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2024.01.19鉄道JR釧路支社 「SL湿原号」20日から運転開始 など【今週の交通新聞より】

2024年1月15日~1月19日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東日本新潟シティクリエイト 「CoCoLo新潟」2階イーストサイド 3月27日開業
・JR釧路支社 「SL湿原号」20日から運転開始
・JR東海 リニア中央新幹線 東百合丘工区シールドトンネル内部を報道公開
・JR西日本 大阪駅でリバイバル急行のミニツアー 新型「やくも」見学会も
・JR北海道 H100形ラッピング第2弾4両 2月から投入 国・道の支援で

1月15日 月曜日

JR東日本新潟シティクリエイト 「CoCoLo新潟」2階イーストサイド 3月27日開業


JR東日本新潟シティクリエイト(JENIC)は11日、JR新潟駅高架下に今春開業する商業施設「CoCoLo新潟」のうち、2階イーストサイドを3月27日に開業するとともに、同エリアに出店する全59店舗を発表した。残るエリアの開業日は現時点では未定で、段階的にオープンしていく。

CoCoLo新潟は、新しくできる4エリアと二つの別館の計6エリアに分かれ、約170店舗が集まる駅ビルに生まれ変わる。2階建て・一部3階建て、延べ床面積約4万9000平方㍍(新設部分3万平方㍍)、店舗面積約2万6500平方㍍(1万3000平方㍍)。

2階イーストサイドは、先行発表した高級スーパーマーケット「成城石井」などのほかにも注目店舗がめじろ押し。JR東日本クロスステーションリテールカンパニーが展開する土産・弁当店「HANAGATAYA」をはじめ、食雑貨セレクトショップ「こととや」、洋菓子「レパコMille―bien」、フルーツ大福「果寿庵」などが新潟県初出店。「吉乃川」「酒菓子升升一升」「越後雪室屋STATION Labo」「魚や片桐寅吉」などの新業態も、先行発表分を含め11店舗に上る。

同エリア内の「ニイガタ バル★麺 横丁」は4月下旬に開業。「地魚と新潟和牛 壱勢」「燕三条らーめん潤」「ラーメン いっとうや」「新潟串カツセンター」など、新潟のラーメン・居酒屋文 化を盛り上げる個性豊かな9店舗がそろう。

併せて、今月12日から同エリアの店舗スタッフ求人特設ウェブサイトを開設。新潟市の朱鷺メッセ新潟コンべンションセンター2階メインホールで今 月25日と2月27日に合同面接会を開催する。


1月16日 火曜日

JR釧路支社 「SL湿原号」20日から運転開始


交通新聞


交通新聞

JR北海道釧路支社は12日、20日から今シーズンの運転を開始する釧網線観光列車「SL冬の湿原号」(釧路―標茶間)の関係者向け試乗会を開いた。今季は新型コロナウイルスの5類移行後の初の設定で、各座席のテーブルは4年ぶりのパーテーションなし。沿線自治体やメディア各社、旅行会社など約50人を招き、アフターコロナの湿原号の旅を広くPRした。

この日は、本番さながらにサービスが行われ、車内販売カウンターではオリジナルグッズや沿線の特産品を提供。販売スタッフは今年のお薦め品として、けん引するC11171号機の形式称号をデザインしたトートバッグ(2000円)や「SLピンバッジ」(800円、全3種)、地元コーヒー豆専門店が湿原号をイメージしてブレンドした「SLオリジナルブレンドコーヒー」(400円)をPRした。

名物のダルマストーブでは、車販で買ったスルメをあぶる様子が見られ、かすかなSLの煙の香りに加え、食欲をそそる香りが車内に立ち込めた。お薦めのブレンドコーヒーも人気で、参加者らがオリジナルデザインの紙カップを絡めて記念撮影する様子が随所で見られた。白銀の釧路湿原を行く中で、今年もエゾシカ、タンチョウが沿線から湿原号を出迎えた。

今冬の運転計画は昨年より3日間多い35日間。20日から3月20日までの金・土曜日・休日と2月2~12日、3月1~6日に1日1往復する。全車指定席。指定席券(大人1680円、子ども半額)は「えきねっとチケットレス座席指定券」でも扱う。

運転初日の20日は釧路駅で出発式を実施予定。標茶駅では、地元特産品を集めたマルシェイベント「しべちゃうまいもん発見市場」の開催と観光PRブースの開設を予定する。


1月17日 水曜日

JR東海 リニア中央新幹線 東百合丘工区シールドトンネル内部を報道公開


交通新聞

JR東海は15日、リニア中央新幹線第一首都圏トンネルの東百合丘工区(川崎市麻生区)で、シールドトンネル工事の状況を報道公開した。同新幹線のシールドトンネル工事の公開は初めて。第一首都圏トンネルは大深度地下を使用しているため、掘進の初期段階でシールドマシンを動かし、安全対策や周辺環境への影響を実地確認する「調査掘進」を各工区で実施。東百合丘工区では昨年3~9月に掘削を行い、現在は調査掘進の確認結果に基づいて行う本格的な掘進に向けた準備作業を進めている。工期は2026年12月25日まで。

品川―神奈川県駅(仮称)間約37㌔の第一首都圏トンネルは、このうち約33㌔が大深度地下使用区間。都市部のトンネルは、筒状の掘削機「シールドマシン」によるシールド工法で掘り進めていく。4工区に分かれ、東百合丘工区(約4・2㌔)は東百合丘非常口から名古屋方面の片平非常口までを掘削する。

立坑の東百合丘非常口は21年8月に完成。調査掘進は昨年3月、同非常口から名古屋方面に向けて開始し、同年9月に外径約14㍍、距離約133㍍の掘削を終えた。

調査掘進では、地表面の変位、振動・騒音、地下水位を計測して周辺環境への影響を確認。適切な施工管理ができることを確認するため、泥土圧や取り込み土量の管理、泥土の性状確認を実施した。

これらの内容や結果については、同社が学識者や専門技術者を招いて設けた「トンネル施工検討委員会シールドトンネル部会」で確認。同社では「委員からは、調査掘進が適切な施工管理の下、計測結果の一部に一時的な変動が認められたものの、周辺に影響を与えることなく実施された状況が確認できた。今後の本格的な掘進についても、同様に慎重かつ確実に進めていくよう助言があった」としている。これを受けて、確認結果の沿線住民向け説明会を昨年12月に開催した。

今後は、地上の工事ヤード内に、トンネル壁面を構成するコンクリート製「セグメント」の搬入設備や、土砂搬出設備を囲む防音ハウスを設置するなど、本格的な掘進に向けた準備を進める。さらに、住民と直接、工事関連の話し合いができる「オープンハウス」の開催を経て、9月ごろを目標に本格的な掘進に取り掛かる。

この日は、東百合丘非常口から地下約90㍍のシールドトンネル内部を公開。調査掘進が行われた約133㍍は、セグメントが円筒形に組み立てられ、先端部にはシールドマシンと後続設備の一部が置かれていた。

現場で取材に応じた同社中央新幹線推進本部中央新幹線建設部中央新幹線神奈川東工事事務所の小野口博之所長は、「調査掘進は適切な施工管理の下、周辺に影響を与えることなく安全に工事を推進できたと考えている。本格的な掘進に向けて、今後も地元の皆さまにご理解を深めていただけるよう、さまざまな取り組みを行いながら安全に工事を進めていきたい」と述べた。


1月18日 木曜日

JR西日本 大阪駅でリバイバル急行のミニツアー 新型「やくも」見学会も


交通新聞

急行「鷲羽」が〝復活〟

JR西日本と大阪来てなキャンペーン実行委員会(大阪府、大阪市、大阪観光局で構成)は2月12日、「大阪来てな!TRAIN DAYS」と銘打ち、JR神戸線(東海道線)神戸―大阪間で湘南色115系車両を使用したリバイバル急行「鷲羽」特別運行ミニツアー、大阪駅10番線ホームで4月にデビューする特急「やくも」の273系新型車両の見学会を開催することになり、参加者を募集している。

リバイバル急行「鷲羽」のミニツアーは9時30分~12時に実施。神戸駅で出発前のおもてなし、車内で駅弁、飲料の提供、ミニトークイベントなどがある。料金は大人・子ども同額2000円。100人募集。

特急「やくも」新型車両の見学会は12時25分~15時20分に開催予定。50人を1グループとして各回約35分間(車内約20分、ホーム約15分)見学できる。車内の説明、ノベルティー配布、フォトスポット設置などもある。無料。300人募集。

申し込みはいずれも日本旅行の専用ホームページから。抽選制。締め切りは21日23時59分。両者では「新しく導入される車両と、かつて関西エリアでも運行された湘南色の車両が同じ日に大阪駅に登場するまたとない機会。ぜひお楽しみください」とPRしている。


1月19日 金曜日

JR北海道 H100形ラッピング第2弾4両 2月から投入 国・道の支援で


交通新聞

JR北海道の綿貫泰之社長は17日の定例会見で、国(鉄道建設・運輸施設整備支援機構)と北海道の助成・補助を受けて昨年度から導入を進めているH100形ラッピング列車について、第2弾の全4両(室蘭線、日高線、根室線、宗谷線)を2月から順次投入すると発表した。各沿線地域の特色を表現した外装が特徴の車両シリーズ。室蘭、宗谷、石北、釧網、富良野各線で運用する。

観光列車としての活用も視野に入れ、全8種類の計画で昨年度から投入を進めてきた。「釧網線」「花咲線」「石北線」「富良野線」の各バージョンを導入した第1弾4両に続き、今回も第三セクターの北海道高速鉄道開発が車両を取得し、JR北海道に無償貸与する支援スキームを採用する。

車両取得額は1両当たり約2億8000万円。着脱可能な木製テーブルなど、観光列車としても活用できる特別内装は第1弾と共通。各デザインは、沿線自治体から募って描き起こした。

「室蘭線ラッピング」は、岩見沢―追分―苫小牧間で活躍した往年の「石炭車」の意匠。石炭色に黄色ラインの車体で、同社の岩見沢レールセンター(岩見沢市)や、ゆにガーデン(由仁町)、小林酒造(栗山町)、蒸気機関車(安平町)、アイスホッケー(苫小牧市)といった沿線の炭鉄港文化財、スポット・要素などのイラストも描いた。

「日高線ラッピング」は、旧国鉄一般気動車標準色をベースカラーに、日高・胆振地方のアイヌ文化、馬産地文化を表現。むかわ町が誇る恐竜全身骨格化石「カムイサウルス・ジャポニクス」(むかわ竜)、馬のモチーフも取り入れた。

「根室線ラッピング」は、滝川―新得間の沿線7市町村の名物や風景を季節ごとに色彩豊かに描いた。採用モチーフは、菜の花(滝川市)、ズリ山(赤平市)、さくらんぼ(芦別市)、ぶどう(富良野市)、犬ぞり(南富良野町)、そば畑(新得町)、山菜(占冠村)など。

「宗谷線ラッピング」は、蒸気機関車の黒がベース色。沿線の天塩川と鉄道を白色の直線や交わりで表現した。ラインはSLの動輪、雪の結晶、森林などをモチーフにした幾何学模様。沿線に生息するオジロワシも描いた。

運用区間は、「室蘭線」「日高線」が室蘭線長万部―苫小牧間、室蘭―東室蘭間。「根室線」「宗谷線」が宗谷線旭川―名寄間、石北線、釧網線網走―緑間、富良野線。石北線の一部区間と釧網線は3月16日のダイヤ改正以降に運行する。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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