2025.01.17鉄道JR東海 東海道新幹線〝ディズニー編成〟2月から運行 初の特別塗装 など【今週の交通新聞より】
2025年1月14日~1月17日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JR西日本 「ちょこっと関西歴史たび 奈良 桜井・三輪」キャンペーン
・JR北海道など 車内販売実証事業 道内ゆかりの品販売 定期特急の魅力付けに
・JR九州 ゲーム「A列車で行こう」とコラボキャンペーン 「NFT」プロジェクトの一環
・JR東海 東海道新幹線〝ディズニー編成〟2月から運行 初の特別塗装
1月14日 火曜日
JR西日本 「ちょこっと関西歴史たび 奈良 桜井・三輪」キャンペーン
〝はじまりの聖地〟奈良桜井へ
大神神社で特別参拝安倍文殊院との企画も
JR西日本は、日本清酒や三輪そうめんなどの発祥の地「はじまりの聖地」とも評される奈良県桜井市を舞台に、「ちょこっと関西歴史たび 奈良 桜井・三輪」キャンペーンを開催している。干支(えと)の「巳(み)年」にちなみ、祭神の化身が白ヘビと言われる大神神社での特別参拝や、約15年ぶりの姿で特別公開中の国宝・渡海文殊群像を所蔵する安倍文殊院との特別企画などを実施。広域型MaaS(マース)アプリ「KANSAI MaaS」で展開する「奈良大和巡礼スタンプラリー」などを通じて、地域の魅力を発信する。3月31日まで。
[[地元出身の「笑い飯」哲夫さん動画に起用]] プロモーション企画では、管内主要駅でパンフレットやポスターを掲出。桜井市三輪出身のお笑いコンビ・笑い飯の哲夫さんを起用したエリア紹介動画を、今月下旬から各種媒体で放映する予定。
大神神社では2月19、22日、3月8日に、神職の案内で境内を散策する特別参拝を行う。境内には、ご神体である三輪山を拝むための拝殿(重要文化財)や、「巳さん」と親しみを込めて呼ばれるご祭神の化身である白蛇がいる「巳の神杉」、杜氏(とうじ)の祖先神として酒造関係者からの信仰があつい高橋活日命を祭る「活日神社」など神秘的なスポットが連なっている。各日10時開始、3200円。申し込みは日本旅行のウェブサイトで5日前まで受け付ける。定員は各日12人。記念品として、同企画オリジナル「ちょこっと関西歴史たび奈良 桜井・三輪 キャンペーンお箸」が付く。
通常は獅子に乗った文殊菩薩を中心に、4人の脇士を伴う渡海文殊群像が並ぶ安倍文殊院では、免震化工事のため文殊菩薩が約15年ぶりに獅子から降ろされ、同菩薩と同じ目線で拝観することができる。雲 海を渡り衆生の魔を払い、智恵を授ける説 法の旅に出かける姿を表している国宝。特別公開は5月ごろまで。
奈良大和巡礼スタンプラリーは、長谷寺、室生寺、岡寺、安倍文殊院などの巡礼スポットを巡り、スタンプを集めながら周辺エリアの店舗でおもてなしが受けられる。参加料1800円(別途拝観料などが必要)。KANSAI MaaSアプリから購入すると、JR西日本のキャラクター「カモノハシのイコちゃん」のミニ巡礼木札がもらえる。
このほか、大阪・新大阪―奈良間を結ぶ臨時特急「まほろば」の車内では、国宝・渡海文殊群像の一体である善財童子像をデザインした仏像乗車記念証を配布する。
1月15日 水曜日
JR北海道など 車内販売実証事業 道内ゆかりの品販売 定期特急の魅力付けに
北海道とJR北海道、大丸松坂屋百貨店大丸札幌店は10日から、鉄道利用促進に向けた実証実験の第2弾として、石北線の特急「オホーツク」「大雪」一部列車で車内販売を26日まで行っている。
JR北海道では現在、沿線地域との不定期の連携企画を除き、車内販売を行っていない。実証実験は、車販を一定期間継続することで魅力アップを図り、利用増につなげることが目的。事業はジェイアール東日本企画(jeki)を代表とするコンソーシアムが受託しており、第1弾は臨時の観光列車内で実施、今回は定期特急内でビジネス客などを中心に効果を検証する。
車両は道と国の支援でJR北海道に無償貸与されている多目的特急車両「ラベンダー編成」(261系5000番代)を活用。1号車に設けた販売カウンターに、大丸札幌店セレクトの北海道にちなんだアルコール・ソフトドリンク、北海道銘菓やつまみなど約20種類を用意している。
初日の10日は、札幌発17時30分の網走行き「オホーツク3号」で実施。通勤で乗車していた男性は「飲み物などを買いたい時もあるので、こういう取り組みがあるとうれしい」と話していた。
1月16日 木曜日
JR九州 ゲーム「A列車で行こう」とコラボキャンペーン 「NFT」プロジェクトの一環
JR九州は9日から、「JR九州NFT」プロジェクトの一環で、D&S(観光)列車「A列車で行こう」と同名称の人気ゲームソフトを手掛けるアートディンク(東京都中央区)とのコラボレーションキャンペーンを開催している。ソフト最新作「A列車で行こう9 トレインコンストラクション」の発売開始を記念し、〝JR九州らしい〟列車のデザインを募集するコンテストや、コラボNFT(非代替性トークン)の発売などを行う。
アートディンクの「A列車で行こう」は、都市開発や鉄道運営などの要素を合わせた鉄道シミュレーションゲームで、発売開始から間もなく40周年を迎えるロングセラータイトル。昨年11月発売の最新作は、自由にデザインを楽しめる車両カスタムに特化した作品で、制作した鉄道車両はシリーズ別タイトルで走らせることもできる。
列車デザインコンテストは、同コンストラクションで作ったオリジナル列車を募集する。テーマは「〝JR九州らしい〟列車」。走る路線などの設定や列車紹介文を添えて3月2日までに応募フォームから申し込む。「とても優れて〝ええ〟列車で賞」(1人)など3賞は特設ウェブサイトで同下旬ごろ発表。それぞれ5万円分の旅行券やD&S列車「A列車で行こう」ペア特急券(片道)、応募作品のスペシャルNFT画像などの副賞を用意する。
コラボNFTは、「ゲーム『A列車で行こう』JR九州車両 走行動画NFT」と名付けて、ゲーム内の列車走行動画を商品化した。「A列車で行こう」「ゆふいんの森」「YC1系」「485系0番代」「415系0番代」の全5車種、各50個限定、各1515円。全種類購入者には特典NFTを贈呈する。3月31日まで。
また、リアルとデジタルの融合を目指し、列車「A列車で行こう」着発駅の熊本、三角では3月31日まで、コラボNFTの無料配布を実施。駅掲出のQRコードを読み込んで入手する。
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JR九州は、「JR九州NFT」プロジェクトの一環として、メディアミックス作品「けものフレンズ」のプロジェクトと連動したコラボNFTを販売している。
同社車両と関連キャラクターをデザインした商品「けものフレンズDiary フレンズ証明書 SR ツバメ×つばめ(800系)」「同 カモメ×リレーかもめ(787系)」の2種類で、各50個限定、1個3000円。博多、小倉駅限定で、両駅構内掲出のポスターのQRコードを読み取って購入する。売り上げの一部は動物園や水族館に寄付される。
1月17日 金曜日
JR東海 東海道新幹線〝ディズニー編成〟2月から運行 初の特別塗装
JR東海とオリエンタルランド(千葉県浦安市)は2月21日から、東海道新幹線東京―新大阪間で、昨年6月オープンの東京ディズニーシーのテーマポート「ファンタジースプリングス」をテーマにした特別塗装を施す編成「Wonderful Dreams Shinkansen」(N700A1編成16両)を運行する。同新幹線の特別塗装は開業以降初めて。運行は期間限定で9月中旬ごろまでの予定。
ファンタジースプリングスは、ディズニー映画「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」「ピーター・パン」を題材とした三つのエリアと、「東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテル」で構成。映画の世界が感じられるアトラクションやレストランなどの施設が、ゲストにさまざまな体験を提供する。
特別編成は、車両側面に映画の象徴的なシーンを再現し、魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界を表現。車内メロディーも変更し、映画「塔の上のラプンツェル」で使われた楽曲「輝く未来」を採用する。車内装飾は、グリーン車の8~10号車と「S Work車両」の7号車を除いて、テーブル裏面に貼付するシール、ヘッドカバーを特別デザインとする。
運行は、主に「ひかり」「こだま」で1日1~2往復。初日は「ひかり632号」(名古屋発6時43分、東京着8時42分)で運行を開始。運行計画は専用ホームページで案内する。
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