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2024.09.20鉄道JR西日本 「線路設備診断システム」運用開始 在来線総合検測車「DEC741」活用 など【今週の交通新聞より】

2024年9月17日~9月20日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東海 御殿場線90周年キャンペーン さわやかウォーキングも
・JR九州 「プラレール」連携NFT商品 第2弾の4列車追加
・JR東日本 「行きたい 食べたい 日本海!」キャンペーン 新潟・北陸を味わう旅提案
・JR西日本 「線路設備診断システム」運用開始 在来線総合検測車「DEC741」活用

9月17日 火曜日

JR東海 御殿場線90周年キャンペーン さわやかウォーキングも


交通新聞

JR東海は10月1日から、御殿場線90周年記念キャンペーンを開催する。感謝の気持ちを込め、沿線地域の地元自治体をはじめとする関係者と連携して、同線への乗車を楽しんでもらうさまざまな企画を展開する。来年3月31日まで。

現在の御殿場線国府津―沼津間は、もともと東海道線の一部として開業。丹那トンネルの完成で東海道線が熱海経由に経路変更されることに伴い、1934年12月1日に御殿場線に改称されてから90周年を迎える。

キャンペーンロゴマークは、静岡支社の社員からデザインを募集。同線に車掌として乗務した経験のある乗務員が描いたものを採用した。9と0の文字を重ねることで同線と地域との共生をイメージ。水色の富士山は、かつて同線で運行していた371系特急「あさぎり」のヘッドマークを表現した。9の文字には、12月から同線で運行を始める315系車両を描き、さらなる活躍に期待を込めている。

記念式典は12月8日、同線御殿場駅で開催。沿線自治体の関係者のほか、静岡県御殿場市出身のタレント・勝俣州和さん、同市在住でフリーアナウンサーの岡副麻希さんを招く。同日は、JR東日本、小田急電鉄と連携した記念イベント列車も運行する。

さらに、御殿場線の列車や沿線の魅力が伝わる風景などの写真を募集するフォトコンテストを開催。優秀作品は同日から同線で運行する「御殿場線90周年フォトトレイン」の車内に展示する。写真の募集はきょう17日から10月31日まで。インスタグラムやX(旧ツイッター)で「#御殿場線90周年」を付けて投稿する。

「さわやかウォーキング」は9、10、12月に、御殿場線90周年記念コースを設定。JR東日本とコラボレーションした国府津駅スタートのコースなど全5コースのゴール駅には、デジタル駅スタンプ「エキタグ」の御殿場線90周年記念スタンプが期間限定で登場する。スタンプは5種で、社員が考案したデザイン。3種または5種集めると、抽選で計90人に90周年記念グッズをプレゼントする。

このほか10月1日から、駅弁製造の桃中軒(同県沼津市)と連携した記念弁当を三島、沼津両駅の同社売店で販売。沿線の食材を使用し、オリジナル掛け紙であしらった「御殿場線90周年記念弁当」(1450円)、「三島駅90周年記念弁当」(1180円)を用意する。


9月18日 水曜日

JR九州 「プラレール」連携NFT商品 第2弾の4列車追加


交通新聞

JR九州は13日、タカラトミーの鉄道玩具「プラレール」と連携したNFT(非代替性トークン)商品に、第2弾の4列車を追加した。

新商品は、過去にプラレールで商品化された「カモメエクスプレス」「485系きりしま&ひゅうが」「885系」「あそぼーい!」。いずれも動画形式、各65個限定、1個3965円。

購入はウェブサイト「JR九州NFT」で来年1月31日まで。4列車全て購入すると、「懐かしの列車 スペシャルNFT」がプレゼントされる。


9月19日 木曜日

JR東日本 「行きたい 食べたい 日本海!」キャンペーン 新潟・北陸を味わう旅提案


交通新聞

JR東日本は17日から、新潟・北陸エリアの日本海で取れる海の幸をテーマに、現地に足を運び味わう旅を提案する「『行きたい 食べたい 日本海!』キャンペーン」を開始した。2017年度から実施してきた「『かにを食べに北陸へ。』キャンペーン」をリニューアルし、新たに新潟エリアを追加。上越・北陸新幹線を利用した旅行商品や、えきねっと会員限定の割引きっぷ、「新幹線eチケットサービス」利用者への特典などを設定して送客を図る。来年5月6日まで。

期間中、管内主要駅や駅たびコンシェルジュ、首都圏の主な列車内、特設ウェブサイトでは、日本海で取れる海の幸(かに、のどぐろ、ぶり、えび)をイラスト化したキャラクター「日本海 海の幸ぃ~ズ」を登場させたポスターの掲出やポップ装飾などの宣伝を展開する。

割引きっぷは、運賃と料金が30%引きになる新幹線eチケットサービス限定商品の「新幹線eチケット(トクだ値14)」を用意。上越新幹線「とき」「たにがわ」、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」の普通車指定席が対象で、東京―新潟間が7380円、同―金沢間が9920円など。乗車日14日前の23時50分まで発売する。

旅行商品は、JR東日本びゅうツーリズム&セールス(VTS)の「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」「日本の旅、鉄道の旅」をはじめ、主な旅行会社と連携し、日本海の海の幸を堪能できるプランを多彩に設定する。

また、同社グループのアトレとタイアップし、10月21日~11月14日に対象店舗で1万円以上購入した人の中から抽選で30人に、新潟・北陸エリアへの旅行に使える同レールパック割引クーポン3万円分を進呈するキャンペーンを行う。

現地での特典として、新幹線eチケットサービスや訪日客向け鉄道パス「Hokuriku Arch Pass」利用者を対象に、新潟、富山、石川、福井4県の観光施設や店舗などで入館料割引やオリジナルプレゼントなどを用意する。利用期間は10月1日~3月31日。

このほか、「JRE MALL ふるさと納税」では一部自治体の返礼品として、同レールパックで使える割引クーポンを設定。「JRE MALL ショッピング」でも日本海に関連する商品を幅広く取りそろえる。

さらに、台湾をターゲットに、日本海で取れるブランドガニの魅力を訴求する宣伝展開を台湾の繁華街で実施。11月1~4日に台北市で開催される「2024台北国際旅行博」に出展し、同キャンペーンに関するパネルを設置する。


9月20日 金曜日

JR西日本 「線路設備診断システム」運用開始 在来線総合検測車「DEC741」活用


交通新聞

JR西日本の長谷川一明社長は18日の定例会見で、線路の保守メンテナンス手法の変革の取り組みとして、今年8月から在来線で「線路設備診断システム」の運用を開始したと発表した。在来線総合検測車「DEC741」に同システムの装置を搭載して、電化区間で運用。同車の走行に合わせて線路設備を測定し、検知した不具合を現場区所に配信することで、適切な保守につなげていく。

同社は、「グループ中期経営計画2025」に基づく五つの重点戦略の一つに、「主要事業の活性化と構造改革(鉄道事業・グループ事業)」を掲げており、この一環として保守メンテナンス手法の変革に挑んでいる。

線路設備診断システムは、車両に搭載したカメラとレーザーによって、線路設備の不具合を網羅的かつ均一な品質で検知する。レールを固定する部品の脱落やマクラギの亀裂などをカメラで観測。レールとレールを接合している継ぎ目板自身の亀裂やボルトの脱落を自動で検出する。

また、画像などの取得と線路設備の不具合検出処理を同時に実施することで、将来的に不具合となり得る事象を短期間で現場区所に配信する。

これまでは、線路状態の確認として、定期的に徒歩による巡視を行っているが、同システムの導入により、線路構造が均一なロングレール構造区間における巡視の回数を、運用以前の2週間に1回の頻度から4週間に1回へと半減を実現した。

DEC741は2022年4月に運用を開始。電気式気動車2両編成で、最高時速100㌔。クモヤ443系電気検測用交直流電車の置き換え用車両で、測定頻度は年3回。

会見で長谷川社長は「今回の取り組みは保守業務そのものの生産性向上に資するもので、持続可能な鉄道事業の実現に寄与すると考えている。引き続き技術開発を進め、取得する画像の精度や診断精度の向上を図り、安全性、生産性の向上に一層寄与できるよう取り組んでいく」と述べた。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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