2025.02.07鉄道JR東日本 TAKANAWA GATEWAY CITY 3月27日まちびらき時のサービス・イベントを決定 など【今週の交通新聞より】
2025年2月3日~2月7日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!
交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。
【今週注目のニュースはこちら】
・JR北海道・JR東日本 ツガルカイセン第6弾 マダラ(白子)VSシャコ
・JR九州 787系「ピクミントレイン」運転開始 フェスも多くのファンでにぎわい
・JR西日本 新下関駅に「ふくちょうちんウエルカムゲート」
・JR東日本 TAKANAWA GATEWAY CITY 3月27日まちびらき時のサービス・イベントを決定
・JR水戸支社 偕楽園駅開業100周年記念企画を展開 3種類の「駅カード」配布
2月3日 月曜日
JR北海道・JR東日本 ツガルカイセン第6弾 マダラ(白子)VSシャコ
特設サイト・動画で発信、旅商品も
JR北海道とJR東日本は1日から、津軽海峡を挟む北海道と青森県の海鮮を対決形式で取り上げる共同プロモーションの第6弾「ツガルカイセン EPISODE.6―2025―」を展開している。北海道は冬に旬を迎えるマダラ(白子)、青森県は春に旬を迎えるシャコが主役。ポスターや特設ウェブサイト、駅・車内の動画で青函エリアの魅力を紹介するとともに、JRと宿泊をセットした旅行商品などを用意。東北・北海道新幹線の利用促進、観光振興を図る。4月25日まで。
「ツガルカイセン」は、東北・北海道新幹線を利用して、北海道(道南)と青森県の魅力を知ってもらおうと、2022年夏から両社が手がけてきた。第6弾は、函館市恵山地区沿岸が好漁場で世界一ともいわれる品質を誇る北海道のマダラ(白子)と、青森の花見の席に欠かせない季節の珍味であるシャコの対決とし、インパクトのあるビジュアルを生かしたSF映画のようなポスターと動画を仕立てた。
ポスターは道内や東北、首都圏の主要駅に掲出。動画は、各駅や列車内のデジタルサイネージ、特設サイトなどで放映。特設サイトでは、地元料理人へのインタビュー、お薦めのグルメや観光スポットを紹介する。
人気芸人のユーチューブ「さまぁ~ずチャンネル」ともコラボレーションし、「東北・北海道新幹線で楽しむ函館・青森旅」の動画を作成。函館編は28日、青森編は3月1日に公開する予定。
また、東京駅構内のグランスタ八重北「dancyu食堂」で3月3~16日に、函館産のイカと青森産のアンコウを使ったメニューを提供。仙台駅で今月22、23日、札幌駅で3月8、9日に観光キャラバンを行う。「JRE MALL ふるさと納税」ともタイアップし、北海道、青森県のお薦め返礼品の紹介、ポイントキャンペーンなどを実施する。
プロモーションに合わせ、北海道新幹線新函館北斗―新青森間などでは今月12日~3月14日(乗車日基準)に、対象列車が通常の50%引きとなる「新幹線eチケット(トクだ値スペシャル21)」を設定。「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」では、ツガルカイセン限定プランも取り扱う。
2月4日 火曜日
JR九州 787系「ピクミントレイン」運転開始 フェスも多くのファンでにぎわい
JR九州は1日、ラッピング特急「ピクミントレイン」(787系1編成4両)の運転を開始した。任天堂のゲームソフト「ピクミン」シリーズとタイアップして6月末まで展開している「PIKMIN×JR九州~魅惑の惑星キュウシュウを探索せよ~」プロジェクトの一環。7月上旬まで特急「にちりん」「ひゅうが」「きりしま」として走る。
同プロジェクトでは、「ピクミン」の世界観をモチーフに、九州の食べ物や景色などを巡る「オタカラを探す旅にでよう」というコンセプトで各種企画を展開。昨年12月からは、885系「ピクミントレイン」(1編成6両)を5月中旬まで、特急「ソニック」「リレーかもめ」などで走らせている。
同日は、初列車となった臨時特急「ピクミン号」(鹿児島中央―国分間)の発車に合わせて、鹿児島中央駅4番線で出発式を実施。杉谷昌紀駅長と地元保育園児23人が出発合図を行った。
杉谷駅長は「この列車は小倉まで行く場合もあり、東九州をくまなく走る。ぜひ全国からピクミンファンの方に来てもらい、宮崎や鹿児島を鉄道で旅行していただきたい」と話した。
■ピクミンフェスタ アミュプラザ鹿児島で
1、2日は鹿児島中央駅ビル「アミュプラザ鹿児島」AMU広場で「ピクミンフェスタin鹿児島」も開催された。会場は多くのピクミンファンらでにぎわいを見せ、2日間で計約6600人が来場した。
同プロジェクトのメイン企画として管内6駅で順次実施するポップアップイベント「ピクミンフェスタin九州」の一つ。各会場ではゲーム企画やグッズショップ、ご当地グルメフェアなどを用意している。これまでに、大分(昨年12月)は約5000人、長崎(今年1月)は約6000人が来場した。
鹿児島会場には1日、多くのピクミンファンらが訪れた。特に盛り上がったのは「~原生生物をやっつけろ!~ピクミン玉入れ競争」。JR九州アプリのチェックイン機能を活用して参加する無料の体験企画で、多くの家族連れらが挑戦し、ミッション達成のオリジナルシールに喜ぶ子どもたちの姿が見られた。
同フェスタは今後、熊本(3月1、2日)、宮崎(4月19、20日)、博多(5月31日、6月1日)会場が予定されている。
2月5日 水曜日
JR西日本 新下関駅に「ふくちょうちんウエルカムゲート」
やまぐちDCへ「おいでませ ! 」
2026年10~12月に山口県で開催される「やまぐちデスティネーションキャンペーン」(やまぐちDC)と、今年10~12月に開催される同DCのプレキャンペーンを盛り上げようと、玄関口となるJR山陽新幹線・山陽線新下関駅の新幹線口改札内に1月31日、「ふくちょうちんウエルカムゲート」がお目見えした。同県下関市が設置した。
ゲートは木製の枠組みで構成され、大きさは高さ約3・0㍍×幅約5・5㍍。上部には、やまぐちDCのキャッチコピー「万福の旅 おいでませ ふくの国、山口」が書かれた看板を掲出。ゲートの中には赤と黒のふくちょうちん約150個が収められ、下関名産の「ふぐ」(地元の呼び名はふく)をアピールしている。
同日は、山口県と観光関係団体などで組織する「しものせき観光キャンペーン実行委員会」が主催する除幕式が行われ、冨永洋一同実行委員会会長、来賓の広岡研二JR西日本理事・中国統括本部副本部長・広島支社長、松田大祐同社マーケティング本部鉄道マーケティング部広島営業部長、小橋修一中国統括本部下関管理駅長ら関係者が出席。
冨永会長に続いてあいさつした広岡支社長は「下関市の尽力により、ウエルカムゲートを作成していただいた。山口県に訪れた方が、まずはここで記念写真を撮っていただき、SNSなどを使って発信していただくことを期待しながらDCを迎えたい」と述べた。続いて、合図に合わせて除幕を行い、駅利用者にゲートをお披露目した。
2月6日 木曜日
JR東日本 TAKANAWA GATEWAY CITY 3月27日まちびらき時のサービス・イベントを決定
JR東日本の喜㔟陽一社長は4日の定例会見で、「TAKANAWA GATEWAY CITY」について、3月27日12時にまちびらきを迎えるとともに、新たな街の誕生を彩る施設やサービス、イベントの詳細を発表した。各種ロボットが活躍するほか、同シティが創造していく未来の姿をテーマに、約40コンテンツを華やかに展開。併せて、オリジナルテーマ曲「Glorious Gateway -The Theme of TAKANAWA GATEWAY CITY-」を制作し、さまざまなシーンで活用する。
3月27日のまちびらきでは、山手線・京浜東北線高輪ゲートウェイ駅前のツインタワー「THE LINKPILLAR 1(TLP1)」の南北2棟が開業するとともに、同駅が全面開業。2026年春にその他の棟と各棟周辺エリアが完成し、グランドオープンを迎える。
同シティは、最新テクノロジーが搭載された実験の街として、まちびらきに合わせて自動走行モビリティー5台が街中を回遊するほか、警備ロボットや清掃ロボット、デリバリーロボットが施設内を走行。街への物流にはFC(燃料電池)トラックを活用する。
TLP1は、地上30階・地下3階建てのSOUTHと、地上29階・地下3階建てのNORTHで構成。オフィス部分は、1フロア当たり床面積が約4950平方㍍と日本最大規模を誇る。
今年中に約2万人のオフィスワーカーが集う街になることを見据え、8階のワーカー向け食堂「LINK Lounge」(10月開業)では、東京大学などのアカデミアや国内外スタートアップ企業と連携して健康に配慮したメニューなどを提供。ワーカーのパフォーマンスをサポートする。
商業施設は、「ニュウマン高輪」(ルミネ運営)のうち、TLP1 SOUTH2階に「ブルーボトルコーヒー」、NORTH2階にフラワーブティック「ニコライバーグマン」が先行開業。芝生空間「Eki Park」が誕生する同駅構内には、「メゾンクラシック」のカフェ、ティーサロンなど4店舗(JR東日本クロスステーションデベロップメントカンパニー運営)がお目見えする。
大規模コンベンション・カンファレンス施設「TAKANAWA GATEWAY Convention Center」や、観光拠点「TAKANAWA GATEWAY Travel Service Center」が開業し、ラグジュアリーホテル「JWマリオット・ホテル東京」(秋開業)とともに、駅や街の広場でのイベントを織り交ぜた〝街ごとMICE〟体験を提供する。さらに28年には空飛ぶクルマの商用開始を目指しており、まちびらき時は空飛ぶクルマのモックアップ(3分の1サイズ)を展示する。
エンターテインメント関連では、建物外壁照明や通路埋設ドット照明、広場噴水照明の各システムが連動した演出を展開。「ナイトミュージアムバー&クラブ」「DJライブ」などで、ナイトタイムエコノミーを創出する。
3月27日の夜は秋田から竿燈(かんとう)演技の出張披露などが予定されているほか、アートワークや未来体験シアター、AR(拡張現実)体験プログラム「TAKANAWA LINK SCAPE」など、約40コンテンツの無料サービスやイベントをまちびらき時から展開する。
オリジナルテーマ曲は服部隆之氏作曲、NHK交響楽団演奏。照明演出や時報演出の際に流すほか、将来は高輪ゲートウェイ駅の発車メロディーにも活用する。
喜㔟社長は「3月27日のまちびらき、26年春のグランドオープンに向けて順調に進んでいる。構想から約20年の長期プロジェクトであり、さまざまなパートナーと新しい街、未来をつくるというわくわくした気持ちでまちびらき50日前を迎えている」と述べた。
2月7日 金曜日
JR水戸支社 偕楽園駅開業100周年記念企画を展開 3種類の「駅カード」配布
JR東日本水戸支社は11日から、常磐線偕楽園駅(臨時駅)が2日に開業100周年を迎えたことを記念して、同支社初の「駅カード」配布など多彩な企画を展開する。偕楽園などで行われる「第129回水戸の梅まつり」に合わせた企画で、3月20日まで。
駅カードは、「偕楽園駅カード」「水戸駅カード」「水戸支社カード」の3種類を用意。首都圏を中心とした同社管内の主要駅に設置の駅カードパンフレットを持参し、偕楽園駅カードは同園本園内の観梅本部、水戸駅カードは同駅改札で提示するともらえる。水戸支社カードは、同駅のニューデイズミニ水戸1号で1会計600円以上利用した上で提示する。
同駅改札内では、偕楽園駅と列車をテーマに、「水戸梅林号」の復刻ヘッドマークや過去の記念入場券(レプリカ)、651系前面表示器などを特別展示する。
偕楽園駅では期間中の土曜日・休日に、「鉄道御朱印2種入り記念クリアファイル」(1000円、1000セット限定)やカプセルトイを販売。水戸駅のニューデイズでは今月11日以降、アクリルキーホルダーなどの各種グッズをそろえる。
本園内では、スマートフォンなどで専用の2次元コードを読み取ると、特別な「水戸梅林号」が現れるAR(拡張現実)体験もある。
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