四季折々の木曽路の美しい風景を楽しめる「特急しなの」。「車両の特徴や魅力を知った上で確実に予約したい」、「お得なきっぷも使ってコスパよく旅したい」と考えている方は多いでしょう。
特急しなのは6両編成が基本ですが、8両・10両編成で運行している期間もあります。グリーン車と普通車があり、普通車には自由席と指定席があります。
みどりの窓口や指定席券売機のほか、インターネット予約システム「えきねっと」と「e5489」などで予約可能です。また、お得なきっぷを購入すれば、特急しなのでさらにコスパよく列車旅を満喫できます。
この記事を読めば、特急しなのの列車の特徴や運転区間、料金体系、予約方法、お得に乗車するための方法について知って、特急しなのの列車旅をしっかりと満喫できます。
1.特急しなのは6両編成が基本!グリーン車と普通車がある
特急しなのは、名古屋駅〜長野駅間の木曽路の山間部を運行する特急列車です。
6両編成が基本で、1号車がグリーン車で2〜4号車が普通車指定席、5・6号車が普通車自由席となっています。また、大型連休時には8両や10両編成で運行することもありますよ。
1-1.車両の特徴と設備
特急しなののグリーン車には大パノラマを楽しめるワイドな窓がついており、座席も広々スペースで座り心地も良好です。
普通車自由席が最もリーズナブルな車両ですが、座席は早い者勝ちなので、確実に座席を確保したいなら普通車指定席を利用しましょう。
2.特急しなのの予約に必要な4つの情報
特急しなのを予約するためには、以下の情報を確認しておく必要があります。
この章では、特急しなのの予約に必要な基本情報を見ていきましょう。
2-1.主な運転区間
特急しなのの主な運転区間は、名古屋駅〜長野駅です。ただし、時期や利用する列車によって途中停車駅が変わるので、事前に確認しておきましょう。
2-2.運転日・時刻表
特急しなの初電・終電のダイヤは以下のとおりです。上下とも、13本ずつの定期列車が運行しています。
下り 主要停車駅 | 特急しなの1号 | 特急しなの25号 |
---|---|---|
名古屋駅 | 7:00発 | 19:40発 |
千種(ちくさ)駅 | 7:06発 | 19:48発 |
多治見(たじみ)駅 | 7:23発 | 20:05発 |
中津川駅 | 7:49発 | 20:32発 |
松本駅 | 9:09発 | 21:50発 |
長野駅 | 10:03着 | 22:39着 |
上り 主要停車駅 | 特急しなの2号 | 特急しなの26号 |
---|---|---|
長野駅 | 6:09発 | 19:40発 |
松本駅 | 7:04発 | 20:32発 |
中津川駅 | 8:22発 | 21:49発 |
多治見(たじみ)駅 | 8:51発 | 22:17発 |
千種(ちくさ)駅 | 9:09発 | 22:35発 |
名古屋駅 | 9:18着 | 22:42着 |
上記の駅には必ず停車しますが、一部の日付で、列車によっては途中停車駅が変わります。自分が乗る予定の列車の停車駅はJR東海の公式サイトで必ずチェックしておきましょう。
2-3.料金体系
座席のクラス | 特急券 | 乗車券 | 合計金額 |
---|---|---|---|
グリーン車 | 大人 6,610円 子ども 5,400円 |
大人 4,510円 子ども 2,250円 |
大人 11,120円 子ども 7,650円 |
普通車指定席 | 大人 2,950円 子ども 1,470円 |
大人 4,510円 子ども 2,250円 |
大人 7,460円 子ども 3,720円 |
普通車自由席 | 大人 2,420円 子ども 1,210円 |
大人 4,510円 子ども 2,250円 |
大人 6,930円 子ども 3,460円 |
普通車の指定席と自由席の間には730円の差があります。確実に座席を確保して、列車旅を楽しみたい方は指定席を予約しましょう。
また、指定席特急券はシーズンによって料金が変わります。閑散期は通常期の200円引き、繁忙期は200円増し、最繁忙期は400円増しに設定されています。
なお、特急しなのはJR東海とJR東日本のエリアをまたいで運行しますが、JR東海の適用日カレンダーに準じます。詳しくはJR東海ホームページをご確認ください。
2-4.予約方法
特急しなのの予約方法は主な旅行代理店やJRのみどりの窓口、指定席券売機、JRの予約システム「えきねっと」、「e5489」などで、乗車1ヶ月前の午前10時から予約できます。
ちなみに、えきねっとでは細かい座席指定はできませんが、e5489なら座りたい座席を事前に指定できるので、ネット予約をするならe5489を利用するのがおすすめです。なお、きっぷ受け取りをする場合には、受け取れる駅を事前に確認してから購入しましょう。
3.特急しなのに使えるお得なきっぷ
特急しなのでは、コスパよく乗車できるお得なきっぷも購入できます。
それぞれのきっぷの特徴や利用条件についてチェックしてみましょう。
3-1.しなの特急回数券
しなの特急回数券は、特急しなのの普通車自由席に乗車できる4枚セットの回数券です。回数券1枚で子ども2人まで同伴できます。利用できる期間は通年(一部期間をのぞく)で、1年中販売しています。有効期間は1ヶ月で、利用できない期間にかかる場合には期間を延長してもらえますよ。
乗車できる区間は名古屋駅から中津川駅で、発売額は7,440円です。
発券場所は旅行会社の営業所や東海道本線(岡崎駅〜大垣駅)、武豊線、中央本線(金山駅〜新守山駅、美乃坂本駅〜南木曽駅)、関西本線(八田駅〜四日市駅)のきっぷうりばやサポートつき指定席券売機です。
3-2.木曽エリアフリーきっぷ
木曽エリアフリーきっぷは、名古屋市内の発車駅から中津川駅〜洗馬(せば)駅間のフリーエリアまでの往復に、特急しなのの普通車指定席を利用できるきっぷです。また、フリーエリア区間内の普通列車や急行列車の普通車自由席の乗り降りも自由にできます。
お食事券やお買い物券がついた「エンジョイチケット」もセットで購入できますよ。
発券できるのは往路の特急しなのの普通車指定席が予約できる場合のみですが、利用期間と販売期間は通年(利用期間は一部期間を除く)です。有効期間は3日間となっています。発売額は10,000円です。
発券場所は、旅行会社の営業所や、東海道本線(二川駅~近江長岡駅)、飯田線(船町駅~本長篠駅)、武豊線、高山本線(長森駅~下呂間駅)、中央本線(金山駅~多治見駅)、太多線、関西本線(八田駅~亀山駅)、紀勢本線(下庄駅~熊野市駅)、名松線及び参宮線のきっぷうりばです。
4.まとめ
この記事では、特急しなのの特徴や予約に必要な運転区間や運転スケジュール、料金体系、予約方法といった情報をご紹介しました。
特急しなのは名古屋駅〜長野駅間を結ぶ特急列車です。時期や列車によって停車駅が変わるので、途中停車駅で降りる予定の方は乗車する列車の停車駅を事前にチェックしましょう。
座席はJRの予約システム「えきねっと」や「e5489」、主な旅行代理店やJRのみどりの窓口、指定席券売機などで乗車日1ヶ月前の午前10時から予約できます。座席を指定したいなら、みどりの窓口や旅行代理店、e5489で購入するようにしましょう。
また、特急しなのにコスパよく乗車するなら、お得なきっぷも有効活用すべきです。
しなの特急回数券や木曽エリアフリーきっぷなど、お得なきっぷの利用も視野に入れながら特急しなのに乗車して、お得に楽しく列車旅を満喫しましょう。