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2023.10.27鉄道JR東海 「HC85系」23年ブルーリボン賞の授賞式 など【今週の交通新聞より】

2023年10月23日~10月27日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR四国 4S STAY 阿波池田駅前 「鉄道ROOM」を開設
・JR東海 「HC85系」23年ブルーリボン賞の授賞式
・JR九州ホテルマネジメント 「長崎マリオットホテル」 アダストリアとタイアップ
・JR北海道・JR東日本首都圏本部 「パンダの里帰り」イベント 上野・小樽駅の周年記念共同企画
・JR西日本 新たな観光列車 名称は「はなあかり」

10月23日 月曜日

JR四国 4S STAY 阿波池田駅前 「鉄道ROOM」を開設


交通新聞

開業5周年企画 11月17日~来年1月10日

JR四国は11月17日から来年1月10日まで、簡易宿所「4S STAY(フォース ステイ)阿波池田駅前」の開業5周年企画として、室内に鉄道部品を展示した「鉄道ROOM」(1室)を開設する。また、11月17、18日は同宿所周辺で食べ歩きイベント、今月26日と11月25日には、同宿所を運営するオウライ(徳島県三好市)による特別企画が開催される。

同宿所は2018年11月17日、旺盛なインバウンド需要を背景に、同駅前商店街にあったすし店(同駅から約100㍍)をリノベーションして開業。1階の一部と2階が宿泊エリアで、1階には飲食店「heso salon」(ヘソ サロン)がある。同商店街を抜けた先には20年4月、築120年以上の町屋をリノベーションした「4S STAY 阿波池田本町通り」もオープンした。

「鉄道ROOM」は、JR四国が秘蔵するSLナンバープレート、小型合図灯、快速「サンポート」ヘッドマークなどの鉄道部品約20種類を室内に展示予定。乗務員宿泊所で使用していた定刻起床装置、121系電車で使用していた方向幕など、実際に動かせるものもある。宿泊者特典として、運転士用の携帯時刻表も1組につき1枚進呈。宿泊は2人まで。宿泊料金(素泊まり)は1人1万円。予約は同宿所公式ウェブサイトへ。

食べ歩きイベントは地元企業のFobs(三好市)が主催し、JR四国が共催。「イケダまちなかバル」と題し、両日の12~23時(店舗ごとに異なる)、チケット制で同駅周辺の飲食店を周遊しながら料理や飲み物を味わえる。

交通新聞社も出店し、鉄道カレンダー、乗り物絵本などの販売(チケット使用不可)、人気急上昇中の子ども向け玩具「LaQ」(ラキュー)体験を行う予定。

チケットは1セット4枚つづり2800円、300セット限定。前売り券は同サロン、当日券は同宿所に近い「ふらっとスクエア」で販売。

オウライの特別企画のうち、今月26日は地域のキーパーソン3人が同地の魅力をオンラインで発信する。参加人数20人、開催時間19~20時。11月25日は酒をテーマに、キーパーソンらと夜の街を散歩する。定員5人。申し込みは「So―Gu」ホームページへ。


10月24日 火曜日

JR東海 「HC85系」23年ブルーリボン賞の授賞式


交通新聞

交通新聞

鉄道友の会の2023年ブルーリボン賞に選ばれたJR東海「HC85系」の授賞式が21日、名古屋駅ホームで行われた。授賞式には、同日から受賞記念ロゴマークの掲出を3編成限定で開始したHC85系が登場した。

HC85系は、高山線「ひだ」、紀勢線「南紀」で使用してきたキハ85系特急気動車の置き換え用に開発された非電化線区の特急車両。昨年7月から「ひだ」、今年7月から「南紀」で営業運転を開始した。

発電装置と蓄電池のハイブリッドシステム車両として国内最速の時速120㌔を実現。1両当たりのエンジンは従来の2台から1台とし、効率化、軽量化、燃費の向上、環境負荷低減対策に取り組んだ。

外観は、ステンレス車体に白とオレンジのラインの躍動感あるデザイン。先頭部は「和」をイメージした。車内は、沿線各所の伝統工芸品を展示するスペース「ナノミュージアム」を設けたほか、バリアフリー設備やコンセントの全席設置などで充実を図っている。

授賞式では、同会の尾藤千秋選考委員長が選考経過について、「気動車のCO2(二酸化炭素)排出削減に正面から取り組み、強い意気込みを感じさせる車両。前面は曲面を多用し、貫通型を感じさせない。車内は現代の旅に必要なものが全て備わっているなど、高く評 価した」と報告した。

佐伯洋同会会長は「富山から名古屋までHC85系に乗る機会があり、大変素晴らしく、在来線の良さを存分に発揮する車両だと実感した」とあいさつし、JR東海の丹羽俊介社長に表彰状を手渡した。松田清宏同会副会長からは同社の新田雅巳常務執行役員・東海鉄道事業本部長に記念盾が授与された。

受賞者を代表して丹羽社長は「安全性、快適性、環境性能に優れた車両であり、大変光栄。ますますHC85系を利用して愛していただき、沿線の魅力をお客さまに感じていただけるよう努力していきたい」と喜びを語った。続いて記念のテープカットが行われた。


10月25日 水曜日

JR九州ホテルマネジメント 「長崎マリオットホテル」 アダストリアとタイアップ


交通新聞

駅構内店舗を集約・一体化

来年初頭にJR長崎駅ビル上層階に開業する「長崎マリオットホテル」(JR九州ホテルマネジメント運営)は、カジュアルファッション専門店を手掛けるアダストリア(東京都渋谷区)とタイアップしたデザインをバックオフィスや社員のユニホームに採用する。

今回のタイアップは、1400超の店舗を運営し、現場の声をよく知るアダストリアの企業姿勢に共感し、同社の働く環境づくりのノウハウを生かして、社員が長く働きたいと思える職場環境づくりにつなげるのが狙い。

その上で同ホテルは、オン・オフの切り替えがしっかりできる「ゲストを笑顔で迎えられる〝環境〟」、リラックスできる場で社員間の心地よい距離感を演出する「コミュニケーションが生まれる〝環境〟」、ホテルで働く仲間として「長く働ける〝環境〟」を目指す。

[ワーク&ライフ充実]

バックオフィスは、「ワーク&ライフの充実を感じられる空間」をコンセプトに、社員がリラックスして利用できるカフェのようなくつろげる雰囲気を創出。社員用ラウンジ「The Hub(ザ・ハブ)」にはソファ席を多く配置し、長崎ゆかりの偉人や名物のウオールアートをあしらう。

社員食堂として利用するカフェテリア「The Grub Hub(ザ・グラブハブ)」は、窓から差し込む陽光を生かした開放感のある空間とし、「niko and…」ブランドを中心としたカジュアルな家具を設け、抑揚のある植栽演出を施す。

ユニホームは、業務に応じた動きやすい機能や素材を選んで製作。特徴的なマリオットカラーのパンツで「進化を続ける長崎」を象徴する斬新な印象を与え、長崎港や教会のステンドグラスをモチーフにしたスカーフやポケットチーフで上品なテイストを醸成する。


10月26日 木曜日

JR北海道・JR東日本首都圏本部 「パンダの里帰り」イベント 上野・小樽駅の周年記念共同企画


1989年に小樽駅ホームで行われた姉妹駅提携調印式会場の様子


交通新聞 上野に里帰りするパンダのぬいぐるみ

11月1日に周年企画

W駅長トークショーも

JR北海道とJR東日本首都圏本部は11月1日、上野駅中央改札外グランドコンコースで「パンダの里帰り」イベントを開催する。姉妹駅提携する同駅と函館線小樽駅がそれぞれ開業から140周年、120周年を迎えたことを記念して共同で企画。1989年の姉妹駅提携締結時に、友好の象徴として上野駅から小樽駅に贈られた「パンダのぬいぐるみ」が、34年ぶりに上野駅へ里帰りするほか、両駅長のトークショーなどを実施する。

上野駅は1883年7月28日、小樽駅は1903年6月28日にそれぞれ開業した。両駅の親交を一層深めていくことを目的とした姉妹駅提携の調印は89年5月15日。いずれも現役の上野3代目駅舎(32年竣工〈しゅんこう〉)と小樽3代目駅舎(34年竣工)が似ていたことや、88年に開業した青函トンネルで1本のレールでつながったことを縁とした。

調印式は、当時の永山和正上野駅長と青沼昭夫小樽駅長が出席して小樽駅ホームで行われ、その際、友好の象徴として小樽駅側からは上野駅正面玄関を模したブロンズ像、上野駅側からはパンダのぬいぐるみ(縦520㍉×横580㍉〈手を広げた場合〉)をそれぞれ贈っている。

今回のイベントは、小樽観光のPRを兼ねた企画で、現在は小樽駅旧駅長室に飾られているパンダのぬいぐるみを34年ぶりに上野に帰省させることになった。

上野駅グランドコンコースのイベントブースで13~15時に開催。伊藤美由紀小樽駅長と齊藤裕司上野営業統括センター所長・上野駅長が姉妹駅締結当時や両駅の共通点について語るトークセッションやフォトセッションを実施。小樽観光協会によるPRブースも設置し、11月1日から小樽市内で始まる冬季イベント「小樽ゆき物語」(来年2月18日まで)の情報を発信する。


10月27日 金曜日

JR西日本 新たな観光列車 名称は「はなあかり」


交通新聞


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「スーペリアグリーン車」設置

JR西日本の長谷川一明社長は25日の定例会見で、2024年10月にデビューする新たな観光列車(3両編成)の列車名とデザインを発表した。列車名は、西日本のさまざまな地域のとっておきにあかりを灯す列車であることを表現した「はなあかり」。インテリアについては和の色彩をあしらうなど、優雅な旅を楽しんでもらえる空間を演出するほか、グリーン車よりグレードの高い「スーペリアグリーン車」を1両設ける。

新たな観光列車はキハ189系を改造。「地域の華(はな)を列車に集めて、お客様と地域の縁を結ぶ列車」をコンセプトに、西日本各エリアで運転する。第1弾では、北陸新幹線敦賀延伸開業後の来年10~12月に開催される「北陸デスティネーションキャンペーン」(北陸DC)に合わせて、敦賀から若狭・丹後地方を通り、城崎温泉を結ぶルートを走らせる。

列車名の「はなあかり」は、地域に光が当たり、地域が華やぐイメージや、さまざまな地域のとっておきに「あかりを灯す」列車、地域を明るくする列車であることを表現。ロゴマークは、柔らかなタッチで列車の優雅さ、地域とのつながりを表している。

デザインは、イチバンセン代表取締役の川西康之氏が監修。インテリアは、車内全体に日本の四季を彩る草花をモチーフとした華やかな和の色彩を展開する。グリーン車よりグレードの高いスーペリアグリーン車は、2人用の個室10室とし、よりゆったりと過ごせる空間となる、料金は未定。

外観は、袴(はかま)などの紋付き染めで最高級とされる「檳榔子染(びんろうじぞめ)」の色をベースとした車体に、金色のツタのデザインをあしらう。

会見で長谷川社長は「(敦賀―城崎温泉間でのデビューに向け)現在、同じルートで団体臨時列車を運転するなど準備を進めている。沿線の魅力に触れられる列車、鉄道の旅を地域の皆さまと一緒につくり上げていきたい」と述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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