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2025.10.31鉄道ウェッジ JR東海公式のドクターイエローT4編成引退写真集 12月発売 など 【今週の交通新聞より】

2025年10月27日~10月31日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 ハイブリッド方式の新型事業用車を導入 27年春以降順次
・JR四国 高徳線うずしおアンパンマン列車デビュー
・ウェッジ JR東海公式のドクターイエローT4編成引退写真集 12月発売
・JR東日本 中央快速線グリーン車で楽器の生演奏 11月の1カ月間、土曜日・休日
・JR九州 任天堂「スーパーマリオ」のタイアップキャンペーン、11月29日からラッピング列車運転など

10月27日 月曜日

JR西日本 ハイブリッド方式の新型事業用車を導入 27年春以降順次


交通新聞

安全性・生産性向上環境負荷の低減へ バラスト散布車も

JR西日本は22日、新型事業用車とバラスト散布車を、2027年春以降、順次導入すると発表した。国鉄時代に製造された機関車や貨車を更新し、さらなる安全性や生産性の向上を図る。新型事業用車としては同社初となるハイブリッド方式の電気式気動車を採用。環境負荷低減による持続可能な鉄道運行の実現を目指す。

同社グループは、グループ長期ビジョン2032で「安全、安心で、人と地球にやさしい交通」や「持続可能な社会」を掲げており、環境をはじめとするサステナビリティーの取り組みや持続可能なシステム構築を実現する取り組みを進めている。

今回導入する新型事業用車は1両編成で、8両を新造。新型バラスト散布車のけん引のほか、回送列車のけん引や車両入れ換え作業にも使用される予定。また、一部車両は嵯峨野観光鉄道の予備機としても活用する予定。


交通新聞

一方、バラスト散布車は4両3編成の計12両を新造し、バラスト輸送や散布作業に使用する。

新型事業用車は、車両を構成する機械部品の削減により、運行時やメンテナンス時の安全性が向上する。車両先頭部には衝撃吸収構造を採用。運転士が意識を失うなど、万一、運転操作を継続できなくなった際には自動的に列車を停止させるEB-N装置も導入し、安全性をさらに強化する。

電気式気動車の採用により、電車・気動車のシステムが共通化されることで、車両メンテナンスの効率化が期待されるほか、前後に機関車を連結するプッシュプルでの運転にも対応することで、従来の機関車の入れ換え作業を解消し、運用効率も改善される。

環境面では、ディーゼルエンジンと発電機で発電した電力、バッテリーアシストによってモーターを駆動させて走行するハイブリッド方式のため、従来の機関車と比較して燃費向上も図られる。


10月28日 火曜日

JR四国 高徳線うずしおアンパンマン列車デビュー


交通新聞

JR四国は25日、高徳線高松―徳島間で新たに「高徳線うずしおアンパンマン列車」の運転を開始した。「アンパンマン列車25周年記念事業」の一環で、2600系特急気動車2両1編成を改装。同区間を結ぶ特急「うずしお」の上下各5本に投入する。今後、2600系の残り2両1編成も同様に改装される(時期未定)。

同線では昨年3月のダイヤ改正まで、キハ185系を使用する一部の「うずしお」にプレイルーム付き「ゆうゆうアンパンマンカー」(キロハ186形)を連結していたが、パターンダイヤ化推進に伴う2600系、2700系への形式統一の必要性から、同線でのキハ185系の営業運転を取りやめた。

一方、同社が目指す「四国におけるアンパンマンワールドの構築」の観点から、主要路線の一つである同線には同列車が必要として、子ども連れの利用者や沿線でお手振りを楽しみにしていた人たちから要望が寄せられていたことも踏まえ、今回の投入を決めた。

対象車両は在籍する2600系の全4両(2両2編成)で、今回の2両1編成の運転開始により、同列車は7種類25両(土讃線の「復刻!初代アンパンマン列車」を含む)となった。

高徳線うずしおアンパンマン列車の外観は、高松方車両がオレンジ色をベースに「アンパンマンとそのなかまたち」、徳島方車両がブルーをベースに「ばいきんまんとそのなかまたち」をデザイン。連結部分付近には、アンパンマンとばいきんまん(山側)、ドキンちゃんとコキンちゃん(海側)を大きく描いた。

車内は、天井にアンパンマン、ばいきんまんとそのなかまたちをあしらい、始発駅発車時と終着駅到着前には、アニメでアンパンマンの声優を務める戸田恵子さんの声で案内放送が流れる。

使用列車は、下り「うずしお9、15、21、27、33号」、上り「同2、12、18、24、30号」の上下各5本。

同日は徳島駅1番線ホームで出発式が開催され、四之宮和幸社長、三谷道弘徳島駅長、来賓の後藤田正純徳島県知事、アニメ関係者らが出席。

四之宮社長は「この列車の運転を通じて徳島にたくさんのお客さまに来ていただき、地域振興に役立つことを祈念する」とあいさつ。後藤田知事は「原作者のやなせたかしさんの思いを未来につなぎ、子どもを中心にした社会を築く上で、素晴らしい列車となることを念願する」と述べた。

続いて、関係者によるくす玉開花の後、営業運転初列車となる「うずしお12号」が三谷駅長の出発合図で、高松へと走り出した。


10月29日 水曜日

ウェッジ JR東海公式のドクターイエローT4編成引退写真集 12月発売


交通新聞

JR東海グループのウェッジは、「ありがとうT4 JR東海公式923形ドクターイエロー引退記念写真集」を12月19日に発売する。今年1月に惜しまれつつ引退した923形新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエローT4編成」に、JR東海全面協力の下、鉄道写真家の村上悠太氏が約1年間密着し撮影した。

写真集は、ラストランの運転室や、非公開の車両基地での整備作業のほか、ファンや関係社員の思い、感動のエピソードも盛り込んだ。公式だからこそ実現した貴重な記録をまとめたもので、約400枚の写真は全て撮り下ろし。

A4判変型、216㌻。5940円。全国の書店、ネット書店、リニア・鉄道館(名古屋市)などで販売。同編成の再生アルミを使用した特装版の製作も進めている。


10月30日 木曜日

JR東日本 中央快速線グリーン車で楽器の生演奏 11月の1カ月間、土曜日・休日


交通新聞

芸術の秋に優雅な移動のひとときを――。JR東日本は11月の1カ月間、土曜日・休日の中央快速線グリーン車の車内で楽器の生演奏を行う=イメージ=。価値のある移動空間を提供し、平日に比べて比較的余裕がある土曜日・休日のグリーン車利用促進を図る。同社の普通列車グリーン車での生演奏は初めて。

実施期間は11月1~30日の土曜日・休日の計12日間。豊田発13時41分、東京着14時40分の快速東京行きの立川―新宿間、東京発14時42分、豊田着15時42分の快速豊田行きの新宿―立川間で実施。

普通列車グリーン券を購入し、5号車1階を利用すると、フルートやギター、ハープなどのプロの演奏者2人による生演奏を楽しめる。事前予約は不要。席の移動は自由。満席の場合、鑑賞できない場合もある。


10月31日 金曜日

JR九州 任天堂「スーパーマリオ」のタイアップキャンペーン、11月29日からラッピング列車運転など


交通新聞

JR九州の古宮洋二社長は29日の定例会見で、任天堂のゲームソフト「スーパーマリオ」シリーズとタイアップした「スーパーマリオ×JR九州~Let’s GO Kyushu!~」キャンペーンを11月29日から実施すると発表した。博多、熊本など主要6駅で参加型イベントを順次開催し、新幹線、在来線特急のラッピング列車「スーパーマリオ トレイン」を運行。管内100カ所を巡るデジタルスタンプラリーも展開して九州全域のにぎわい創出につなげる。来年6月末まで。

今年6月まで約半年間展開した、ゲームソフト「ピクミン」シリーズに続く任天堂との連携企画。今回はJR博多シティが運営する博多駅商業施設「アミュプラザ博多」に、国内4店舗目で九州初となる任天堂直営ストアが11月14日にオープンすることも背景に相乗効果を狙う。

期間中は「たくさんの〝わくわく〟を連れて、マリオたちがやってきた!さぁ、仲間たちと一緒に冒険の旅へ!レッツゴー!」をうたってキャンペーンを盛り上げ、特設ウェブサイトや公式X(旧ツイッター)で随時情報を発信していく。

6駅でフェスタ

6駅で開催するイベント「スーパーマリオ フェスタin九州」では、力を合わせてクッパを倒す参加型イベント「クッパバトル」をはじめ、コラボレーショングッズショップ、同シリーズゲームソフト体験コーナーなどを展開。11月29、30日の大分駅以降、宮崎(来年1月17、18日)、長崎(2月7、8日)、熊本(3月7、8日)、鹿児島(4月18、19日)、博多(5月30、31日)の順に開催する。

「スーパーマリオ トレイン」は、ゲーム画面をイメージした885系(6両1編成)を11月29日から大分、佐賀、長崎各方面の「ソニック」「きらめき」「リレーかもめ」「みどり」「かささぎ」で運転。マリオカラーに染める西九州新幹線N700S「かもめ」(同)を2月7日から、マリオと仲間たちを描いた九州新幹線800系「つばめ」(同)を3月7日から走らせる。日田彦山線BRTでも12月14日からラッピングバス3車両を運行する。

キャラ装飾駅やデジタルラリー

このほか、九州内22駅の構内にキャラをあしらう「スーパーマリオ ステーション」が登場。JR九州アプリから参加するデジタルスタンプラリー「コインコレクション」では、管内駅やD&S(観光)列車など全100カ所をスポットに設定し、達成数に応じてオリジナルグッズを抽選で進呈する。土産店「銘品蔵」や通販ウェブサイト「九州の旅とお取り寄せ」ではコラボグッズを取り扱う。

古宮社長は「スーパーマリオは大人も子どもも楽しめる人気のあるコンテンツ。ぜひマリオをフックにお客さまの周遊促進につなげていきたい」と期待を述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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