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2024.04.05鉄道JR東日本 タイ国鉄にキハ40形とキハ48形計20両を譲渡 など【今週の交通新聞より】

2024年4月1日~4月5日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東海 「いざいざ奈良」キャンペーン 第5弾は大和四寺編
・JR北海道 根室線富良野―新得間 鉄道営業を終了
・JR新潟支社 「新潟・庄内 のってたのしい列車 重ね捺しスタンプラリー」
・JR四国 土讃線須崎―日下間開通100周年で記念式典
・JR東日本 タイ国鉄にキハ40形とキハ48形計20両を譲渡

4月1日 月曜日

JR東海 「いざいざ奈良」キャンペーン 第5弾は大和四寺編


交通新聞

五感で楽しむ大和四寺 特設ウェブサイトで紹介

JR東海は、奈良の観光キャンペーン「いざいざ奈良」で、第5弾となる大和四寺編を展開している。大和四寺は、奈良県中南和エリアに位置する長谷寺(桜井市)、室生寺(宇陀市)、岡寺(明日香村)、安倍文殊院(桜井市)で構成。異なる魅力を持つ四寺を巡礼して、旅を五感で楽しんでもらう。

宣伝展開では、俳優の鈴木亮平さんをイメージキャラクターとして引き続き起用し、四寺を巡る様子が描かれている。テレビCMはきょう1日から首都圏と静岡地区を中心に放映。ポスターは3月26日から主な駅や東海道新幹線車内に掲出している。

特設ウェブサイトでは、鈴木さんが四寺を巡礼し、仏像を見比べながら楽しむ様子を収録した動画を公開中。寺や仏像、「必撮スポット」「五感スポット」を紹介したコンテンツもある。

キャンペーン連動企画は、東海道・山陽・九州新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービス「EXサービス」会員限定の観光プラン「EX旅先予約」で特別プランを設定。四寺共通では、各寺の本尊をモチーフにしたアクリルスタンドと拝観券をセットにしたプランや、東海道新幹線デザインのミニ巡礼札が付く「奈良大和巡礼スタンプラリー」キットを用意する。

それぞれの寺の特徴を生かしたプランでは、長谷寺での源氏物語「玉鬘(たまかずら)」の朗読劇、室生寺での僧侶の案内付き金堂拝観と光背前の記念撮影、岡寺での花手水作りと書院の特別拝観、安倍文殊院での奥内陣貸切参拝と夕刻限定朱印の授与などを企画する。

このほか、鈴木さんが描き下ろしたシカを刺繍(ししゅう)であしらったオリジナル御朱印帳を発売中。奈良交通では、四寺を1日で参拝し、僧侶による説法・勤行が経験できる内容(御朱印入り巡礼衣付き)の定期観光バスを特別に設定する


4月2日 火曜日

JR北海道 根室線富良野―新得間 鉄道営業を終了


交通新聞

JR北海道は1日付で根室線富良野―新得間(81・7㌔)の鉄道営業を終了した。開通以来約117年間にわたって担った地域交通の役割を、同日に始まったバスを中心とした新交通体系に引き継いだ。運転最終日の3月31日は、式典を富良野(富良野市)、東鹿越(南富良野町)、新得(新得町)各駅で実施。別れを惜しむ多くの地域住民、鉄道ファンでにぎわった。

同区間は1907年の落合―帯広間開業をもって開通。81年には石勝線の開業により、道央と道東を結ぶ幹線機能を譲った。2016年に台風で被災してからは、東鹿越―新得間をバス代行輸送してきた。同年11月以降、輸送密度200人未満の線区の一つとしてあり方の議論を重ね、昨年3月に沿線自治体と新交通体系移行の同意書を結んだ。

3月31日の富良野駅では、14時38分発東鹿越行きの出 発に合わせて式典が行われ、綿貫泰之社長、古川智哉駅長、北猛俊富良野市長らが出席した。

綿貫社長はあいさつで「本日をもってこの区間の鉄道営業を終了させていただく。スタートする新たな交通体系、その後の街づくりに関しても支援・協力させていただきたい」と述べ、長きにわたるこれまでの愛顧に謝意を示した。その後は古川駅長と乗務員への花束贈呈、古川駅長による出発合図が行われた。

また、東鹿越駅では12時10分発富良野行きの出発に合わせて式典が行われ、島田修会長、古川富良野駅長、髙橋秀樹南富良野町長らが見送りを実施した。新得駅の式典には、島田会長、萩原国彦常務、中村慎一郎新得駅長、浜田正利新得町長らが出席して、14時12分発東鹿越行き代行バスの出発を見送った。

最終列車は、下りが富良野発19時9分東鹿越行き(代行バスは東鹿越発19時58分新得行き)、上りが東鹿越発20時20分滝川行き(代行バスは新得発18時37分東鹿越行き)となった。ペンライトでの見送りなどの企画が各地元の主催によって行われ、訪れた住民、ファンらが最後の別れを惜しんだ。


4月3日 水曜日

JR新潟支社 「新潟・庄内 のってたのしい列車 重ね捺しスタンプラリー」


交通新聞

JR東日本新潟支社は2日から、「SLばんえつ物語」25周年、「越乃Shu*Kura」10周年、「海里」5周年を記念して、「新潟・庄内 のってたのしい列車 重ね捺(お)しスタンプラリー」を開催している。3列車の車内に設置した絵柄の異なるスタンプを1枚の台紙に重ねて押すとイラストが完成する仕掛け。12月31日まで。

各列車に設置されたスタンプを2種類以上集め、車内の売店(サービスカウンター)で500円以上購入して台紙を提示すると賞品がもらえる。2列車達成で各列車のオリジナルステッカー3枚セット、3列車達成でコンプリート証明書(特製ステンレスカード)を進呈。3列車を集めた場合はステッカーまたは証明書のどちらかを選ぶ。


4月4日 木曜日

JR四国 土讃線須崎―日下間開通100周年で記念式典


交通新聞

JR四国は3月30日、土讃線日下駅前で「土讃線須崎―日下間開通100周年記念事業」の記念式典を開催した。同日は須崎駅前や高知県佐川町役場でも地元主催のイベントが行われた。

高知県内の同線は、鉄道建設資材の陸揚げ港となる須崎から高知方面に向けて建設され、同区間は1924年3月30日に開業。同11月15日に高知まで延伸した。琴平・高松方面と結ばれたのは35年11月。

式典には、JR四国の長戸正二専務・鉄道事業本部長、太田正高知駅長、垣内幸平須崎駅長、来賓の山本有二衆議院議員、地元の戸梶眞幸日高村長、沿線の楠瀬耕作須崎市長、片岡雄司佐川町長らが出席。

長戸本部長は長年にわたる利用などに謝意を表し、「これからの100年も、鉄道が地域の一層の発展に貢献できるよう取り組んでいく」とあいさつ。長戸本部長から楠瀬市長、片岡町長、戸梶村長に「100周年記念乗車券」が贈呈され、関係者がくす玉を開花した。

同日に運転された記念列車は、普段は予土線を走る「鉄道ホビートレイン」を使用し、同区間を1往復。同駅では太田駅長と戸梶村長が出発合図を行い、地域住民ら約300人が手や小旗を振る中、列車を送り出した。同駅から下り方約1㌔では「おもてなしラン」が行われ、同村関係者が列車と並走した。

なお、同駅舎は2022年10月に同社から同村に無償譲渡。同村が耐震補強と内外装のリニューアルを行い、今年3月8日から使用開始している。


4月5日 金曜日

JR東日本 タイ国鉄にキハ40形とキハ48形計20両を譲渡


交通新聞

JR東日本は3日、秋田総合車両センターに所属していたキハ40形とキハ48形気動車計20両をタイ国鉄(SRT)へ3月27日に譲渡したと発表した。SRTへの車両譲渡は初めて。同車両は新潟市の新潟港から船便で輸送され、タイ国内の輸送力強化に貢献する。

同社は、アジアを中心とした国際的な鉄道に関わる人材を育成するプログラム「JR東日本 Technical Intern Training」の対象領域を拡大し、今月1日から鉄道車両整備職種(走行装置検修・解ぎ装作業)でタイからの技能実習生6人を受け入れている(SRT子会社の社員を含む)。

同社では「今後もタイ国鉄との関係強化を図り、タイにおける社会課題を解決しながら事業機会の拡大を目指す」としている。タイ国鉄の営業キロは4044㌔、2020年の旅客輸送人員は2620万人。空港連絡線を除き全線非電化。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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