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2024.04.12鉄道JR九州 「かんぱち・いちろく」車内装飾のアーティスト、重箱デザイン発表 など【今週の交通新聞より】

2024年4月8日~4月12日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR九州 「かんぱち・いちろく」車内装飾のアーティスト、重箱デザイン発表
・JRグループ旅客6社など 「福岡・大分DC」博多駅前広場で開幕セレモニー
・JR西日本 特急「やくも」新型車両273系 運転開始
・JR釧路支社 「くしろ湿原ノロッコ」24年度運転計画 よくばりノロッコ号や35周年企画を展開
・JR東海 リニア中央新幹線 中間駅地域を紹介する動画公開

4月8日 月曜日

JR九州 「かんぱち・いちろく」車内装飾のアーティスト、重箱デザイン発表


交通新聞

JR九州は、今月から6月まで開催中の「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」(福岡・大分DC)に合わせて、26日にデビューする久大線の新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」(3両編成)について、車内装飾を担当するアーティストや、食事を提供するオリジナル重箱のデザインを発表した。列車が走る福岡、大分両県にゆかりのあるテーマで、鉄道の旅に彩りを添える。

車内装飾は、NPO法人「BEPPU PROJECT」(大分県別府市)と、アートプランニング会社「Yamaide Art Office」(同)が進行管理を担当。「物語の入り口へ」をコンセプトに、福岡、大分県内で活躍する10組のアーティストが制作した24作品が車内を華やかに彩る。

作品は、1、3号車の客室シートの窓枠横や背面、乗降口など随所に設置し、車内を回遊しながら異なるテーマのアートを楽しめるようにする。また、畳個室内には専用のアート作品も設ける。

一方、トライ・ウッド(大分県日田市)が製作するオリジナル重箱は、日田杉を使用した2段タイプ。側面に列車名やロゴをあしらうほか、ふたの上面には福岡県東峰村の伝統工芸・小石原焼の陶板をあしらい、彩り豊かな6種類を用意する。

9月30日までの運行分は、「かんぱち・いちろく」専用ホームページなどで発売中。運行開始に先立ち、今月22日に大分駅(14時40分ごろ)、24日に博多駅(11時40分ごろ)で車両展示が行われる。外観のみ見学可。


4月9日 火曜日

JRグループ旅客6社など 「福岡・大分DC」博多駅前広場で開幕セレモニー


交通新聞

両県の特色ある魅力を発信

1日に開幕したJRグループ旅客6社と福岡、大分両県の大型観光キャンペーン「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」(福岡・大分DC)のオープニングセレモニーが6日、博多駅前広場(博多口)で開かれた。福岡県でのDC開催は25年ぶり、大分県は9年ぶり。6月30日までのDC期間中、両県の特色ある魅力の発信、新たなD&S(観光)列車の投入、各種イベントなどで全国各地からの誘客を図る。

福岡・大分DCのキャッチコピーは「至福の旅!大吉の旅!福岡・大分」。両県の観光素材や特別企画、イベント情報を満載した公式ガイドブック「福岡・大分Walker」を約45万部製作し、全国のJR主要駅や旅行会社で配布する。
期間中は、両県がお薦めする「イチ推し」企画として、福岡県は各地域のグルメや自然を気軽に楽しめる県内発着のバスツアー「よかバス」を50コース計300本以上実施。大分県は芸術・文化をテーマに、アーティスト作品を県内各地に展示し、カルチャーツアーなどを行う。

JR九州ではDCの目玉として、今月26日から久大線経由の博多―別府間で新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」(3両編成)を運行開始。独自の観光キャンペーン「オフろう!」(4~9月)も展開し、フリーきっぷの発売や両県の観光施設、主要駅を対象にしたデジタルスタンプラリーなどで盛り上げる。

DC開幕を祝う特別企画として、6日から関西・中国発の1泊2日ツアー「日本旅行往路団体貸切列車オープニング記念号で福岡・大分の旅」(日本旅行主催)を実施。6日は新大阪駅で出発式が行われ、博多、大分駅では地元関係者が出迎え、ツアー客を歓迎した。

この日のセレモニーには、古宮洋二JR九州社長、加藤邦忠駅長、服部誠太郎福岡県知事、尾野賢治大分県副知事、林田浩一福岡県観光連盟会長、和田久継ツーリズムおおいた会長ら関係者がキャンペーンの法被姿で出席。「オフろう!」のキャンペーンタレントを務めるお笑いコンビ「博多華丸・大吉」の博多大吉さんがスペシャルゲストで登場した。
主催者あいさつで服部知事が「ぜひ『よかバス』に乗って、よか(いい)食べ物や人に触れていただきたい。25年分の思いを込めて、皆さまをおもてなしする」、尾野副知事が「大分が誇る日本一の温泉やグルメを堪能していただき、思い出深い旅になることを祈念する」とそれぞれ述べた。

JRグループを代表して古宮社長は「一番の目的は福岡、大分にもう一度行きたいというリピーターを増やすこと。期間中に両県の魅力を満喫していただき、もう10回ぐらい来てもらえるよう頑張っていきたい」と語った。続いて関係者が鏡割りを行い、DCのオープニングを華々しく祝った。

式典後には、服部知事、尾野副知事、古宮社長、大吉さんがトークセッションを行い、それぞれ両県の知られざる観光素材や「かんぱち・いちろく」の魅力などを紹介。6、7日は会場に食物販ブースが出展し、両日とも多くの人々でにぎわった。


4月10日 水曜日

JR西日本 特急「やくも」新型車両273系 運転開始


交通新聞

JR西日本は6日、伯備線の特急「やくも」(岡山―出雲市間)の新型車両273系(4両編成)の運転を開始した。外観は、オリジナルカラー「やくもブロンズ」が主体。国内初となる「車上型制御付き自然振り子方式」の採用や、グループ向け座席「セミコンパートメント」の設置など、サービスレベルの向上が図られている。

「やくも」の新型車両導入は、国鉄時代の1982年7月に伯備線・山陰線電化に合わせて登場した381系以来42年ぶり。
新型車両は、山陰線・伯備線の風景に響き、自然に映えるように、大山から昇る朝日や宍道湖に沈む夕日の「うこん色」、赤瓦の街並みの「赤銅(しゃくどう)色」などを組み合わせた「やくもブロンズ」の外観となっている。

カーブが多い伯備線の乗り心地をよくするため、車上側の曲線データと走行地点のデータを連続して照合してタイミングよく車体を傾斜させる「車上型制御付き自然振り子方式」(同社と鉄道総研、川崎車両の共同開発)を国内で初めて導入した。

車内の快適性向上に向けては、座席間隔の拡大、Wi―Fi、全席へのコンセント導入、大型荷物スペース、フリースペースの設置、車いすスペースの拡大などが図られている。
また、子ども連れを含めたさまざまな利用者のニーズに応える観点から、先頭車の半室にグループ向け座席「セミコンパートメント」を配置。緩やかな仕切りで適度なプライベート空間を確保し、向かい合わせのシートの座面は引き出してフラットにすることも可能だ。

新型車両は同日から、「やくも」15往復のうち6往復で運転を開始し、段階的に追加。6月15日からは全列車が新型車両となる。

同日は、出雲市駅と岡山駅で出発式、米子駅で記念セレモニーなどが行われた。このうち出雲市駅では1番線ホームで、「やくも10号」の出発に合わせて出発式が行われ、佐伯祥一理事・中国統括本部副本部長・山陰支社長、島充駅長、来賓の丸山達也島根県知事、飯塚俊之同県出雲市長、新型車両のデザイン監修を担当したイチバンセン代表取締役・デザイナーの川西康之氏が出席。

佐伯支社長は「新型車両の導入を機に、観光、ビジネスなどさまざまな場面で『やくも』をご利用いただけるようPRを強化し、交流人口・観光人口の拡大、沿線活性化に努めていく」とあいさつ。テープカットの後、佐伯支社長、島駅長、来賓らが出発合図を行った。


4月11日 木曜日

JR釧路支社 「くしろ湿原ノロッコ」24年度運転計画 よくばりノロッコ号や35周年企画を展開


交通新聞

27日運転スタート

JR北海道釧路支社は27日から、釧網線の観光列車「くしろ湿原ノロッコ」(釧路―塘路間)の本年度の運転を開始する。期間は10月6日までの139日間。各日最大2往復走らせる。8月の4日間は、昨年の初試みで好評だった釧路湿原駅に長時間停車する列車を「よくばりノロッコ号」と名付けて設定。今年は6月にデビュー35周年を迎えることから、期間を通して記念ヘッドマーク、サボを掲出する(一部を除く)。

運転日は、27日~5月6日、同25日~10月6日(6月17~19日、9月9~11日を除く)。1日1往復を基本に、7月中旬~9月中旬は2往復設定する。車両は従来通り、指定席展望車3両、自由席普通客車1両、ディーゼル機関車の5両編成。840円の指定席券は、えきねっと「在来線チケットレス座席指定券」に対応する。
花の見ごろ、紅葉の時期に合わせた川湯温泉駅延長運転は今年もあり、6月8日、7月6日、10月5日に各日1往復する。これまで「くしろ湿原ノロッコ」だった名称は今回、「ノロッコ川湯温泉号」に改めた。

「よくばりノロッコ号」は、8月13~16日に各日1往復運転する。観光鉄道の新たな可能性の探求へ昨年度、地域と連携して行った「調査・実証事業」で生まれた新たな運転パターンを基に設定。近隣の展望台の見学などに充ててもらおうと、復路の下り列車で釧路湿原駅の1時間停車を確保した。
9月21~30日の10日間は、夕日観賞に特化した「夕陽ノロッコ号」(各日1往復)。設定は5年目。通常より時間帯を遅らせて日没に合わせたダイヤが特徴で、運転日は昨年度の6日間から拡大した。

1989年の運転開始から6月24日に節目を迎える35周年企画では、記念ヘッドマーク、サボの掲出のほか、乗車証明書を絡めたプレゼントキャンペーンの展開、記念グッズの販売を予定。6月の記念日当日には「バースデー企画」も計画する。


4月12日 金曜日

JR東海 リニア中央新幹線 中間駅地域を紹介する動画公開


交通新聞

JR東海は、建設を進めているリニア中央新幹線の沿線紹介動画「リニアは、つなぐを、つよくする。」を、公式ユーチューブチャンネル「リニア中央新幹線チャンネル」とポータルサイト「リニアでつながるまち」内で公開している。

同新幹線が、東海道新幹線との二重系化によって東京、名古屋、大阪の3大都市圏をより速く、強くつなぐことに加え、新たに沿線となる地域との人や場所のつながりも強くすることを表現。品川―名古屋間の中間駅4駅が建設される都市や近郊のグルメ、観光地などの魅力を伝える動画を制作した。

動画は3本で、メイン動画(1分5秒)のほか、グルメを紹介する「つなぐグルメ編」(1分44秒)、観光地を紹介する「つなぐスポット編」(2分22秒)。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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