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2024.11.29鉄道JR東日本・JR北海道など 「イースト・ジャパン・ゴールデンルート」プロジェクト始動 など【今週の交通新聞より】

2024年11月25日~11月29日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東日本 高崎、盛岡エリアに新型車両「HB―E220系」投入へ
・JR東海 「推し旅」とプロレス2団体がコラボ
・JR九州 「ekinico」初の施設 筑後吉井駅と荒尾駅で開業
・JR東日本・JR北海道など 「イースト・ジャパン・ゴールデンルート」プロジェクト始動
・JR西日本 「ONE PIECE新幹線」 25年春から順次運転開始

11月25日 月曜日

JR東日本 高崎、盛岡エリアに新型車両「HB―E220系」投入へ


交通新聞

JR東日本は21日、高崎エリアの八高線高麗川―高崎間、盛岡エリアの東北線花巻―盛岡間、釜石線花巻―釜石間にディーゼルハイブリッドシステムを搭載した新型車両「HB―E220系」(計32両)を投入すると発表した。従来の液体式気動車(キハ100系、キハ110系)を置き換えることで、環境負荷を低減し、快適で利用しやすい車内を実現する。営業運転開始時期は2025年度下期を予定。

25年度下期、営業運転へ

車両はステンレス製で、片側3扉、全車ロングシートを採用。最高時速100㌔。定員は1両編成103人、2両編成243人。高崎エリアが2両編成8本、盛岡エリアが2両編成6本、1両編成4本を導入する。

外観デザインは、車体側面に同社のコーポレートカラーのグリーンと、明るい青の2本のラインを入れて、さわやかさ、新鮮さなどを表現する。

駆動方式は、ディーゼルエンジン発電機と蓄電池の2種類の動力源を、単独あるいは組み合わせて動力を発生させるディーゼルハイブリッド式。環境対策として、排気中の窒素酸化物(NOx)、黒煙などの粒子状物質(PM)を低減するエンジンを搭載する。

快適性の面では、通勤・通学の混雑時でもスムーズに乗降できるよう、従来の片側2扉から片側3扉とする。車いすやベビーカー利用者のためのフリースペース、電動車いす対応の洋式トイレを設ける。

このほか、各車両の客室に防犯カメラと非常通話装置を設置し、安全性を向上。液体式気動車特有の部品の削減や電車同様の機器の採用によりメンテナンス性を高める。

同社のディーゼルハイブリッド式気動車では現在、キハE200形、HB―E300系(リゾートしらかみなど)、HB―E210系(仙石東北ライン)などが運用されている。


11月26日 火曜日

JR東海 「推し旅」とプロレス2団体がコラボ


交通新聞

1月のイベント メインスポンサーに

JR東海の「推し旅」が、新日本プロレス、女子プロレス団体のSTARDOM(スターダム)とコラボレーションしてプロレス界を盛り上げる。来年1月に東京ドームで開催される新日本プロレスの最高峰イベント「WRESTLE KINGDOM(レッスル・キングダム)19」(1月4日)と「WRESTLE DYNASTY(ダイナスティー)」(同5日)のメインスポンサーにJR東海が決定。12月2日から、東海道新幹線に乗って楽しめるコラボキャンペーンを実施する。1月31日まで。

東海道新幹線車内限定コンテンツ

キャンペーンでは、「推し旅」のウェブサイトから、同新幹線の乗車中に楽しむことができる限定オリジナルコンテンツを多数用意した。プロレスマニア向けクイズ「棚橋社長からの挑戦状」は、2026年1月4日をもって現役引退を表明している棚橋弘至新日本プロレスリング社長と雑誌「週刊プロレス」が問題を監修。新日本プロレスの歴史に関する問題や、内 藤哲也選手、エル・デスペラード選手からの出題に答えていく。

謎解き企画「消えた高橋ヒロムのコスチュームを探し出せ!」は、車内で謎を解きながら、高橋ヒロム選手の盗まれたコスチュームを探す内容。クイズは全問正解、謎解きはクリアすると、それぞれのオリジナルスマートフォン壁紙と新幹線チャイム風の選手入場曲を進呈する。

車内限定のクロストークプログラムは2種類を用意。「令和版 オレたちの時代~あの頃の話をしよう~」では、新日本プロレスの棚橋社長、真壁刀義選手、矢野通選手が登場し、デビューから同団体の復興、現在に至るまでの貴重な話が聴ける。「たむ・なつぽい・サオリのナイショのハナシ」では、スターダムの中野たむ、なつぽい、安納サオリ各選手が、吉本興業の馬場園梓さんと女子プロレスの魅力やリング外のエピソードなどを楽しく語る。

このほか、同新幹線利用者限定で、棚橋社長と内藤、高橋、中野、なつぽい、安納各選手のサイン入り懐中時計が抽選でもらえる企画を実施する。


11月27日 水曜日

JR九州 「ekinico」初の施設 筑後吉井駅と荒尾駅で開業


交通新聞

交通新聞

JR九州は、無人駅などにぎわいを失いつつある駅を対象に地域と連携して進める取り組み「ekinico(えきにこ)」で、最初の事例として22日に久大線筑後吉井駅でコーヒーショップ、23日に鹿児島線荒尾駅でコミュニティースペースを開業した。駅舎に精通する鉄道事業本部工務部建築チームが沿線の民間事業者などに直接働きかけを実施。駅の遊休空間の利活用を通して、地元と共に持続可能なにぎわいの仕組みづくりを進める。

今回の2駅では、旧駅事務室の一部をそれぞれリノベーションした。筑後吉井駅には「Zelkova Coffee(ゼルコバコーヒー) えき」をオープン。近隣で宿泊施設を運営して地域活性化にも取り組む「つぎと九州」(福岡市)がプロジェクトを開発し、地元で人気のコーヒー専門店を運営する田中屋(福岡県うきは市)が企画・運営する。

1928年完成の駅舎のレトロな面影を随所に残した空間に作り上げた店内では、店主こだわりのコーヒー、コーヒー豆を販売する。営業時間10~18時(木曜日休み)。

荒尾駅では、44年に建てられた駅舎に手を入れて、コミュニティースペース「あらおリビング」を開業した。コンセントも備えた無料の待合空間、休憩所、ワークスペースの機能と、お土産物なども取り扱うカフェの機能を併設した空間で、営業時間はカフェが11~15時、そのほか待合機能などは駅の営業に準じる。

連携先の「のあそびlabo」(熊本県荒尾市)も近隣で宿泊施設を運営しており、地域活性化にも取り組む。同市の賛同も経て同スペースは市がのあそびlaboに運営委託するスキームを採った。

えきにこではこのほか、12月末に久大線南久留米駅でシェアキッチンがオープン予定。


11月28日 木曜日

JR東日本・JR北海道など 「イースト・ジャパン・ゴールデンルート」プロジェクト始動


交通新聞

JR東日本、JR北海道、東北観光推進機構、北海道函館市は26日、欧米豪を中心とする訪日客をターゲットに、東北・北海道新幹線で結ばれている首都圏から「仙台・盛岡・八戸・青森・函館」までの観光ルートを「イーストジャパン・ゴールデンルート~はやぶさライン~」と位置付け、誘客促進するプロジェクトを始動させたと発表した。両新幹線の沿線観光地の魅力を発信し、同ルートのブランド化を図りながら、東北・函館エリアのさらなる観光活性化に寄与する。

4者は今年5月に「イーストジャパン・キャンペーン推進協議会」を設立。欧米豪市場の訪日客を主なターゲットに、東北・北海道新幹線の速達性・利便性と、東北・函館にある観光コンテンツの魅力を幅広く訴求していく。

今回の「イーストジャパン・ゴールデンルート~はやぶさライン~」プロジェクトでは、訪日客向け鉄道パス「JR East-South Hokkaido Rail Pass」および「JR EAST PASS(Tohoku area)」の利用を想定した施策を展開する。

誘客促進に向けては、新幹線沿線自治体(青森市、八戸市、盛岡市、仙台市)の協力のもと、地域の魅力を体験できる商品の開発・販売を行うとともに、インフルエンサーを通じたSNSによる情報発信などにも取り組んでいく。

現時点では、函館市の夜景や東北の海の幸を楽しめるプランを提供するほか、函館、青森、八戸、盛岡、仙台各エリアの特徴や主要な観光スポット、両パスの内容などを紹介した専用パンフレットを配布。プロモーション動画を活用して海外の旅行博などで訴求し、専用ホームページも開設している。

今月11~16日には、インフルエンサーのMinami Kristinaさん、Frankieさんを招請し、仙台市の仙台城、タゼン一番町本店、盛岡市の紺屋町界隈(かいわい)街歩き、東家本店、八戸市の種差漁港、みろく横丁、青森市のねぶたの家ワ・ラッセ、酸ケ湯温泉、函館市のベイエリア、元町・函館山などを訪ねてもらい、それぞれのインスタグラムアカウントから情報発信している。


11月29日 金曜日

JR西日本 「ONE PIECE新幹線」 25年春から順次運転開始


交通新聞


交通新聞

山陽新幹線で3編成投入

JR西日本の長谷川一明社長はは27日の東京地区会見で、山陽新幹線(新大阪―博多間)に人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の世界観を表現したオリジナル車両デザインの「ONE PIECE新幹線」3編成を来年春から順次走らせると発表した。車両内外装の変更にとどまらず、駅空間などを活用し、同新幹線の旅とワンピースの世界をリンクさせたプロジェクト企画を展開する。

山陽新幹線は、来年3月10日に全線開業50周年の節目を迎える。また、4月に「大阪・関西万博」が開幕し、関西地域への注目度が一段と高まる。そこで同社では関西を発着地として、同新幹線を通じた新たな乗車体験や沿線地域の魅力を楽しんでもらうために、プロジェクトを始動する。

今回のプロジェクトでは、作中に登場する「偉大なる航路(グランドライン)」をモチーフに、山陽新幹線を表現する「いざ、『偉大なる線路(グランドレイル)』へ!」をコンセプトに据えた。

ONE PIECE新幹線は700系8両を3編成使用し、来春から順次運行。それぞれ異なるデザインを外装・内装に施し、描き下ろしのオリジナルイラストを採用する。

来春から運行開始する第1編成「せとうちブルー号」は、プロジェクトのコンセプトから着想を得た「せとうちへの旅」をテーマに、海をイメージした鮮やかなブルーの車体に、主人公のルフィをはじめとした〝麦わらの一味〟を中心にあしらう。

このほか、プロジェクトでは駅空間を活用したコンテンツやオリジナルグッズ、デジタルコンテンツなどを提供する予定。詳細は決まり次第、プロジェクトのスペシャルサイトなどで発表する。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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