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2024.02.22鉄道JR九州 新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」外観デザインなどを発表 など【今週の交通新聞より】

2024年2月19日~2月22日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 「神戸~大阪鉄道開業150周年プロジェクト」4月始動
・JR北海道 NFT商品「ディスカバリー」プロジェクト 鉄道の新たな魅力へ3月から第1弾
・JR九州 新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」 外観デザインなどを発表
・JR東北本部 「SATONO(さとの)」4月6日デビュー 「あいづSATONO」として運転

2月19日 月曜日

JR西日本 「神戸~大阪鉄道開業150周年プロジェクト」4月始動


交通新聞

5月11日、両駅で記念式典 約半年にわたり多彩な企画展開

JR西日本は14日、4月から「神戸~大阪鉄道開業150周年プロジェクト」をスタートさせると発表した。神戸―大阪間の鉄道が開業してから5月11日に150周年を迎えることに合わせた取り組みで、利用者や地域の人たちに感謝し、キャッチコピーを「あしたに、つなぐ。」と定め、さまざまな企画を展開する。期間は半年程度を予定。開業日当日の5月11日には神戸駅と大阪駅で記念式典を開催する。

神戸―大阪間の鉄道は1874年5月11日に開業。国内では、1872年10月14日に開業した新橋―横浜間に次いで2番目、関西では初めての開業だった。150周年を迎える駅は、神戸、三ノ宮、住吉、西宮、尼崎、大阪の6駅。

イベント関係では、5月11日に神戸駅で出発式と記念式典、大阪駅・大阪ステーションシティ5階「時空(とき)の広場」で記念式典と記念イベントを開催。夜には神戸駅で、駅側面を活用したプロジェクションマッピングを行う。

また、沿線自治体などと協力して8駅で「鉄道とまちの歴史パネル展」を実施。京都市の京都鉄道博物館では、150周年を記念した企画展を開く。鉄道専用SNS「Railil(レイリル)」では、同区間の鉄道にまつわる思い出の写真やエピソードをアプリ内で募集するキャンペーンを行う。

このほか、同社公式オンラインショップ「DISCOVER WEST mall」での6駅の記念入場券発売、WESTERアプリを活用した「神戸~大阪鉄道開業150周年記念企画!沿線地域をつなぐデジタルスタンプラリー」、JR神戸線を走行する車両が多く在籍する網干総合車両所の見学ツアー(5月12日)、交通新聞社発行の月刊誌「鉄道ダイヤ情報」でのフォトコンテストなども予定する。

商品関係では、150周年記念弁当や、地元企業との連携による地域と鉄道の歴史を感じるようなオリジナル商品を発売する。各取り組みの詳細は決まり次第、今月14日に開設した専用ホームページなどに掲載していく。


2月20日 火曜日

JR北海道 NFT商品「ディスカバリー」プロジェクト 鉄道の新たな魅力へ3月から第1弾


交通新聞

鉄道関連コンテンツ販売 記念イベント参加証に活用

JR北海道の綿貫泰之社長は15日の定例会見で、NFT(非代替性トークン)を活用したプロジェクト「DISCOVERY/JR HOKKAIDO」を始動すると発表した。鉄道関連コンテンツを中心としたNFT販売のほか、イベント参加証などにNFTを活用することで、現実世界とデジタル世界を融合させた新たな価値を創造し、北海道の鉄道の新たな魅力の発見を提案していく。第1弾は全3商品。数量・期間限定で3月15日から展開する。

第1弾の「記念KitacaNFT」は、3月16日に控える交通系ICカード・Kitacaのサービス圏拡大に合わせた商品。デザイナーのそらさんが手掛けるKitacaのキャラクター・エゾモモンガについて、同拡大エリアとなる函館・旭川版デザインを新たに描き下ろし、アニメーションNFTとして提供する。全6種で各222個限定、価格は1000~3000円を予定。全種そろえるとコンプリート特典NFTがもらえる仕様とする。

「キハ40優駿浪漫カラーNFT」は、2021年に専用ホームページで期間限定公開した「キハ40―353号(優駿浪漫カラー)」の高画質VR(仮想現実)を復刻した。日高線で活躍した引退車両を題材としたもので、運転席や車体床下の画像も、水平・垂直方向とも制限なく360度見渡せるNFTとなる。全3種、各100個限定、3000~5000円の計画で順次発売。VRコンテンツ視聴にはアプリ「VR SQUARE」が必要。


2月21日 水曜日

JR九州 新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」 外観デザインなどを発表


交通新聞 外観イメージ


交通新聞 車内イメージ

全車グリーン席、畳個室も車内随所に地元産の杉材

JR九州は19日、4~6月開催の「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」(福岡・大分DC)に合わせて久大線(ゆふ高原線)に投入する新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」の外観や内装デザインなどを発表した。デザインは、同社協働パートナーで日豊線霧島神宮駅のリニューアルを手掛けたIFOO(鹿児島市)が担当。車体に同線の路線図を描くなど、車両全体で沿線の特色を表現する。

列車は気動車3両編成で、両端はキハ47形2両、中間車(ラウンジ・ビュッフェ)はキハ125形を改造。博多から久大線を経由して由布院、日豊線別府まで1日片道1便を運行する。月・水・土曜日の博多発が「かんぱち」号、火・金・日曜日の別府発が「いちろく」号となる。木曜日運休。

外観は艶のある黒を基調とし、3両にわたって側面に久留米―大分間の路線図をモチーフにしたゴールドのラインを引き、その上下に同区間の駅名によるエッジラインを描いた。車体に沿線の景色が映り込むことで、車両全体で雄大な景色を表現する。

先頭部のロゴマークは、列車名にちなみ、大分県湯布院地区のシンボル・由布岳を「八」、沿線を流れる川を表す「一」を6個集めて「六」とした。

車内は全車グリーン席で、1号車が家族・グループ向け畳個室1室(定員6人)、ソファ席5席(各3人掛け)、ボックス席2席(6人掛け、4人掛け)。3号車が畳個室1室(6人)、ボックス席8席(4人掛け3席、3人掛け1席、2人掛け4席)。2号車は共用スペース「ラウンジ杉」。

1号車は大分・別府エリアの風土をモチーフに、火山や温泉を想起させる赤をベースにした温かみのあるソファ席を設置。各席テーブルには大分産の杉を用い、天井や手すりも杉板で統一感を醸す。

一方、3号車は福岡・久留米エリアをコンセプトに、沿線の平野や山々をイメージした緑や青を基調にした落ち着いたデザインとし、テーブルは福岡産の杉を使用。半個室タイプのボックス席でプライベートな時間を過ごせるようにする。

2号車「ラウンジ杉」は、大きな窓から景色が楽しめる工夫を施し、樹齢約250年の杉材を用いた長さ約8㍍の一枚板カウンターを設置。ビュッフェを兼ね備え、沿線ならではの食やドリンク、オリジナルグッズの販売も行う。

運転日や発売額、車内サービスなどは決まり次第発表する。


2月22日 木曜日

JR東北本部 「SATONO(さとの)」4月6日デビュー 「あいづSATONO」として運転


交通新聞


交通新聞

車内に工芸品やアロマで癒やし、飲食メニューはスマホ予約・決済

JR東日本東北本部は15日、4月6日にデビューする新観光列車「SATONO(さとの)」の運転スケジュールや車内サービスなどを発表した。6月9日までの土曜日・休日に、会津地方の歴史・文化・食を楽しむことができる「あいづSATONO」として磐越西線郡山―喜多方間を運転。車内では、「唎(き)き酒セット」や福島の食材にこだわった弁当、3色おはぎなどを提供する。

同列車は、「リゾートあすなろ」(HB―E300系2両編成)を改造。全車指定席で、1号車はグリーン車(定員25人)、2号車は普通車(同34人)。グリーン車は、4人掛けボックスシート12席、2人掛けボックスシート10席、1人掛けシート3席を配置。普通車は、2人掛けリクライニングシート32席、1人掛けリクライニングシート2席で構成する。グリーン料金は2000円(大人、子ども同額)、指定席料金は大人840円、子ども420円。

「あいづSATONO」のダイヤは、下り郡山発10時5分、喜多方着12時1分、上り喜多方発15時32分、郡山着17時16分。

車内は、会津伝統の赤べこ、起き上がり小法師、会津木綿で装飾。特製アロマで癒やしの車内空間とする。各座席は明るく落ち着いたトーンで、グリーン車の座席カラーは南東北3県(宮城、山形、福島)の各県旗をイメージした。

車内の飲食メニューは、スマートフォンで事前予約・決済する「うけとりっぷ」で提供する。下り列車は、沿線の地酒と福島県内産のおつまみをセットした「地酒の森『あいづSATONO』唎き酒セット」(オリジナル猪口〈ちょこ〉付き、3300円)、ご当地パンのロミオ(福島県郡山市)による「クリームボックス」(200円)、福豆屋(同市)の限定「宝の山 100th弁当」(1500円)を用意する。

上り列車は、田季野(同県会津若松市)による「田季野『あいづSATONO』輪箱飯」(1700円)、特製わっぱに入った「日々餡『郷の3色おはぎ』」(680円)を提供。アテンダントの車内販売もあり、地酒や地ビール、地産品、限定グッズなどを取り扱う。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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