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2025.03.21鉄道JR九州 日豊線の新駅 「仙巌園」が開業 など【今週の交通新聞より】

2025年3月17日~3月21日の交通新聞から注目のニュースをご紹介!

交通新聞に掲載のニュースの中から、特に注目のニュースをトレたび編集室がピックアップしてご紹介します。

【今週注目のニュースはこちら】
・JR東海 「マルシェトレイン御殿場号」を運転 車内で沿線グルメを堪能
・JR九州 日豊線の新駅 「仙巌園」が開業
・JRイン函館 青函連絡船の銅鑼の録音放送 銅鑼鳴らし体験も
・JR首都圏本部・長野支社 首都圏と信州エリアで「名探偵コナンスタンプラリー」開催

3月17日 月曜日

JR東海 「マルシェトレイン御殿場号」を運転 車内で沿線グルメを堪能


交通新聞

JR東海は8日、御殿場線の沿線自治体や地域の人々と連携し、車内で沿線のグルメや名産品を一度に満喫してもらう急行「マルシェトレイン御殿場号」(東海道線三島―御殿場線沼津―下曽我間)を運転した。

同社では、沿線自治体で構成する御殿場線利活用推進協議会から「沿線外の人に沿線の魅力を発信できる列車を運行してほしい」という要望を受け、マルシェのようにさまざまな名産品を提供する特別な列車を企画。沿線のグルメ、名産品10品とミネラルウオーター、お茶、オリジナルグッズ「211系ピンバッジ」をセットした「満喫チケット」を用意した。

名産品は、三島駅「みしまコロッケ」(桃中軒)、沼津駅「のっぽパン」(バンデロール)、御殿場駅「焼豚おにぎりとハム」(御殿場ハム石川商店)、山北駅「豆乳プリン」(絹華)、松田駅「桜まんじゅう」(斎藤茶舗)など。

チケットはショッピングウェブサイト「JR東海MARKET」で事前販売。当日は同線10駅でそれぞれの名産品を列車に積み込み、各駅発車後に、チケットを購入した乗客へ提供した。

車内ではこのほか、静岡県にゆかりのあるクラフトビールやスナック、同社の鉄道オリジナルグッズを販売。同社社員考案のロゴマークを活用したフォトパネルのコーナーを設け、特製ポストカードを配布した。

停車駅では各市町のおもてなしが行われ、下土狩駅では鮎壺太鼓、御殿場駅では陸上自衛隊のラッパ演奏などが披露され、乗客を歓迎した。


3月18日 火曜日

JR九州 日豊線の新駅 「仙巌園」が開業


交通新聞

世界遺産の最寄り駅

JR九州は15日のダイヤ改正に合わせ、日豊線竜ケ水―鹿児島間(6・9㌔)に新駅「仙巌園」を開業した。世界文化遺産の構成資産である薩摩藩島津家別邸「仙巌園」の最寄り駅として、観光客らの需要を見込む。1面1線の無人駅で、普通列車が毎日上下計57本停車。1日平均200~300人の乗車を想定する。

新駅は、2015年の世界遺産登録を契機に開設の要望活動が進められてきた地元請願駅。竜ケ水から4・8㌔、鹿児島から2・1㌔の地点で、鹿児島湾を挟んで桜島を望む鹿児島市磯地区に、鹿児島県や同市などが約4億円を投じて整備した。同社発足後の新駅設置は68駅目、管内の全駅数は572駅となった。

駅舎のコンセプトは「歴史と、自然と、人と、優しくつながる駅」。世界遺産緩衝地帯に当たることから、景観を損ねないよう壁を設けず、ダークグレーを基調色としたシンプルな鉄骨上屋の構造とした。ホームは4両編成対応。簡易券売機と簡易IC改札機があり、駅舎から広場までのスロープなどを設けた。

同日は現地で地元主催の記念式典が行われ、要望活動を推進してきた磯新駅設置協議会の藤安秀一会長をはじめ、塩田康一県知事、下鶴隆央市長、福永嘉之取締役・専務執行役員・鉄道事業本部長・北部九州地域本社長らがテープカットで新駅開業を祝った。

福永本部長は「地元に愛され、観光の起爆剤にもなるべく、地域の皆さまと力を合わせて、この駅を育てていきたい」と述べた。


3月19日 水曜日

JRイン函館 青函連絡船の銅鑼の録音放送 銅鑼鳴らし体験も


交通新聞

廃止の88年まで使用

JR北海道ホテルズが運営するJRイン函館は13日から、かつて青函連絡船の船内で出港時に流していた「銅鑼(どら)」の録音放送を〝復活〟させるとともに、「銅鑼鳴らし体験」を実施している。「函館市青函連絡船記念館摩周丸」を運営するNPO法人・語りつぐ青函連絡船の会の協力。

同ホテルは、JR函館駅から青函連絡船につながる引き込み線跡地にあり、「鉄道と青函連絡船の記憶を刻むホテル」がキャッチフレーズ。1階ロビーには連絡船の写真パネルや、青函エリアで活躍した列車のヘッドマーク、12階には連絡線の模型などを展示している。かつての発着場所に係留され記念館となった摩周丸にも近い。

銅鑼は、青函連絡船の船内で出港前に実際に鳴らしていたが、1970年5月から録音テープ(8トラックテープ)による放送に変更。青函トンネルが開通し連絡船が廃止された88年3月13日まで使われていた。

希望者には鳴らし体験も

ホテルでの録音放送は、摩周丸で使われていた音源を複製。銅鑼の音のほか、船内アナウンスや「別れのワルツ」なども収められている。チェックアウトの手続きが落ち着いた時点で、宿泊客からの要望に応じてスタッフがホテル1階ロビーで放送する。

体験用の銅鑼は、運航当時に使用していたものと同等の汎用品を用意。当日チェックアウトした後、10~12時ごろに希望者が体験できる。


3月21日 金曜日

JR首都圏本部・長野支社 首都圏と信州エリアで「名探偵コナンスタンプラリー」開催


交通新聞 Ⓒ2025 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

劇場版コナン公開記念ラリー 首都圏27駅と長野駅で
長野県内10駅ではエキタグラリーも

JR東日本首都圏本部と長野支社は4月4日から、劇場版「名探偵コナン 隻眼(せきがん)の残像(フラッシュバック)」の4月18日公開を記念して、「JR東日本 名探偵コナンスタンプラリー」を開催する。首都圏27駅と長野駅に、映画に登場するキャラクターなどのスタンプを設置。長野県内10駅でもデジタル駅スタンプアプリ「エキタグ」を活用したスタンプラリーを実施し、長野を舞台とした同映画の盛り上げを図るとともに、春の列車旅を楽しんでもらう。ラリーは6月22日まで、エキタグラリーは9月30日まで。

スタンプ設置駅は、赤羽、秋葉原、我孫子、飯田橋、池袋、上野、浦和、恵比寿、王子、大崎、大宮、大森、葛西臨海公園、越谷レイクタウン、品川、新宿、高輪ゲートウェイ、立川、鶴見、東京、西荻窪、登戸、船橋、松戸、三鷹、横浜、東京モノレール羽田空港第1ターミナル、長野。

スタンプ設置駅などにあるラックから台紙を入手し、6駅分のスタンプを集めて引き換え店舗に持参すると、特別デザインの「名探偵コナンカードゲーム パートナーカード」2種がもらえる。さらに首都圏27駅分を全て集めると、完全達成証と同カードのキラバージョン1枚を進呈する。いずれも引き換え箇所は首都圏9駅のニューデイズ、数量限定。

また、27駅に加えて長野駅も集めた人には、特別賞としてアクリルスタンドキーホルダーと同カードキラバージョン1枚をプレゼントする。引き換えは東京、上野、大宮駅内のニューデイズ。

ラリーに合わせ、首都圏の一部駅では6月22日まで、声優の高山みなみさん演じるコナンによる駅アナウンスを放送。4月28日~5月25日には中央・総武緩行線の1編成を「名探偵コナンカードゲーム」仕様にラッピングして運行する。

信州エリアでは、「劇場版『名探偵コナン 隻眼の残像』×JR東日本長野支社 信州列車旅キャンペーン」と題して、エキタグスタンプラリーや駅の特別装飾などを実施する。エキタグラリーの対象駅は、軽井沢、佐久平、上田、長野、飯山、中込、上諏訪、松本、信濃大町、南小谷の10駅と、〝のってたのしい列車〟3列車(HIGH RAIL 1375、リゾートビューふるさと、おいこっと)の車内。4種類のスタンプを集めると、限定デザインのスタンプが自動付与される。

期間中、10駅ではコナンによる駅アナウンスを放送するほか、キャラクターをデザインしたフォトスポット、パネルが登場。なぞなぞラリーもある。

このほか、「JRE MALL」でのオリジナルグッズ販 売も予定。詳細は特設ウェブサイトで決まり次第 発表する。



交通新聞

鉄道、航空、自動車などの交通機関はもとより、観光、旅行、経済など交通・運輸界にかかわる様々な情報を提供している総合専門紙。1943年(昭和18年)4月1日に「陸輸新報」として創刊、2013年(平成25年)12月18日には通巻2万号を迎えました。JR、私鉄、官公庁など幅広い読者の皆さまから高い評価を得ています。また、交通業界にとどまらず、不動産、金融、保険、サービスといった業界の方々からも注目されています。

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