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2024.03.15鉄道北陸新幹線金沢―敦賀間 16日開業 JRグループ ダイヤ改正 など【今週の交通新聞より】

2024年3月11日~3月15日交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東日本 3月16日デビュー 山形新幹線新型車両「E8系」試乗会
・JR東海 高山線全通90周年キャンペーン 記念企画を展開
・JR九州など 九州新幹線の体験や鉄道部品 熊本県ふるさと納税返礼品に
・JR貨物東海支社 DF200形ディーゼル機関車 地元バレーチームのラッピング実施
・北陸新幹線金沢―敦賀間 16日開業 JRグループ ダイヤ改正

3月11日 月曜日

JR東日本 3月16日デビュー 山形新幹線新型車両「E8系」試乗会


交通新聞

宇都宮-福島間 最高時速300㌔を実現

東京-山形間 2時間22分で結ぶ

JR東日本は7、8日、今月16日にデビューする山形新幹線新型車両「E8系」について報道関係者など向けに上野―郡山間で試乗会を実施した。宇都宮─郡山間では最高時速300㌔を実現する速度感と、全車両に導入されたフルアクティブサスペンションによる乗り心地の向上をひと足早く体感した。

7日の試乗会では、上野駅を14時34分に発車すると、同社の深澤祐二社長からのあいさつとして「宇都宮―福島間の最高速度が時速275㌔から300㌔にアップし、最大4分短縮。東京―山形間を2時間22分、東京―新庄間を3時間7分で運行する。本日の試乗会は短い時間とはなるが、一足先に新型車両の乗り心地を体感いただき、ご感想を頂戴したい。E8系デビューに際して、ご尽力いただいた全ての皆さまに心より感謝を申し上げる」とのメッセージが車内放送された。

宇都宮を過ぎて、最高時速が約300㌔に到達してもなお、揺れや騒音は軽減された乗り心地が続いていた。名峰・那須岳や田畑などを駆け抜ける車窓を眺めながら、郡山には15時36分に到着した。

同車両は「豊かな風土と心を編む列車」をデザインコンセプトに、地域に根差した同新幹線の伝統やイメージを継承。山形の風土と乗客の心を結び付けるカラーデザインとした。先頭長は、1999年12月に同線に導入された従来のE3系よりも3㍍長い9㍍。空力解析により最適化されたアローライン形状を採用し、トンネル突入時の微気圧波の騒音軽減、乗り心地の向上につなげている。

また、スーツケース対応の大型荷物スペースを全車両に完備。各座席のひじ掛け下に電源コンセントを設けているほか、背面テーブルも大型化されている。くつろぐも良し、ノートパソコンを置いても余裕のあるテーブルを備え、快適な執務空間としても機能する同車両内で、参加者らは思い思いの時を過ごしていた。

6日は、山形―新庄間、山形―米沢間でも関係者向け試乗会が行われた。


3月12日 火曜日

JR東海 高山線全通90周年キャンペーン 記念企画を展開


交通新聞

交通新聞

多彩な企画、今秋に記念列車 さわやかウォーキングに記念コース

JR東海は4月1日から、「高山本線全線開通90周年キャンペーン」を開催する。1934年10月25日に全通した同線をこれまで支えてきた人々に感謝の気持ちを込めて、岐阜県や沿線地域などの関係者と共に、沿線の旅行を楽しんでもらうさまざまな企画を展開する。来年3月31日まで。今年秋には記念列車の運転も行う。

キャンペーンのロゴマークは、在来線の駅係員と乗務員からデザインを募集し、同線の特急「ひだ」に車掌として乗務経験のある運転士が描いたものを採用。「ひだ」で活躍するHC85系の側面の流線形で疾走感、スピード感を表現し、90周年の9の文字をダイナミックに描くことで、100周年に向けたさらなる飛躍への思いを込めた。

「さわやかウォーキング」は、同社管内の高山線沿線全10市町の駅をスタート、ゴールとする記念コースを開催。4~6月は計5コースを設定し、「ひだ」の歴代車両であるキハ82系、キハ85系、HC85系をデザインした記念スタンプを各コースにいずれか一つ設置する。秋季にも記念コースを開催する。

名古屋市のリニア・鉄道館では、1968~90年に特急「ひだ」として活躍した展示車両「キハ82形式気動車」に往年のヘッドマークを装着。今年秋には、非公開の車内に入ることができる限定企画を実施する。

このほか、同線を含む在来線エリアを中心としたポータルサイト「TAVISIT(タビジット)」を今月25日に開設。沿線の旅行に便利なきっぷやキャンペーンなどの情報を発信する。


3月13日 水曜日

JR九州など 九州新幹線の体験や鉄道部品 熊本県ふるさと納税返礼品に


交通新聞

JR九州とくまもとDMC(熊本市)は、九州新幹線の特別な〝コト体験〟や鉄道部品を熊本県ふるさと納税の返礼品に設定した。

コト体験は、熊本総合車両所で行う「新幹線ラッピング体験」が3日間、各日3組(1組5人まで、寄付額7万円)、「新幹線写真撮影会」が7組(同、5万円)。熊本保守基地での「新幹線保守用車の構内運転体験」3組(3人まで、7万円)、「新幹線保守基地ツアー」1組(10人まで、10万円)。

鉄道部品は800系車内で使用された「縄のれん」。熊本県八代産イ草を使って1本ずつ丁寧に編んだもので、長さ140㌢、幅が88㌢と75㌢の2種類、各10個、寄付額6万円。

各種ふるさと納税サイトで9月30日まで受け付ける。ラッピング体験は実施日(6月22日、9月28日、10月26日)の2カ月前の月末まで。募集数量に達し次第終了。


3月14日 木曜日

JR貨物東海支社 DF200形ディーゼル機関車 地元バレーチームのラッピング実施


交通新聞

100社以上のビジネス創造サポート

JR貨物東海支社は今月下旬から、愛知機関区所属のDF200形電気式ディーゼル機関車の207号機に、「TG SPORTS」(愛知県稲沢市)運営のVリーグ所属バレーボールチーム「ウルフドッグス名古屋」をモチーフとしたラッピングを実施する。

同支社は、同チームの地域貢献活動「ウルフドッグスACTION」に賛同し、2021年11月から協業をスタート。22年9月からは支援パートナーとしてサポートしている。

車体の両先頭部には、同チームの公式マスコットキャラクター「ウルドくん」をあしらったヘッドマーク風のデザインをラッピング。車体側面はチームのロゴマークと同キャラクター、チーム名などが飾る。

主な走行区間は、東海道線稲沢―名古屋間、関西線名古屋―四日市・塩浜間、名古屋―名古屋臨海高速鉄道名古屋貨物ターミナル間など。

同機関区所属の同形式8両のうち、201号機は昨年1月から沿線風景をラッピングし、「Ai―Me(アイミー)」の愛称で運用中。今回、2両目の地域応援ラッピング車両としてデビューする。


3月15日 金曜日

北陸新幹線金沢―敦賀間 16日開業 JRグループ ダイヤ改正


交通新聞

東海道・山陽新幹線の利便向上

東北・山形新幹線にE8系

JRグループ7社はあす16日、ダイヤ改正を実施する。北陸新幹線金沢―敦賀間が延伸開業し、最速達列車は東京―福井間を2時間51分で結ぶなど、北陸へのアクセスが便利になる。東海道・山陽新幹線は、両新幹線を直通する最終「のぞみ」の所要時間短縮と発車時刻の繰り下げにより、現地滞在時間が拡大。東北・山形新幹線はE8系新型車両が投入され、サービス向上が図られる。

今回開業する北陸新幹線金沢―敦賀間(延長約125㌔)は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構が建設主体となって2012年6月から工事を推進してきた。

同区間の新駅は、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、越前たけふ、敦賀の6駅。主なトンネルは「新北陸トンネル」(越前たけふ―敦賀間、延長約19・8㌔)、「加賀トンネル」(加賀温泉―芦原温泉間、約5・5㌔)、「第2福井トンネル」(福井―越前たけふ間、約3・5㌔)など。橋りょうは「手取川橋りょう」(金沢―小松間、558㍍)、「九頭竜川橋りょう」(芦原温泉―福井間、414㍍)など。

昨年12月26日には国土交通省による完成検査が終了し、同29日からJR西日本による乗務員習熟のための訓練運転が行われている。

1日当たりの運転本数は、東京―敦賀間で「かがやき」9往復、「はくたか」5往復のほか、敦賀で在来線特急「サンダーバード」や「しらさぎ」と接続する「つるぎ」を25往復(富山―敦賀間18往復、金沢―敦賀間7往復)、特急と接続しない「つるぎ」を5本設定する。

停車パターンについては、「かがやき」は福井、敦賀に停車する列車に加えて、小松、加賀温泉、芦原温泉、越前たけふの一部に停車する列車を運転し、首都圏に直通する列車への乗車機会と速達性を確保。「かがやき」の小松、加賀温泉、芦原温泉、越前たけふ各駅の停車本数はそれぞれ2往復。

「はくたか」は、新規開業区間で各駅に停車する。特急と接続する「つるぎ」は、各駅停車タイプのほかに、同区間で福井、敦賀のみ停車する速達タイプを運転する。

最速達列車の所要時間は、東京―福井間の場合、新幹線の速達効果と乗り換えの解消で現在(北陸新幹線利用時)より36分短縮の2時間51分となる。大阪―金沢間(「サンダーバード」と北陸新幹線利用)は、乗り換え時間を含めて22分短縮の2時間9分、名古屋―金沢間(東海道新幹線・特急「しらさぎ」・北陸新幹線利用)は16分短縮の2時間9分。

東海道・山陽新幹線では、東京発岡山行き最終「のぞみ93号」で東京―岡山間の所要時間を7分短縮し、併せて東京発車時刻を6分繰り下げ20時39分とする。ビジネスブースを設置したN700Sで運転する直通「のぞみ」も増やす。

東北・山形新幹線では、新型車両E8系を順次投入し、一部列車で宇都宮―福島間の最高速度を時速275㌔から300㌔に引き上げる。これにより所要時間が最大4分短縮し、最速達列車は東京―山形間を2時間22分、同―新庄間は3時間7分で結ぶ。

在来線では、千歳線札幌―新千歳空港間の「エアポート」、中央線の特急「富士回遊」の増発、特急「やくも」の岡山での山陽新幹線との接続改善、関西線・大阪環状線経由の通勤特急「らくラクやまと」(奈良―大阪・新大阪間)の新設などが行われる。



北陸新幹線金沢―敦賀間の延伸開業により、並行在来線となる北陸線の同区間はあす16日、JR西日本から経営分離され、第三セクター鉄道のIRいしかわ鉄道(金沢―大聖寺間)と、ハピラインふくい(大聖寺―敦賀間)が運営する。

三セク両社では、列車本数を増やすなど利便性向上を図る。IRいしかわ鉄道は同日、加賀笠間―松任間に新駅「西松任」を開業する。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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