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2024.05.10鉄道特集 福岡・大分DC特別版 「かんぱち・いちろく」 ゆったり楽しむ食と景色 など【今週の交通新聞より】

2024年5月7日~5月10日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東海 「駅メモ!」コラボ第3弾 「新阪ルナ」公認キャラでデジタルスタンプラリー
・JR西日本 「大阪駅タイムトラベルステーション」 11日から150周年記念イベント
・JR北海道 11日から「花たびそうや」3年目の運転
・特集 福岡・大分DC特別版 「かんぱち・いちろく」 ゆったり楽しむ食と景色

5月7日 火曜日

JR東海 「駅メモ!」コラボ第3弾 「新阪ルナ」公認キャラでデジタルスタンプラリー


交通新聞

公認キャラ就任 新大阪「新阪ルナ」

JR東海は23日から、モバイルファクトリーの位置情報連動型ゲーム「駅メモ!」シリーズとコラボレーションしたキャンペーンの第3弾を実施する。10月31日まで。

今回は、東海道新幹線新大阪駅にゆかりのある「新阪ルナ」の公認キャラクター就任を記念したデジタルスタンプラリーを行う。同新幹線各駅とJR西日本JR京都線(東海道線)、嵯峨野線(山陰線)の対象駅に加え、新阪ルナのモチーフとなった寝台特急「月光」(クハネ581形)を展示する京都鉄道博物館(京都市)を巡る。

スマートフォンなどで無料アプリ「駅メモ!」をダウンロードして参加する。指定された対象駅やスポットにチェックイン(位置登録)してミッションを達成すると、ゲーム内アイテムやコラボ記念特別デザインの乗車記念証、アクリルスタンドがもらえる。

また、新大阪駅と同館では、コラボ記念イベントブースやオリジナルデザインスタンプなどを特別展示・装飾する。8月に同館で開催予定の「月光」の「特別な車両公開」でも、連動したコラボ企画を計画している。


5月8日 水曜日

JR西日本 「大阪駅タイムトラベルステーション」 11日から150周年記念イベント


交通新聞

JR西日本と同社グループの大阪ターミナルビル、大阪ステーションシティ(OSC)連絡協議会は11日から、「THE OSAKA STATION」キャンペーンの第1弾として、大阪駅開業150周年記念イベント「大阪駅タイムトラベルステーション~時間の旅へ出かけよう!~」を開催する。非日常体験イベントを通じて、来場者に大阪駅発のドキドキワクワクを提供。開業150周年の節目を盛り上げる。

現在の大阪駅は5代目の駅舎。初代大阪駅は1874年5月11日の神戸―大阪間開業に合わせて開設された。同キャンペーンでは期間中、OSC各所でさまざまなイベントを展開する。期間は最長11月4日まで。

大阪駅150年の歴史と未来をテーマにしたドラマチックな謎解き周遊ラリー「大阪駅×ドラマチック謎解きゲーム タイムトラベルステーションの謎」は、謎解きゲームを企画・制作する「よだかのレコード」とコラボレーション。同駅と鉄道にまつわる人々の150年の〝夢〟を巡る。過去編「夢の150年物語と隠された謎」(11日~10月31日)と、未来編「幻の150番ホームと未来へのきっぷ」(8月1日~同)の2種類を用意した。

参加には、JR西日本公式産直オンラインショップ「DISCOVER WEST mall」またはイープラスで本編キット(1000円)を購入。過去編と未来編の両方に参加できる。

OSCでキットを受け取り後、ストーリーを読みながら大阪駅構内を探索。キーワードをウェブサイトに入力し、指示に沿って謎を解き明かしていく。両編の謎をクリアすると、抽選でホテルグランヴィア大阪の食事券5000円分などを進呈する。

AR(拡張現実)体験イベント「AR大阪鉄道博物館」は、OSCの各広場に設置された「不思議な駅名標」にスマートフォンをかざすと、過去から現在まで人気を博した車両がスマホ上に飛び出し、広場内で動きのある展示を体験できるとともに、車両と記念写真を撮れる。

車両は500系新幹線521形(時空の広場)、クハ489形(アトリウム広場)、SL1800形(カリヨン広場)、クハ86形(旅立ちの広場)。7月下旬ごろにクハ103形とスロネフ25形、8月下旬ごろにSL230形と0系21形を追加する。11月4日まで。

このほか、鉄道育成ゲームアプリ「SODATETSU(ソダテツ)」の限定車両(ソダテツ)やOSC内の各店舗で使える特典クーポンを獲得できる企画「大阪ステーションシティ×ソダテツ 大阪駅QRラリー」(10月31日まで計5回)や、駅構内をアートで彩る「Osaka Art&Design 2024×大阪駅開業150周年」(今月29日から)、ホテルグランヴィア大阪の記念宿泊プランなどを展開する。

開業当日の11日は、14時からオープニングセレモニーを実施し、JR西日本吹奏楽団が特別演奏。15時からトークセッションとクイズ大会を行う。

今後のイベントでは、小学生対象の仕事体験イベント「大阪ステーションシティ キッズウィーク」(8月予定)、没入型XR(クロスリアリティー)体験イベント「タイムトラベルエクスプレス」(秋ごろ)などを予定している。


5月9日 木曜日

JR北海道 11日から「花たびそうや」3年目の運転


交通新聞

多彩な沿線おもてなし 停車駅上下別に設定

ヘッドマーク刷新

JR北海道は11日から6月2日までの土・日曜日計8日間、宗谷線で急行「花たび そうや」(旭川―稚内間)を運転する。片道259.4㌔を約6時間30分かけて土曜日は下り列車、日曜日は上り列車と分けて走らせる観光列車で、運転は3年目。沿線地域と協力した途中停車駅でのおもてなしを魅力とし、今年はその体験時間のさらなる確保へ、停車駅を上下別に設定した。

今年の車両は、稚内方からキハ40形「道北流氷の恵み」、キハ54形「旧急行礼文用転換クロスシート車」2両、キハ40形「キハ400宗谷線急行気動車風」の4両編成。全車指定席、定員128人。

ヘッドマークを刷新して、稚内方1号車は「テシオコザクラ」「利尻富士」などをモチーフに緑色基調、旭川方4号車は「一目千本桜」「天塩川」を取り入れたピンク基調に仕上げた。

ダイヤは、下りが旭川発10時13分、稚内着16時41分(停車駅は比布、士別、美深、天塩中川、幌延)。上りは稚内発9時30分、旭川着16時21分(豊富、音威子府、名寄、剣淵、和寒、塩狩)。各駅には20~30分程度停車していく。

各駅では、出迎え・見送りの手振りやご当地キャラクターの歓迎などを予定。中でも特産品販売では、下りは地酒「必富」(比布)、「サフォークそば」(士別、構内売店15食限定)、かぼちゃ甘酒(美深)、事前予約制弁当(天塩中川)、ミズナラ樽熟清酒(幌延)、上りは豊富牛乳チャウダー(豊富)、事前予約制弁当(音威子府)、ソフト大福(名寄)、アルパカクッキー(剣淵)、トマトジュース(和寒)、ペポナッツアイス(塩狩)などを用意して乗客を出迎える。

上下別に乗車証明書を用意するなど車内のおもてなしもあり、全区間利用者には「宗谷本線全区間走破証」を車掌からプレゼント。沿線の見どころ紹介や、記念撮影用フォトフレームの設置といった装飾も行う。宗谷本線活性化推進協議会による特産品車内販売は全運転日で実施。観光アナウンスは、車掌のほか、対象日に沿線地域のスタッフが特定区間で行う。

このほか、特定商品利用者にオリジナルグッズをプレゼントする「ANAきた北海道フリーパス・ANA道北フリーパスで急行『花たび そうや』号に乗ろう!」キャンペーンも展開する。


5月10日 金曜日

特集 福岡・大分DC特別版 「かんぱち・いちろく」 ゆったり楽しむ食と景色


交通新聞

JRグループ旅客6社と福岡、大分両県が主催する大型観光キャンペーン「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」(福岡・大分DC)が6月30日まで展開中。JR九州の新D&S(観光)列車「かんぱち・いちろく」が運転開始した一方、両県がそれぞれお薦めする〝イチ推し〟企画で、温泉やグルメ、豊かな自然、文化などの楽しみ方を提案している。公式ガイドブックを手に各地の魅力に触れてみては……。

福岡・大分DCの最大の目玉として、両県をまたぐ久大線経由の博多―別府間に4月26日デビュー。列車名は、久大線全線開通の実現や現在の久大線を形作ることに尽力した舟来屋(現・八鹿酒造)3代目の麻生観八氏、旧大分県農工銀行頭取を務めた衞藤一六氏に由来する。

全車グリーン席

列車は3両編成で、1号車がソファ席(3人掛け)、3号車がボックス席(2~4人掛け)を中心に配置され、全てグリーン席というぜいたくな客室空間。各号車に靴を脱いで利用する畳個室(定員6人)も1室ずつ備える。

2号車「ラウンジ杉」には、樹齢約250年の杉材を使った長さ約8㍍の一枚板カウンターが存在感たっぷり。大きな窓から景色を堪能できるほか、ビュッフェも兼ね備え、沿線ゆかりのドリンクや軽食、オリジナルグッズを販売する。

博多―別府間を約5時間かけて1日片道運行。月・水・土曜日の博多発が「かんぱち」号、火・金・日曜日の別府発が「いちろく」号となる。「かんぱち」号は久大線田主丸、恵良、「いちろく」号は同線天ケ瀬、うきはの各駅に途中停車し、地元による〝おもてなし〟が行われる。


交通新聞

地元食材使った料理

車内の食事は、福岡市と大分市の飲食6店舗が曜日ごとに、地元食材を使った料理を提供。料金はソファ・ボックス席大人1万8000円(子ども1万5000円)、畳個室2万3000円(1万9000円)など。

このほか、両県を結ぶD&S列車では、久大線の代名詞と言える「ゆふいんの森」(博多―由布院・別府間)、九州を巡る「36ぷらす3」の日曜日コース(大分―博多間)が運行し、両県の魅力を体感できる。


交通新聞

■イチ推し企画 

福岡県では、県内各地の魅力を気軽に楽しんでもらおうと、県内発着のバスツアー「よかバス」を実施。グルメ、神社仏閣、レジャー体験など六つのテーマに分けて、約50コース計300本以上の日帰りツアーを用意している。


バスツアー「よかバス」は50コース計300本以上!

大分県では「Oita Cultural Expo! ’24 」と題して、国内外で活躍するアーティスト作品を県内各地に展示。地域の食文化や歴史などを生かしたイベント、県内6地域を巡るカルチャーツアーも実施し、アートでDCを盛り上げている。


駅前に巨大こけし!?

■イチ推しグルメ


交通新聞 福岡・大分の名物詰め合わせ おむすびセット

交通新聞 三角パン(チーズ)

交通新聞 八女茶マンハッタン

九州各県のファミリーマート(宮崎、鹿児島県を除く)では、両県、JR九州リテールと連携し、各県ゆかりの商品3種類を発売中。

「福岡・大分の名物詰め合わせ おむすびセット」は、博多めんたいこ、鶏めし、高菜のおむすび3個に、大分名物・とり天をトッピング。パッケージに福岡と大分を結ぶ在来線特急「ソニック」をデザイン。450円。

「三角パン(チーズ)」は、大分で人気の三角チーズパンを再現。160円。「八女茶マンハッタン」は、福岡の人気菓子パン・マンハッタンに、DC限定の八女茶パウダーを振りかけた。165円。

●福岡・大分DCとは●


福岡県でのDC開催は25年ぶり、大分県は9年ぶり。両県とJR九州、福岡県観光連盟、ツーリズムおおいたで構成する福岡・大分デスティネーションキャンペーン実行委員会が実施主体で、両県全域で展開される。

キャンペーンのキャッチフレーズは「至福の旅!大吉の旅!福岡・大分」。この数年間、「自由に旅がしたい」と誰もが思いを募らせたことを踏まえ、ご当地ならではの食材や自然の癒やし、人々の笑顔、非日常の体験を楽しんでもらうのが目的。

ロゴマークには、福岡の県花「梅」と大分の県花「豊後梅」をモチーフに、旅の楽しさや爽快さを感じさせるブルーとグリーンのグラデーションで、共同開催にふさわしい〝県境のない旅〟の意を込めた。期間中の経済波及効果は350億円(福岡県230億円、大分県120億円)を想定。

■鏡開きで開幕祝う


交通新聞

福岡・大分DCとJR九州「オフろう!」キャンペーン(9月30日まで)の開幕を記念して、4月6日に博多駅前広場(博多口)で、JR九州の古宮洋二社長、服部誠太郎福岡県知事、尾野賢治大分県副知事らが出席してオープニングセレモニーが開かれた。

出席者はこの日博多に到着した関西・中国発1泊2日ツアー「日本旅行往路団体貸切列車オープニング記念号で福岡・大分の旅」(日本旅行主催)の参加者を出迎えた後、鏡開きで開幕を祝った。

■お得なオフろう!きっぷ

両県内の普通・快速と在来線特急の普通車自由席が連続する3日間乗り放題となるインターネット限定のフリーきっぷ。普通車指定席を3回まで利用可能。日田彦山線BRTひこぼしラインも乗車できる。

大人8000円、子ども2000円(大人と同一行程に限る)。利用開始日の1カ月前から7日前までJR九州インターネット列車予約で発売する。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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