札幌駅から乗り継ぎなしで富良野駅まで結び、ファーム富田や北星山ラベンダー園などの見渡す限りのラベンダー畑を車窓から楽しめる観光列車の「フラノラベンダーエクスプレス」。初夏から秋にかけての限定運行で、季節の花々が咲き誇る風景を車窓から満喫できます。せっかく北海道を訪れるなら、札幌から富良野・美瑛まで列車を使って訪れ、北海道ならではの雄大な自然を楽しみたい方は多いのではないでしょうか?
フラノラベンダーエクスプレスを利用すれば、1号車のラベンダーラウンジでじっくりと風景を楽しめます。2・3号車が指定席で、4・5号車が自由席です。指定席は乗車日1カ月前の午前10時から「えきねっと」やJRのみどりの窓口、主な旅行会社などで指定席を予約することが可能です。
予約する前にフラノラベンダーエクスプレスの車両ごとの特徴や予約情報、お得な乗り方について知りたいですよね。
この記事を読めば、フラノラベンダーエクスプレスの車両ごとの特徴や運転区間、料金体系、予約方法、お得なきっぷについて知って、富良野・美瑛への列車旅を思う存分、満喫できますよ。
1.フラノラベンダーエクスプレスは5両編成!初夏〜秋限定の観光列車
フラノラベンダーエクスプレスは、札幌駅から富良野駅まで乗り換えなしで移動でき、一面に広がるラベンダー畑の風景を一望できるのが魅力の観光列車です。5両編成で、ラベンダーラウンジや自由席、指定席からなる列車構成となっています。
この章では、フラノラベンダーエクスプレスの車両ごとの違いを見ていきましょう。
1-1.1号車は落ち着いた雰囲気のラベンダーラウンジ
フラノラベンダーエクスプレスの1号車はラベンダーラウンジ(フリースペース)です。指定席や自由席の自分の席とは別に、落ち着いた雰囲気の4人がけボックス席と、車窓からの景色を思う存分に楽しめるカウンター席の2つのタイプの座席がありますよ。
コンセントの差し込み口が完備され、Wi-Fiも問題なく利用可能です。また、1号車には気分がすぐれない方向けの場所や乳幼児の授乳などにも使える多目的室もあります。
1-2.2・3号車は指定席の車両
フラノラベンダーエクスプレスの2・3号車は指定席の座席のみの車両です。ラベンダーラウンジと同様にコンセントの差し込み口とWi-Fiは完備しています。前の座席を180度後ろに回転することで、4人がけの簡易テーブル席に変形させることも可能です。
1-3.4・5号車は自由席の車両
フラノラベンダーエクスプレスの4・5号車は自由席の車両となっています。席の仕様は指定席の車両とまったく同じです。
2.フラノラベンダーエクスプレスの予約に必要な4つの情報
フラノラベンダーエクスプレスの予約に必要な4つの情報は以下のとおりです。
この章では、これらの情報について詳しくチェックしていきましょう。
2-1.主な運転区間
フラノラベンダーエクスプレスの運転区間は札幌駅から富良野駅までです。途中で岩見沢(いわみざわ)駅・滝川(たきかわ)駅・芦別(あしべつ)駅に停車します。
2-2.運転日・時刻表
2024年に発表されている運転スケジュールは6/15〜8/12の毎日、8/17〜9/23の土日祝日限定で、毎日上り下りの1本ずつ運行しています。上り下り列車の時刻表は次の表のとおりです。
停車駅(下り) | 札幌駅 | 岩見沢駅 | 滝川駅 | 芦別駅 | 富良野駅 |
---|---|---|---|---|---|
時刻表 | 7:41発 | 8:18発 | 8:46発 | 9:15発 | 9:45着 |
停車駅(上り) | 富良野駅 | 芦別駅 | 滝川駅 | 岩見沢駅 | 札幌駅 |
---|---|---|---|---|---|
時刻表 | 16:55発 | 17:23発 | 17:49発 | 18:15発 | 18:50着 |
2-3.料金体系
フラノラベンダーエクスプレスの料金体系は自由席を利用するのか、指定席を利用するのかによって異なります。具体的な料金体系は以下のとおりです。
札幌駅~富良野駅 | 乗車券 | 特急券 | 合計金額 |
---|---|---|---|
自由席を利用 | 2,860円 | 1,830円 | 4,690円 |
指定席を利用 | 2,860円 | 2,360円 | 5,220円 |
2-4.予約方法
フラノラベンダーエクスプレスの座席は、インターネット予約システム「えきねっと」やJRのみどりの窓口、主な旅行会社などで乗車日1カ月前の午前10時から予約できます。
3.フラノラベンダーエクスプレスをさらに楽しむポイント
フラノラベンダーエクスプレスは、お得なきっぷや音声ガイド、周遊バスを活用することで、富良野をよりいっそう満喫できます。この章では、各ポイントをチェックしましょう。
3-1.おトクに周遊! おすすめのきっぷ
札幌や富良野、旭川などのエリアをお得に周遊するならお得なフリーきっぷを利用するのがおすすめです。おすすめのきっぷは以下の2種類となっています。
・ふらの・びえいフリーきっぷ
・北海道フリーパス
ここでは、それぞれのきっぷの料金や特徴についてチェックしてみましょう。
3-1-1.ふらの・びえいフリーきっぷ
ふらの・びえいフリーきっぷは、札幌駅からフリーエリアまでの往復自由席特急券にフリーエリア内の普通列車・快速列車の自由席が乗り放題がセットになったお得なフリーきっぷです。
フリーエリアには主な停車駅に滝川駅・旭川駅・美瑛駅・美馬牛(びばうし)駅・上富良野駅・ラベンダー畑駅・中富良野駅・富良野駅があり、富良野・美瑛ノロッコ号の自由席にも使えます。
料金は大人7,400円、こども3,700円です。発売期間は2024年10月11日までで、利用期間は同年の10月14日まで(10月11日利用開始分まで)となっています。
3-1-2.北海道フリーパス
北海道フリーパスはJR北海道の在来線特急列車の自由席と、JR北海道バス(一部路線を除く)に7日間乗り放題のお得なフリーパスです。普通車指定席に関しても6回まで利用できます(SL冬の湿原号を除く)。料金は27,430円で、北海道を1週間使ってくまなくまわりたい方におすすめです。
ただし、制限期間(4/27〜5/6、8/10〜8/19、12/28〜1/6)は利用不可となっています。
3-2.車内では、富良野線の見どころを「音声ガイド」でチェック
スマートフォンアプリ「ココシル」を事前にダウンロードしておけば、富良野線沿線の見どころを音声案内してくれます。北海道の見どころを音声ガイドを聞きながら観光することで、ふとした場所や観光スポットの情報を知ることができ、より学びの多い旅行を楽しめるでしょう。
ココシルは日本各地の観光地・街・博物館・美術館などのさまざまな情報を提供しているので、そのほかの地域を旅行する際にも活躍すること間違いなし! 聞いて楽しめる旅行ガイドとして利用してみては?
3-3.観光周遊バスも活用しよう
富良野や美瑛、旭川エリアを観光周遊バスでお得にまわる方法もあります。ここでは、富良野・旭川発着と美瑛を中心にまわる観光周遊バスについて見ていきましょう。
3-3-1.富良野駅・旭川駅を発着の周遊バスなら、観光周遊バス
富良野駅・旭川駅から人気観光スポットに行くなら、観光周遊バスもおすすめです。コースは富良野駅からのエンジョイコース・パノラマコース、旭川方面(旭川駅、旭川空港を経由)からのパッチワークコースの3種類があります。
コース名 | 料金 | ルート | 運行期間 |
---|---|---|---|
エンジョイコース | 大人6,000円 こども3,000円 |
ファーム富田やふらのワイン工場、富良野チーズ工房、ドメーヌレゾンなど | 6月15日~8月12日 |
パノラマコース | 大人8,000円 こども3,000円 |
四季彩の丘や白金青い池、北西の丘展望公園、千望峠など | 6月15日~8月12日 8月17日~9月23日(土日祝日のみ) |
パッチワークコース | 大人8,000円 こども3,000円 |
美瑛神社や白ひげの滝、ジェットコースターの路など | 6月8日~8月25日 8月31日~9月29日(土日祝日のみ) |
観光周遊バスで北海道旅行で行ってみたい場所を効率的にまわってみましょう。
3-3-2.美瑛の人気スポットを周遊するなら、美遊バス
美瑛の人気観光スポットを効率的にまわるなら美遊バスの利用も要検討です。美遊バスには、青い池・花畑コースの午前・午後のプランがあります。料金、ルート、運行期間は以下のとおりです。
コース | 料金 | 発車・到着時刻 | ルート | 運行期間 |
---|---|---|---|---|
Aコース(午前) | 3,500円~4,500円 ※シーズンによって料金が変動 |
9:45発・12:50着 | 四季の情報館→白ひげの滝→白金青い池→四季彩の丘→新栄の丘→四季の情報館 | 6月8日・6月15日~10月14日 |
Bコース(午後) | 3,500円~4,500円 ※シーズンによって料金が変動 |
13:50発・16:55着 | 四季の情報館→新栄の丘→四季彩の丘→白金青い池→白ひげの滝→四季の情報館 | 6月8日・6月15日~10月14日 |
午前・午後で周遊する観光スポットの順番は前後しますが、観光スポットは同じです。自分の旅程に合ったほうのプランを選んでみてはいかがでしょうか?
4.まとめ
この記事では、フラノラベンダーエクスプレスの車両ごとの特徴や設備、予約に必要な4つの情報、お得に富良野や美瑛を周遊するポイントについてご紹介しました。
フラノラベンダーエクスプレスは、富良野・美瑛のラベンダー畑を中心として、北海道の美しい季節の花々を楽しめる観光列車です。1両目がラベンダーラウンジ(フリースペース)で、2・3両目が指定席車両、4・5両目が自由席車両になっています。
指定席はインターネット予約システム「えきねっと」JRのみどりの窓口、主な旅行会社などで乗車日1カ月前の午前10時から予約できます。
また、富良野や美瑛、旭川エリアをお得にまわるならフリーきっぷや観光周遊バスの利用もおすすめ! さらにココシルを使えば音声案内を聞きながら観光を楽しめます。
フラノラベンダーエクスプレスに乗って富良野や美瑛の美しい花々や自然の景観を楽しんで、北海道の雄大な自然を五感で堪能してみてはいかがでしょうか?