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2023.10.20鉄道JR北海道・JR北海道ホテルズ JRイン千歳に「キハ281ルーム」 など【今週の交通新聞より】

2023年10月16日~10月20日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR北海道・JR北海道ホテルズ JRイン千歳に「キハ281ルーム」
・JR九州 クルーズトレイン「ななつ星in九州」が運行開始10周年
・JR西日本 「ドクターイエロー」とコラボした土産菓子を共同開発
・JR四国 高知駅で幼稚園児が一日駅長
・JR八王子支社 中央快速線用グリーン車を報道公開

10月16日 月曜日

JR北海道・JR北海道ホテルズ JRイン千歳に「キハ281ルーム」


交通新聞

ホテル開業5周年記念

JR北海道とJR北海道ホテルズは12日、千歳線千歳駅前の宿泊特化型ホテル「JRイン千歳」(北海道千歳市)に、23日からコンセプトルーム「キハ281トレインルーム」を開設すると発表した。9月19日のホテル開業5周年を記念して企画。室内には実車から取り外した部品類などを展示し、昨年10月に引退した人気特急気動車の雰囲気が体感できる特別な空間を提供する。

車両のコンセプトルームは、函館駅隣接「JRイン函館」で昨年11月から提供している「キハ40トレインルーム」に次いで2例目。

今回のテーマは「キハ281を自由に見て、触って、撮影して、体感してもらえる」客室。今なおファンが多く、「スーパー北斗」「北斗」として道南方面で活躍し、昨年約28年間の歴史に幕を下ろした同社初の振り子式気動車・キハ281系を題材とした。

[[運転台操作体験やグリーン車座席]] 部屋は31平方㍍のラージツイン(定員2人)。室内には、車掌室チャイム、車内放送機器、ドア開閉スイッチなど、実車両の部品を再利用して展示する。前面展望動画を見ながらマスター・コントローラーを自由に操作可能な運転台、客室窓から千歳線を眺められるグリーン車座席も用意。客室入り口には車両の貫通扉実物を設置した。

1日1室限定。最大2人利用(未就学児の添い寝無料)で素泊まり3万円から(サービス料込み)。運転士が使用する携帯時刻表のレプリカ、281系の写真を使用したオリジナル宿泊証明書のプレゼント付き。ロビーで制服体験ができる特典もある。予約はホテル公式サイトで受け付ける。


10月17日 火曜日

JR九州 クルーズトレイン「ななつ星in九州」が運行開始10周年


交通新聞

博多駅でセレモニー 海外からも高い評価

JR九州のクルーズトレイン「ななつ星in九州」(客車7両編成)が15日、運行開始から10周年を迎えた。「ななつ星」の優雅な鉄道の旅は、乗客にたくさんの感動を届けるとともに、訪問先の観光名所や旅の中で提供される逸品にスポットが当たることで、各地の観光振興にも寄与してきた。14日からの1泊2日「九州周遊コース」に合わせて、同日に博多駅でセレモニーと出発式が行われ、関係者らが節目を祝った。

2013年10月15日にデビューした「ななつ星」は、今年9月末までの10年間で、3泊4日と1泊2日のコースを計796便運行。延べ1万9072人(うち外国人2581人)が上質なサービスと地域の魅力を満喫した。

毎回多くの申し込み件数が寄せられ、客室数に対する10年間の平均倍率は14・2倍。デビュー1年後の第4期(14年8~11月分)の37倍がこれまで最も高く、7号車の展望窓付き「DXスイートA」は最高倍率が316倍(15年10月13日出発分)に上った。

海外からの評価も高く、世界の富裕層に影響力を持つ米国の旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー」が実施した読者投票「リーダーズ・チョイス・アワード 2023」のトレイン部門では、ヨーロッパの「オリエント・エクスプレス」などを抑え、3年連続の第1位に選出された。

「ななつ星」は昨年10月に一部車両とコースをリニューアル。車両は、乗車定員を従来の最大14室30人から同10室20人に変更した。コースは、3泊4日の霧島コース、雲仙コース、1泊2日の九州周遊コースを運行している。旅行代金(2人1室、1人当たり)は、霧島コースが125万~170万円、雲仙コース115万~160万円、九州周遊コース65万~90万円。

博多駅3階在来線改札内で開かれたセレモニーには、同社の唐池恒二相談役、松尾英典執行役員・鉄道事業本部クルーズトレイン本部長・運輸部長、鐘ケ江理恵駅長、車両をデザインした水戸岡鋭治ドーンデザイン研究所代表と乗客9組15人が出席。

あいさつに立った唐池相談役は「本日、『ななつ星』が3年連続で世界一になったことを報告できることがとてもうれしい。しかし、私たち関係者はまだ世界一だとは思っておらず、きょう乗車されるお客さまから『世界一でいいよ』と言われる旅をつくっていきたい」と述べた。

続いて、8~9月に九州各地の23駅で実施した一般参加型イベント「出発の鐘リレー」の動画が放映され、乗客代表の音頭で乾杯した後、乗客は6番線ホームに移動し、列車に乗り込んだ。9時50分に鐘ケ江駅長の出発合図で列車が動き出すと、関係者や一般参加者が手を振ったり、鐘を鳴らして見送った。


10月18日 水曜日

JR西日本 「ドクターイエロー」とコラボした土産菓子を共同開発


交通新聞

駅構内店舗を集約・一体化

JR西日本は、和菓子製造小売の富貴(福岡県春日市)と共同で、「ドクターイエロー」とコラボレーションした土産菓子「博多カステラ みるく&発酵バター」を開発した。富貴の各店舗や博多駅新幹線口の土産店で販売している。

JR西日本と同市が今年5月に締結した包括連携協定における「地域産業等の振興」の一環で、市民が誇れる、福岡を代表する新しいお土産づくりを目指して開発。富貴の人気商品「博多カステラ」をベースに、ミルクと発酵バターでより優しい味わいに仕上げた。

見掛けると幸せが訪れるとされるドクターイエローの図柄をカステラの焼き印やパッケージデザインに採用した。1箱6個入り1300円、ばら売り1個200円。

博多駅構内では、ジェイアールサービスネット福岡が運営する新幹線改札外「おみやげ本舗博多」と改札内「おみやげ街道博多」で販売。12月1日(予定)からは、同市のふるさと納税返礼品、JR西日本公式産直オンラインショップ「DISCOVER WEST mall」でも取り扱う。


10月19日 木曜日

JR四国 高知駅で幼稚園児が一日駅長


交通新聞

JR四国高知駅で14日、地元幼稚園児の「一日駅長」による出発合図が行われた。同日の「鉄道の日」に合わせて年長園児35人が参加したイベントの一環。

同駅改札外コンコースで園児らによる合唱や合奏が行われた後、1番線ホームで、代表の園児2人が太田正駅長と共に、特急「南風10号」に出発合図した。


10月20日 金曜日

JR八王子支社 中央快速線用グリーン車を報道公開


交通新聞

両開きドアや自動回転座席

JR東日本八王子支社は18日、豊田車両センターで、2024年度末以降の営業運転開始を予定しているE233系中央快速線用のグリーン車(2階建て、1編成2両連結)を報道公開した。スムーズな乗降に向けた両開きドアや、短時間での車内整備を可能にするための自動回転座席を導入するなど、工夫を凝らした車両で快適な移動を提供する。

同社はグループ経営ビジョン「変革2027」で、ニーズに合わせた付加価値の高い移動空間と輸送ネットワークの提供を掲げている。中央快速線は、首都圏主要5方面(東海道、中央、東北、常磐、総武方面)で唯一グリーン車の連結がなく、着席サービスのニーズが高いことから、グリーン車サービス導入の準備を進めてきた。

グリーン車の運行区間は、中央快速線東京―大月間(E233系のみ)と青梅線立川―青梅間(中央快速直通列車のみ)。東京方から4、5両目に組み込み、1編成10両から12両になる。導入編成数は57編成、新製グリーン車は114両。同社グループの総合車両製作所が製造する。現在、8両(4編成)が完成している。

主な特徴は、東京など折り返し駅でのスムーズな乗降を図るため、従来の在来線グリーン車で採用している片開きドア(開口幅810㍉)から、両開きドア(1300㍉)に変更。さらに、東京駅での短時間車内整備を可能とするため、在来線では初めて座席を自動的に回転する仕組みを導入した。操作開始から20秒以内で、奇数列と偶数列が交互に回転する。

両開きドアの導入でデッキが広くなることから両端部の客室の座席数が4席減少するが、2階建て部分を延長することで、グリーン車2両合計の定員は従来と同じ座席数を確保した。4号車はトイレ、洗面台、乗務員室、業務用室があり定員86人、5号車は94人。

車内では「JR―EAST FREE Wi―Fi」が利用でき、各座席のひじ掛け下にコンセントが設置されている。座席は上部がライトグレー、下部が深いワインレッドのツートンカラー。

グリーン車導入について、宇野弘之同支社企画総務部経営戦略ユニットリーダーは「中央快速線での着席サービスのニーズは高い。なるべく早くサービス開始できるよう鋭意進めていく」、車両について水谷恵介鉄道事業本部モビリティ・サービス部門車両技術センターマネージャーは「座席の自動回転や出入り口の間口を広げるなど、短時間で折り返しできるための工夫を凝らした」と述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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