伊豆半島の東海岸に沿って走る観光列車
東海道本線小田原駅と伊豆急行線伊豆急下田駅を結ぶ伊東線経由の観光列車が、「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」です。エクステリアデザインは、かつて常磐線の特急「スーパーひたち」で使用されていた651系特急形車両の力強い印象に「柔らかさ・女性らしさ」を採り入れ、リゾート列車にリデザインしています。白色をメインとした車体に、伊豆ゆかりの「桜」「海風」「さざ波」がピンクゴールドのラインで描かれており、エレガントな大人の雰囲気を醸しだしています。
なお、びゅう旅行商品で利用するとオリジナルメニューが提供され、車窓の風景を楽しみながら、美味しい食事やお酒を楽しむことができます。また、根府川付近や伊豆熱川駅〜伊豆稲取駅間などのビューポイントでは、徐行運転や一時停止も実施。ゆっくりと車窓を楽しめる列車となっています。
※「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」は、2020年6月に運行終了いたしました
鉄道コンシェルジュ ミスターKのとっておき情報
2人用カウンター席を設置 全座席から海の風景を楽しめる
びゅう旅行商品で利用できる伊豆急下田駅寄りの1号車は、海側に2人用カウンター席、山側に2人用の向かい合わせ席を配置。山側の席は床面が少し高くなっており、すべての座席から海の景色をお楽しみいただけます。木製のひじ掛けや青色と緑色のシートモケットが、広々とした明るい空間を演出しています。
お酒やおつまみ等を販売 バーカウンターとラウンジを併設
フリースペースの2号車は、伊豆の見どころなどを紹介する大型のディスプレイを設置したラウンジで、お酒やおつまみ、伊豆にちなんだ地産品「のもの」などを販売するバーカウンターが併設されています。どの車両に乗車している方でも利用できますので、美しい車窓の風景を眺めながらグラスを傾けることができます。
グループ旅行に最適な海側のコンパートメント席
びゅう旅行商品で利用できる3号車には、4人用コンパートメント席が5室と、車イスを置けるスペースを確保した2人用コンパ−トメント席が1室の計6室あり、全室が海側に面しています。西伊豆の夕陽をイメージしたオレンジ色の座席と大型テーブルが配置され、通路との間には四季折々にデザインが変わる暖簾の仕切りが付いています。
ひとり旅でも利用しやすい回転式リクライニングシートを配置
小田原駅寄りの4号車には、ひとりでもグループでも利用しやすい回転式リクライニングシートと、4人用の固定式ボックスシートを配置。伊豆の海と山をイメージした青色と緑色のシートモケットが鮮やかさを演出しています。全国のJRの主な駅や旅行会社などで販売するグリーン車指定席券と乗車券で利用できます。
びゅう旅行商品オリジナルのランチやティータイムメニュー
びゅう旅行商品では、小田原駅発の往路で「ランチメニュー」、伊豆急下田駅発の復路では「ティータイムメニュー」を用意。これらは、東京・目黒にある女性に人気のフランス家庭料理レストラン「モルソー」の秋元さくらオーナーシェフが監修したオリジナルメニュー。自然豊かな伊豆の食材を使った四季折々の味覚が提供されます。
※写真はランチメニューの一例です。
オリジナルの食事も楽しめるJR東日本の「びゅう旅行商品」
この列車の1・3号車の座席は、びゅう旅行商品として販売しています。稲取温泉をはじめ下田、下賀茂温泉などに泊まる宿泊プラン(「IZU CRAILE」往復利用・往路のみ利用・復路のみ利用の3タイプ)や東京駅発着の日帰りプラン、小田原駅・熱海駅発着プランが用意されており、自分の旅のスタイルに合わせて選ぶことができます。
列車情報
運転日 | 土曜・休日を中心に運転 |
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運転区間 | 東海道本線・伊東線・伊豆急行線 小田原駅〜伊豆急下田駅間 |
運転時刻 |
【下り】 小田原駅11:40発 → 伊豆急下田駅14:09着 【上り】 伊豆急下田駅15:20発 → 小田原駅17:12着 ※2020年6月28日までの運転 |
著者紹介
- ※文/ミスターK(結解喜幸)
- ※写真/ミスターK(結解喜幸)、SONIC RAIL GARDEN
- ※掲載されているデータは2017年8月現在のものです。
- ※運転日・運転区間等は変更となる場合があります。