2024.12.06鉄道JR四国 伊予西条鉄道フェスタ2024で鉄道ホビートレイン運転 など【今週の交通新聞より】
2024年12月2日~12月6日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JRグループ旅客6社 「熊本DC」26年7~9月開催
・JR北海道 エリアの冬の魅力発信 「JRで行く 冬の富良野・美瑛2024」を展開
・JR四国 伊予西条鉄道フェスタ2024で鉄道ホビートレイン運転
・JR西日本 人気格闘ゲーム「ストリートファイター」のキャラクターをデザインした駅名標 万葉まほろば線で
・JR盛岡支社 「ひなび」1周年記念キャンペーン
12月2日 月曜日
JRグループ旅客6社 「熊本DC」26年7~9月開催
7年ぶり 観光分野から復興後押し
JRグループ旅客6社、地元行政、地域の観光関係者などが協力して実施する大型観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン」(DC)の2026年7~9月の開催地に熊本県が決定し、11月28日に熊本市の県庁で決定通知書交付式が行われた。熊本県での開催は、19年7~9月以来7年ぶり。
DCは、JR6社や旅行会社が開催地の観光情報発信や、開催地を目的地とする旅行商品の造成を行って集中送客を図る国内最大規模の観光キャンペーン。19年夏に22年ぶりに単独開催した前回の熊本DCは、16年4月の熊本地震からの本格的な復興を全国にPRすることを目的に実施され、期間中で推計約66億円の経済波及効果があった。
今回のDCは熊本地震から10年の節目に当たり、県ではさらなる観光素材のブラッシュアップや、魅力ある観光商品づくりなど、受け入れ環境の一層の充実を進め、20年7月の豪雨災害からの復興も合わせて、熊本の魅力を全国に発信する。
今後は、全国宣伝販売促進会議を開き、全国の旅行会社を招いた素材・商品説明、エキスカーションなどを実施。各種プロモーションを展開する。
決定通知書交付式では、JRグループを代表してJR九州の三浦基路執行役員・熊本支社長が木村敬知事に通知書の交付を行った。
三浦支社長は「熊本県内には魅力的な観光素材が数多くあるが、JR九州のD&S(観光)列車も多く運行しているので全国の皆さまへしっかりPRし、熊本への誘客に貢献したい。自然災害からの復興を観光分野から後押しすることにつながれば」とあいさつ。
木村知事は「DCは熊本県の観光や経済にとって大きな追い風になるものと大変期待している。26年は熊本地震から10年の節目に当たり、また、20年7月豪雨で大きな被害を受けた人吉・球磨地域は着実に復興の歩みを進めている。この機会に震災からの創造的復興に加えて、人吉・球磨地域の立ち上がる姿も、全国の皆さまにしっかり発信していきたい」と抱負を述べた。
12月3日 火曜日
JR北海道 エリアの冬の魅力発信 「JRで行く 冬の富良野・美瑛2024」を展開
周遊きっぷや二次交通
JR北海道は、富良野美瑛広域観光推進協議会と連携して、「JRで行く 冬の富良野・美瑛2024」を展開している。冬しか見ることのできない絶景や、冬こそ楽しみたい温泉、サウナ、アクティビティーなど、魅力的なスポットが数多くあることから、周遊きっぷの設定やスタンプラリーのほか、観光バス、バスツアーなどを用意。冬の富良野・美瑛エリアを満喫する旅を提案する。
周遊きっぷ「ふらの・びえいフリーきっぷ」は既に発売中で、利用期間は今月15日―来年3月16日。函館線滝川―旭川間、根室線滝川―富良野間、富良野線旭川―富良野間の普通列車普通車自由席乗り放題に、札幌と同エリアを結ぶ往復の特急自由席をセット。7400円(子ども半額)、4日間有効。きっぷ提示で割引などの特典が受けられる店舗もある。
同協議会と夏から継続中のスタンプラリー「富良野線まんきつスタンプラリー」は、今月1日からシーズン3、来年2月1日からシーズン4がスタート。台紙を入手して富良野線旭川―富良野間を乗車。途中駅で観光や食事を楽しんでスタンプを集め、ゴールすると達成カード、ネックストラップをもらえる。
観光の足となる二次交通は、美瑛エリアで「美遊(びーゆー)バス」を2月15日までの金曜・土曜日と一部日曜日(年末年始除く)の夕方に運行中。ライトアップされた「青い池」「白ひげの滝」などを巡る。大人3600円(子ども半額)。日帰りバスツアー(大人6000円)もある。
美瑛エリアでは青い池方面の路線バス、上富良野エリアでは上富良野駅と十勝岳温泉を結ぶ路線バス、富良野エリアではスキーリゾートエリア(北の峰地区)へのバスなども走る。
「JRで行く 富良野・美瑛」ホームページでは、青い池や十勝岳温泉、ニングルテラス、旭山動物園などを盛り込んだモデルコースを提案していく。
12月4日 水曜日
JR四国 伊予西条鉄道フェスタ2024で鉄道ホビートレイン運転
西条市合併20周年記念
JR四国は1日、予讃線伊予西条―伊予三芳間で、0系新幹線を模した「鉄道ホビートレイン」を2往復運転した。11月30日と同日の2日間、愛媛県西条市が主催した「西条市合併20周年記念 伊予西条鉄道フェスタ2024」(JR四国協力)に合わせた。
同社と同市は2014年に「四国鉄道文化館に関する連携協定」を締結し、同社は毎年、保守用車両の展示などで同フェスタに協力。今年は同市の合併20周年に当たることから、通常は予土線を走る同トレインを記念列車として走らせた。
伊予西条駅2番・3番線ホームで行われた出発式には、主催者の高橋敏明西条市長、加藤圭哉四国鉄道文化館館長、来賓として同社の四之宮和幸社長、毛利淳也駅長らが出席。高橋市長は「本市は合併20周年。鉄道ホビートレインに乗る子どもたちが20年後、30年後にさらに活躍することを心から祈念する」とあいさつ。
四之宮社長は「今年は新幹線開業60周年。世界に高速鉄道が走るようになったきっかけは、西条市長、国鉄総裁を経験された十河信二さんのおかげ。この列車が伊予三芳まで走ることは大変光栄」と述べた。この後、関係者によるくす玉開花が行われ、毛利駅長と高橋市長の出発合図で列車を送り出した。
同フェスタでは同トレインの展示(11月30日、同駅構内)、ミニSL乗車会(今月1日、同館南館前広場)、フリーゲージトレイン車内特別公開(両日、同館南館)などが行われた。
12月5日 木曜日
JR西日本 人気格闘ゲーム「ストリートファイター」のキャラクターをデザインした駅名標 万葉まほろば線で
JR西日本は7日から、奈良県橿原市と連携し、人気格闘ゲーム「ストリートファイター」のキャラクターをデザインした駅名標を万葉まほろば線(桜井線)の3駅に掲出する。
デザインは各駅で異なり、香久山駅は「ケン」「リュウ」、金橋駅は「ジェイミー」「ルーク」、畝傍駅は「ジュリ」「キャミィ」など計11カ所。同市と包括連携協定を締結しているカプコンの協力、掲出期間は当面の間。
畝傍駅では7日10~16時に、待合室に同ゲームのパネルやタペストリーを展示する。駅名 標の掲出開始日は、工事の状況によって変 更する場合がある。
12月6日 金曜日
JR盛岡支社 「ひなび」1周年記念キャンペーン
乗務員体験など催事 オリジナルヘッドマーク掲出
JR東日本盛岡支社はあす7日から、観光列車「ひなび(陽旅)」運行開始1周年を記念し、キャンペーンを実施する。地域の人たちや利用者に感謝の気持ちを込めて企画した。同日からオリジナルヘッドマークを掲出するほか、盛岡駅2階北側コンコースでは21、22日に「ひなび1周年フェア&ひなび乗務員体験イベント」を開催。釜石駅では来年1月1日~3月31日にヘッドマークをデザインしたステッカーを配布する。
「ひなび」は、「リゾートあすなろ」(HB―E300系2両編成)を改造し、昨年12月23日にデビューした。外観には、同支社管内の気動車に広く用いられた通称「盛岡色」と呼ばれる「白地に赤ライン」を採用。今月7日から来年2月上旬までは、土曜日・休日の16日間に盛岡―釜石間で各日1往復走る。
1周年記念ヘッドマークは、「梅」と「毬(まり)」を組み合わせた絵柄で、字体は「折り紙」を意識した。ひなびの外観デザインに合うイメージで、社員がデザインしている。掲出期間は3月下旬まで。
釜石駅で配布するヘッドマークデザインのステッカーは直径5㌢。数量限定。配布時間は9時30分~16時30分。当日有効な同駅を含む「ひなび」指定席券またはグリーン券をみどりの窓口、改札の係員に提示するともらえる。
盛岡駅の1周年フェアは、沿線にちなんだ菓子、酒などを販売するとともに、冬の岩手の魅力を発信する観光PRブースを設ける。各日10~16時。商品を購入した各日先着500人には、「ひなび(陽旅)×仙人秘水」オリジナルラベルのミネラルウオーター1本をプレゼントする。
乗務員体験イベントは、フェアで1000円以上購入した人を対象に、「ひなび」運転席での記念撮影や車内放送を楽しんでもらう。「ひなびオリジナルデザインミニタオル」3種類のうち1枚が当たるガチャガチャ体験もセット。7番線ホーム、時間は10時~15時30分。
参加希望者は、フェア会場の特設ブースでレシートを提示する。体験チケットは各日150枚限定。配布は15時まで。ホームに入場する際は有効な乗車券類、入場券が必要。
交通新聞
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