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2024.01.12鉄道JR西日本 「あめつち」運転区間を拡大 木次線/城崎温泉コース追加 など【今週の交通新聞より】

2024年1月9日~1月12日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR四国 高松駅ビル「TAKAMATSU ORNE」3月22日開業
・JR東日本クロスステーション 「Café&Bar RAGE ST」をオープン
・JR西日本 「あめつち」運転区間を拡大 木次線/城崎温泉コース追加
・JR東海 東海道新幹線60周年企画 4月から展開

1月9日 火曜日

JR四国 高松駅ビル「TAKAMATSU ORNE」3月22日開業


交通新聞


交通新聞

商業棟に「シコク メグル」

飲食物販 新業態店を集積

JR四国は昨年12月26日、高松駅ビル「TAKAMATSU ORNE」(タカマツ オルネ)の開業日を3月22日に決定したと発表した。今回新たに19のテナントが決定し、商業棟にはJR四国ステーション開発直営の飲食・物販の新業態店舗「shikoku meguru」(シコク メグル)がオープン。JR四国の旅行業店舗「ワープ高松支店」を同日付で移転・改称する「JR四国ツアー高松支店」や観光案内所も入居する。

タカマツ オルネは、同社の本格的な駅ビルとしては1993年開業の「徳島駅クレメントプラザ」に次ぐ2棟目となる。敷地面積約5200平方㍍。商業棟、駐車場棟の2棟で構成され、商業棟は鉄骨造り4階建て、延べ床面積約1万70平方㍍。駐車場棟は鉄骨造り4層5段、延べ床面積約5460平方㍍。

店舗は商業棟1~3階と駐車場棟の1階に配置され、売り場面積は約6220平方㍍。開発コンセプトは「県都高松の玄関口として、『時間』と『こと』を楽しみながら『ここが目的地、出発地』となる施設」。

今回発表された店舗は、商業棟1階のシコク メグルをはじめ、同階の生活雑貨「無印良品500」(四国初出店)、観光案内所「香川・高松ツーリストインフォメーション」、同2階のドラッグストア「ココカラファイン」、同3階の旅行業店舗「JR四国ツアー」など19テナント。

シコク メグルは売り場面積約350平方㍍。kitchen(飲食)とmarche(物販)の2ゾーンで構成され、飲食ゾーンは「讃岐ラーメン はまんど」「CURRY&PASTA KŌ―香―」など4店舗で構成されるフードコート。地元料理店の限定メニュー提供、テスト販売などに利用できるシェアキッチン「challenge kitchen」(チャレンジキッチン)もある。

物販ゾーンは「四国の食を通じてヒト・コト・モノと出会い、地域の魅力を再発見する」がコンセプトの食のセレクトショップ。「事業者展開」「商品提供」の2ゾーンで、生産者や事業者のこだわりの商品1000品目以上を販売する。

このほか、キーテナントの書籍・文具雑貨「TSUTAYA BOOKSTORE/SHARE LOUNGE」(商業棟3階)とスーパーマーケット「エースワン」(駐車場棟1階)、JR四国グループの四国キヨスクによる土産・食品・雑貨販売の新ブランド「ハレノヒヤ」(商業棟1階)など5店舗の入居が決まっており、今回の発表で決定店舗数は24店舗(未公表分を除く)に。売り場面積ベースで約9割が決まった。

また、4階の屋外には「アンパンマンのなかまたち」との記念撮影ができるロングベンチ、アンパンマン列車を模したベンチなどを配置した「高松アンパンマン列車ひろば」(約100平方㍍、無料)を開設する。


1月10日 水曜日

JR東日本クロスステーション 「Café&Bar RAGE ST」をオープン


交通新聞

池袋にeスポーツ発信拠点 カフェバーで飲食・観戦

JR東日本クロスステーション(JR―Cross)フーズカンパニーとジェイアール東日本企画(jeki)、JR東日本スポーツの3社は、共同出資して「JR東日本グループeスポーツカフェ有限責任事業組合」を設立し、今月末にJR池袋駅東口にeスポーツの新たなカルチャー・ムーブメントを発信する拠点「Café&Bar RAGE ST」をオープンする。国内最大級のeスポーツエンターテインメント「RAGE(レイジ)」をコンテンツパートナーとして、eスポーツの大会・試合観戦やPCプレーエリア、グッズ購入など、eスポーツの楽しさを満喫できる。

コンテンツパートナーの「RAGE」は、サイバーエージェントの100%出資子会社のCyberZ(東京都渋谷区)、エイベックス・エンタテインメント(同港区)、テレビ朝日が運営。人気タイトルの「公式大会」、一般参加型の「イベント」、プロチームの頂点を決める「プロリーグ」の三つのプロジェクトを実施している。

新たにオープンする発信拠点は、カフェバーで本格的な飲食とともにeスポーツの大会を楽しめるほか、eスポーツのアパレルやグッズを販売。名称の「ST」は、StationやStreet、Startなどを意味する頭文字から取っている。

建物は2階建て。1階は誰でも利用可能な「カフェ&バーエリア」と、eスポーツプロチームのアパレルやグッズなどを販売する「グッズエリア」(RAGE e-sports Official Shop)。2階は、ハイスペックなPCやゲーミングモニター、ゲーミングチェアなどを備え、各種eスポーツタイトルを有料で楽しめる「PCプレイエリア」(Jexer e-sports station)となる。店舗の詳細は今月中旬以降に公式Xアカウントなどで発表予定。


1月11日 木曜日

JR西日本 「あめつち」運転区間を拡大 木次線/城崎温泉コース追加


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沿線の魅力発信周遊観光のセットも

JR西日本は4月から、山陰線の観光列車「あめつち」について、従来の鳥取―出雲市間に加え、新たに同線米子―宍道―木次線出雲横田間、山陰線鳥取―城崎温泉間でも走らせる。それぞれ島根県雲南市と奥出雲町の豊かな自然に癒やされるコース、美しい日本海や地形が楽しめるコースとして運転し、さらなる沿線の魅力発信と地域活性化を図る。

「あめつち」は、2018年7月にデビューした2両編成の観光列車。車体は山陰の海、空をイメージした紺碧(こんぺき)色で、山陰の山並みと「たたら製鉄」にちなんだ「刃文」を表現した銀色の帯模様などがあしらわれているのが特徴。

9月までの運転計画によると、米子―出雲横田間では一部の日・月曜日の計22日間、各日1往復運転。ダイヤは下りが米子発8時17分、出雲横田着11時21分。上りが出雲横田発12時3分、米子着15時27分。途中停車駅は安来、松江、玉造温泉、宍道、木次で、上りは出雲三成にも停車する。

下りの木次、上りの出雲三成ではいずれも約10分間停車。木次では地元の人たちによるおもてなしがあり、出雲三成では併設の「仁多特産市」で地元産品の買い物などを楽しめるようにする。併せて、「あめつち」乗車とセットした周遊観光コースも地元と連携して用意する。

山陰線鳥取―城崎温泉間では、一部の土・日曜日の計17日間に各日1往復運転。ダイヤは、上りが鳥取発9時、城崎温泉着10時48分。下りが城崎温泉発12時27分、鳥取着14時19分。途中停車駅は岩美、浜坂。

また、余部橋りょうの西側にある餘部駅では、乗客に高さ約40㍍の同橋りょうからの日本海の景色を車外に出て堪能してもらうため、上下列車とも約5~10分停車する。新規の乗降はできない。

「あめつち」の乗車には、乗車券のほかに指定席グリーン券が必要。大人片道の運賃・料金の合計は、米子―出雲横田間2980円、鳥取―城崎温泉間2340円となる。


1月12日 金曜日

JR東海 東海道新幹線60周年企画 4月から展開


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沿線の魅力発信イベントなど

記念ロゴ OBの絵本作家が作成

JR東海は、今年10月1日の東海道新幹線開業60周年を記念して、4月1日以降に60周年企画を展開する。利用者のこれまでの愛顧に感謝して、旅行企画や記念グッズを用意するほか、新幹線沿線の魅力を発信するイベントを開催する予定。記念ロゴマークは、人気絵本「大ピンチずかん」の作者、鈴木のりたけ氏が作成。企画のさまざまな場面で使用し、60周年を盛り上げる。

東海道新幹線東京―新大阪間は、世界初の高速鉄道として1964年10月1日に開業。三大都市圏の東京、名古屋、大阪を結ぶ大動脈として、累計輸送人員は約68億人を数え、日本経済の成長を支えてきた。

同社では、新幹線への愛顧に対する感謝の気持ちを込めた各種企画を用意。60年の歴史を振り返りつつ、リニア中央新幹線を含む将来の高速鉄道に対する期待感の醸成に取り組む。

旅行企画は、東海道新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービス「EXサービス」(エクスプレス予約、スマートEX)の「EXポイント」やクーポンなどを活用し、お得に楽しめる内容を計画している。

記念グッズは、同社やグループ会社から発売する予定で、60周年を迎える他社の商品などとコラボレーションした企画も検討している。

記念ロゴマークは、新幹線乗務員とN700S車両が親しみあるイメージで描かれ、乗務員の敬礼のポーズから想起した「60周年ポーズ」によって、愛顧への感謝とさらなる進化に向けた決意を表現した。今後、ポスターやホームページ、記念グッズなど関連する場面で使用していく。

作者の鈴木氏は75年、浜松市生まれ。一橋大学を卒業後、JR東海に入社して約2年間勤務した。その後、広告デザインプロダクションを経て絵本作家としてデビュー。2022年刊行の絵本「大ピンチずかん」は、絵本児童書ジャンルで八つの賞を受賞している。

丹羽俊介社長は東海道新幹線の役割について、「開業以来、日本の大動脈輸送を担うことで社会経済の発展を下支えしてきた。高速化を図り、列車頻度、快適性、利便性を高めてきた自負がある。何よりも安全・安定輸送の確保がベースにあり、これが東海道新幹線の強み。これからも安心してお乗りいただける交通機関にしていきたい。コロナ禍を経て多様化したニーズに対応していくために、今後も努力していかなければならない」としている。



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鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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