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2024.03.29鉄道JR北海道 根室線富良野―新得間ラストランへ 各種取り組み など【今週の交通新聞より】

2024年3月25日~3月29日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR北海道 根室線富良野―新得間ラストランへ 各種取り組み
・JR西日本 大阪DCプレキャンペーン オープニングイベント開く
・JR東海 イノベーション創出促進拠点「FUN+TECH LABO」開所
・JR九州 霧島神宮駅 駅舎リニューアルオープン
・JR東日本など 「グランクラス」のリフレッシュメント春メニューを提供

3月25日 月曜日

JR北海道 根室線富良野―新得間ラストランへ 各種取り組み


交通新聞

117年…長年の愛顧に感謝 31日増結対応を実施

JR北海道の綿貫泰之社長は21日の定例会見で、31日をもって営業終了する根室線富良野―新得間(81・7㌔)について、ラストランに向けた取り組みを発表した。最終日への利用増加を見込んで、最大で4両編成の増結対応を実施。30、31日には特製のヘッドマークや行先標も掲出して、開通以来約117年間の長年の愛顧に感謝の念を表す。

同区間は、1900年12月の下富良野(現・富良野)―鹿越(86年11月廃駅)間、翌年の鹿越―落合間、07年の落合―帯広間開業をもって開通。以降、道央と道東を結ぶ大動脈として機能した。81年10月にバイパスとして開業した石勝線に主役の座を譲って以降も、地域の移動手段を担ってきたが、2016年8月に台風で被災。以来、東鹿越―新得間をバス代行輸送してきた。
輸送密度200人未満の線区の一つとして、同年11月以降はあり方の議論を重ね、新交通体系移行の同意書を沿線自治体と23年3月に締結している。

ラストランに向けては、16日のダイヤ改正以降、滝川方面の直通運転を取りやめ、全列車を富良野折り返しとし、営業終了前の利用増を見込んで、バス代行区間を含め日中時間帯に1往復増発して対応してきた。
積み残し防止へ、通常1両だった編成も2両に増やしてきたが、最終日に向けて一層の利用増を想定し、29日午後から31日午前までは3両編成、さらに以降の最終列車までは4両編成で運転することを決めた。バスについても必要に応じて増車する。

■ヘッドマーク

ヘッドマークは、30日の富良野発14時38分の列車から最終列車まで全列車に掲出する。東鹿越方には、メロンの輪切りに見立てた意匠に芦別岳など沿線風景をモチーフにした富良野市バージョンを、富良野方には沿線のかなやま湖を渡る列車と鹿越駅を含む廃線区間の各駅名を描いた南富良野町版を取り付ける。それぞれには「ありがとう根室線」のメッセージを添えている。
行先標は富良野市の市民団体による提供で、最終日の富良野発14時38分列車から最終列車まで装着する。動植物など沿線の四季を表現したものや、キハ40形の塗装色モチーフなど全8種類をそろえた。

このほか、最終日には富良野、東鹿越、新得の各駅でお別れセレモニ―を同社主催で実施する。主催者あいさつのほか、花束贈呈や対象列車への出発合図などを予定する。

綿貫社長は「観光だけでなく、地域の生活の足として利用いただき、思い入れのある皆さまがいる中でその日を迎える。これまでのご利用に深くお礼を申し上げるとともに、今後の代替交通となるバスについてもしっかり協力していきたい」と述べた。


3月26日 火曜日

JR西日本 大阪DCプレキャンペーン オープニングイベント開く


交通新聞

大阪駅で催事 地産品マルシェなど

JR西日本と大阪デスティネーションキャンペーン推進協議会は24日、4~6月に展開する「大阪デスティネーションキャンペーンプレキャンペーン」(大阪プレDC)のオープニングイベントを大阪駅・大阪ステーションシティで開催した。大阪プレDCは、JRグループ旅客6社と同協議会がタイアップして来年4~6月に実施する「大阪デスティネーションキャンペーン」(大阪DC)に先駆けて実施するもので、「来てな!オモロイがいっぱい大阪旅」をキャッチフレーズに、観光コンテンツの提供や情報発信に取り組み、誘客を図る。

JR西日本では、大阪環状線、琵琶湖線・JR京都線・神戸線(東海道線・山陽線)、阪和線の一部列車に大阪DCのロゴマークを掲出し、ムードの盛り上げを図る。プロモーション関係では、大阪を拠点に活動するダンスグループ「アバンギャルディ」を起用した駅・車内ポスターの掲出や動画の公開を行う。

ヘッドマーク掲出列車の出発式

この日のオープニングイベントでは、大阪駅1番線ホームでヘッドマーク掲出列車の発着に合わせた出発式、5階「時空(とき)の広場」でアバンギャルディと吉本興業のお笑いタレントのステージ、ワークショップ、2階「アトリウム広場」で大阪産(もん)のマルシェが開催された。

このうち出発式には、横山英幸大阪市長、永藤英機堺市長、水口英樹JR西日本常務理事・近畿統括本部副本部長・阪奈支社長、渡辺弘幸大阪駅長、アバンギャルディのメンバーらが出席。

あいさつで、横山市長は「大阪には食べ物、エンターテインメントを含めてたくさんの観光素材がある。どうかプレキャンペーンを楽しんでほしい」、永藤市長は「公共交通を利用して大阪中を巡り、ストーリー性を比べて魅力を感じてほしい」、水口支社長は「大阪の魅力がぎゅっと入った『来てな大阪』のパンフレットを手に取り、さまざまな所を訪れてほしい。来年の万博や本DCに向けても、皆さまに『来てな』、来ていただきたいという思いでしっかりと取り組みたい」とそれぞれ述べた。

この後、テープカットに続いて、横山市長、永藤市長、渡辺駅長が出発合図を行い、列車を送り出した。


3月27日 水曜日

JR東海 イノベーション創出促進拠点「FUN+TECH LABO」開所


リニア神奈川県駅付近に

JR東海は25日、相模原市で建設を進めているリニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)付近に、イノベーション創出促進拠点「FUN+TECH LABO(ファンタステックラボ)」を開所した。併せて、拠点を利用する団体・企業と、それらが当面取り組むプロジェクトも発表された。同市内に研究開発施設を置く宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの宇宙関連や、自動運転・搬送技術の開発などが進められる。

同拠点は、昨年11月に同社と神奈川県、相模原市の3者で締結した「中央新幹線神奈川県駅(仮称)の周辺開発を契機としたさがみロボット産業特区におけるイノベーションの創出促進に係る連携と協力に関する協定書」に基づき、同社が整備、運営。最先端技術の知見を持つ有識者や団体・企業、市民が共創して、同特区周辺でのイノベーション創出を促進する。

建物は、団体・企業が利用する区画7室を備えるオフィス棟と、セミナーやイベントを開催するコミュニケーション棟で構成。延べ床面積約350平方㍍。同市津久井産の間伐材を主部材に使用した木造で、内外装には東海道新幹線再生アルミを活用したアルミサッシ、柱を使った。

また一部の天井部材には、同社とジェイアール東海商事、大建工業、相模原市と共同開発した津久井産間伐材と新幹線再生アルミによる内装用ルーバーを使用している。

沿線都市の価値向上に貢献

オフィス棟を利用するのは、JAXA、大成建設、ティアフォー(2区画)、日本電気(NEC)、ヤマハ発動機で、2024年度初に1団体が利用し、7区画が満床となる予定。各プロジェクトは、JAXAの「今後の宇宙探査ミッションに向けた無人ローバなどの開発と、相模原市と連携した情報発信」、大成建設の「月面有人探査拠点に向けた開発とまちづくりへの応用」、ティアフォー、NEC、ヤマハの「自動運転を含めた多様なモビリティによる移動・運搬サービスを最適化するプラットフォームづくり」、大成建設、ティアフォーの「未来のまちづくりに寄与する自動運転のためのインフラ協調技術の開発」、eve autonomy(ティアフォー、ヤマハ)の「屋外対応自動搬送ソリューション提供による工場等敷地内での作業革新の促進」。

同日は現地で開所式が開催され、谷津剛也JR東海執行役員・事業推進本部副本部長、川島剛神奈川県産業労働局長、本村賢太郎相模原市長、新田浩史JAXA理事補佐らが出席。

あいさつで谷津副本部長は「さまざまな技術、知見を掛け合わせて、生活のわくわくにつながるイノベーションを創出する拠点。リニア駅周辺の魅力向上、沿線都市の価値向上に貢献していきたい。リニア中央新幹線自体の価値向上にもつながる」と述べた。


3月28日 木曜日

JR九州 霧島神宮駅 駅舎リニューアルオープン


交通新聞

樹齢100年の杉柱 象徴に

JR九州の日豊線霧島神宮駅が22日、リニューアルオープンした。同社が駅や沿線のにぎわいづくりに地域と協働で取り組むプロジェクト「九州 DREAM STATION」の一環で、〝にぎわい〟パートナーのIFOO(鹿児島市)が改修を担当した。

リニューアルでは、「まつる駅」をコンセプトに、鹿児島県産の杉材をほぼ100%使用。駅舎のシンボルとなる〝御神木〟として、鹿児島大学農学部の演習林から切り出した樹齢100年の杉の柱(高さ約4㍍)を中心に据え、格天井をあしらうなど、国重要文化財指定の霧島神宮の最寄り駅にふさわしい空間に生まれ変わった。
また、同日から金曜日ルート「黒の路」(鹿児島中央―宮崎間)のD&S(観光)列車「36ぷらす3」が同駅に約25分停車。列車が到着すると、地元の人々による盛大な歓迎が催された。

この日は駅前広場で、JR九州の古宮洋二社長、IFOOの八幡秀樹社長、向窪憲和同県姶良・伊佐地域振興局長、中重真一霧島市長らが出席してセレモニーが開かれた。

古宮社長があいさつで「駅舎の中が見たことのない姿に生まれ変わり、大変驚いた。心より感謝申し上げる。この駅が市民の皆さまから末永く愛されることを祈念するとともに、本日のような『36ぷらす3』へのすてきな歓迎を今後もお願いしたい」と述べた後、出席者による鏡開きで完成を祝った。


3月29日 金曜日

JR東日本など 「グランクラス」のリフレッシュメント春メニューを提供


リフレッシュメント(軽い食事)の春メニュー【洋食】

リフレッシュメント(軽い食事)の春メニュー【和食】

JR東日本とJR東日本サービスクリエーションは4月1日ごろから、東北・北海道新幹線と北陸新幹線の「グランクラス(飲料・軽食あり)」でリフレッシュメント(軽い食事)の春メニューを提供する。6月ごろまで。

洋食と和食から選択でき、洋食は食のセレクトショップ「DEAN&DELUCA」がプロデュース。「爽やかな味覚、春の饗宴」をコンセプトに、「タケノコとソラマメのジェノベーゼ」「鰆のトマトソース煮と石川県産お米のリゾット」「牛肉とゆりねのシェパーズパイ」「いちごのケーク」の4品を用意した。
和食は和食料理人の野﨑洋光氏が監修。「新緑、萌えよ!春」がコンセプトで、「じゃがまめたると」「鶏白髪」「べっこう若布」「あさりしぐれ」「菜の花お浸し」「青森県産煮ホタテ」「印元」「キウイ酪寄せ」「菜の花信田巻」「筍うま煮」の10品。

茶菓子はホテルメトロポリタンエドモントの井山架展シェフパティシエが監修した「蔵王クリームチーズとレモンのパウンドケーキ」を提供する。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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