「おいこっと」は、しなの鉄道北しなの線・飯山線 長野駅と十日町駅を結ぶ2両編成の観光列車です。茅葺き屋根やふすま、障子などをイメージした外観とアットホームな古民家風の内装が特徴。落ち着いた雰囲気の車内からのどかな里山の風景を楽しめます。
座席は全席が指定席となっており、2人がけのロングシートと2人・4人がけのボックス席が配置されています。
また、ネット予約限定でふるさと御膳などのご当地の駅弁も堪能できます。日本の田園風景やグルメを満喫したいと考え、ぜひ乗ってみたいと計画を立てる方も多いでしょう。
予約するべきか判断する前に、おいこっとの特徴や運転ルート、時刻表・運転日、乗車料金、予約方法、魅力的なおもてなしについてくわしく知りたいですよね。
この記事を読めば、おいこっとの乗り方や楽しみ方を理解したうえで予約することができます。おいこっとをリサーチしていて予約を検討している方は必読です。
1.おいこっとは2両編成で古民家風の観光列車
おいこっとは、長野県・長野駅と新潟県・十日町駅を結ぶ観光列車です。全席指定席で、千曲川・信濃川に沿ってしなの鉄道北しなの線・飯山線をのんびりと運行します。
車両の特徴は以下の3つです。
ここでは、それぞれの特徴や魅力についてチェックしましょう。
1-1.ふるさとの古民家をイメージした外観
おいこっとの外観は、ふるさとや昔のおばあちゃんの家を連想するような茅葺き屋根の民家をイメージした障子やふすまのデザインで、ノスタルジックな雰囲気を演出しています。
1-2.おばあちゃんの家を連想させる雰囲気の内装
車両の内装も障子やふすま、ノスタルジックな雰囲気の座席のデザインが特徴です。
アテンダントが乗車しており、観光案内や写真撮影、車内限定商品の販売などを行います。
1-3.おすすめの座席は眺めが楽しめるボックス席
おいこっとの座席は、2人がけのロングシート・2人がけのボックス席・4人がけのボックス席の3種類です。車窓からの眺めや駅弁を楽しむならボックス席がおすすめ!
2.おいこっとの予約に必要な4つの情報
観光列車おいこっとを予約するには、以下の4つの情報をおさえておきましょう。
ここでは、おいこっとの予約に必要な情報についてチェックしましょう。
2-1.主な運転区間
おいこっとは、しなの鉄道北しなの線・飯山線 長野駅〜十日町駅間を運行します。途中通過駅には野尻湖やスキー場で有名な黒姫駅などがあります。
2-2.時刻表・運転日
2024年12月時点のおいこっとの運転スケジュールは以下のとおりです。
主な停車駅 | 下り |
---|---|
長野駅 | 9:17発 |
飯山駅 | 9:55着 10:10発 |
森宮野原駅 | 11:00着 11:05発 |
十日町駅 | 11:42着 |
主な停車駅 | 上り |
---|---|
十日町駅 | 13:05発 |
森宮野原駅 | 13:42着 13:43発 |
飯山駅 | 14:39着 15:16発 |
長野駅 | 16:02着 |
また、運転日に関しては以下のようになっています。
運転月 | 運転日 |
---|---|
2月 | 8,9(雪のおいこっと) 15,16(十日町雪見おいこっと) |
3月 | 15,16,20,21,22,23,29,30(おいこっと) |
運転日によって停車駅や運転スケジュールが微妙に異なるのでチェックしましょう。
2-3.料金体系
観光列車おいこっとは全車指定席で、乗車券と座席指定券が必要です。
区間 | 乗車券 | 指定席券 | 合計金額 |
---|---|---|---|
長野駅〜飯山駅 | 大人 590円 こども 290円 |
大人 840円 こども 420円 |
大人 1,430円 こども 710円 |
長野駅〜森宮野原駅 | 大人 1,250円 こども 620円 |
大人 840円 こども 420円 |
大人 2,090円 こども 1,040円 |
長野駅〜十日町駅 | 大人 1,780円 こども 890円 |
大人 840円 こども 420円 |
大人 2,620円 こども 1,310円 |
2-4.予約方法
おいこっとの座席指定券は、予約システム「えきねっと」やJRのみどりの窓口、主な旅行会社で乗車日1カ月前の午前10時から予約できます。
3.おいこっとをもっと楽しむ! 3つのおもてなし
おいこっとをもっと楽しむためのおもてなしには、以下の3つが挙げられます。
ここでは、駅弁や車内イベント、アナウンスなどのおもてなしをチェックしましょう。
3-1.ネット予約限定の駅弁が楽しめる
おいこっとならではのおもてなしといえば、飯山線沿線の食材をふんだんに使った郷土料理が楽しめる駅弁でしょう。
「走る農家レストラン」と銘打った以下の駅弁を予約できます。
- おいこっとふるさと御前(税込2,300円)
- おいこっといいやませんセット(ごはんなし)(税込1,800円)
予約した駅弁は車内受け取りです。乗車5日前まで予約を受け付けています。
駅弁の詳しい情報を知ってから予約したい方は、JRE MALLのホームページをチェックしましょう。
3-2.当日限定の車内イベントがあるかも⁉
おいこっとの車内では、当日限定のイベントが実施されることも。
沿線の観光PRや語り部、楽器演奏、南京玉すだれ、踊りなどのイベントが催されています。
飯山駅構内では郷土食や地元産のおみやげのマルシェもやっているのでのぞいてみては?
3-3.記念撮影のアシスタントや声優の車内アナウンスも魅力
おいこっと車内には記念撮影用のボードやおいこっとのマスコットキャラクターである「雪ん子」が被っている「すげぼうし」があり、車内で記念撮影することも可能。
また、「まんが日本昔ばなし」でおなじみだった常田富士男さんが沿線の情報をナレーションしてくれるのも魅力です。
記念写真や心地いいナレーションを楽しみながら、おいこっとの列車旅を満喫しましょう。
4.まとめ
この記事では、観光列車おいこっとの基本情報や予約するために知っておきたい4つの情報、おいこっとの列車旅をもっと楽しむための3つのおもてなしをご紹介しました。
おいこっとは、長野県・長野駅と新潟県・十日町駅を結ぶ観光列車。全席指定席で、千曲川・信濃川に沿ってしなの鉄道北しなの線・飯山線をのんびりと運行するのが魅力です。
乗車するためには座席指定券と乗車券をどちらも購入する必要があります。座席指定券は予約システムの「えきねっと」やJRのみどりの窓口、主な旅行会社で、乗車日1カ月前の午前10時から予約できるので運転日を確認しておきましょう。
また、おいこっとをもっと楽しむためには限定の駅弁や車内イベント、車内のおもてなしなどについて知って、積極的に利用するのがおすすめです。
おいこっとの見どころや予約方法、おもてなしを知って列車旅を最大限に楽しみましょう。
そのほかの列車の予約方法などはこちらをチェック!
- ※写真:交通新聞クリエイト