
ここでは、TOHOKU EMOTIONの車両ごとの特徴について、詳しくチェックしましょう。
1-1-1.【1号車】コンパートメント個室車両
1号車はコンパートメント個室車両です。全7室がすべて個室となっており、壁面には福島県の刺子織(さしこおり)をモチーフとした装飾が施されています。プライベートな空間で、東北産の絶品グルメと絶景を楽しみながら、友人や家族水入らずの時間を満喫できますよ。
1-1-2.【2号車】ライブキッチンスペース車両
2号車はライブキッチンスペース車両です。プロの料理人たちがお客様に提供する料理を作っている様子を間近で楽しむことができます。
また、ライブキッチンスペース車両にも東北の伝統工芸品であるこぎん刺しや南部鉄(なんぶてつ)、南部姫毬(なんぶひめまり)をモチーフにした装飾が施されていますよ。
1-1-3.【3号車】オープンダイニング車両
3号車はオープンダイニング車両です。4人がけのテーブル席が3ヶ所と2人がけのテーブル席が4ヶ所あります。床はこぎん刺し、照明は琥珀(こはく)、什器の仕上げ材には雄勝硯(おがつすずり)が使用されており、東北の伝統を感じられる雰囲気です。
- ※写真の料理はイメージです。実際のものと異なる場合があります。
2.TOHOKU EMOTIONの予約に必要な4つの情報
TOHOKU EMOTIONを予約するためには、以下の情報を確認しておく必要があります。
この章では、TOHOKU EMOTIONの予約に必要な基本情報を見ていきましょう。
2-1.主な運転区間
TOHOKU EMOTIONの運転区間は、八戸(はちのへ)駅〜久慈(くじ)駅間です。往路では終着駅まで停車しませんが、復路では本八戸駅・鮫(さめ)駅・種差(たねさし)海岸駅に停車します。ただし、あくまでも下車のみが可能。乗車はできません。
2-2.運転日・時刻表
2025年3月時点では、金曜日〜日曜日・祝日を中心に毎週運行される予定です。具体的には、下記のような運転スケジュールが公式サイト上で公開されています。
月別 | 運転スケジュール |
---|---|
4月 | 5、6、12、13、18〜21、25〜27、29日 |
5月 | 3〜6、10、11、16〜19、23〜26、31日 |
6月 | 1、3、6〜8、13〜15、20〜23、28、29日 |
7月 | 4〜6、12、13、15、18〜21、25〜28日 |
8月 | 1〜3、8〜11、15〜17、22〜25、30、31日 |
9月 | 5、9、10、12〜15、19〜23、26〜28日 |
列車の時刻表は下記のとおりです。
停車駅(往路) | 時刻 | 停車駅(復路) | 時刻 |
---|---|---|---|
八戸駅 | 11:06発 | 久慈駅 | 14:18発 |
本八戸駅 | (通過) | 種差海岸駅 | 15:24着 15:25発 |
鮫駅 | (通過) | 鮫駅 | 15:39着 15:39発 |
種差海岸駅 | (通過) | 本八戸駅 | 15:50着 15:51発 |
久慈駅 | 13:02着 | 八戸駅 | 16:01着 |
TOHOKU EMOTIONの詳しい運転スケジュールや時刻表の最新情報は、TOHOKU EMOTION公式サイトでチェックしてみてください。
2-3.料金体系
TOHOKU EMOTIONは全席指定席です。コンパートメント個室車両(1号車)に乗車するのか、オープンダイニング車両(3号車)に乗車するのか、往路・復路どちらを利用するのか(往路はランチメニュー、復路はデザートメニュー)によって運賃は変わります。
2025年4~9月の料金は以下となります。
1号車コンパートメント個室車両 | 料金(子ども料金)※1名あたり |
---|---|
八戸駅~久慈駅(ランチメニュー) | 2名:12,700円(11,900円) 3名:12,100円(11,300円) 4名:11,800円(11,000円) |
久慈駅〜八戸駅(デザートメニュー) | 2名:8,100円(7,300円) 3名:7,500円(6,700円) 4名:7,200円(6,400円) |
3号車オープンダイニング車両 | 料金(子ども料金)※1名あたり |
---|---|
八戸駅〜久慈駅(ランチメニュー) | 10,900円(10,100円) |
久慈駅〜八戸駅(デザートメニュー) | 6,300円(5,500円) |
利用人数や往路・復路によって料金が変動する点をチェックしておきましょう。
2-4.予約方法
TOHOKU EMOTIONの座席は、JR東日本の「のってたのしい列車予約サイト」か主な旅行会社で乗車日4日前まで予約できます。ただし、「のってたのしい列車予約サイト」で一度に予約できる人数は2名〜4名となっており、1名での予約や5名以上の予約はできません。
また、JRのみどりの窓口などでは予約できないので注意しましょう。
3.TOHOKU EMOTIONで楽しめるお食事
TOHOKU EMOTIONで楽しめるお食事は、時期や往路と復路で異なります。
2025年4月~9月の往路のメニューを監修するのは、福島県いわき市にある「HAGI 萩フランス料理店」 のシェフ 萩 春朋氏です。
3-1.往路(八戸駅〜久慈駅)のランチメニュー
往路(八戸駅〜久慈駅)の区間で提供される2025年4月~6月のランチメニュー例は、下記のとおりです。
○アミューズ
・フォアグラのフランとりんご
・玉ねぎのムース
・マッシュルームの燻製
・小烏賊のソテー ふきのとうソース
○ポワソン
・真鯛のポワレ わかめのブールブラン
○ヴィアンド
・牛ほほ肉の赤ワイン煮込み
○プティフール
・桜のベリーヌ
・りんごのタルトレット
・マカロン
・カヌレ
ドリンクはビールや赤・白ワイン、ソフトドリンクなどが飲み放題です。
3-2.復路(久慈駅〜八戸駅)のデザートメニュー
復路(久慈駅〜八戸駅)の区間で提供されるデザートメニューは、下記のとおりです。
- デザートのアソートプレート
- デザートブッフェ
- オードブル
ドリンクはハーブティーやコーヒー、ソフトドリンクなどが飲み放題です。
詳しいランチ・デザートメニューに関しては、TOHOKU EMOTION公式サイトをチェックしてみてください。
4.まとめ
この記事では、TOHOKU EMOTIONの車両ごとの特徴や予約に必要な4つの知識、車内で楽しめる東北のランチ・デザートメニューについて紹介しました。
TOHOKU EMOTIONは全席指定席。JR東日本の「のってたのしい列車予約サイト」や主な旅行代理店などで乗車日4日前までに予約できます。JRのみどりの窓口などでは予約を受け付けておらず、上記予約サイトで一度に予約できるのは2名〜4名という点に注意しましょう。
八戸駅〜久慈駅行きの列車ではランチメニュー、久慈駅〜八戸駅行きの列車ではデザートメニューが提供されるので、お目当てのお食事から利用する行き先を選ぶのがおすすめ。
TOHOKU EMOTIONの予約方法とお食事について知って、列車旅を満喫しましょう。
- ※トレたび編集室/編
- ※掲載されているデータは2025年3月現在のものです。変更となる場合がありますので、お出かけの際には事前にご確認ください。