2024.08.30鉄道特集:JR九州 日田彦山線BRTひこぼしライン1周年 など【今週の交通新聞より】
2024年8月26日~8月30日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JRグループ旅客6社 「北陸DC」概要発表 観光で能登の復興を
・JR高崎支社 機関車ファイナル運転計画(10~11月)とイベント内容
・JR四国 サーモン陸上養殖トライアルスタート
・特集 JR九州 日田彦山線BRTひこぼしライン1周年
・JR水戸支社・いばらき観光キャンペーン推進協議会 「茨城アフターDC」の概要発表 〝想像超え〟240コンテンツ展開
8月26日 月曜日
JRグループ旅客6社 「北陸DC」概要発表 観光で能登の復興を
JRグループ旅客6社と福井、石川、富山の北陸3県、北陸経済連合会は22日、金沢市内のホテルで記者会見を開き、10~12月に開催する大型観光キャンペーン「北陸デスティネーションキャンペーン」(北陸DC)の概要を発表した。北陸3県でのDC開催は2015年以来2回目。「Japanese Beauty Hokuriku ~日本の美は、北陸にあり。~」をキャッチフレーズに、3県が誇る食や温泉、文化などの魅力を全国に発信する。
キャンペーン期間は10月1日~12月31日。「美観」「美食」「美技」「美湯」「美心」の五つの美のテーマの下、変わらぬ伝統的な北陸の美や新たな楽しみ方を提案する。
期間中のイチオシの観光素材では、石川県は海山の豊かな食材による食、工芸王国・石川が誇る数々の工芸作品、買って食べて、がんばる能登を〝応援〟する企画や「百万石の鮨」などを堪能できる企画を用意。富山県は、22年に国宝に指定された富山県高岡市の「勝興寺」での特別な写経・書写体験や、黒部峡谷鉄道トロッコ電車でのレアな体験など。福井県は、若狭湾にある蘇洞門を巡る遊覧船で奇岩、洞門、洞窟を鑑賞できる特別ツアーや、国の重要文化財に指定されている「中村家住宅」(南越前町)の特別公開などをそろえる。
JRの特別企画では、JR西日本ネット予約「e5489」限定のおトクなきっぷ「WESTERポイント北陸新幹線フリーパス」などを用意。敦賀―糸魚川間の北陸新幹線の普通車自由席が3日間乗り放題となるほか、普通車指定席も6回まで利用可能。全額ポイント利用の「WESTERポイント北陸新幹線 フリーパス(全ポイント)」は大人3000ポイント、子ども1500ポイント。ポイントを購入金額の一部に充当する「WESTERポイント北陸新幹線 フリーパス(一部ポイント)」は大人300ポイントと9000円、子ども300ポイントと4500円。
観光列車は、10月5日に敦賀―城崎温泉間(小浜線、舞鶴線、京都丹後鉄道宮舞線・宮豊線、山陰線経由)でデビューする新観光列車「はなあかり」をはじめ、城端線・氷見線の観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(愛称・べるもんた)を運行する。
記者会見には、馳浩石川県知事、石原利信JR西日本執行役員・金沢支社長、田中雅敏富山県地方創生局長、西川聡福井県交流文化部長らが出席。
冒頭、馳知事は「全国の方々に北陸へ観光していただくことが、間接的には能登の復興につながるものと考えている。全国から多くの観光客に繰り返し、北陸を訪れるリピーターになっていただけるよう、心を込めてお迎えしたい」とあいさつ。
石原支社長は「遠方からお越しのお客さまをはじめ、北陸にお住まいの方にもおトクな周遊きっぷなどを活用いただき、北陸エリアの魅力を再発見する機会にしていただきたい」と述べた。
8月27日 火曜日
JR高崎支社 機関車ファイナル運転計画(10~11月)とイベント内容
JR東日本高崎支社は22日、老朽化に伴い旅客列車としての営業運転を終了する電気機関車(EL)とディーゼル機関車(DL)の計5両のファイナル運転計画(10~11月)とイベント内容などを発表した。
営業運転を終了するのは、EF64形1001号機、同1053号機、EF65形501号機、DD51形842号機、同895号機。ファイナル運転は、9月は15日以降に高崎―横川間2往復、同―桐生間1往復、同―水上間1往復の計8本を走らせる。
10月は、5日に「DLぐんま6fin」(高崎発9時56分、水上着12時3分)と「ELぐんま6fin」(水上発15時15分、高崎着17時14分)、6日に「ELぐんま5fin」(高崎発9時47分、横川着10時49分)と「DLぐんま5fin」(横川発14時15分、高崎着15時18分)の2往復4本を設定。
11月は、9日に「DLぐんま4fin」(高崎発水上行き、ダイヤは10月5日と同じ)と「ELぐんま4fin」(水上発高崎行き、同)、10日に「ELぐんま3fin」(高崎発水上行き、同)と「DLぐんま3fin」(水上発高崎行き、同)、23日に「ELぐんま2fin」(高崎発横川行き、10月6日と同じ)と「DLぐんま2fin」(横川発高崎行き、同)、24日に「DLぐんま1fin」(高崎発横川行き、同)と「ELぐんま1fin」(横川発高崎行き、同)の計4往復8本を運転する。
列車名はカウントダウン方式。けん引機は未定。使用する客車は10月は12系客車5両、11月は旧型客車6両。各機関車に掲出するヘッドマークは、同社における客車列車の歴史や様式美、華やかさ、格式を表現したデザインとなる。
乗車記念グッズは、乗車券類と指定席券の両方を持っている人に、列車名と機関車のイラストが入った硬券の記念乗車証と、機関車の写真をあしらったプラスチック製トレーディングカード(5種類のうち1種類、ランダム)をプレゼントする。
イベント関係では9月16日に、EL・DLぐんま9finの運転に合わせて、両毛線桐生駅で地域と連携したイベントを開催する。また、9~11月のファイナル運転に合わせて、機関車の運転室見学や沿線のナイトウオーク、廃止された旧湯檜曽駅見学などさまざまな体験型旅行商品を設定。JR東日本びゅうツーリズム&セールス(VTS)「日本の旅、鉄道の旅」のウェブサイトなどで発売中。
また、9月13日~10月27日に「撮れる!乗れる!EL・DLぐんまfin Suicaでお買いものキャンペーン」を実施。対象店舗で1回500円以上の買い物をSuicaで決済し、これを1口として必要な口数を満たすと、抽選で「EL・DLぐんま1fin」運転日の高崎駅1番線ホームからの撮影権(当選者5人、必要口数10口)などをプレゼントする。
このほか、9月15日から記念グッズとしてアクリルキーホルダー(3種、各770円)、スマホステッカー(同、各385円)、クリアファイル(330円)などを高崎駅構内のニューデイズ店舗やHANAGATAYA高崎などで販売。ファイナル運転日には、記念の掛け紙付き釜めし(1500円)も取り扱う。
8月28日 水曜日
JR四国 サーモン陸上養殖トライアルスタート
竣工、放流祭を実施 熊本県八代市で
JR四国は26日、熊本県八代市で、サーモンの陸上養殖に向けたトライアル事業の竣工(しゅんこう)祭と放流祭を開催した。陸上養殖システムを手掛けるひらやま(同市)との協業。「非鉄道事業における最大限の収益拡大」の一環で、JR四国グループが1次産業の事業化に取り組むのは初めて。トライアルを通じて飼育、出荷、販売などのノウハウを習得し、本年度中に四国内での事業開始、2030年度に四国内3カ所程度での展開を目指す。
同社は、既存事業の多くを人流に依存していることから、市況や環境の悪化に左右されない新領域の開拓を推進している。今回の取り組みを通じ、安全でおいしいブランドサーモンを国内外に広めるとともに、気候変動に伴う漁獲量の減少、魚種の変化といった課題への貢献も目指す。
ひらやまのシステムは地下水、水槽設置スペース、電気などがあれば養殖を始められ、大手事業者に比べて投資額の大幅な抑制が可能。JR四国ではひらやまのシステム6基(水槽の直径約5メートル、深さ約1・2~1・5メートル)を購入し、日々のオペレーションはひらやまに委託しつつ、現地に派遣した事業開発本部の社員がノウハウの習得に努める。
JR四国では、並行して四国内で事業展開できる土地を選定。八代市での養殖も30年度ごろまで継続し、全箇所合わせて売上高1億円程度を目指している。
竣工祭には、平田成正JR四国常務・事業開発本部長、森田雅祐同本部担当部長、ひらやまの平山正社長ら関係者が出席し、神事を行った。
平田本部長は「ひらやまとのご縁を大切に、事業のノウハウをしっかり習得して、四国の地域の皆さまと全国、さらに世界を目指していければ」とあいさつ。平山社長は「地球温暖化が進む中、陸上養殖が主流になってくると思う。実証実験から四国、日本、海外に輸出できるような良いものをつくっていただければ」と述べた。
続いて放流祭が行われ、水槽の一つに、稚魚から約3カ月間育てた中間魚約50匹を放流した。今後、稚魚と中間魚を合わせて1水槽当たり約600匹を育て、12月末ごろから順次出荷予定。大半はひらやまの販売ルートで九州内に流通させ、一部は四国内の営業活動に充てる。
これ以降は、ひらやまが卵からふ化させた稚魚をJR四国が購入し、10カ月程度かけて1匹当たり2キロ程度に育てて出荷する。出荷量は年間6~8トン程度を見込む。
8月29日 木曜日
特集:JR九州 日田彦山線BRTひこぼしライン1周年
利便性アップ、堅調推移
JR九州初のBRT(バス高速輸送システム)として、28日で運行開始から1周年を迎えた日田彦山線BRTひこぼしライン(添田―日田間)。使いやすさを目指した柔軟な運用や沿線地域との連携による利用促進策などが奏功し、乗客数は堅調に推移している。担当者の話を交えながら、この1年の動向や取り組み、見えてきた課題などを紹介する。
(松尾 恭明記者)
1日平均290人利用 代行バス時代の5倍の乗客数
ひこぼしラインは、福岡県添田町と東峰村、大分県日田市にまたがる約40キロ区間。このうち彦山―宝珠山間の約14キロが線路跡の専用道区間で、そのほかは一般道を走行している。
運行体系は沿線住民によるアンケート結果を基に決めており、1日上下計32本(下り15本、上り17本)を運行する。BRT駅(バス停)は従来の鉄道駅(12駅)に、病院前や量販店付近などを加えた全36駅ある。
この1年間の利用状況をみると、乗客数は1日平均約290人で、開業前の代行バス時代の同約60人に対して約5倍に増えている。開業344日目の今月5日には累計10万人を突破した。
開業準備から携わる同社鉄道事業本部営業部企画課副課長の西羅悠平さんは「事前アンケートや代行バス時代から要望のあった朝通学の運転ダイヤの見直しなどで、お客さまに便利な乗り物と感じていただき、堅調な利用につながっていると思います」と総括する。
通学利用に対しては、主に筑前岩屋―大鶴間のエリアから日田市内の高校に通うニーズが高いため、従来の学校の始業時間に合わせて添田6時25分発(日田8時3分着)「ひこぼし1号」を新設。これにより、筑前岩屋6時15分発(日田7時23分着)と2便体制をとる。
光岡―日田間は通常直行ルートを走るが、この2便はBRTの柔軟性を生かして、高校前や市役所前などに迂回する「高校ルート」を運行。今年3月のダイヤ改正では「ひこぼし1号」について、学生から始業時間に合わせて到着を早めてほしいとの要望に応え、出発・到着時刻を5分繰り上げた。
要望に応えるルート、ダイヤ
さらに、高校ルートは学生のみならず、日中の利用者からの要望も高く、同じく3月に日田発の上り3便を高校ルートに変更。これにより、上り便では午後の日田発8便全てが高校ルートを走り、利便性はぐっと高まった。
こうした取り組みにより、代行バス時代は15~20人程度だった学生の利用は、本年度は45人程度に増加。以前は日田17時30分発の次が20時発だったのに対し、BRTで同18時37分発を設定したことで、「部活に入れるようになったとの声も聞かれます」。
また、上り最終の日田21時20分発(筑前岩屋22時20分着)「ひこぼし104号」はビジネス客に好評で、「代行バス時代は最終便が20時頃だったため、日田で商談後に懇親会をやるとタクシーで帰宅していたのが、BRTで帰れるようになったと喜ばれています」と話す。
このほか「BRTで大幅に駅を増やしたことによって、短区間に乗るケースも見られるようです。これは鉄道時代にはできなかったことで、地域の足として活用されていることの表れだと思います」。
鉄道(日田彦山線)との対面乗り換えを行う添田駅での接続時間も一部見直した。「バスにトイレがないため、当初は添田駅でトイレを済ませている間に列車に乗り遅れる方がいたため、接続時間に余裕を持たせました」
行楽・観光目的も
一方、開業以降、九州初のBRTへの関心も高いようで、添田―日田間を乗り通す沿線外からの利用者も多いという。「『青春18きっぷ』を使って乗車できることも、乗り物ファンの皆さんにとって、乗るきっかけになっているかもしれません」
添田町にある「道の駅・勧遊舎ひこさん」(最寄り駅・勧遊舎ひこさん駅)は地元の名産品などを販売しており、沿線住民の来店も多い。「運転士にヒアリングすると、東峰村や日田市の方が休日に少し遠くへの買い物や日帰り旅行として道の駅まで出かけるケースが見られると聞いています」
観光目的の利用者は春・秋の行楽シーズンにピークを迎える。沿線の豊かな自然は春に新緑、秋には紅葉と表情を変え、気軽な散策に最適だ。登山やハイキングでは、筑前岩屋駅から霊山・英彦山の峰に建つ英彦山神宮を目指すコースが定番となっている。
繁忙期には小型のEV(電気)バスでは対応できず、続行便を走らせることも少なくない。「混雑が激しい時には日田から添田まで立ちっぱなしだったとの声もいただきました。大変申し訳ないことで、柔軟な運用と混雑緩和のために4月から中型ディーゼルバス1台を追加しました」
地域と連携した利用促進策
今年4月には大分県の主導で、BRT沿線3市町村の五つの酒蔵が連携・協力して、「ひたひこ沿線酒蔵巡り~BRTに乗ってほろ酔い旅~」イベントを開催。JRグループの大型観光キャンペーン「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」とも重なり、多くの参加者が各地を訪れた。
これに合わせて、JR九州バスでは続行便を運行して輸送力増強。JR九州も社員を各会場に配置して案内誘導に当たり、「協力体制を確認するとともに、沿線 地域との連携や親交を深める機会になったと思います」。
東峰村では4月からオンデマンドバス「のるーと」を活用した乗合タクシーの有料運行を開始。村内を1区間300円で乗車でき、BRT駅からの二次アクセスとして一層の利用が期待される。
九州の交通事業者が取り組むMaaS(マース)のプラットフォームとなるアプリ「my route」では、デジタルチケットとして「BRTひこぼしライン 1DAY満喫フリーチケット」を販売。大人860円(子ども半額)で添田―日田間が1日乗り放題となる。
このチケットはBRT開業に合わせて実証実験として始まり、今年3月のリニューアルで3市町村が県域を越えて連携。価格は据え置いたまま、3市町村で使える特典クーポンが13個から66個と5倍以上に増え、利用機会は大幅に拡大している。
この間、BRTの運用面の柔軟性が生かされた事例もある。今年7月に日田市の国道386号で、大雨による増水の影響で花月川に架かる三郎丸橋の橋脚が傾き通行止めに。同橋りょうは夜明―光岡間の運行ルートに含まれているため、現在も迂回を余儀なくされているが、「鉄道なら不通となりますが、迂回して運行を続けられる点もBRTならではの強みです」。
ひこぼしラインでは、目指す〝やさしい交通機関〟として、EVバス4台を運用しているほか、昨年11月から福岡県などとともに水素を活用したFC(燃料電池)バスが運行開始。全国から視察に訪れる自治体、交通事業者の関係者も多く、環境にやさしい路線としても注目されている。
便利な地元の〝足〟さらなる周知課題
2年目以降のひこぼしラインについて、西羅さんは「改めて災害の多い地域という認識があるため、やはり安全最優先の運行が第一です。課題としては日常利用が少し物足りなく感じており、地元でもまだ乗ったことのない方がいるのではないでしょうか。その点ではまだ伸びる余地があると思います」と語る。
その上で「自宅から駅までのアクセスの問題もありますが、便利さを知ってもらい、地域交通として多くの方に乗っていただいてこその持続可能性ですので、末永く続いていけるように地域と一緒に取り組んでいくというのが私の願いです」。
8月30日 金曜日
JR水戸支社・いばらき観光キャンペーン推進協議会 「茨城アフターDC」の概要発表 〝想像超え〟240コンテンツ展開
240の特別企画や催事
JR東日本水戸支社と、茨城県・県内自治体・事業者などで構成する「いばらき観光キャンペーン推進協議会」は28日、今年10~12月に開催する「茨城アフターデスティネーションキャンペーン」(茨城アフターDC)の概要を発表した。昨年の茨城DC同様、「体験王国いばらき」をキャッチコピー、「アウトドア・食・新たな旅のスタイル」をテーマに、約240を数える〝想像超え〟の特別企画や地域イベントを実施。茨城観光の魅力を広く発信する。
期間中、同支社と地域、行政が一体となった各種コンテンツを展開。オープニングセレモニーは10月5日に水戸駅北口広場で行う。
鉄道関連の企画では、10月5日と12月上旬ごろに団体列車「いばらきまんぷくトレイン」を上野―日立間(往路は宇都宮線・水戸線・常磐線、復路は常磐線経由)で運転。停車駅で積み込む鶏肉のレモン煮コッペパンや栗おこわ、水戸梅小町、常陸牛コロッケバーガーなど全13種類のご当地グルメと車窓を楽しめる。
イベント専用車両「E501 SAKIGAKE」を使用する「TRAIN BAR 常陸野(トレイン バル ひたちの)」(10月5日、水戸―土浦間)や、「いばらき秋の味覚満喫号」(11月23日、同―高萩間)なども設定。10月12~27日には「特急 海浜公園コキア号」(平塚、高尾、青梅、高崎、川越、君津の各駅から勝田間)を順次運転する。
「ときわ路パス」の利用者向けには、対象店舗やフリーエリア内のニューデイズでお得な特典を進呈するほか、「ときわ路パス(デジタル)」を購入して条件を達成すると、JR東日本グループ共通ポイント「JRE POINT」が贈られる。
サツマイモや笠間の栗など県産食材を使った「茨城の芋ごはん弁当」(1080円)などの販売や、首都圏主要駅のエキナカ物販イベント「茨城LAB」も9月から順次展開する。
県などが主体のコンテンツでは、国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)のコキアの絶景を独占するヘリクルーズツアー(10月23日)や、特別鑑賞席で楽しむ土浦の花火(11月2日)、アンコウのつるし切り体験(期間中)など、多彩な企画を用意する。
期間中、 県内宿泊施設の支配人ら6人で結成した昭和歌謡ユニット「いばらき若旦那」が、ポスター起用や歌謡ショーへの出演などを通してアフターDCを盛り上げる。
同日は水戸市の県庁で記者発表が行われ、同協議会の大井川和彦会長(同県知事)と副会長の下山貴史JR東日本執行役員・水戸支社長・同支社鉄道事業部長がアフターDCの概要を説明した。
大井川知事は「茨城DCは観光消費額が目標を上回る1105億円だったので、それ以上の実績を目指し、コンテンツの定着を図りたい」、下山支社長は「茨城DCの取り組みを一過性にせず、イベントをはじめ関係者間の連携の仕組みや関係性をレガシー化して将来につなげていく」と述べた。
交通新聞
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